著者
田中 博通
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
日本エネルギー学会機関誌えねるみくす (ISSN:24323586)
巻号頁・発行日
vol.98, no.2, pp.147, 2019-03-20 (Released:2019-03-29)
参考文献数
8

海洋エネルギーの一分野である波力発電の研究開発は,わが国では世界に先駆けて1960年代から行われていたが,2000年以降,欧米で積極的に研究開発が行われ,実証試験から実用化に至っている。ここでは,波エネルギー全般と国内外の波力発電の研究開発状況およびその課題と展望について詳述する。
著者
兵頭 圭介 勝又 宏 川本 竜史 只隈 伸也 田中 博史 中間 和男 中村 正雄 宮城 修
出版者
大東文化大学
雑誌
大東文化大学紀要. 社会科学・自然科学 (ISSN:09122338)
巻号頁・発行日
vol.44, pp.209-228, 2006-03-31

Educational and research activity of physical education teaching staffs in Daito Bunka University were assessed by Corporation of the University Physical Education (Japan). Data for assessment were obtained from reports published in The Bulletin of Daito Bunka University and other published reports by Daito Bunka University. Physical education teaching staffs in Daito Bunka University were highly evaluated and awarded a prize of model for promoted faculty development in physical education. The performance of physical education teaching staffs were well improved by establishment of the Department of Sports and health sciences at Daito Bunka University in 2005.
著者
田中 博史 川合 武司 中島 宣行 浜野 光之 石出 靖
出版者
千葉県体育学会
雑誌
千葉体育学研究 = Chiba Journal of Physical Education (ISSN:09138137)
巻号頁・発行日
no.24, pp.1-9, 2000-06-30

[目的] 大学トップレベルのチームでは全日本級の選手育成のためにスピード、パワー、高さなどの体力の向上と技術・戦術の向上が課題になっている。しかし、それらの向上と同様精神面の管理または強化が重要な課題となっている。これらは、大学バレーボール界のみならず日本のトップレベルにあるすべてのスポーツチームにもいえることである。近年、精神面の強化と自己の精神面の管理ないしはコントロールするいわゆるメンタルマネージメントを目的としたトレーニングが行われるようになってきている。バレーボール選手にこのトレーニングを実施するに当たり、まずバレーボール選手の競技場面におげる心理特性とを把握しておく必要がある。特に競技行動に直接的な影響をもたらす心理的要因の一つと考えられる競技不安についてとチームパフォーマンスとしての勝敗との関係を把握することは、メンタルトレーニングを選手に課す際に重要であると考えられる。競技不安に関する研究は、近年国内外でかなり行われるようになってきている。Cox1) は、競技不安に関する従来の研究について1) 不安に関する多次元的性質に関するもの2) 競技開始前の不安3) 競技に及ぼす不安の影響4) 不安とパフォーマンスとの関係という4 領域に分類している。これらは、相互に関連し合っていることは言うもでもない。ここでは、スポーツ選手の競技場面における心理的コンディションと直接的に関連すると考えられる競技開始前の不安、パフォーマンスと関連が深いと考えられる競技終了後の不安を取り上げることとした。Spielberger 18) らが不安を状態不安 (StateAnxiety) と特性不安 (Trait Anxiety) とに2 分されるとし、緊張水準の一時的な変動によって生じる不安水準である状態不安を比較的安定した性格特性としての不安水準から分離した。従来、状態不安は、覚醒水準と関連することが明らかになって以来、覚醒水準を測定するために用いられた生理的指標がこの測定に利用されることが多かった。しかしフィールド研究においては、Martens 13) が指摘しているようにこの指標を用いることは困難である。Spielberger 18) 19) らによって質問紙法による検査(State Trait Anxiety Inventory、以降STAI と略記する。)が開発されて以来、競技場面における状態不安の測定が容易に可能になり、これに関する研究がかなり行われるようになってきている。市村 5) は、Kleine10) がスポーツ状況Sに合わせて作成された不安テストの予測妥当性が十分でないことを指摘していると述べ、pielberger ら1B) 19) の質問紙の方が、スポーツ状況に合わせて作成された不安テストよりも、選手の不安水準を正しく測定し、不安のために生起する運動の混乱を予測するのに妥当性が高いことを指摘している。Spielberger ら 18) 19) のSTAI は清水ら 17) によって日本語版が作成されている。このテストは、20項目からなり4件法で回答し得点の範囲は20点から80点である。従来のSTAIを用いた競技開始前の状態不安に関する研究の中には、競技が近づくに連れて不安が高くなってくるといった時間的要因に関する研究やこの要因を含んだものはかなり多く報告されている1)。しかし試合後の状態不安まで取り上げた研究はチームスポーツ選手を対象とした中島ら 15) の研究などがあるが数少ない。長谷川 3) は試合後の選手達が日常の健康な精神生活へのスムーズな復帰への過程が重要であると述べ、試合後の心理的コンディション作りの需要性を述べていることから、状態不安の測定には競技前後の2つの測定点での測定が必要であると思われる。そこで本研究においては、大学女子バレーボール1部リーグ戦に初めて昇格したチームの1部リーグ戦および1部・2部入れ替え戦を対象として競技開始前・後の状態不安を測定し、測定された状態不安とチームパフォーマンスとしての勝敗との関係を明らかにし今後のこの種の研究及びコーチングの際の基礎的資料とすることを目的とした。
著者
田中 博 森 竜樹 四ツ谷 晶二
出版者
一般社団法人 数学教育学会
雑誌
数学教育学会誌 (ISSN:13497332)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1-2, pp.53-57, 2018 (Released:2019-10-16)

高校数学の数列の学習において,「統一的な見方」の導入が重要であると考える.特に「累乗の和 の公式」については,統一性のない表記による指導法に工夫の余地があるのではないかと考える. ここでは,より統一性を持った表記を提案する.この表記法は単に覚えやすいというだけでなく, 4 乗和,5 乗和等への発展にも繋がる.また,その計算手法は,「等比数列の和の公式」等へも応 用できる.
著者
池田 志織 遠藤 俊郎 安田 貢 三井 勇 田中 博史 横矢 勇一 飯塚 駿
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集 第67回(2016) (ISSN:24241946)
巻号頁・発行日
pp.141_2, 2016 (Released:2017-02-24)

チーム力とは「環境や課題の変化に適応しながら、成果に直結させることのできるチームレベルの能力」(池田、2009)と定義されているが、チーム力に関してスポーツチームを対象として行われた研究はわずかである。そこで本研究は2015年度春季関東及び関西大学バレーボール1部リーグに所属する男女バレーボールチーム(男子18チーム496名、女子19チーム603名)を対象に質問紙調査を行い、集合的効力感、チームの振り返り、スポーツ・コミットメントがチーム力にどのような影響を与えるかを検討することを目的とした。重回帰分析の結果、集合的効力感の「準備力」、「結束力」と、チームの振り返りの「タスクの振り返り」、「社会的振り返り」がチーム力のコミュニケーション能力(R2=.77)、目標設定(R2=.74)に対して正の影響を与えていた。このことから、日頃からチーム内で話し合いをして、課題を見極め改善していくことによって、チーム力が高まるのではないかと示唆された。また、各メンバーのコミットメント能力が高すぎると、チームとしての機能を失い、チーム力を低下させる可能性が示唆された。
著者
川上 洋一 松村 泰志 笹井 浩介 安永 晋 稲田 紘 木内 貴弘 黒田 知宏 坂本 憲広 竹村 匡正 田中 博 玉川 裕夫 仲野 俊成 朴 勤植 平松 治彦 宮本 正喜
出版者
Japan Association for Medical Informatics
雑誌
医療情報学 = Japan journal of medical informatics (ISSN:02898055)
巻号頁・発行日
vol.25, no.6, pp.421-429, 2006-06-20
参考文献数
8
被引用文献数
3

近年,セマンティックウェブ技術を医療支援に応用するための技術が注目されている.本研究では,過去の画像診断レポートから抽出された症例データをエレメント化し,RDF(Resource Description Framework)で関連づけた症例データベースから支援情報を提供することができるシステムの実現可能性を見極めることを目的とした.<br/> 兵庫医科大学病院のMRIにおける脳血管障害のレポートを利用し,部位や基本所見,診断といったデータエレメントを抽出し,それぞれのデータエレメントを関連付けて症例データベースを構築した.その症例データベースから読影するレポートに応じた支援情報を適切に提供できるかについて過去のレポートから推定した結果,作成できるレポートの範囲およびレスポンスについて概ね満足できる見込みを得た.また構造化したデータモデルが胸部CRにも応用できることを大阪大学医学部附属病院のレポートから推定した.
著者
中江 雄亮 池田 隼 安木 剛 田中 博 山下 太郎 坪倉 誠 中島 卓司
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.1471-1476, 2013 (Released:2018-01-25)
参考文献数
5
被引用文献数
4

車両運動時の非定常空気力は操縦安定性向上に有用である.しかし,風洞におけるこれら空気力の計測や実走行における車両周り流れ場の詳細な計測は困難であり未解明な部分が多い.本報では,CFDを用いて空力パーツ追加による車両運動時の非定常空気力の差異に着目し,その発生メカニズムを解明したので報告する.
著者
酒井 類 田中 博章 財田 由紀 小田原 健一 伊吹 憲治
出版者
愛知教育大学附属高等学校
雑誌
研究紀要 (ISSN:09132155)
巻号頁・発行日
no.44, pp.1-12, 2017-03-31

科目「現代社会」では、経済の項目において雇用・労働問題を取り扱うことになっている。しかし、高校生の多くは労働者としての経験がなく、そのためリアリティをもった授業を行うのが難しい現状にある。当該項目において教科書には多くの用語がゴシック体で並ぶが、授業展開はそれを追いかけることに汲々としていたのではないか、そんな問題意識があった。たしかに「労働基準法」という用語を知ることは大切だが、それだけで充分とは言えないであろう。今回の研究授業では、題材としてブラックバイト取り上げた。近い将来多くの生徒が関わるであろうアルバイトゆえ、興味・関心も高いと判断したからである。一方で知識のない学生は、問題に直面した際に、自分の経験で対処しているのが現状である。この状況を鑑みるに、高等学校で労働教育を行う意義は充分にあると考えた。もちろん、いずれ直面する就職の際にも、ここで学んだことは何らかの形で手がかりとなるであろう。本校における労働教育についての現状を報告したい。
著者
田中 博基 木村 泰己 松縄 哲明 三本木 省次 髙田 雅美 木村 欣司 中村 佳正
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:21888833)
巻号頁・発行日
vol.2020-MPS-129, no.3, pp.1-4, 2020-07-20

半導体製造において,リソグラフィシミュレーションモデルが重要である.このモデルを構築する際,大規模密行列の部分特異値分解が必要となる.部分特異値分解のための方法として,AIRLB(augmented implicitly restarted Lanczos bidiagonalization)アルゴリズムがある.本稿では,大規模密行列の部分特異値分解のために,AIRLB アルゴリズムの改良を行う.改良法では,計算途中で必要となる小さな行列の特異値分解のために,QR アルゴリズムではなく,OQDS(orthogonal-qd-with-shift)アルゴリズムを適用する.これにより,高精度な特異値を持つ特異値分解が行われる.数値実験の結果,既存の QR アルゴリズムを用いる AIRLB アルゴリズムと比較して,提案した改良が有効に機能していることが確認できる.精密な議論を行うため, 大規模疎行列と大規模密行列の両方を実験の対象としている.
著者
須田 芳正 田中 博史 川合 武司 高橋 宏文 綿田 博人
出版者
慶應義塾大学体育研究所
雑誌
体育研究所紀要 (ISSN:02866951)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.7-16, 2000-01

The purpose of this study was to compare and construct the cognitive style of various sports players, so that we could accumulate the references and ideas to this study. In this study, 37 volleyball players, 43 baseball players, 42 soccer players, 23 basketball players, 45 kendo players, 39 track and field players from university and total of 229 players had been contrasted. We have measured the cognitive style by applying EFT cognitive style test and compared each group's result. From the test's result, we have come up with these conclusions. The scores of volleyball players were meaningfully higher than that of another players. From this result, It has been clear that players of volleyball players tend to be more field-dependent that players of all.
著者
竹ノ内 敏一 田中 博志 若林 信一
出版者
一般社団法人 表面技術協会
雑誌
表面技術 (ISSN:09151869)
巻号頁・発行日
vol.54, no.11, pp.818-822, 2003 (Released:2004-11-19)
参考文献数
6
被引用文献数
8 8

Electrolyzed alkaline water, obtained by the electrolysis of a dilute NaCl solution in a cathode compartment shows high pH (alkalinity), low ORP (Oxidation Reduction Potential), and moderate reducibility and oil-emulsification. By utilizing the characteristics of the alkalinity and the oil-emulsification of the electrolyzed alkaline water, metals and lead frames stamped with oil were washed and cleaned, then the cleanness of metals and lead frames for electronic products was evaluated. The surface analysis and quantitative data on remaining residual oils and ionic contamination, AES (Auger Electron Spectroscopy) analysis on metals, and wire-bond pull strength on the lead frames which were washed and cleaned by the electrolyzed alkaline water, showed the same level of cleanness compared to that of the conventional cleaning method by chemicals.
著者
田中 博之 小野 達也 西﨑 香苗 池上 仁志
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会 第38回関東甲信越ブロック理学療法士学会 (ISSN:09169946)
巻号頁・発行日
pp.O-059, 2020 (Released:2020-01-01)

【はじめに】健常者の立ち上がり動作には股関節が100° 以上屈曲することが報告されており、THA等により股屈曲制限が生じている患者では、健常と異なるパターンで立ち上がることが推察される。本研究では、股屈曲制限下での立ち上がり動作の筋電図学的特徴を明らかにすることを目的とした。【対象と方法】対象は健常男性10名(平均年齢26.8±4.1歳)とした。運動課題は、下腿長と同じ高さの座面からの立ち上がり動作とし、股関節装具による股屈曲90°制限下での立ち上がり(以下制限あり群)・装具なしの立ち上がり(以下制限なし群)を各3回施行した。左前脛骨筋、中殿筋、大殿筋、腹直筋等に電極を貼付し、課題遂行時の筋活動および徒手筋力測定に準拠した最大随意収縮(以下:MVC)を表面筋電図計で記録した。立ち上がり動作を3相に分け、MVCより各相の%MVCを算出した。 統計は対応のあるt検定を用いた(p<0.05)。【結果】第1相中殿筋は制限あり群2.8±1.6%制限なし群 1.84±1.0%(p=0.002),大殿筋は制限あり群2.6±1.8%制限なし群2.1±1.3%(p=0.04)であり、他筋に有意差はなかった。第2相は中殿筋が制限あり群1.8±1.0%制限なし群1.3±0.8%(p=0.03),前脛骨筋は制限あり群6.4± 4.3%制限なし群4.1±2.1%(p=0.02)であった。第3相に有意差はなかった。【考察】本検討より、股屈曲制限は、立ち上がり第1 〜2 相に影響することが明らかとなった。立ち上がり動作の初期相で生じる体幹前傾は下肢関節モーメントに影響するため立ち上がり動作において重要な要素であることが知られている。股屈曲制限下での立ち上がりは体幹前傾が減じるため、第1相では大殿筋、中殿筋による股関節外旋、第2相では前脛骨筋による下腿前傾を増大させて身体重心の前方移動を行ったと推察された。