著者
大塚 栄子 若林 利明 田中 正治 田中 俊樹 押柄 和幸 長谷川 明 池原 森男
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.318-324, 1981-02-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
25
被引用文献数
7 14

2'-and 3'-O-(o-Nitrobenzyl) derivatives of uridine, cytidine, adenosine and guanosine were synthesized by treatment of uridine, N-benzoylcytidine, N-benzoyladenosine and N-isobutyrylguanosine, respectively, with o-nitrophenyldiazomethane followed by isolation and deblocking. 3'-O-(o-Nitrobenzyl) guanosine is a novel compound. By using N-acylated nucleosides, separation of the 2'-and 3'-substituted isomers on silica gel became feasible and these compounds were useful intermediates for the synthesis of oligoribonucleotides. Some physical properties of these compounds were studied by ultraviolet, nuclear magnetic resonance, circular dichroism and the 2'-substituted isomers were found to have more stacked structures than the 3'-isomers.
著者
田中 俊郎
出版者
慶應義塾大学
雑誌
法學研究 (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.68, no.11, pp.51-84, 1995-11-28

松本三郎教授退職記念号一 はじめに二 対外関係の構造三 歴史的展開四 新アジア戦略五 おわりに
著者
田中 俊昭 関野 公彦 菊地 仁 梅澤 克之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.74, pp.201-208, 2003-07-17
参考文献数
4
被引用文献数
4

携帯端末を用いた決済サービス(モバイルコマース)の普及促進を目的として,利便性・安全性の高いサービスの実現が必要となる.この要求を満たすセキュリティ基盤技術として 公開鍵基盤(PKI:Public Key Infrastructure)が一つの有力な候補と考えられており,その利用が期待される.しかしながら,PKIに基づくモバイルコマースを実現するためには,モバイル特有の利用環境や具体的なサービスを想定し,その課題の明確化・検討を通じて,PKI技術の利用可能性を検証する必要がある.従って,本稿では,mITFモバイルコマース部会・認証WGで検討を行っているPKI技術に基づくモバイルコマースを実現する際の課題および、それらの課題に対する検討状況について報告する.Aiming at the penetration mobile commerce into mass market, its service are to be secure and usable. public key infrastructure (PKI) is considered as one of the promising technology for the provision of such secure mobile is further necessary to verify its applicability from the viewpoint of mobile environments and real payment models. Accordingly, this paper clarifies and discusses the issues when applying PKI to mobile commerce, those are mainly from the result of the study on Authentication WG, MC Committee of mITF.
著者
柴田 聡 井上 梅夫 阿部 博文 田中 俊彦
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.600-603,020, 2001

タクマTCP 30マイクロタービン・コージェネレーション・パッケージは, apstone社製28k Wマイクロガスタービン発電機を組み込んだコージェネレーション・パッケージである。マイクロタービンはガスエンジン等のレシプロエンジンと比較して小型軽量, 高効率, 低環境負荷, 低コスト, 無振動, ノーメンテナンスと数多くの特徴を持ち合わせており, また, タクマのエコノマイザ付排気再燃蒸気ボイラで排熱回収を行っている。パッケージは, エンジン本体, ガス圧縮機, 制御・電力変換装置のマイクロタービン機器と排熱回収装置, 制御装置, その他附帯設備から成立っており, 超高速発電システム特有の騒音低減と電子機器からの排熱の効果的な除去という二律背反する面を, コンパクト化されたパッケージ内で両立させている。<BR>26kW電力 (有効電力) と蒸発量600kg/h (換算蒸発量712kg/h) の蒸気を出力し, システム効率93%の高効率コージェネパッケージとなっている。システムの高効率化によって従来の方式 (電力需要は買電, 蒸気需要はボイラによる供給) と比較して約20%の省エネルギーと約25%のCO<SUB>2</SUB>削減が実現するとともに, ユーザ側の大幅なランニングコスト削減が可能であり, 蒸気需要の多いホテル, スポーツクラブ, 銭湯, 病院, 工場等の施設を対象として急速な普及が期待される。
著者
田中 恵理子 代 英杰 林 永波 古月 文志 田中 俊逸 神 和夫 平間 祐志
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 = Japan analyst (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.58, no.9, pp.807-813, 2009-09-05
参考文献数
18
被引用文献数
1 5

2005年11月中国吉林市にある吉林石油化学会社の工場で起こった爆発事故によって,ニトロベンゼンが中国東北部を流れる松花江に流入し,河川を汚染した.本研究では,汚染物質が通過したハルビン市内の松花江で採取された魚試料中のニトロベンゼンの測定を行った.また,ニトロベンゼンの代謝によって生成すると予想されるニトロフェノール類の定量を行った.ニトロベンゼンの抽出と濃縮には,精油定量装置を用い,魚試料の調製,魚試料の前処理,抽出条件等について検討した.その結果,2006年3月と10月に採取した魚試料からは比較的高い濃度のニトロベンゼンが検出された.また,魚試料からニトロベンゼンの代謝物と思われる<i>o</i>-,<i>m</i>-,<i>p</i>-ニトロフェノールが検出された.
著者
綿谷 知久 吉川 雅明 田中 俊 小島 広光
出版者
公益社団法人 日本金属学会
雑誌
日本金屬學會誌 (ISSN:00214876)
巻号頁・発行日
vol.67, no.11, pp.643-646, 2003-11-20
参考文献数
7
被引用文献数
2 1

In order to improve the wettability and storage stability of Sn-Zn system Pb-free cream solders, minute amounts of Mg, Al, Cu, Pb, and Sb were added to the Sn-8Zn-1Bi Pb-free alloy, and its properties were evaluated.<BR>The results obtained are:<BR>&mdash;Mg and Al additions were effective in improving wettability,<BR>&mdash;the addition of Al increased the amount of unmelted solder, and<BR>&mdash;the addition of Mg caused degradation of storage stability due to an increase in solder viscosity.<BR>Addition of the other elements did not improve the wettability. The combination of Mg and Al additions was found to improve wettability and storage stability, leading to stable wettability. Results of AES surface analyses showed that the solder with Mg and Al additives forms an Mg-Al-composite oxide film in the surface layer, which suppresses Zn oxidation observed in non-added solders. The suppression of Zn oxidation and the formation of a thin Mg-Al-composite film contribute to the wettability and storage stability improvements.
著者
田中 俊郎
出版者
日本EU学会
雑誌
日本EU学会年報 (ISSN:18843123)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.27, pp.15-28,323, 2007-08-30 (Released:2010-05-21)

The year 2005 may be record in future as the European Union had turned a corner from the age of the Internal Market and the revival of new dynamism in European integration to the age of inward-looking and “enhanced cooperation”.The previous year, 2004 was full of rosy pictures on the developments of the EU. On May 1, ten states joined the EU and on October 29, the Treaty and the Final Act establishing a Constitution for Europe was signed in Rome.But, seven months later, the French and the Dutch voters rejected the European Constitutional Treaty. These events show that there are four dilemmas which the EU is now facing. The first is the dilemma between “neo-liberal Europe” and “social Europe”. The most important message of the “White Paper on Internal Market” of 1985 and “Single European Act” of 1986 was competition. However, the message of French voters and lesser extent in the case of Dutch voters was “no more social dumping with free movement of workers from less developed European countries” and more “social Europe”.The second is the dilemma of enlargement. To enlarge the area of peace, prosperity, stability and democracy to the rest of Europe will surely be good thing, but it will cost more for the existing members because rich countries like Switzerland and Norway stay away from the EU and possible candidates are relatively poorer. Bulgaria and Romania became member on January 1, 2007 to end the Fifth enlargement. But, further enlargement will be more delicate and more cautious issue especially for Turkey. With the rise of argument on the EU's absorption capacity, the EU may become less eager for enlargement in future.The Third is the dilemma of democracy. The more direct democracy for citizens, the more risk for the political leaders. Referendum is very democratic mean to hear voice of the citizens on the certain issue directly. But, at the same time, referendum is very risky mean, because the voters do not necessarily vote on the pros and cons of the specific issue. Once politicians rely on referendum, they cannot go forward without another referendum. France has to go to referendum on any European issue in future, including Turkey' entry to the EU.The fourth dilemma is unanimity or “enhanced cooperation”. There are some member states which want to deepen integration further but there are member states which do not want. The inclusions of “closer cooperation”, “enhanced cooperation” and “structured cooperation” seem to strengthen the deepening of integration but there are also tendency to strengthen national power by the mutual recognition of standards and use of Open Method of Coordination (OMC).
著者
石黒 宗秀 大島 広行 小林 幹佳 森崎 久雄 田中 俊逸
出版者
日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料学雑誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.85, no.3, pp.274-278, 2014

土壌は,多量の電荷を持っており,多い場合は, 1m3あたり1 億クーロンに達する.これは, 1kW の電気ストーブを120 目問つけっぱなしにして流れる電気量に相当する.これに起因する特性は,土壌に様々な現象を引き起こす.アロフェン質火山灰土下層土にイオン溶液を種々pH で浸透させると,pH が高くなるほどカチオンは流出が遅れ,アニオンは流出が速くなる.これは,pH が高くなるほどアロフェン質火山灰土の負電荷量が増え,正電荷量が減ることにより,静電吸着量が変化するためである.アロフェン質火山灰土(B 層)をカラムに均一に充填し,種々のpH の1mM 塩化ナトリウム溶液を飽和浸透させて,その飽和透水係数を測定した.図1 に示すようにpHが高くなったり,低くなったりすると,飽和透水係数が小さくなる.これらの原因を検討するため,土壌の分散凝集実験を行った.1mM 塩化ナトリウム溶液中に土壌を加え,種々pH に平衡させて良く振とうし,振とう直後の濁りと,振とう静置12 時間後の濁りを濁度計で測定したところ,pH4 以下およびpH 10 以上で良く分散し,その間のpHでは凝集した.土壌が分散するのは,電気的反発力が発生するためである.分散しやすい条件では,土粒子表面近傍に形成される拡散電気二重層が厚くなり,そのため,土粒子同士が接近した状態では,拡散電気二重層が重なる.その状態においては,粒子間の濃度が外液中の濃度より高まるため,浸透圧差により土粒子間に反発力が働く.この電気的反発力の大きさを評価するため,ゼータ電位(土粒子近傍の電位)を用いて電気的反発ポテンシャルエネルギーを計算した.分散条件では,大きな値となり,凝集条件では小さな値を示し,飽和透水係数の変化と良く対応した.飽和透水係数が低下するのは,その溶液条件で電気的反発力が大きくなり土粒子が分散して,粗間隙を目づまりさせたためである.土壌の電荷特性とイオンの吸着状態は,イオン移動の遅速,土壌構造の変化,透水性の変化をもたらすため,養分移動,汚染物質移動,土壌侵食,農地の水利用,流域の水・物質循環等の農業や環境問題と密接に関係する.また,有機物で覆われた土粒子や微生物は,柔らかいコロイド粒子として,その界面電気特性を捉える重要性が指摘されるようになり,関連する現象の理解と応用が進展している.2013 年名古屋大会でのシンポジウムでは,界面電気現象の基礎理論を平易に解説した.そして,測定法と現状における課題,微生物の固体表面への付着,汚染土壌の修復技術についての研究の講演へと繋げた.難解なイメージがあり敬遠されがちな界面電気現象の基礎を理解し,今後の基礎及び応用研究の展開をもたらす機会となればと考える.
著者
田中 俊次 永島 俊夫 黒瀧 秀久 小林 道明 堀内 淳一 高井 寛 小川 昭一郎 小松 輝行
出版者
東京農業大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2004

本研究プロジェクトは、「環オホーツク海圏交流」を促進するため、環境科学的学術交流に的を絞り、持続的可能な経済発展交流の研究を追求することを目的とした。研究計画及び研究成果については研究分担者が所属する5大学の、1995年以来の各種の地域とのコンソーシアム開催事業によって、その課題を絞り込んで環境科学研究のテーマを設定してきた。そこで具体的な対象地域を設定し、社会科学的アプローチ、人文科学的アプローチ、自然科学的アプローチといった多種多様の切り口から分析を行ってきた。主な研究実績は下記の通りである。1.分析視点を深めるとともに、調査研究方法の検討会議を開催した。具体的には、これまでに先駆的に海圏交流研究を行なっている研究者に講演して頂き、研究手法・論理展開を参考としつつ、国際的見地からの環境問題への視座や、伝統的地域圏交流の再確立、広域圏交流へむけた新たな研究の視座を盛り込む研究手法を検討した。2.環オホーツク海圏における環境科学研究に関する基礎資料及び比較のための環日本海圏域における基礎資料の収集及び国内調査を実施した。3.「環オホーツク海圏広域交流」形成の課題を明らかにするため、北東アジア(モンゴル、ロシア・サハリン、中国東北部)を対象に、環オホーツク海圏における農畜産業の展開や環境汚染の状況、国際交流に向けての取り組みなどについて、各国の関係機関を中心に聞き取り調査を実施し、また関係機関からの提供資料や広域交流関連の文献などを用いながら、研究を深化させてきた。本研究の主な研究実績としては、「越境広域経営」や「環境ガバナンス論」を土台に、環オホーツク海圏の持続的な資源の利用と管理のための環境ガバナンスの構築を目指して、学術的なグランドデザイン「(仮称)OSERIEG(The Okhotsk Sea Rim for Environmental Governance)ビジョン」のモデルを検討し、「環オホーツク海圏」の位置づけを明らかにしたことがあげられる。
著者
田中 俊也 砂山 琴美
出版者
関西大学教育開発支援センター
雑誌
関西大学高等教育研究 (ISSN:21856389)
巻号頁・発行日
no.4, pp.1-8, 2013-03

本研究では、自分自身が認知しているライティングの力と、それに関連する諸変数間の関係を、主に共分散構造分析の手法を用いて分析し、ライティングにまつわるさまざまな心理的要因相互の関わりを検討した。被調査者は大学生123名であった。質問項目は、大きく4つの尺度から構成された。普段からちゃんと物事を考えたり、それを楽しんだりする動機づけがどの程度あるのかを測定する「認知欲求」、社会的場面における自己制御能力を測定する「社会的自己制御力」、対人コミュニケーション力のうちの「自己主張」、「他者受容」、「関係調整」の力、それに「認知されたライティング力」であった。分析の結果、ライティング力には認知欲求の高さが直接的に影響を及ぼしていること、認知欲求は、自己制御力と相まって対人コミュニケーション力に影響を及ぼし、まわりまわってそれがライティング力に影響するというルートも見出された。
著者
田中 俊 小野 健太 小原 康裕 八馬 智 蘆澤 雄亮 渡邉 誠
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.58, pp.168-168, 2011

昨今、日本において、男性化粧品業界で清涼感がひとつのキーワードとして、重用しされている。例えば、CMにおいて男性用化粧水はよく清涼感を強く押し出して宣伝されている。また、現在販売されている男性用化粧水を見てみると、ほとんどの男性用化粧水にメントールが配合されており、使ったときに清涼感を感じさせる使い心地になっている。 そこで、現状の「清涼感」を売りにした男性用化粧水を調査してみたところ、近年の男性化粧品の充実化により、多種の男性用化粧水が販売されているが、それらは、ブルーを基調にしたカラーやグラフィックに「清涼感」のアピールを頼っており、造形も似通っているため、似たような印象をうけてしまう事がわかった。そのためそれぞれの製品の特徴を打ち出していく為にはブルーを基調にしたカラーやグラフィックだけではない「清涼感」を表現する事で差別化を行う事が必要になってくると思われる。本研究において、ブルーを基調としたカラーやグラフィックではなく、造形により「清涼感」をアピールできる化粧水ボトルを提案することを目的とする。
著者
古江 増隆 山崎 雙次 神保 孝一 土田 哲也 天谷 雅行 田中 俊宏 松永 佳世子 武藤 正彦 森田 栄伸 秋山 真志 相馬 良直 照井 正 真鍋 求
出版者
Japanese Dermatological Association
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.119, no.9, pp.1795-1809, 2009

[目的]我が国の皮膚科受診患者の皮膚疾患の頻度,性別,年齢分布,気候との関連性などを多施設大規模調査によって明らかにすることを目的とした.[方法]全国の大学病院76施設,病院55施設,診療所59施設(計190施設)において,2007年5月,8月,11月,および2008年2月の各月の第2週目を目安に,その週のいずれか1日を受診した初診・再診を問わず外来,および入院中の患者全てを対象に,「性別」,「年齢」,「診断名」を所定のマークシート調査に記録した.各調査期間における調査協力施設地域の気温,および湿度に関するデータは,気象庁・気象統計情報を使用した.[結果]4回の調査すべてに協力いただいた170施設(大学病院69施設,病院45施設,診療所56施設)から回収した67,448票を解析した.上位20疾患を列挙すると,その他の湿疹,アトピー性皮膚炎,足白癬,蕁麻疹・血管浮腫,爪白癬,ウイルス性疣贅,乾癬,接触皮膚炎,ざ瘡,脂漏性皮膚炎,手湿疹,その他の皮膚良性腫瘍,円形脱毛症,帯状疱疹・疱疹後神経痛,皮膚潰瘍(糖尿病以外),痒疹,粉瘤,尋常性白斑,脂漏性角化症,薬疹・中毒疹の順であり,上位20疾患で皮膚科受診患者の85.34%を占めた.疾患ごとに特徴的な年齢分布を示した.性差が明らかな疾患が存在した.気温や湿度と正負の相関を示す疾患が存在した.[結語]本調査によって21世紀初頭の皮膚科受診患者の実態を明らかにし得た.本調査が今後も定期的に継続されることで,社会皮膚科学的視野にたった皮膚疾患の理解が深まると考えた.
著者
高野 忠 山田 隆弘 周東 晃四郎 金川 信康 田中 俊之
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙科学研究所報告. 特集 (ISSN:02859920)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.1-10, 1991-03

1990年1月24日に打ち上げられた「ひてん」OBC(搭載コンピュータ)を用いたフォールトトレランス実験の概要及び結果について報告する。本実験は, (1)人為的に発生させた誤りへのシステムの対応, (2)軌道上での稼働状況を見るものである。人為的に発生させた誤りに対してはシステムは設計仕様通り動作することを確認した。軌道上での稼働状況監視については, 誤り発生を記録する機能を打ち上げ後にOBCへのリモートローディングにより追加した。この機能により7月5日14 : 16(UT)から8月3日10 : 05(UT)の28.86日間に, RAMでSEUによって8回の1ビット誤りが観測された。このうち7月26日02 : 09 : 14(UT)にCell Cで発生したSEUは, 7月25日22 : 00&acd;7月26日01 : 51(UT)に発生した重要度2Nの太陽フレアの影響と見られ, 他のSEUは太陽フレアとの相関は認められず, 銀河宇宙線に由来するものと考えられる。