3 0 0 0 OA 文明の崩壊

著者
池田林儀 著
出版者
寳文館
巻号頁・発行日
1925
著者
池田 志斈 真鍋 求 小川 秀興 稲葉 裕
出版者
Japanese Dermatological Association
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.100, no.7, 1990

全国アンケート調査から得られた単純型およおび劣性栄養障害型表皮水疱症患者の身長・体重の値を統計学的に処理し,全国平均の値と比較した.その結果,1)単純型では女性の身長が全国平均値より有意(1%以下の危険率)に低い.しかし女性の体重,男性の身長・体重には有意の差を認めない.2)劣性栄養障害型では,男女とも身長・体重が全国平均値より有意(1%以下の危険率)に低い,などが示された.本疾患々者の成長発育状態及び栄養状態を把握し,十分な栄養を補給を行うことがなされるならば,本疾患々者の予後が比較的良好となることが期待できるものと思われる.
著者
池田 志郎
出版者
富山大学ヘルン(小泉八雲)研究会
雑誌
ヘルン研究 (ISSN:24328383)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.66-76, 2017-03

ラフカディオ・ハーン(1850-1904)の『怪談』(Kwaidan 1904)は、日本のみならず海外でもよく読まれている。また、日本では、中学校や高校の英語教科書にも「ムジナ」や「雪女」などが掲載されている。しかし、そもそも、なぜハーンは日本に伝わる昔話や説話などから、それらの物語を選んで『怪談』を作り上げたのだろうか。そこにはハーンを引き付けた何かがあったはずである。『怪談』の話には種本があることは本人も明らかにしているが、当然のことながらそれは単なる翻訳ではなく、ハーンなりの理解や解釈が入ったものである。それらの物語を読んでみると、孤独感、孤立感、疎外感など「ひとりであること」からくる感情が頻繁に見て取れる。そこで、本論考では、『怪談』の中から「雪女」と「耳なし芳一」を取り上げ、登場人物たちの「ひとりであること」がハーンにとってどのような意味を持っているのかについて考えてみたい。
著者
高田 兼則 谷中 美貴子 池田 達哉 石川 直幸
出版者
日本育種学会
雑誌
育種学研究 (ISSN:13447629)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.41-48, 2008 (Released:2008-06-17)
参考文献数
25
被引用文献数
3 3

日本の麺用小麦はオーストラリアからの輸入小麦銘柄(ASW)と比べて製麺適性が劣っている.西日本の小麦品種には高分子量グルテニンサブユニット(HMW-GS)が Glu-A1座の対立遺伝子がコードするサブユニットが欠失型(null)で Glu-B1座が7+8,Glu-D1座が2.2+12や2+12をもつ品種が多数を占める.そこで,これらの高分子量グルテニンサブユニットの小麦粉生地物性への影響を小麦品種「ふくさやか」を反復親として,8種類の準同質遺伝子系統を作出して分析した. Glu-D1座が2.2+12をコードする系統では, Glu-A1座が欠失型の場合,Glu-A1座がサブユニット1をコードする系統と比べて不溶性ポリマー含有率が有意に低く,小麦粉の生地物性も弱かった.とくに日本品種に多く見られるnull,7+8,2.2+12のサブユニット構成は最も弱い物性を示した.一方, Glu-D1座が2+12をコードする系統では, Glu-A1座のサブユニットの有無による不溶性ポリマータンパク質や生地物性への影響は小さかった.これらのことから Glu-A1座とGlu-D1座の対立遺伝子の組合せが,小麦の加工適性に大きく影響していることが明らかになった.これまでHMW-GS構成はSDS-PAGEを用いて判別するのが一般的であったが,サブユニット構成によっては Glu-A1座のサブユニットの判定が困難な場合がある.そこで,Glu-A1座のサブユニット1(Glu-A1a),2*(Glu-A1b)およびnull(Glu-A1c)を判別するPCRマーカーを開発した.
著者
高橋 慶 池田 真也 馬奈木 俊介
出版者
公益財団法人 医療科学研究所
雑誌
医療と社会 (ISSN:09169202)
巻号頁・発行日
pp.2017.005, (Released:2017-11-20)
参考文献数
25
被引用文献数
1

地域経済の持続可能性の確保は重要な課題である。持続可能性の定量的な評価方法として有効なものに,将来世代の福祉を現在の資本ストックの価値に換算するキャピタル・アプローチがある。それに基づいた経済指標である,新国富指標(Inclusive Wealth Index,IWI)を用いれば,その増加から持続可能性を判別できる。日本において,IWIの成長を妨げる一つの要因が健康資本の減少である。ところが,健康資本には長命の価値のみが考慮されており,影響が大きいはずの疾病による損失が考慮されていない現状にあった。そこで本研究は,健康資本を個人の平均寿命までの余命年数(以下長命資本)及び疾病の割引障害調整年数(以下疾病損失)の二つの側面の割引現在価値として捉えた。そして三大疾病を対象に,1999・2002・2005・2008・2011・2014年の6時点,都道府県別に健康資本を推計した。得られた主要な結果は以下の2点である。1)年間で1人当たりの損失額が一番大きい疾病はがんであり(33,055円),次いで脳卒中(15,687円),虚血性心疾患(7,041円)の順であった。空間的分布に着目すると,三大都市圏に比べ地方が相対的に17%ほど疾病損失の影響が大きいことが分かった。2)1人当たりのIWIの変動に対する疾病損失の寄与について,がんによるIWIの損失は増加傾向にあるが,脳卒中と虚血性心疾患の損失は改善される傾向にあった。そして,三大都市圏ではがんのIWIを損なう影響が大きく,逆に地方では脳卒中のIWIを改善する影響が大きかった。
著者
J マーク ラムザイヤー エリック B ラスムセン 森 大輔 池田 康弘 モリ ダイスケ イケダ ヤスヒロ J.Mark Ramseyer Eric B. Rasmusen Mori Daisuke Ikeda Yasuhiro
出版者
熊本大学
雑誌
熊本法学 (ISSN:04528204)
巻号頁・発行日
vol.143, pp.170-128, 2018-07-30

本稿は原題 J.Mark Ramseyer and Eric B.Rasmusen,"Lowering the Bar toRaise the Bar : Licensing Difficulty and Attorney Quality in Japan" Journal ofJapanese Studies Vol.41(2015),pp.113-142を翻訳したものである。
著者
池田 流弥 安藤 一秋
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第32回全国大会(2018)
巻号頁・発行日
pp.1E302, 2018 (Released:2018-07-30)

旅行者が土産を選ぶ際,その場所でしか手に入らない土産の需要が高まっている.その理由として,オンラインショッピングサイトで様々な土産が購入できることが挙げられる.しかし,現地でしか購入できない土産情報をまとめたWebサイトやサービスは存在しない.そこで,本研究では,現地でしか購入できない土産の情報を提示するシステムの構築を目的とする.本稿では,ブログ記事から土産の品名および販売店舗名を自動抽出する手法を提案する.そして,実験により提案手法の有効性を確認する.
著者
大津 健聖 松井 敏幸 西村 拓 平井 郁仁 池田 圭祐 岩下 明徳 頼岡 誠 畠山 定宗 帆足 俊男 古賀 有希 櫻井 俊弘 宮岡 正喜
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.111, no.1, pp.61-68, 2014 (Released:2014-01-05)
参考文献数
26

(背景)腸間膜静脈硬化症(以下MP)は比較的まれな大腸疾患である.その原因として,近年漢方薬との関連が注目されている.(対象と方法)本検討では,自験例と報告例を合わせた42例を対象に,MPと漢方薬の関連を検討した.(結果)自験例の約9割の症例に漢方薬内服歴を認めた.特に,加味逍遥散と黄連解毒湯が多数例で内服されていた.生薬成分では,大部分の症例が山梔子を含む漢方薬を内服していた.(考察)MP症例の多くは漢方薬の内服歴があり,MP発症後も漢方薬の継続内服により症状増悪をきたした症例が存在し,同じ漢方薬の長期内服を行った夫婦にMPを発症したことから,漢方薬成分山梔子がMP発症に強く関与すると推測した.
著者
D Husereau M Drummond S Petrou C Carswell D Moher D Greenberg F Augustovski Ah Briggs J Mauskopf E Loder[著] 白岩 健 福田 敬 五十嵐 中 池田 俊也[翻訳]
出版者
国立保健医療科学院
雑誌
保健医療科学 (ISSN:13476459)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.641-666, 2013-12

背景:医療技術の経済評価では,報告様式(reporting)に関する課題がある.経済評価では,研究結果の精査を可能にするために,重要な情報を伝えなければならない.しかし,公表される報告は増加しているにもかかわらず,既存の報告様式ガイドラインは広く用いられていないのが現状である.そのため,既存のガイドラインを統合・更新し,使いやすい方法で,その活用を促進する必要がある.著者や編集者,査読者によるガイドラインの使用を促進し,報告様式を改善するための一つの手法がチェックリストである.目的:本タスクフォースの目的は,医療経済評価の報告様式を最適化するための推奨(recommendation)を提供することである.The Consolidated Health Economic Evaluation Reporting Standards (CHEERS)声明は既存の医療経済評価ガイドラインを現時点における一つの有用な報告様式ガイダンスに統合・更新する試みである.The CHEERS Elaboration and Explanation Report of the ISPOR Health Economic Evaluation Publication Guidelines Good Reporting Practicesタスクフォース(以下CHEERSタスクフォース)はCHEERS声明の使用を促進するため,それぞれの推奨に対する具体例や解説を提供する.CHEERS声明の主な対象は,経済評価を報告する研究者,出版のための評価を行う編集者や査読者である.方法:新たな報告様式ガイダンスの必要性は医学編集者を対象とした調査によって確認された.過去に出版された経済評価の報告様式に関するチェックリストやガイダンスは,システマティックレビューやタスクフォースメンバーの調査によって同定した.これらの作業から,候補となる項目のリストを作成した.アカデミア,臨床家,産業界,政府,編集者の代表からなるデルファイ変法パネルを2ラウンド行うことによって,報告様式に不可欠な項目の最小セットを作成した.結果:候補となる44項目の中から24項目とそれにともなう推奨が作成された.そのうち一部は単一の研究に基づく経済評価を,一部はモデルに基づく経済評価を対象としている.最終的に推奨は,6個の主要なカテゴリーに分割された.1)タイトル(title)と要約(abstract),2)序論(introduction),3)方法(methods),4)結果(results),5)考察(discussion),6)その他(others)である.推奨はCHEERS声明における24項目からなるチェックリストに含まれている.タスクフォースの報告ではそれぞれの推奨に関する解説と具体例を作成した.ISPOR CHEERS声明はValue in Health誌あるいはCHEERSタスクフォースのウェブページ(http://www.ispor.org/TaskForces/EconomicPubGuidelines.asp)から利用可能である.結論:CHEERS声明とタスクフォースによる報告様式に関するガイダンスは,一貫性があり透明性の高い報告様式と,究極的にはよりよい医療上の決定につながるだろう.本ガイドラインの普及や理解を促進するために,医療経済あるいは医学雑誌10誌でCHEERS声明を同時に出版している.そのほかの雑誌や団体にもCHEERS声明を広く伝えることを勧める.著者らのチームはチェックリストをレビューし,5年以内に更新することを計画している.
著者
池田 隆一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.59, pp.9-16, 1998-07-17

当社は,HTML言語の知識を持たないユーザーがHTMLを利用した文書(そのほとんどはいわゆる「ホームページ」と呼ばれるもの)を作成するためのHTMLエディタ「こざいく」を開発した.本稿では主にHTML文書のブロック構造,文書間・文書内のリンクの張り方に関して1.HTML言語をユーザーが意識しなくても良い.2.ブラウザ時のイメージと編集イメージの間に違和感を生じさせないの2点を両立させるために「こざいく」で採用した編集形態について述べる.We developed HTML editor "COSAIC" for the user who did not have knowledge of HTML language to make the document which utilized HTML. This report describes the editing form that was adopted with "COSAIC" in order to let next two characteristic be compatible: 1. not need knowledge of HTML language. 2. does not produce a difference on appearance in browsing and editing.
著者
池田 法子
出版者
京都大学大学院教育学研究科
雑誌
京都大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13452142)
巻号頁・発行日
no.63, pp.379-391, 2017

本論は、1920-30年代の日本社会で国民統合理念として掲げられた「公民」概念を、マイノリティ集団である聾唖者がいかに受容し、抵抗したか、その様相および葛藤を考察するものである。具体的には、当該時期の障害児教育の発展に貢献した川本宇之介の「公民」教育論と聾教育の関係を整理し、聾唖学校教員や農村部の女性等の様々な立場の聾唖者からの川本の議論に対する対応・反応を考察した。「公民」教育論は、自由や平等といった価値の拡張を理想とする「デモクラシー」を基調に行動する「公民」の育成を目的とし、教育の機会均等の観点から聾教育に連結した。聾学校卒業生・教員の立場では、その理念には共感が示されたが、実際の学校や日常生活場面での手話の合理性や心理的影響に関する反論があった。一方、経済的・精神的自立を重視する「公民」概念は、国家社会に有用な人材たるイデオロギーを含みつつも、労働・結婚の差別に直面した当事者に受容された。This paper examines how the concept of "Koumin – Public Citizen, " which was proposed as an idea of unity of the Japanese people in the 1920s – 30s, was accepted or resisted by a minority group, the deaf. Focusing on Unosuke Kawamoto, who contributed to the development of education for people with disabilities during this period, his idea of "Koumin" education was clarified. Then, the reactions of various deaf people, such as teachers and alumni of schools for deaf children, and a woman living in rural area ware examined. Idea of "Koumin" education aimed to educate people as citizens capable of acting based on "democracy, " which is an extension of the value of liberty and equality. In terms of equal educational opportunities, this concept was connected to the education of deaf children. Deaf alumni and teachers sympathized with the educational idea, but they objected that sign language was the rational and comfortable language for them. The concept of "Koumin" education stressed independence, and was accepted by deaf people who faced discrimination with regard to labor and marriage, involving the ideology of being useful to the Japanese nation.
著者
角谷 千恵子 荻野 敏 池田 浩己 榎本 雅夫
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.54, no.7, pp.627-635, 2005
参考文献数
20
被引用文献数
9

【目的】スギ花粉症が労働生産性に与える影響についてpilot studyを行った.【方法】2003年のスギ花粉飛散期に, 大阪・和歌山地区の耳鼻咽喉科外来において労働生産性に関する質問紙調査を行い, 有効回答の得られた就労者512名を分析対象とした.【結果】損失労働時間は過去1週間の状況を調査したが, 約9割が0時間と回答した.生産性低下の程度はVASを用いて計測し, 通常期の3/4程度に低下していると回答した症例が約半数を占めた.労働生産性指標への寄与因子を多変量ロジスティック回帰にて検討したところ, 罹病期間が短期間の例, 眼の痒みが重症な例では, 労働時間の損失が生じるリスクが高くなることが判明した.また, 身体面または精神面でのQOLが低下している例, 花粉症対策用具を使用している例では, 生産性の低下を感じる可能性が高いことが明らかとなった.【結語】花粉症による労働損失を削減するためには, 鼻症状ばかりでなく眼症状の改善にも注意をはらい, QOLの早期改善をはかることが重要だと思われた.
著者
安岡 孝一 ウィッテルン クリスティアン 守岡 知彦 池田 巧 山崎 直樹 二階堂 善弘 鈴木 慎吾 師 茂樹
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.323-331, 2018-02-15

古典中国語(漢文)の解析手法として,MeCabを用いた形態素解析手法を提案する.本手法では,漢文の動賓構造を表現すべく,4階層の「品詞」からなる新たな品詞体系を構築し,それに基づくMeCab漢文コーパスを設計した.合わせて,MeCab漢文コーパスを入力するための専用ツールとして,XEmacs CHISEをベースとしたコーパス入力ツールを開発した.また,MeCab漢文コーパスを効果的に管理し,さらには品詞体系のリファクタリングを行うべく,MeCab漢文コーパスのLinked Data化を行い,WWW上で公開した.さらに,MeCabを用いた漢文形態素解析の応用として,漢文における固有表現の自動抽出に挑戦した.結果として,地名の自動抽出は高精度に行うことができたが,官職・人名の自動抽出はそれぞれに課題が残った.A method to analyze classical Chinese texts is proposed. In the method, we use our original morphological analyzer based on MeCab. We propose a new four-level word-class system to represent the predicate-object structure of classical Chinese. In order to make a corpus for classical Chinese on MeCab, we have constructed a MeCab-corpus editor based on XEmacs CHISE. In order to control the corpus effectively, and to refactor our four-level word-class system, we have converted it into Linked Data on WWW. As an applied study for our morpholgical analysis of classical Chinese texts, we have tried to extract named entities: names of places, job titles, and names of people. As a result we are able to extract names of places from classical Chinese texts almost perfectly. But we have found some difficulties to extract job titles or names of people.
著者
元日田 和規 田川 まさみ 池田 賢一 福士 政広 亀岡 淳一
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.68, no.8, pp.979-985, 2012-08-20 (Released:2012-08-24)
参考文献数
17
被引用文献数
1

Radiological technologists (RTs) and medical technologists (MTs) are legally allowed to work as sonographers performing medical ultrasound examination. Despite the total number, much fewer RTs work as sonographers than MTs. To explore the reason, we investigated educational programs, universities, and colleges for both specialties. First, we established five categories of sonographers’ competency: 1) Anatomy for imaging diagnosis, 2) Diseases and diagnosis, 3) Imaging, 4) Structure and principle of the equipment, and 5) Evaluation of image quality, using competence reported by the International Society of Radiographers and Radiological Technologists (ISRRT) and diagnostic competency required of sonographers in Japan. Using these categories, we analyzed the content and total instruction time by lectures and seminars based on information written in the syllabi, and explored the differences in education related to sonographers’ competency in both programs. “Anatomy for imaging diagnosis” was taught in 15 RT programs (93.8%), and 6 MT programs (31.6%). “Diseases and diagnosis” was taught in 13 RT programs (86.7%), and 8 MT programs (53.3%). “Imaging” was taught in 14 RT programs (100%), and 13 MT programs (76.5%). “Structure and principle of the equipment” was taught in 12 RT programs (85.7%), and 6 MT programs (31.6%). “Evaluation of image quality” was taught in 11 RT programs (84.6%), and 3 MT programs (15.0%). The average instruction time for RT was longer than for MT programs in all categories. RTs are educated and have a foundation to be sonographers at graduation, and may have the possibility to expand their career in this field.
著者
池田 誠
出版者
北海道大学大学院文学研究科
雑誌
研究論集 (ISSN:13470132)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.21-33, 2010-12-24

本稿では、ジョン・ロールズの『正義論』における功利主義批判のキーワード「人格の区分の重視(taking the distinction between persons seriously)」について考察する。ロールズによれば、功利主義やそれが提案する道徳原理である功利原理は現実の人々の「人格の区分」を重視しない。この批判は、功利主義は全体の功利の最大化のためなら平等や公正な分配を無視した政策でさえ支持するという政策・制度レベルの批判ではない。むしろこれは、功利主義は功利原理の各人への「正当化」および正当化理由のあり方に対し無頓着であるという、道徳理論・方法論レベルの批判である。ロールズによれば、功利主義は人格を、「不偏の観察者」という想像上の管理者によって快い経験や満足を配分されるのを待つ単なる平等な「容器」のようなものとみなす。だがロールズによれば、われわれの常識道徳は、人格を、自らに影響を与える行為・制度に対し、自らの観点から納得の行く正当化理由の提示を請求する権利を持つものとみなしている。この各人の独自の観点や正当化理由への請求権を認めること、これこそが「人格の区分」を重視することにほかならない。 以上の事柄を『正義論』での記述に即してまとめたのち、私は、アンソニー・ラディンによるこの批判の分析・論点整理(Laden 2004)に依拠し、ロールズ自身に向けられてきた「人格の区分の軽視」批判が、ロールズ正義論の全体を把握し損ね、近視眼的に眺めてしまうがゆえの誤りであることを示すとともに、ロールズの「人格の区分」批判の論点が功利主義の根底に潜む「非民主的」性格にあったことを明らかにする。その後、結論として、ラディンの分析に対する私なりの考えと異論を述べるとともに、ロールズ正義論が現代倫理学において持つ意義について触れたい。
著者
池田 茂
出版者
THE JAPANESE FORESTRY SOCIETY
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.5, pp.192-195, 1955

鳥取県岩美郡,鳥取市,及び気高郡内の海岸砂丘地における被覆植物並びに海岸砂防造林木(幼令木)の寄生菌について調査研究したが,要約すればつぎの通りである。<br> (1) 被害被覆植物<br> コウボウムギ,ハマゴウ,ハマボウフウ,イヌムギ,<br> スナビキソウ,ケカモノハシ,ハマニガナ,ナデシコ,<br> ハマヒルガオ,ウンラン,オオ分マツヨイグサ,アキノキリンソウ,<br> トメムカシヨモギ。<br> 被害造林木(幼令)<br> ニセアカシャ,ポプラ。<br> (2) 見出された病原菌<br> <i>Alternaria, Macrosporium, Diplodia, Phyllosticla, Botrytis, Bacterium</i>.<br> (3)病原菌で最も多いのはAlternaia で Macroporium や Diplodia, 細菌類がこれに次いでいる。また原因不明(生理病)の病害もかなり多い。