著者
横山 智
出版者
名古屋大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究で扱う納豆様の無塩発酵大豆食品(ナットウと記す)の起源や伝播経路に関しては、これまで数多くの議論が交わされてきたが、未だに明らかになっていない。そこで本研究では、これまでの議論を踏まえつつ、東南アジアとヒマラヤのナットウに焦点をあて、ナットウを製造する民族の食文化、製法、利用方法を調査した。その結果、各地のナットウの共通点と差異から「ナットウの発展段階論」を提示した。さらに、ナットウの形状に着目して地域分類を行ない、それらを総合的に考察した上で東南アジア大陸部とヒマラヤの4 地域で独自にナットウが発祥したとする仮説を打ち出した。
著者
高見沢 邦武 松岡 優 津田 哲哉 横山 修三 河村 司 長井 靖夫 安藤 正彦 高尾 篤良
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.393-394, 1977-03-25

東京女子医科大学学会第208回例会 昭和51年11月26日 東京女子医科大学本部講堂
著者
山本 淳子 大久保 智生 藤井 浩史 辻 幸治 横山 新二 有馬 道久
出版者
香川大学
雑誌
香川大学教育実践総合研究 (ISSN:1345708X)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.41-47, 2007

本研究では,少人数学級や複数担任による少人数指導という物理的措置(学級規模)が,保護者の学校生活認知と子育て不安とに及ぼす影響について検討することを目的とした。研究1では,小学校1年生〜3年生の保護者339名を対象に質問紙調査を実施し,「保護者用学校生活認知尺度」および「子育て不安尺度」を作成した。研究2では,小学校1年生〜3年生の保護者556名を対象に,作成した尺度を用いて質問紙調査を実施した。結果から,少人数学級に在籍する子どもをもつ保護者の「対教師認知」の平均値が通常学級の保護者に比較して高いこと,逆に「子育て不安」の平均値は最も低いことが明らかとなった。少人数学級編制の導入は,保護者の教師に対するポジティブな認知と情緒の安定にプラスの影響を及ぼすのではないかと考察された。
著者
大久保 智生 山本 淳子 藤井 浩史 辻 幸治 横山 新二 有馬 道久
出版者
香川大学
雑誌
香川大学教育実践総合研究 (ISSN:1345708X)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.33-39, 2007

本研究では,少人数学級や複数担任による少人数指導という学級規模が児童の学級適応に及ぼす影響について検討することを目的とした。附属高松小学校の1年生112名,2年生99名,3年生119名と附属坂出小学校の1年生75名,2年生78名,3年生80名の計563名を対象に教師の指導行動に対する認知尺度と学級適応測定尺度を実施した。少人数学級,複数担任学級,通常学級における教師の指導行動および児童の学級適応の比較を行った結果,概して,30名の少人数学級と40名の複数担任学級の児童のほうが40名の通常学級の児童よりも教師の指導行動を肯定的に認知しており,学級へ適応していることが明らかになった。最後に学級規模とその教育効果についての今後の研究の方向性について示された。
著者
齋藤 梓 横山 恭子
出版者
上智大学総合人間科学部心理学科
雑誌
上智大学心理学年報 (ISSN:0387849X)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.97-107, 2009
被引用文献数
1

明田芳久先生追悼号
著者
横山 一代 久保 裕也 森 一広 岡田 秀彦 竹内 秀次 長坂 徹也
出版者
社団法人日本鉄鋼協会
雑誌
鐵と鋼 : 日本鐡鋼協會々誌 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.92, no.11, pp.683-689, 2006-11-01
参考文献数
35
被引用文献数
3 18

In order to make sure the great potential of steelmaking slag as a new phosphorus resource, domestic phosphorus material flow in Japan including iron and steel industry has been investigated based on the statistical data on 2002. It has been demonstrated that phosphorus in the steelmaking slag is almost equivalent with that in the imported phosphate rock in the view points of the amount and the concentration. Phosphorus exists mainly in the form of calcium-phosphate or its solid solution with calcium-silicate rather than the Fe_tO rich liquid phase in the slag and exhibits remarkable segregation in the solidified slag. If the strong magnetic field is applied to the crushed slag, precipitated calcium-phosphate solution phase can be separated from Fe_tO matrix phase due to the large difference of each magnetic property. It has also been indicated by the Waste Input-Output model that the phosphorus recovery from steelmaking slag by the new process proposed in the present work has great environmental and economical benefits.
著者
坪倉 志乃 井藤 一江 岩谷 有子 小澤 奏 横山 智世子 木村 浩司 切通 正智 山内 和夫
出版者
一般社団法人 日本口蓋裂学会
雑誌
日本口蓋裂学会雑誌 (ISSN:03865185)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.132-143, 1990
被引用文献数
12

広島大学歯学部附属病院矯正科における口唇口蓋裂者の受診状況や上顎歯槽弓形態・crossbiteの状態を把握するために,昭和43年4月の開設から平成元年3月までの21年間に当科で治療を開始した口唇口蓋裂患者532名(男子288名,女子244名)を対象に統計的調査を行い,以下の結果を得た.<BR>1,当科で治療を開始した口唇口蓋裂患者は年間約30名であった.<BR>2.初診時年齢は6歳から8歳が半数を占めていた.<BR>3,口唇口蓋裂患者は,総患者数の10.7%であった.<BR>4.男女比は男子が僅かに女子より多かった.<BR>5.居住地の地域分布では広島県が77.3%を占め,その半数が広島市であった.<BR>6.紹介元の医療施設は広島大学医・歯学部附属病院が50%を占め,診療科別では大学病院または総合病院の口腔外科と歯科および開業歯科が50%を占めていた.<BR>7,一次形成手術を受けた病院は広島大学医・歯学部附属病院が50%を占め,科別では耳鼻科が45%を占めていた.<BR>8.裂型別頻度は,口唇裂1.1%,唇顎裂15.7%,唇顎口蓋裂70.8%,口蓋裂単独12.1% ,正中裂o.4%であった.<BR>9.裂の発生部位別頻度は,左側が最も多く唇顎裂中の65.1%,唇顎口蓋裂中の49,9%であった.次いで,右側(唇顎裂中の30.1%,唇顎口蓋裂中の26.7%),両側(唇顎裂中の4.8%,唇顎口蓋裂中の23.5%)の順であった.<BR>10.裂型別上顎歯槽弓形態は次のようであった.<BR>1)片側性唇顎裂患者は,butt-joint型が90.7%であった.<BR>2)片側性唇顎口蓋裂患者は,butt-joint型68.1%,collapse型22.1%であった.<BR>3)両側性唇顎口蓋裂患者は,butt-joint型32.1%,切爾骨突出型48.1%であった.<BR>11.Crossbiteは,片側性唇顎口蓋裂の97.3%,両側性唇顎口蓋裂の93.8%,口蓋裂単独の91.4%にみられた.
著者
浅岡 由伸 浅川 聡 横山 茂 中田 一夫 杉本 仁志
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. B, 電力・エネルギー部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. B, A publication of Power and Energy Society (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.125, no.5, pp.537-543, 2005-05-01
被引用文献数
1 1

Omitting one phase's current limiting arcing horns on three-phase distribution lines has been applied since 1990's and contributes the costdown for lightning protective countermeasures. Moreover, in order to promote the costdown for the lightning protective countermeasures on single-phase distribution lines, we have investigated the methods omitting one phase's current limiting arcing horns on single-phase distribution lines.<br>When the single-phase distribution line omitting one phase's current limiting arcing horns branches or extends from three-phase distribution line omitting middle phase's current limiting arcing horns, there are possibilities that short circuits are generated between the single-phase distribution line and the three-phase distribution line by a direct lightning stroke.<br>In order to preventing the short circuits outage, we have clarified the conditions that sparkovers generated at some poles and that short circuits continued experimentally and analytically. Based on these conditions, we proposed some effective countermeasures for preventing the short circuits outage on single-phase distribution line omitting one phase's current limiting arcing horns.