著者
若林 明
出版者
木更津工業高等専門学校
雑誌
木更津工業高等専門学校紀要 (ISSN:2188921X)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.47-53, 1971-03

Francis Bacon, who was by nature a reformer, could not content himself with the traditional philosophies and learnings. He intended to reform them and published Instauratio Magna (The Great Instauration) in 1620. Besides this book, his thoughts are clearly stated in many works between 1603 and 1609. Bacon set a great value on Natural Philosophy which had been degraded to the offices of a servant, and appraised her to be the great mother of learnings. For the control and mastery of nature, he advocated using the true induction. Though his inductive method did not bring any discoveries, Bacon's ideas were able to exert much influence upon other thinkers, especially upon French Encyclopedists, through the image of progress.
著者
小林 明 栗原 摂 羽原 康裕 荒田 吉明
出版者
社団法人溶接学会
雑誌
溶接学会論文集 : quarterly journal of the Japan Welding Society (ISSN:02884771)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.21-27, 1990-11-05
被引用文献数
2

The deposit characteristics of ceramic powder sprayed onto a substrate by the gas tunnel type plasma spraying apparatus were studied, and it was found that the special spraying distance L^* can be determined by the deposit characteristics. The relation between the deposit characteristics and the coating quality such as the Vickers hardness and porosity was discussed and it was clarified that the special spraying distance L^* governing deposit characteristics corresponded to the critical spraying distance L_c which indicated the largest distance in order to obtain the good coating quality.
著者
岡村 多佳夫 沢 良子 小林 明世 長谷川 堯
出版者
東京造形大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

平成17年度は研究最終年度であることから、各研究者はこれまでの研究調査の成果を集成する作業を行った。研究責任者-岡村、研究分担者-小林、沢、長谷川は、それぞれの調査経過を以下のように報告し、それぞれの視点から問題を提起するとともに、今後も研究継続の必要性を確認した。・「1939年のダリ」岡村多佳夫スペイン市民戦争という時代を背景として、ダリの作品に認められる表現の変化を解析した。・「ヴフテマスの歴史-バウハウスとの関係を中心に」小林明世スターリン政権下で、ヴフテマスの教育指針がどのように変化したかを解析し、その状況を同時代のバウハウスと比較検討した。・「両次大戦間のドイツにおける古典主義傾向について-ヴェルナー・マルヒのオリンピック・スタジアム」沢良子1936年に竣工したベルリンのオリンピック・スタジアムを例として、建築における古典主義的な表現が、ナチズム政権下の特殊性よりも、ドイツにおける古典主義建築との歴史的な継続性に位置づけられる可能性を指摘した。・「村野藤吾と両次大戦間の建築思潮」長谷川堯建築家村野藤吾の1930-40年代の建築思潮及び建築作品を精査し、モダニズムから組み立てられる建築史観とは異なる作品と思潮を検証した。
著者
若林 明彦
出版者
日本哲学会
雑誌
哲学 (ISSN:03873358)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.46, pp.201-209,8, 1995-10-01 (Released:2009-07-23)
参考文献数
21

Die beiden Begriffe "docta ignorantia" und "coincidentia oppositorum" bei Nikolaus Cusanus and die Idee der Humanitat bei Pico della Mirandora ubten Einfluβ auf die Humanitat bei Ernst Cassirer und den Aufbau seiner Philosophie. Auf der einen Seite entdeckte Cassirer die sym-bolische Funktion der menschlichen Erkenntnis in jenen beiden Begriffen bei Cusanus and erwies die Harmoniezwischen den verschiedenen symbolischen Formen durch ein methodisches Prinzip, "coincidentia oppositorum". Auf der anderen Seite bekam er bei Pico die Glaube an die reine Schopferkraft des Menschen and an die Autonomic dieser Schopferkraft, namlich die Idee daβ der Wille zur Gestaltung das Sein bestimmt and setzt.
著者
小林 明夫 沼田 宗純 目黒 公郎
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.465-470, 2011 (Released:2011-09-07)
参考文献数
8
被引用文献数
2

本研究は, 高齢者の生活習慣を見守り, 異変がある場合には家族や介護専門員に即座に通報することで, 見守り活動の負担を軽減し, 継続的な見守り活動を支援することを目的とする.本稿では, 冷蔵庫の利用状況(開閉時刻と回数), トイレの使用状況, 就寝・起床状況についてセンサを使い遠隔地から計測することで, 日常の生活パターンを把握し, 異変を捉えるシステムを開発し, 4名の高齢者に実証実験を行なった. その結果, 冷蔵庫, トイレ, 起床状況のそれぞれが生活パターンを表しており, そこからの外れ値を異常と認識することが可能であることを示した.[本要旨はPDFには含まれない]
著者
清水 恒 小林 明晴
出版者
北陸作物・育種学会
雑誌
北陸作物学会報 (ISSN:03888061)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.20-22, 2002

「コシヒカリ」, 「アキヒカリ」, 「夢十色」の精米を冷凍し, 解凍後その品質を分析した.その結果, 米粒硬度や米飯物性に関して, 冷凍しない精米と比較して, 有意な差が認められなかった.官能試験においては, 精米を冷凍することにより, その米飯が若干硬くなる傾向が示された.
著者
工藤 眞由美 金田 章宏 狩俣 繁久 木部 暢子 佐藤 里美 山東 功 林 明子 吉村 裕美 吉村 裕美 三ツ井 崇
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究では、国際的にも大いに多様化の進んでいる日本語のバリエーションの問題について、言語類型論(Language Typology)、言語接触論(Contact linguistics)の立場から包括的に考察を試みた。具体的には、格やとりたて構造に関する言語項目調査について、諸方言に適用できる「統一した調査票」の改善についての検討を行った。また、ボリビア共和国サンタクルス県オキナワ移住地を対象とする言語的日常実践を描くエスノグラフィー的研究や、ドイツをフィールドワークとする、言語接触論的観点からの在外駐在日本人の言語生活調査を実施した。
著者
村山 祐司 山下 清海 森本 健弘 兼子 純 呉羽 正昭 松井 圭介 仁平 尊明 山下 亜紀郎 田林 明 手塚 章
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本プロジェクトでは,人文地理学者が培ってきた豊富なフィールドワークの経験や蓄積にもとづき,暗黙知とされてきたフィールドワークを体系的に考察することにより,方法論の「ホワイトボックス」化に挑んだ.研究そのものを遂行するノウハウや研究論文の論旨を組み立てる方法などに注意を払いつつ,データを系統的に取得・蓄積・管理・分析・可視化・伝達する汎用的な方法を探究した.さらに,GISデータ解析のポータルサイトを立ち上げ,時空間データベースの活用実験を行うとともに,空間解析を主体としたフィールドサイエンスの確立に向けて議論を重ねた.本研究の成果はウェブで公開した.
著者
谷川 忍 植竹 敦子 土谷 智子 高橋 絵理子 阿部 聖子 林 明子
出版者
北海道教育大学
雑誌
情緒障害教育研究紀要 (ISSN:0287914X)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.21-28, 2002-02-05

函館市立柏野小学校では,4月に「たんぽぽ」「ひまわり」の知的障害児学級2学級に加えて,新たに情緒障害児学級「なのはな」が開設され,児童数12名,スタッフ5名という数字的には大変恵まれた体制となった。本学級では本紀要19号20号で報告してきたように,保護者そして児童のニーズに応えるべくIEP ・ TEACCHの手法に学んだ実践により,ようやく学級のカラーが出来上がってきたと自負していたところであったが,今年度はなかなか思うように進まず,自閉症センター「あおいそら」のアドバイスも得ながら,子どもたちへの対応を見直してきた。また保護者へのインフォームドコンセントとアカウンタビリティーの充実を図るために,IEPについても見直しを図ってきた。 IEP・TEACCHに学んで,子どもたちの指導の最適化を目指した学級づくりも3年がたとうとしている。日々試行錯誤の毎日であるが,少しずつ子どもたちも落ち着き,変容が見られてきた。
著者
林 明徳 寺嶋 正己
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.146-147, 1990-09-04

バス運賃を正確かつ迅速に収受するために、パス運賃箱に整理券番号読取り機能を付加する必要が出てきた。整理券番号はポーラスラバー方式のゴム印で印字されているが、印字品質を安定させることが難しく、極端に印字濃度が淡いものから、濃すぎて汚れがひどく文字が滲んだものまである。こうした印字品質の低い整理券番号を自動的に認識することは難しく、刻印文字の認識に関する研究報告があるものの、この分野での研究報告は少ない。本稿では、こうした印字品質の安定しない整理券に対して、印字品質の状態を定量的に把握する方法と、印字状態に応じた射影/画素の操作を行い、番号を精度良く切出し、認識する方法を提案し、評価試験結果も含めて報告する。
著者
若林 明彦
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.703-725, 2003-12-30

環境問題を根本的に解決するための思想や哲学の構築において、日本は七〇年代に「水俣病」をその象徴とする悲惨な公害被害体験をしたにもかかわらず、欧米に比べて遅れていると言わざるを得ない。近年になってやっと、欧米の「環境倫理学」が注目され、その研究が盛んになったが、そのー方で、そうした「環境倫理学」に対抗するかのように、その倫理学的アプローチを皮相的なものとし、古代日本に見られる自然共生的エトス(心的傾向)を再生することこそが根本的な解決に繋がるとする梅原猛・安田喜憲らの「森の思想」や岩田慶治の「ネオ・アニミズム」論も注目されている。本論文では、まず欧米の環境思想の主要な理論を概観し、それらが共通して倫理学的アプローチをとっていることを指摘し、次にそれと対比的にエトスからのアプローチをとる「森の思想」や「ネオ・アニミズム」論の問題点を指摘する。最後に、両アプローチの相補的関係について述べる。