著者
李 建哲 谷川 恭雄 森 博嗣 黒川 善幸 三島 直生
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.70, no.588, pp.7-12, 2005

In this study, the rheological properties of fresh mortar and concrete were investigated experimentally by shear box test. The pore water pressure in fresh mortar and concrete was measured as an influence factor of rheological properties of fresh concrete. The cohesion and the coefficient of dynamic internal friction were represented from pore water pressure and shear stress measured in the experiment. As the result, it was clarified that the rheological properties is affected by the pore water pressure in fresh mortar and concrete. Moreover, the correcting method of shear stress in case of shear box test was obtained, and the cohesion and the coefficient of dynamic internal friction were quantified.
著者
小田嶋 成幸 森 武俊 下坂 正倫 野口 博史 佐藤 知正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.88, pp.31-36, 2009-06-11

本論文では、室内環境での、物品検出システムを提案する。物品が置かれた時、取り除かれた時には入力画像の安定的変化が生じることが期待できるため、本研究では背景差分法を用いた物品検出システムの構築を行う。背景差分法の出力から物品の設置、除去を判別するため、本研究では複層型背景モデルを採用する。画像の安定変化は人領域のような一時静止領域によっても引き起こされるため、一時静止領域と物体領域の判別が必要になる。オクルージョンの多い室内環境において頑健な判別を実現するため、本研究では特徴点を用いたトラッキング手法と局所フレーム差分を用いる。実験により、提案手法を用いて十分な速度で頑健な検出が可能であることが明らかとなった。
著者
森 政次 野田頭 照美 新井 洋一
出版者
日本海洋学会
雑誌
沿岸海洋研究ノート (ISSN:09143882)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.37-50, 1991-08-31

関西国際空港は大阪湾泉州沖5km,平均水深18mの海上において1987年に大規模な埋立による建設工事に着手した.護岸概成後の翌年12月から,護岸全周において藻類及び魚介類の分布調査を,護岸5ヶ所の調査点で付着生物の調査を行い,護岸構造と生物相との関係を調べた.護岸延長11.2kmの約80%を占める緩傾斜護岸は多種類の藻類の生育に適しており,水深1〜5m付近ではガラモ場が形成され,時間の経過とともにその分布範囲は拡がっていた.一方,垂直護岸は藻類の生育に適さないもののムラサキイガイなどの軟体動物にとっては有利な生息環境となっていた.今回の調査で,植物69種,動物271種,魚介類59種が観察された.これまでこの海域に見られなかった魚介類も出現しており,空港島が新たな生物空間を構築していることが明らかになった.また,埋立てによって失われた生物の現存量(15トン)を上回る生物の現存量(約300トン)が空港護岸で確認された.
著者
松本 仁 今西 亜友美 今西 純一 森本 幸裕
出版者
日本景観生態学会
雑誌
景観生態学 (ISSN:18800092)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.79-88, 2012-02-15 (Released:2012-04-25)
参考文献数
15

The Oguraike area is now planned for natural environmental conservation and restoration under the Grand Design about Urban Environment Infrastructure in the Kinki Region. Actual vegetation at the Ograike area is expected as a seed source to conserve and restore wetland environment. The purpose of this study was to reveal species composition of actual vegetation in river bank of the Uji River, the Yokoojinuma and the Oguraike drained lands, Kyoto prefecture, Japan. Five quadrats were placed in these areas and all the vascular plant species were recorded. Two hundred and eight species including 10 endangered plant species and 71 alien plant species were recorded. Actual vegetation in the river bank of the Uji River and the two drained lands were useful seed sources of floodplain species and wetland species, respectively. Especially, we found the desirable vegetation with only one alien plant species and some endangered plant species at the center part of the river bank of the Uji River.
著者
森沢 正昭 小笠原 強 林 博司
出版者
東京大学
雑誌
一般研究(B)
巻号頁・発行日
1985

61年度の研究により単一の成功まで精製されたニジマス精子の運動関始の〓絡的な引き金をひくと考えられている15Kタンパン質について精製タンパク質及び15Kタンパク質の抗体の精子運動装置,軸系の運動性に対する影響について調べた. その結果,強い界面活性剤処理によって運動性も乗った軸系が15Kタンパク質を添加することにより運動性を回復すること,15Kタンパン質の抗体は15Kタンパン質のリン酸化を抑制すると同時に軸系の運動性も阻害することが明らかとなり,15Kタンパク質のリン酸化が真に粒子運動開始機構の重要なステップであることが示唆された. 一方,Protein kinaseの非特異的阻害試薬は15Kタンパク質を含む軸系上の全てのリン酸化タンパク質のリン酸化を抑制し,同時に軸系の運動も抑えること,Tyrosine kinaseに特異的な阻害試薬は15Kタンパク質のリン酸化のみを抑え,軸系の運動も抑えることなどから,CAMPは直接Tyrosine kinaseを活性化するのではなくCAMP→普通のProtein kinaseの活性化→tyrosline kinaseのリン酸化と活性化→15Kタンパン質のリン酸化という過程を経て精子運動開始が起ると考えられる. 更に種々のProteaseがCAMP無しで独果に精子運動開始を誘起すること,protease阻害試薬,基質が精子運動性を抑制する事からproteaseの精子運動開始への寄与が強く示唆された. 現在,上記三要因の軸系タンパクのリン酸化に対する影響について調べており,その結果の解析が3サケ科魚粘で精子運動開始機構の全貌が解明されることが期待される. 又,海産無稚動物,哺乳類についても15Kタンパク質の検索を行い,ウニ等では本タンパン質の存在が確認された. K^T/Ca^<Zr>→CAMP→Protein kinase→154タンパク質のリン酸化→Proteaseの関子というカスケードが多くの動物に共通の精子運動関始機構であることが明らかとなることはそう遠い将来ではないと考えられる.
著者
有本 裕彦 高里 良男 正岡 博幸 早川 隆宣 秋元 秀昭 八ツ繁 寛 東森 俊樹 森川 健太郎 菅原 貴志 小町 裕志 本間 正人
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.38-44, 2008 (Released:2009-04-30)
参考文献数
10
被引用文献数
3 3

「目的」来院時の臨床症状や検査結果から脳幹出血患者の予後因子の検討を行った.「方法」過去5年間に当院に入院した脳幹出血70例(男51名,女19名,29∼93歳,平均59歳)の年齢,来院時臨床症状,来院後6時間以内の血糖値,白血球数,来院時CTでの血腫量,血腫の範囲,水頭症の合併,脳室内穿破の有無と予後を統計学的に解析し検討した.「結果及び結論」年齢では70歳以上の83%が死亡,70歳以下の55%が死亡し70歳以上で死亡率が増加する傾向を認めたが有意な相関はなかった(P=0.07).臨床症状では来院時に四肢麻痺か除脳硬直肢位(P<0.01),対光反射消失例(P<0.05)が有意に予後不良であった.来院時血糖値は200 mg/dl以上の症例(P<0.05),白血球数は10,000 /mm2以上(P<0.01)で予後と相関が認められた.またCT所見では血腫量が6 ml以上の血腫で最も強く予後に相関が見られた(P<0.001).血腫範囲では中心型血腫や中脳・視床,延髄に進展のみられる例(P<0.05),水頭症合併例,脳室内穿破合併例に予後と相関が認められた(P<0.01).
著者
佐藤 恭子 安藤 孝 西 智弘 狩野 真由美 石黒 浩史 宮森 正
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.201-205, 2010 (Released:2010-05-24)
参考文献数
9

舌下投与は痛みを伴わないため, 内服不能で他の投与経路確保が困難な終末期患者に有用な方法である. われわれは, がん性疼痛に対するブプレノルフィン(0.1~0.2mg/回), フェンタニル(0.05~0.2mg/回)注射剤舌下投与, および不眠時のミダゾラム(0.1mg・kg‾¹)注射剤舌下投与の有効性と安全性について検討した. 3剤は口腔内よりすみやかに吸収され, 約90%の症例に効果があった. 眠気, 嘔気のほか, 嚥下障害を有する例で痰の増加がみられた以外は, 特に大きな副作用はなかった. 注射剤の舌下投与は, 緩和ケアにおける代替投与経路として患者のQOLのために有用な手段である. Palliat Care Res 2010; 5(1): 201-205
著者
小沢 修司 山森 亮 平野 寛弥 堅田 香緒里 鎮目 真人 久保田 裕之 亀山 俊朗 小林 勇人 村上 慎司 村上 慎司
出版者
京都府立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009-04-01

本研究は、研究者と市民のネットワーク形成から生み出された議論を通じて、ベーシック・インカムに関する三つの目的を総合的に検討した。第一に、生存権・シティズンシップ・互酬性・公共性・フェミニズム思想といったベーシック・インカムの要求根拠を明らかした。第二に、ベーシック・インカムに関する政治的・財政的実現可能性を考察した。第三に、現行の年金や生活保護のような所得保障制度の問題点とベーシック・インカムにむけた改良の方向性を議論した。
著者
森 一郎 モリ イチロウ

平成24年1月24日に行われた愛媛大学図書館学術講演会におけるプレゼンテーション資料
著者
布目 光生 鈴木 優 森田 眞弘
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:21862583)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.6, pp.1-7, 2011-03-21

電子書籍を音声合成で読み上げる場合に,文書の書式特徴を活用してより聞きやすい朗読を実現するテキスト前処理手段を提案する.文を処理の基本単位とする従来の発話手法では困難な,タイトルや箇条書きと本文を区別したような読み方や,文書全体の構成や流れを考慮したような,自然な読み上げの実現を目指す.今回,具体的なアプローチとして,入力文書テキストの特徴量として論理構造をはじめとする抽出手段と,特にポーズ情報に関連したメタデータの推定手段,そして,音声合成エンジンへ提供するための XML 化,という一連のテキスト処理機能の試作と,ポーズ情報の付与精度評価を行った.本報告では,これらの手法と評価実験結果について述べる.We conduct feasibility studies for the development of a text preprocessing technique that uses document formatting features for improved natural speech synthesis with the aim of targeting e-book readers. In traditional text-to-speech (TTS) systems, it is difficult to implement a feature by which the different document elements such as the document body, title, and itemized forms are read in a suitable tone. We implement certain functionalities, namely a sentence characteristics extractor that determines the logical nature of a document element, a metadata estimator that generates pause information, and a transformer that converts these results to speech synthesis markup language, which a TTS system can process. Details about these processes and experimental results of a simple implementation of pause estimation are described in this report.
著者
大森 裕浩 古澄 英男 日引 聡 渡部 敏明
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009-04-01

「金融リスクの評価」と「経済行動」のベイズ計量経済分析を行った.「金融リスクの評価」の分析では(1)1変量確率的ボラティリティ変動モデルの拡張,(2)実現ボラティリティと確率的ボラティリティ変動モデルとの同時モデリング,(3)多変量確率的ボラティリティ変動モデル,(4)最大値・分位点の時系列モデル,(5)実現ボラティリティ等を用いた計量ファイナン分析について研究を行った.「経済行動」の分析では,(1)ゲーム理論に基づく計量経済モデル分析,(2)選択行動の計量分析,(3)水道需要関数の計量分析・政策分析,(4)マクロ計量経済分析,(5)分位点回帰モデル,(6)環境経済の計量分析を行った.

2 0 0 0 OA 編物教科書

著者
森本義子 著
出版者
森本義子
巻号頁・発行日
1905