著者
松田 忠久 斉藤 雅人 阿部 昌弘 橋本 哲也 小林 裕之 渡辺 泱
出版者
社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.78, no.8, pp.1417-1422, 1987-08-20 (Released:2010-07-23)
参考文献数
12
被引用文献数
2

1982年6月から1985年10月までに, 京都府立医科大学泌尿器科学教室を受診した腎腫瘤症例で, 腹部CT, 腎超音波検査, 腎血管造影などにて診断が確定し得なかった10例に対して, 選択的腎生検を施行した.選択的腎生検にて得られた組織診断は, 腎細胞癌6例, 乳頭状腎細胞癌1例, 移行上皮癌1例, 血管筋脂肪腫1例, 膜性増殖性糸球体腎炎1例で, それにより各々の症例の治療のために極めて重要な情報が得られた. また生検を契機とした腫瘍細胞の播種をはじめとした合併症は, 認められなかった.よって腎腫瘍に対する選択的腎生検は, 従来の諸検査では診断できなかった腎腫瘍の診断に非常に有用であると思われた.
著者
三瀬 敏朗 新屋敷泰史 橋本 正明 鵜林尚靖 片峯 恵一 中谷 多哉子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.87, pp.113-120, 2004-08-20
被引用文献数
5

組込みソフト分野では、専任オペレータや安定した環境とは限らない状況での運用を要求される。組込みシステムの信頼性や安全性を確保するために、通常運用で想定から抜け落ちしやすい状況である非正常系に焦点を絞り、仕様分析段階で非正常系要件の抽出を行い、システムの設計要件を明確にする方法について検討を行った。このため、非正常系の分析や要因等の体系化を行い、システムにおける非正常系の連鎖から障害に至る挙動の抽出を行うために、状態とイベントのマトリクスを用いて分析を行う方法を検討し試行した。その結果、基本的な有効性を確認し、今後の課題を検討した。Embedded systems are in need of the consideration about exceptions because of the environment and requirements for running. However, in practice, the consideration about exceptions often slipped out of specifications. Thus, it is an important problem about the cost and quality of embedded systems. Therefore, we have been studying about the methodology to analyze exceptions with exception knowledge systematization and exception state/event analysis matrix. In this paper, we describe the analysis matrix, its application example, and future studies.
著者
萩原 和 星野 敏 橋本 禅 九鬼 康彰
出版者
一般社団法人 環境情報科学センター
雑誌
環境情報科学論文集 Vol.26(第26回環境情報科学学術研究論文発表会)
巻号頁・発行日
pp.125-130, 2012 (Released:2014-09-20)
参考文献数
9

本研究では,「テーマ型」活動を対象とし,チームワーク行動尺度の適用によって,どのように既存組織の知識・経験の有効感を規定するのかを明らかにすることを目的とした。具体的には,チーム協調性,チームメンテナンス,外部との調整・サポートの3因子が規定しており,特にチーム協調性の項目が,チームワーク行動の起点となり,既存組織の経験・知識の有効感を規定していた。
著者
橋本 正明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.29, no.12, pp.1141-1150, 1988-12-15
被引用文献数
6

プログラムの入出力データのあいだの構造不一致が非手続き型言語へ及ぼす影響について議論する。さらに 筆者がすでに提案したプログラム仕様記述法PSDMにおける構造不一致の取扱いについて報告する.さて 非手続き型言語には利用者が構造不一致を意識しなければならないものがある・しかし 不一致はプログラム構造の決定要因であり プログラム仕様の決定要因ではないので 利用者が不一致を意識するのは望ましくない.そこで 利用者が不一致を意識しなくてよい言語もある.ところが 不一致を意識することを不要としたのに起因して 言語の理解性や記述性の問題が指摘されている.また このような書籍からプログラムを生成するには プログラム・ジェネレータが不一致を検出して解決しなければならないところで PSDMで規定された言語でも利用者は不一致を意識しなくてよい.しかも データが表している情報に着目した仕様も記述するので 言語の理解性や記述性の問題が緩和されている.この言梧からプログラムを生成するには プログラム仕様に基づいて作成された有向グラフを解析して 構造不一致を検出し解決する.この方法は まだ構造不一致の検出対象が脈絡不一致に限定され しかも検出精度に向上の余地は残ってるが ジェネレータを作成した実験の結果 実用的な性能を持つプログラムを生成することについて見通しを得ることができた.
著者
橋本 瑛子 落合 信靖 佐々木 裕 山口 毅 木島 丈博 山崎 博範 松木 圭介
出版者
日本肩関節学会
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.779-783, 2014 (Released:2014-11-21)
参考文献数
14

近年,肝臓等で報告があるIDEAL法は脂肪と水を分離して描出でき,定量評価可能なMRI撮像法である.本研究の目的は,IDEAL法,単純T2強調像,単純CT像からの腱板筋脂肪変性を比較し,大・広範囲腱板断裂の一次修復の可否を検討することである.IDEAL法を撮像した47例50肩を対象とした.IDEAL法では,斜位矢状断で各腱板筋にROIを設定し,In Phase,Fat Imageの信号値から脂肪を定量した.同撮像面で単純T2強調像,単純CT像から腱板筋脂肪変性の割合を算出した.IDEAL法と単純T2強調傍矢状断像から分類したGoutallier分類は解離し,単純T2強調像での脂肪変性評価はIDEAL法に比較し過小評価する傾向を認めた.また,大・広範囲腱板断裂の一次修復不能群ではIDEAL法での棘上筋実質部成分・棘下筋の脂肪含有率と単純T2強調像での棘下筋の脂肪含有率が有意に高値で,一次修復可否の判断材料となり得た.
著者
森本 卓爾 橋本 健二 石原 靖哲 藤原 融
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.131, pp.109-114, 2007-06-25

本稿ではXPath部分クラスの問い合わせを,木埋め込み関係に基づいたXMLスキーマ進化に応じて正しく変換する手法を提案する.正しい変換とは,進化前スキーマに従うXML文書に対する問い合わせ結果と,進化後スキーマに従うように変換した任意のXML文書に対する問い合わせ結果が等しい変換を言う.提案した手法が正しい変換を行っていることを証明する.
著者
森本 卓爾 橋本 健二 石原 靖哲 藤原 融
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.65, pp.109-114, 2007-07-02

本稿では XPath 部分クラスの問い合わせを、木埋め込み関係に基づいた XML スキーマ進化に応じて正しく変換する手法を提案する。正しい変換とは、進化前スキーマに従う XML 文書に対する問い合わせ結果と、進化後スキーマに従うように変換した任意の XML 文書に対する問い合わせ結果が等しい変換を言う。提案した手法が正しい変換を行っていることを証明する。A method is proposed for translating queries in a subclass of XPath according to XML schema evolution based on the tree-embedding relation. A query translation is said to be correct if the result of every query to an XML document valid against the schema before evolution is equal to the result of the translated query to the XML document valid against the schema after evolution. Correctness of that the translation method is correct is proved.
著者
橋本 庸平
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.315-317, 1979-04-01
著者
宮澤 由妃 深野 義人 見越 大樹 井上 寿男 丸岡 秀一郎 黒田 和道 権 寧博 橋本 修 山岸 賢司
出版者
日本コンピュータ化学会
雑誌
Journal of Computer Chemistry, Japan (ISSN:13471767)
巻号頁・発行日
vol.13, no.6, pp.310-311, 2014 (Released:2014-12-31)
参考文献数
4

Next-generation sequencers (NGS) have made it possible to analyze entire genome sequence. NGS can be used for the identification of genes associated with a wide variety of diseases. We investigate RNAs encoded by intergenic regions to identify novel genes that are involved in respiratory diseases. The respiratory tracts of mice were exposed to lipopolysaccharide to establish a model of respiratory disease. RNA expression levels in the mouse exosome were analyzed by NGS to identify genes involved in the development of respiratory diseases. Several disease-related regions exhibited altered expression levels of intergenic RNAs.