著者
池田亀鑑 著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
vol.第1部 土佐日記原典の批判的研究, 1941
著者
岡崎 隆 池田 清朗 沢田 康太 宮崎 隆也 寺島 靖香
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.49-52, 2010-03-15 (Released:2017-02-10)
参考文献数
9

振子の等時性とその破れ,ホイヘンスによって考案されたサイクロイド振り子について解説する。サイクロイド振子の運動を解き,等時性が回復される振動解の具体的振る舞いを調べる。作成したサイクロイド振子による振動実験を行い,等時性が回復される様子を示す。また,自転車の車輪を使った実体振子の振動を測定し,大振幅の振動で周期が振幅に依存する様子を示す。
著者
福田 諒 髙森 康次 臼田 聡 道端 彩 池田 浩子 金生 茉莉 宮下 英高 角田 和之 河奈 裕正
出版者
日本口腔内科学会
雑誌
日本口腔内科学会雑誌 (ISSN:21866147)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.37-43, 2019 (Released:2020-06-30)
参考文献数
16

今回われわれは左側顎関節部に生じた結節性偽痛風と診断した1例を経験したので報告する。症例は48歳男性で左側顎関節部の疼痛を主訴に受診。補正偏光顕微鏡による弱い正の複屈折性を示す長方形の結晶の存在の確認,X線上での下顎頭周囲の点状の石灰化像より結節性偽痛風と診断した。顎関節部周囲の石灰化を伴う症例において結節性偽痛風は重要な鑑別疾患の一つと考えられる。
著者
野村 光佑 池田 善敬 日下部 裕一 西田 幸博
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.75, no.3, pp.428-437, 2021 (Released:2021-05-01)
参考文献数
12
被引用文献数
1

高ダイナミックレンジ(HDR)方式で制作された番組を標準ダイナミックレンジ(SDR)方式のハイビジョン放送で用いるためには,HDRからSDRへの方式変換が必要となる.SDRで制作された番組と同等の品質を確保するには,白や顔肌レベル,ハイライト領域の再現性への考慮が重要である.そこで,HDRとSDRの基準白や顔肌レベルの対応関係を考慮しつつ,コンテンツに応じて変換パラメータを任意に調整可能な線形関数と対数関数を組み合わせたトーンマッピング関数を考案した.さらに,変換後のハイライト部における色相変化や階調喪失を防ぐために,トーンマッピング処理を輝度成分のみに適用したほか,RGB成分間の比率を平準化するクロストークマトリックス処理や,高彩度な色の階調喪失を防ぐ彩度補正処理を導入した.このHDRからSDRへの変換法をグラデーションパターンやHDR映像に適用し,それぞれの処理の効果と有効性を確認した.
著者
池田 啓
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳動物学雑誌: The Journal of the Mammalogical Society of Japan (ISSN:05460670)
巻号頁・発行日
vol.9, no.5, pp.229-236, 1983-09-25 (Released:2010-08-25)
参考文献数
17
被引用文献数
2

ホンドタヌキ, Nyctereutes procyonoides viverrinus TEMMINCK, の仔の成長過程と育児行動について, 飼育下において観察をおこなった。仔は30日令で離乳した。30日から80日令にかけ, 仔の行動様式は急速に発達した。80日から仔は親から徐々に独立し, 150日令で親と同じ体重となった。仔が80日令に達するまで, 雄親は雌親と同様に育児に大きく関与していた。
著者
池田 朋子 吉田 浩士 大力 由佳 大貝 彰
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.65, no.537, pp.195-202, 2000-11-30 (Released:2017-02-03)
参考文献数
10

Principal component analysis(PCA) has been used in Architectural Planning and Urban Planning. However, PCA can not always project the feature of samples onto low dimensional space. Therefore another mapping technic should be desired in the field. In this article, non-linear mapping (NLM) is employed to make an image map of a novel, 'Industrial Complex with Time Slip,' written by Yoriko SHOUNO. PCA is also employed tocompare the maps each other. Meaning of the city is read by chasing the locus of scenes in the NLM map. Then it can be said that the NLM map is an image map of the city.
著者
中村 南美子 萩之内 竹斗 浅野 陽樹 池田 充 龍野 巳代 赤井 克己 大島 一郎 中西 良孝 髙山 耕二
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学農学部学術報告 = Bulletin of the Faculty of Agriculture, Kagoshima University (ISSN:24321885)
巻号頁・発行日
no.71, pp.23-30, 2021-03-30

都市部でのニホンアナグマ(以下,アナグマ)の生息実態に関する基礎的知見を得ることを目的とし,地方都市における大学キャンパスでのアナグマの出現状況とそれによる農作物への被害発生状況について検討した。2019 年1~12 月に自動撮影カメラ4 台を教育学部実習地,農学部附属農場(研究圃場ならびに動物飼育棟)および植物園内に設置し,アナグマの出現状況については静止画,農作物への被害発生状況については動画でそれぞれ撮影した。自動撮影カメラで野生哺乳類は計302 枚撮影され,そのうちタヌキは147 枚(48.7%)と最も多く,次いでアナグマは113 枚(37.4%),ノネコは41 枚(13.6%)およびイタチは1 枚(0.3%)の順であった。場所別ではアナグマが教育学部実習地で最も多く観察された。月別にみたアナグマの撮影頻度指数は,5~7 月で高く,1~3 月および8 月で低かった。しかしながら,その出現は年間を通じて認められ,5 月には教育学部実習地でビワの実の採食被害が認められた。以上より,地方都市にある大学キャンパスでアナグマは年間を通じて生活しており,農作物の一部に採食被害が起きていることが明らかになった。
著者
誉田 実希子 久保 孝富 森村 成樹 池田 和司
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:21888833)
巻号頁・発行日
vol.2019-MPS-122, no.12, pp.1-5, 2019-02-21

スナメリ (Neophocaena asiaeorintalis) は通常,比較的少数の群れをつくる.採餌行動においても一つの魚群に対して複数のスナメリが採餌を行うが,そこでは一部のイルカで見られるような明示的な役割分担は見られない.しかし,それぞれの個体が他個体を無視し,完全に単独で採餌しているかどうかは明らかではない.本研究ではドローンによるスナメリの採餌行動の動画を用い,スナメリの採餌行動に集団性が見られるかどうかを検討した.
著者
池田 譲 櫻澤 郁子 桜井 泰憲 松本 元
出版者
Japanese Society for Aquaculture Science
雑誌
水産増殖 (ISSN:03714217)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.391-400, 2003-12-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
27

理化学研究所脳科学総合研究センターでは, 脳を知るためのモデル動物としてイカ類に注目し, 行動学的および分子生物学的研究を行うために内陸部初のイカ長期飼育施設を開設した。これに伴い, 各種イカ類の輸送, 水槽の種類, 餌料などについて飼育実験より検討した。飼育には閉鎖循環系の大型円形水槽 (10, 0001) , 小型円形水槽 (1, 7001) , マルチハイデンス水槽 (20l-8基, 50l-8基) , 角形水槽 (600l) を用いた.ヤリイカ, アオリイカ, シリヤケイカ, ミミイカを卵から飼育するとともに, ヤリイカ, アオリイカ, スルメイカ, ヒメイカ各成体をそれぞれ畜養した。その結果, シリヤケイカおよびアオリイカの累代飼育に, また, ヤリイカの2か月間の孵化飼育にそれぞれ成功した。閉鎖系における3種成体の畜養も可能でありスルメイカでは産卵も観察された。これらに基づき各種ごとの飼育の問題点について考察した。
著者
池田 謙一
出版者
JAPANESE POLITICAL SCIENCE ASSOCIATION
雑誌
年報政治学 (ISSN:05494192)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.36-65,349, 2005-11-10 (Released:2010-04-30)
参考文献数
32

In the years following the huge popularity of the early Koizumi Cabinet, national elections have been held in 2003 (House of Representatives) and in 2004 (House of Councilors). Using survey data from the 2001 House of Councilors Election—which was held in the height of Koizumi's popularity—as a reference point, this paper investigates the role of prospective and retrospective perceptions toward the Koizumi cabinet on voting behavior by analyzing data from the Japan Election Study 3, a nation-wide panel survey conducted from 2001 to 2005. The findings show that the incumbent LDP party lost shares due to a decline in prospective voting, which was insufficiently supplemented by positive retrospective voting. Further analyses reveal that economic perception was the main culprit for this change. Mass media was indirectly influential on this process through its initial perception of hope for reform and warm feelings toward Koizumi.
著者
上田 祥代 吉田 成朗 渡邊 淳司 池田 まさみ 茅原 拓朗 北崎 充晃
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.3-12, 2019 (Released:2019-03-31)
参考文献数
30
被引用文献数
1

The human primary somatosensory cortex corresponds to an organized topological map of all body parts (somatotopy). However, the representative proportion of body parts in the brain differs from that of the physical body. This distorted representation is called the cortical homunculus. Body parts with extensive cortical representation have a greater sensitivity in spatial resolution. We have developed the software, Face Homunculus Viewer, that can modify any facial images to homunculus-like faces with sensitivity parameters. The software was employed to support children and adults in understanding the cortical homunculus and the sensitivity differences of various body parts. Several workshops were held in which participants measured two-point discrimination thresholds at the forearm, lip and forehead to create a personalized homunculus. The software may contribute to user knowledge on the mechanisms of somatosensory perception in the brain of humans through their own embodied experience.
著者
佐野 浩彬 三浦 伸也 前田 佐知子 池田 千春 千葉 洋平 臼田 裕一郎
出版者
デジタルアーカイブ学会
雑誌
デジタルアーカイブ学会誌 (ISSN:24329762)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.203-207, 2021-07-01 (Released:2021-07-01)
参考文献数
20

災害発生時には様々な機関からインターネットを通じて数多くの災害・防災情報が発信されるとともに、時々刻々とその情報が変化し更新されていく。そのため、発信された災害・防災情報にはWebサイト上での記載がなくなり、情報そのもの自体が消失するなど、タイミングを逃すと取得できないものが出てくる。こうした災害・防災情報のデジタルアーカイブを行うことは、災害の動向を時系列で把握する上で重要である。本研究では2019年に発生した風水害を対象として、インターネット上の災害・防災情報の網羅的収集に関する実践事例を紹介し、そこで浮かび上がった課題を述べる。
著者
藤枝 重治 坂下 雅文 徳永 貴広 岡野 光博 春名 威範 吉川 衛 鴻 信義 浅香 大也 春名 眞一 中山 次久 石戸谷 淳一 佐久間 康徳 平川 勝洋 竹野 幸夫 氷見 徹夫 関 伸彦 飯野 ゆき子 吉田 尚弘 小林 正佳 坂井田 寛 近藤 健二 山岨 達也 三輪 高喜 山田 奏子 河田 了 寺田 哲也 川内 秀之 森倉 一朗 池田 勝久 村田 潤子 池田 浩己 野口 恵美子 玉利 真由美 広田 朝光 意元 義政 高林 哲司 富田 かおり 二之宮 貴裕 森川 太洋 浦島 充佳
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.118, no.6, pp.728-735, 2015-06-20 (Released:2015-07-18)
参考文献数
21
被引用文献数
2 9

これまで本邦における慢性副鼻腔炎は好中球浸潤が主体で, 内視鏡鼻副鼻腔手術とマクロライド少量長期投与にてかなり治療成績が向上してきた. しかし2000年頃からそれらの治療に抵抗性を示し, 易再発性の難治性副鼻腔炎が増加してきた. この副鼻腔炎は, 成人発症で, 嗅覚障害を伴い, 両側に鼻茸があり, 篩骨洞優位の陰影があった. 末梢好酸球も多く, 気管支喘息やアスピリン不耐症の合併もあった. このような副鼻腔炎の粘膜には多数の好酸球浸潤が認められていたため, 好酸球性副鼻腔炎と命名された. 好酸球性副鼻腔炎は, 徐々に増加傾向を示してきたが, 好酸球性副鼻腔炎の概念, 診断基準はあまり明確に普及していかなかった. そこで全国規模の疫学調査と診断ガイドライン作成を目的に多施設共同大規模疫学研究 (Japanese Epidemiological Survey of Refractory Eosinophilic Chronic Rhinosinusitis Study: JESREC Study) を行った. その結果, 両側病変, 鼻茸あり, CT 所見, 血中好酸球比率からなる臨床スコアによる簡便な診断基準を作成した. さらに臨床スコア, アスピリン不耐症, NSAIDs アレルギー, 気管支喘息の合併症, CT 所見, 血中好酸球比率による重症度分類も決定した. 4つに分類した重症度分類は, 術後の鼻茸再発と有意に相関し, 最も易再発性かつ難治性の重症好酸球性副鼻腔炎はおよそ全国に2万人いることが判明した. 治療法については経口コルチコステロイド以外まだ確立されておらず, 早急なる対応が急務と考えている.
著者
大利 昌久 新海 栄一 池田 博明
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.111-119, 1996-06-15 (Released:2016-08-23)
参考文献数
44
被引用文献数
16 16

The redback spider, Latrodectus hasseltii, is a common venomous spider in Australia. This species had not been recorded in Japan until late 1995. Large numbers of redback spiders were collected in Osaka City and in Yokkaichi City, Mie Prefecture, in November 1995. Another species of widow spiders, namely, the brown widow spider L. geometricus, was also collected in various ports : Yokohama, Tokyo, Nagoya, Osaka and in Okinawa. The author has reviewed current available information on widow spiders including the life cycle, reproduction, hunting behavior, systematics and distribution of each species, etc. The invasion route of these species into Japan is also discussed. The invasion of redback spiders into Japan apparently dates back several years as frequently old, empty egg sacs have been found. There is no information on how the redback spiders survived the winter season in Japan. Fortunately, so far in Japan no biting cases have been reported.
著者
岡野 多門 安東 重樹 池田 圭吾
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会論文誌 (ISSN:18835856)
巻号頁・発行日
vol.22, no.5, pp.285-292, 2011 (Released:2011-11-30)
参考文献数
13
被引用文献数
3

鳥取県の複数の海岸で,飲料用ペットボトルの毎月の漂着数と,中国と台湾由来ボトルの製造年月日を調査した。その分析結果から,東アジアモンスーンがボトル投棄から漂着までの過程に大きな影響を与えていることがわかった。5月から6月頃に中国南部と台湾から海に流出したボトルは7月に漂流経路を日本海方向に変え,8月から9月頃に漂着する。長江流域とそれ以北に由来するボトルは7月から8月頃に河川を経由して流出し,10月から11月頃に漂着する。東南アジア由来ボトルは8月から11月にかけて漂着する。夏に流出した朝鮮半島由来ボトルは日本海の沖合を漂流し,北寄りの風の強まるころから南下を始め,おもに11月から1月に漂着する。東シナ海から日本海への流入可能期間は約3~4ヶ月間で,それ以外の期間は太平洋に流出していると推定される。ただ漂着数は日本由来ボトルが圧倒的に多く,この結果は多量のペットボトルが日本の太平洋側を含む東アジアから太平洋に流出していることを示唆する。
著者
喜多 一馬 池田 耕二
出版者
日本医療福祉情報行動科学会
雑誌
医療福祉情報行動科学研究 = Journal of Information and Behavioral Science for Health and Welfare (ISSN:21851999)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.37-44, 2020-03-25

【目的】本研究の目的は,地域リハビリテーションのソフトインフラとして温泉旅行を整備するため,温泉旅行および温泉旅行の各活動場面が要介護高齢者に与える影響を明らかにすることである。【方法】日帰り温泉旅行に参加した要介護高齢者2名を対象に,半構造化インタビューを行った。インタビューでは温泉旅行にある各活動場面の楽しみの程度と対象者や家族等の変化を調査した。【結果】A氏は入浴を含めた温泉旅行の全活動場面を楽しんでいた。また,脳卒中後10年間行くことはなかった温泉旅行に再び行こうとしており,温泉旅行の参加に対する自信を回復していた。B氏は温泉旅行の入浴以外の準備,移動を楽しんでおり,温泉旅行で新たな人間関係を構築していた。【結論】本研究では,温泉旅行にある各活動場面や温泉旅行は個々の要介護高齢者に様々な影響を及ぼすことが示唆された。その影響としては,自信の回復や人間関係の再構築を促進させることが示唆された。