著者
浜元 勲 林 則行 太良尾 浩生
出版者
宮崎大学工学部
雑誌
宮崎大學工學部紀要 = Memoirs of Faculty of Engineering, University of Miyazaki (ISSN:05404924)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.41-47, 2012-07-30

Researches on contact current and human body resistance by using precise human model at power frequency were carried out. In this study, the absolute values of internal body resistances were calculated for the two current paths. Its showed good agreement with another numerical data. But, they were twice or three times higher than the experimental ones. This implies that the factors such as the difference between in vivo and in vitro conductivities need to be considered. In addition, it was found that the internal resistances are widely influenced by current path which include extremities or not. And then, the current density of extremely high magnitude exceeding 100mA/m2 appears concentrically at heart and spinal cord in the torso as well as at extremities. These results indicate that concentration of internal current is influenced by cross-section area of current path and tissue's conductivity.
著者
増田 博幸 角田 利晴 林 義次 西尾 四良 水井 悠 堀内 俊助 中山 恭彦
出版者
日本水産工学会
雑誌
日本水産工学会誌 (ISSN:09167617)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.135-142, 2000 (Released:2018-06-01)
参考文献数
13
被引用文献数
26

Decline of afforested Ecklonia cava community by grazing of herbivorous fish Siganus fuscescens was studied on the coast of Hamaoka, Shizuoka Prefecture, Japan, during a period from May 1998 to November 1999. About 400 individuals of 3-years old E.cava were grazed their laminae during September to October 1999, and about 2,800 young individuals were grazed their laminae, only left their stipe from October to December. Because the fish bites basal parts of Ecklonia laminae, damage to the thallus is serious though the fish grazes small amount of plant body. Grazing by S. fuscescens was observed on and after June in 1998, while in 1999 grazing was seen on and after August. Rise of seawater temperature was earlier in 1998 than in 1999. This observation shows that grazing activity was affected by change of water temperature. Effect of grazing pressure by herbivorous fish on the growth of afforested E.cava community is clearly demonstrated from our observation.
著者
小林 義武
出版者
成城大学
雑誌
美学美術史論集 (ISSN:09132465)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.100-74, 2001-03
著者
肥田野 登 武林 雅衛
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.121-128, 1990-11-20 (Released:2010-06-04)
参考文献数
13
被引用文献数
4 3

The purpose of this paper is to construct hedonic price functions of residentialand commercial land which can depict the benefits of multi-use facilities improvement in large urban areas and to propose a method to estimate the various benefits by a unified measure, i. e. property value, using the hedonic price functions. The proposed hedonic functions include accessibility variable for trip purposep (ACP) by sum of actural transport movement divided by generalized costs and areestimated with hight goodness-to-fit. The accessibility measures for commuting and shopping, accessibility to large parks and a residential area restricted to medium and high rise housing dummy are ones of significant explanatory variables. The study examines the validity of the functions comparing with existing land price functions in similar areas and demonstrates the applicability of the method to estimate the benefits of a transport project with road, parks and light rail transit system on suburban areas in Tokyo.
著者
小林 暁雄 増山 繁
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第54回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.125, 2011 (Released:2012-03-09)

ウィキペディアは,多くの固有名詞を記事として収録しており,自然言語処理の多くの応用タスクに利用されている.これらの固有名詞を,既存の人手で作成されたシソーラスの意味体系に正しく配置することができれば,自然言語処理の分野において,非常に有用であると考えられる.そこで,我々は既存のシソーラスにウィキペディアの知識を結合することで,より大規模なシソーラスへと拡張する手法を提案する.
著者
五郎丸 秀樹 鷲尾 知暁 小林 鉄太郎
雑誌
研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN) (ISSN:21888744)
巻号頁・発行日
vol.2022-GN-116, no.9, pp.1-8, 2022-03-07

近年インターネットの普及により,マスメディアだけでなく個人が SNS で情報を発信しモバイル端末でいつでもどこでも情報を受信することが可能となった.その影響で情報拡散の速度も情報量も範囲も以前のメディアに比べ大きくなり,ちょっとした情報でも簡単に拡散され複雑化していった.そうした中でフェイクニュースを代表とする,内容が不正確な誤情報や偽情報だけでなく,悪意によって暴露された秘匿情報や機微情報など情報の内容は正確だが任意の対象者に有害な影響をもたらす情報による弊害もでてきている.さらに,デマを取り消す訂正情報に対しても,訂正情報を見た人がデマに騙されている人と同様の行動をとる場合がある.例えばマスコミの報道でトイレットペーパー不足は嘘だとわかっていてもトイレットペーパー買占めをおこなってしまうことなどである.本研究では,このように誤情報・偽情報・秘匿情報・機微情報・訂正情報など,結果的に人々を悪い方向に誘導する可能性のある情報を「誘導情報」と新たに定義し,関係者の感情や伝達文の変化を簡易に把握できる新たな時系列図を使用して,発生要因と対策について検討した.
著者
村林 正美
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.77-78, 1987-11-30 (Released:2012-11-27)
著者
佐藤 勝重 中村 清一 小関 隆 山内 富美子 馬場 美智子 三上 正志 小林 龍一郎 藤川 晃成 長岡 滋
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.29, no.8, pp.1037-1041, 1991-08-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
15
被引用文献数
2

56歳女性. 右耳痛・右顔面痛を主訴に当院耳鼻咽喉科を受診, その後右耳介及びその周囲に水疱形成がみられ, 急性呼吸不全を呈して当科に紹介された. 血中抗帯状疱疹ウイルス抗体価は1,024倍と上昇, 神経学的に多発性脳神経麻痺を呈し, 胸部X線写真上右下肺野に浸潤影が見られた. 多発性脳神経麻痺を合併した Ramsey Hunt 症候群と診断, 急性呼吸不全の原因は反回神経麻痺による中枢部気道閉塞と嚥下性肺炎によるものと考えられた. 抗生剤と抗ウイルス剤 (アシクロビル) の併用により著明な改善がみられた. 文献的検索では, 下部脳神経麻痺を合併した Ramsey Hunt 症候群の報告は比較的少なく, さらに, 呼吸器合併症を呈した症例は稀であった.
著者
/ 藤目 幸擴 / 寺林 敏 奥田 辺幸 伊達 修一 Nobuyuki Okuda Shuichi Date
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.73, no.4, pp.312-318, 2004-07-15 (Released:2008-01-31)
参考文献数
12
被引用文献数
1 2

オクラ(Abelmoschus esculentus)の花芽形成に及ぼす日長の影響を調べるため,春季と秋季の2回,8品種を供試して実験を行った.実験期間中の自然日長区の日長は春季では14.16~14.29,秋季では11.07~12.17時間であった,短日区は自然日長を10時間に制限し,長日区では自然日長の日没前に蛍光灯(3μmo1・m-2・s-1)によって,16時間日長とした.春季実験で'Clemson Spineless'どEmerald'は,自然日長区と長日区に比べて短日区では低節位に,また処理開始後早期に出らいしたノClemson Spineless' どEmerald'における,短日条件による花芽形成促進効果は,低温による生長抑制のためか秋季実験では顕著でなかった. 'Benny','Gulliver','夏のめぐみ','Star Debut','Star Light'と'翠星五角'は,ロ長の長短と季節に関わらずほぼ同一の節位に花芽を形成し,出らい時期もほぼ同じであった.春季実験の短ロ区と秋季実験の全処理区で花芽形成は連続して起こった.一方,春季実験の自然日長区,長日区の'ClemsonSpineless','Emerald', 'Benny','Star Debut'ど翠星五角'では,栄養生長への逆転が起こった.以上の結果から,'Clemson Spineless','Emerald','Benny','Star Debut'ど翠星五角'は花芽形成に対して短日要求性を示した.一方, 'Gulliver','夏のめぐみ'と'Star Light'は,花芽形成に対して中性の要求性を示した.
著者
上田 三穂 小林 裕 吉森 邦彰 高橋 由布子 近山 達 池田 元美 魚嶋 伸彦 木村 晋也 田中 耕治 和田 勝也 小沢 勝 近藤 元治 河 敬世 井上 雅美
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.38, no.8, pp.657-662, 1997 (Released:2009-04-28)
参考文献数
15

Chronic active Epstein-Barr virus infection(以下CAEBV)の経過中にEBV感染T細胞の腫瘍化を起こした1例を経験した。症例は20歳女性で発熱,陰部潰瘍,口腔内潰瘍などのベーチェット病様症状で来院した。頚部リンパ節腫脹を認め,生検では炎症性変化であった。EBV抗体価よりCAEBVと診断し,PSL, acyclovirの投与をおこなった。一旦症状は改善したが,発症約10カ月後に汎血球減少を呈し,骨髄にて異常細胞を35%認めた。TCR-β遺伝子の再構成を認めT細胞腫瘍と診断した。化学療法にて骨髄は寛解となったが,全身のリンパ節の再腫脹を認め,約3カ月の経過で治療抵抗性のため死亡した。骨髄中の腫瘍細胞でのEBVのterminal probeを用いたSouthern blottingにてsingle bandが検出され,単クローン性が証明されたことより,EBV感染T細胞の腫瘍化と考えられた。本邦の成人例では稀であり,報告した。
著者
岩城 卓二 平岡 隆二 東野 将伸 鎌谷 かおる 久留島 浩 武井 弘一 小林 准士 瀬戸口 明久
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2021-04-01

本研究は、石見銀山附幕領では銀山・銅山・鉄山の三つを結節点に、幕領内の農村・山村・海村などが有機的に連関する広域的な「幕領社会」が形成されていたという視点から、とくに研究が手薄な銅山・鉄山の支配・社会構造の解明を通じて、非農業世界からみた「幕領社会」論の構築をめざすものである。具体的課題は、銅山師堀家文書の研究、鉄山の研究、幕領村の研究、鉱山の開発・操業技術の科学史的位置付けと、操業にともなう自然環境変化の研究である。また、研究者と地域住民が一つの史料群を囲んで地域の歴史を考え、地域住民が主体となった文化財保存・活用の場を創造する。
著者
江尻 良 奥村 誠 小林 潔司
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.688, pp.75-87, 2001-10-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
92
被引用文献数
10 4

本研究は, 1980年代後半以降に蓄積された社会資本の生産性や経済成長効果に関する計測結果を総括することを目的とする. その際, マクロ生産関数, 費用・利潤関数, VARアプローチによる社会資本の生産性の推計結果, 新古典派経済成長論に基づく成長率収束性, 内生的経済成長論に基づく成長率発散性に関する研究事例に着目する. さらに, 規模の経済性に関する取り扱いに焦点を置きながら, これまでの研究成果の問題点と今後の研究課題についてとりまとめることとする.
著者
林 邦彦
出版者
中央大学人文科学研究所
雑誌
人文研紀要 (ISSN:02873877)
巻号頁・発行日
vol.96, pp.207-234, 2020-09-30

ノーン語(Norn)とは, 8 世紀から9 世紀にかけて,ブリテン島北部やその近辺の諸島に植民したノルウェー人ヴァイキングが当地にもたらした,その使用言語である古ノルド語(Old Norse)に由来する言語で,特にオークニー,シェットランド両諸島では比較的長く用いられ,19世紀末に消滅したとされる。その消滅前に採録されたノーン語の言語資料の一つに,通例,Hildinaとの作品名で呼ばれるバラッドがあり,その物語内容は,主人公の女性Hildinaと彼女を取り巻く二人の男達をめぐる三角関係を扱ったものであるが,本稿では,Hildinaの物語素材をめぐる先行研究での指摘内容を整理した上で,Hildinaの物語の特徴に焦点を当て,ノーン語と近縁関係にあるフェロー語で伝承されているバラッド作品群のうち,ノーン語のHildinaと比較的類似した物語内容を持つ作品と比較しながら,Hildinaの物語の特徴をより浮き彫りにし,関連作品群の中に位置づけることを目指したい。
著者
西 正孝 山西 敏彦 林 巧
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌 = Journal of the Atomic Energy Society of Japan (ISSN:00047120)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.115-120, 2004-02-28
参考文献数
36

<p> 核融合炉開発は進展し, 国際熱核融合実験炉ITERの工学設計が完成して建設活動を始めるべく準備が進められている。現在, 開発を進めている核融合炉は重水素とトリチウムを燃料とするが, トリチウムは放射性気体であり, また, 天然には稀少であるため, 核融合炉内で消費量に見合う量の生産を行う。このため, トリチウムの有効利用とその取り扱いに係る安全を確保するトリチウム・システムの開発は核融合炉の実現に必要不可欠である。本稿では, 核融合炉のトリチウム・システムについて, ITERのトリチウム・システムの設計とその技術基盤を中心に紹介するとともに, 今後の課題について述べる。</p>
著者
新垣 理宣 勝良 剛詞 小林 大二郎 道 泰之 北本 佳住 依田 哲也 倉林 亨
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科放射線学会
雑誌
歯科放射線 (ISSN:03899705)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.53-57, 2022 (Released:2022-04-06)
参考文献数
14

Introduction: Radiation-induced dental caries is a late oral adverse event that should be considered after head and neck radiotherapy. However, there are no clinical guidelines for dental management after head and neck radiotherapy. We report a case of multiple dental caries that developed after head and neck radiotherapy in a patient in whom symptomatic treatment was challenging. Case: A 67-year-old male was referred to our department with difficulty with oral intake secondary to occlusal insufficiency. He had a history of radiotherapy for hypopharyngeal carcinoma, and nearly all of his teeth only had residual roots. We found multiple carious teeth, including in areas outside of the radiation field. We designed a temporary denture in coordination with a dental office; however, it was difficult to extract all of the patient’s teeth. The patient was followed-up; however, he died of esophageal cancer. Conclusion: Radiation-induced dental caries can even occur in teeth outside of the radiation field. In such cases, continuous preventative measures, such as oral care, are important, even before the start of radiotherapy.
著者
川崎 清貴 溝口 知広 小林 義和 白井 健二 近藤 司
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2011年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.189-190, 2011 (Released:2011-09-01)

本研究においては,自由曲線を構成する点群を,必要精度内で円弧近似させ,NCデータ量を削減し,工作機械の加工時間を短縮させることを目的としている.今回、NCデータを削減する手法として円弧近似法を用いた.この手法は,自由曲線を必要精度内で最小二乗法を用いて,円弧に当てはめるものである.この手法を用いた結果、総点群数を約6分の1、NCデータ量を約5分の1に削減できた.また、実際の加工により、その精度を検証した.
著者
嶋田 貴志 岡森 万理子 深田 一剛 林 篤志 榎本 雅夫 伊藤 紀美子
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.12, pp.604-607, 2011-12-15 (Released:2012-01-31)
参考文献数
18
被引用文献数
1

5週齢のBALB/c系雌マウスにスギ花粉アレルゲンを5回感作した後,腹腔内にアレルゲンを投与して好酸球を集積させるI型アレルギーの遅発相モデルを作製した.このモデルに対して,モリンガ(Moringa oleifera)の葉を3種の混合比(0.3%,1.0%および3.0%)で混じた粉末飼料を自由摂取させ,好酸球の集積および血清中の総IgE量に対する影響を調べた.通常の飼料を与えた対照群と比較してモリンガ葉を0.3%および3.0%与えた群は,総白血球数および好酸球数で有意な低値を示した.血清中総IgE量では対照群と比較して3.0%のモリンガ葉を与えた群が有意な低値を示した.以上の結果より,モリンガ葉は経口的に摂取することでI型アレルギーに対して抑制作用を有する可能性が示された.