著者
森下 知晃 町 澄秋 ファン ミゲル グオターナ 田村 明弘
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.124, no.11, pp.941-946, 2018-11-15 (Released:2019-02-15)
参考文献数
15

Boulders of biotite-phenocryst-rich, high-K basaltic rock were discovered in the upper stream of the Kuzuryu River in Katsuyama City, Fukui Prefecture. The biotite phenocrysts are zoned, with pale brown cores and dark brown margins. Relics of mafic minerals, replaced by carbonate minerals, contain chromian spinel. Although the primary chemical composition is affected by the formation of secondary minerals such as carbonate, the SiO2 and K2O contents of the studied rock are 48-49 wt% and 3.6 wt%, respectively, which are within the chemical range of absarokite. Chondrite-normalized rare earth element and primitive-mantle-normalized trace element patterns of the studied volcanic rocks are characterized by high LREEs/HREEs, high concentrations of LILEs, and negative anomalies of HFSEs (Nb, Ti). These petrological and geochemical characteristics represent a primary composition that has never before been reported in the Hokuriku district.
著者
井城 泰一 田村 明 西岡 直樹 阿部 正信
出版者
The Japan Wood Research Society
雑誌
木材学会誌 (ISSN:00214795)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.344-351, 2006-11-25
被引用文献数
6 9

トドマツ精英樹や育種母材を用いて樹高方向の丸太の動的ヤング率の変動を調べ,樹幹全体の平均値を推定するのに最適な地上高部位を検討した。また,立木の応力波伝播速度と丸太の動的ヤング率の関係を調べ,トドマツにおける応力波伝播速度測定法の有用性を検討した。丸太の動的ヤング率の樹高方向の変動は,各クローンにおける個体間では,ほぼ同様の変動傾向を示した。また地際から地上高 3 mまでの部位において樹幹全体を代表する値として用いることが可能であり,胸高部位を含むこの地上高部位においてクローン間の遺伝的な違いを比較できると考えられた。立木の応力波伝播速度と丸太の動的ヤング率には,個体値,クローン平均値とも有意な正の相関関係が認められた。特にクローンにおいて相関関係が高かった。これより,胸高部位付近でトドマツの立木の応力波伝播速度を測定することにより,非破壊的に動的ヤング率の推定が可能であり,クローン評価に有効な材質指標になることが示唆された。
著者
田村 明
巻号頁・発行日
(Released:2017-12-27)
著者
針金 由美子 森下 知晃 Snow Jonathan 田村 明弘 道林 克禎 小原 泰彦 荒井 章司
出版者
日本鉱物科学会
雑誌
日本鉱物科学会年会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.56-56, 2011

白鳳丸KH07-2航海において採取されたフィリピン海パレスベラ海盆のゴジラメガムリオン中央部(KH07-02-D18地点)から採取されたはんれい岩を用いて、はんれい岩に含まれる熱水変成作用で形成した角閃石の変形微細構造と微量元素組成から考察される流体の特徴について述べる。
著者
田村 明
出版者
風土社
雑誌
デザイン批評
巻号頁・発行日
no.2, pp.37-46, 1967-03
著者
江藤 敏治 弘野 修一 永田 賢治 加藤 順也 堀 剛 井戸 章雄 林 克裕 坪内 博仁 小野寺 誠 阿部 弘一 宮坂 昭生 川上 格 佐藤 彰宏 坂下 佳子 岩井 正勝 遠藤 龍人 滝川 康裕 鈴木 一幸 佐藤 俊一 鈴木 千衣子 内田 耕一 弘中 孝治 萱野 幸三 増原 昌明 坂井 田功 沖田 極 関山 和彦 井上 和明 与芝 真 半田 宏一 樋口 大介 井上 和明 関山 和彦 与芝 真 松原 寛 道堯浩 二郎 山内 雄介 井内 英人 長谷 部昌 山本 和寿 井上 愛 堀池 典生 恩地 森一 中西 崇 東俊 宏 狩山 和也 山野 智子 辻 孝夫 川口 光彦 糸島 達也 品川 克至 乾 あやの 小松 陽樹 松本 浩 茂木 陽 宮川 芳宏 藤沢 知雄 上本 伸二 猪股 裕紀洋 田中 紘一 平松 活志 橋本 悦子 谷合 麻紀子 野口 三四朗 長谷 川潔 林 直諒 次田 正 高崎 健 中島 一朗 渕之上 昌平 古川 博之 岸田 明博 大村 孝志 松下 通明 藤堂 省 藤田 美悧 清水 道夫 橋倉 泰彦 三田 篤義 窪田 達也 三輪 史郎 池上 俊彦 寺田 克 宮川 眞一 川崎 誠治 君川 正昭 渕之上 昌平 春口 洋昭 唐仁原 全 中島 一朗 阿岸 鉄三 白髪 宏司 伊藤 克己 高崎 健 橋本 悦子 林 直諒 田中 紘一 上本 伸二 猪股 裕紀洋 阿曽沼 克弘 江川 裕人 藤田 士朗 木内 哲也 林道 廣 田中 紘一 石井 邦英 古賀 郁利子 神代 龍吉 草場 信秀 佐田 通夫 坂本 照夫 加来 信雄 森岡 千恵 菊池 英亮 松尾 英城 中谷 吉宏 豊川 泰勲 富永 謙太郎 山尾 純一 福井 博 福田 邦明 安部井 誠人 遠藤 憲一 本橋 歩 正田 純一 松崎 靖司 田中 直見 古坂 明弘 高橋 正明 平本 淳 白浜 圭吾 永山 和男 田中 照二 Yusufu Youlutuz 松井 淳 持田 智 藤原 研司 小畑 達郎 中島 千種 岡山 昌弘 大野 研而 宮下 智之 田村 明彦 絵野 沢伸 鈴木 盛一 雨宮 浩 青木 達哉 小柳 泰久 山際 健太郎 川原田 嘉文 八木 真太郎 飯田 拓 横井 一 垣内 雅彦 足立 幸彦 飯田 拓 田端 正己 町支 秀樹 横井 一 川原 田嘉文 東口 高志 今井 俊積
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.189-198, 1999
著者
鳥羽 美香 藤木 理代 塚原 丘美 田村 明 小澤 良太 青石 哲也 菅野 昌明 高田 正義
出版者
名古屋学芸大学健康・栄養研究所
雑誌
名古屋学芸大学健康・栄養研究所年報 = Annual Report of Institute of Health and Nutrition, Nagoya University of Arts and Sciences (ISSN:18821820)
巻号頁・発行日
no.5, pp.39-47, 2012-09

スポーツ選手の栄養サポートを行う部活動NSTA(Nutrition Support Team for Athlete)は、愛知県内のA 大学ラグビー部の学生寮にて、朝食・夕食の食事提供を行っている。この活動が始まった2005年から2009年の5 年間に、選手を対象に行った身体測定、体力測定結果の推移を見た。その結果、間欠性持久力を評価するYo-Yo Intermittent test の成績が有意に上昇した。一方、10m、30m スプリントタイム、スクワットジャンプパワーといった瞬発力を評価する項目や、身体計測値に変化は認められなかった。持久力の上昇には、練習後の速やかな糖質摂取による貯蔵グリコーゲン回復が必要であり、NSTA による食事提供の寄与は大きいと考えられる。
著者
鈴木 弘之 田村 明弘 鹿島 教昭
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.374-384, 1989-05-01
被引用文献数
18

歩行者空間のスライド映像の視覚情報と道路交通騒音のスピーカ再生音の聴覚情報を同時あるいは別々に用いて、二つの心理実験を行っている。これらをもとに、緑の持つ喧騒感緩和効果の存在条件とそのメカニズムを検討し、次の結果を得ている。1)緑による地区の喧騒感の緩和効果が存在する。2)地区の喧騒感は視覚情報による喧騒感と聴覚情報による喧騒感の平均化作用によって形成される。3)平均化作用は注意配分が関係し、聴覚情報への注意配分が大きくなると緑の効果は認めにくくなる。4)視覚情報から得られる喧騒感に対応する騒音レベル、すなわち期待騒音レベルが推定される。5)一方、緑の存在が騒音の侵入による地区の喧騒感の増加を誘発する効果も認められる。
著者
森下 知晃 水上 知行 田村 明弘
出版者
金沢大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

ハワイ大学設置のSIMSを用いて、グラファイトの局所炭素同位体比分析の分析手法を確立した。この手法を用いて、高圧変成岩、接触変成岩、ヒスイ輝岩、グラファイトを含むかんらん岩捕獲岩の分析を行った。高圧変成岩類、接触変成岩類は、炭質物中の不純物の影響により良いデータが得られなかった。ヒスイ輝岩のデータから、ヒスイが形成される沈み込み帯初期には、マントル値と同程度の炭素同位体比を含む流体が関与していることが明らかになった。かんらん岩捕獲岩中のグラファイトからは、生物起源を示唆する軽い同位体比が得られた。マントル中でのダイヤモンドが形成との関連を示唆する。
著者
大塚 定男 田村 明弘
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.9-18, 1988-12-25
被引用文献数
5

音源に対する態度と騒音評価に関しカラオケ、自動車を対象とした2回の心理実験を試みた。まずモーズレー性格検査とSD法による言葉のイメージプロフィール調査を実施し、カラオケ、自動車に関して好意的・非好意的態度の者を選出し、音のうるささの評定実験を行った。次にカラオケ・自動車に関する好意的・非好意的な教示を与え、再度うるささの評定とイメージ調査を行った。その結果、音源に対して好意的態度か否かはカラオケでは音のうるささの知覚に影響するが自動車では影響しないこと、態度がカラオケでは個人の性格特性、イメージプロフィールと関連するが、自動車では関連が弱いことが明らかとなった。統制された実験ではあるが態度の騒音評価に及ぼす影響の基本的な理解を得ることができた。
著者
安江 恒 藤原 健 大山 幹成 桃井 尊央 武津 英太郎 古賀 信也 田村 明 織部 雄一朗 内海 泰弘 米延 仁志 中田 了五 中塚 武
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

将来予想される気候変動下での国産主要4樹種の肥大成長量や密度変化の予測を目的とし,年輪年代学的手法による気候応答解析を行った。スギ,ヒノキ,カラマツ,ブナのクロノロジーネットワークを構築し,気候データとの相関解析を行った。スギとヒノキについては,ほとんどの生育地において冬~春の気温が年輪幅変動に対して促進的に影響していた。ブナにおいては,比較的寒冷な生育地では,夏季の気温が年輪幅に促進的に影響しており,一方温暖な生育地では気温が制限要因となっていないことが示唆された。カラマツについては,生育地によって年輪幅や密度と相関を示す気候要素が大きく異なっていた。
著者
安岡 正人 橘 秀樹 田中 洪 田村 明弘
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会論文報告集 (ISSN:03871185)
巻号頁・発行日
no.345, pp.218-225, 1984-11-30
被引用文献数
1

在来工法による木造試験家屋を用いた今回の実験的検討の結果の概略は, 以上に述べたとおりであるが, これらを要約すると, (1)外壁については, 外装材の下地に合板など板材料の挿入や内壁の多層化(板材料二重張り, あるいは遮音シートの挿入など), あるいは中空層内部に多孔質吸音材料を挿入することなどにより, 中高音域では大きな遮音性能の増大が期待できる。しかし, 低音域(125Hz帯域)については, 中空層厚が100mm程度となる一般の軸組構造壁では, 二重壁の低域共鳴透過現象により, 遮音性能の改善には限界(125Hz帯域で内外音圧レベル差20dB程度)がある。それに対して, W/5(二重軸組壁)のような構法をとれば, 125Hz帯域でも30dBに近い内外音圧レベル差を得ることができ, 特に低音域についても大きな遮音性能が必要とされる場合に有効である。また平面計画上, 外壁に押入などの収納部分を組合せることができれば, 全帯域にわたって高い遮音性能を得ることができる。(2)窓などの開口部を含む外周壁の遮音性能は, 開口部の性能によって決る。中空層が外壁の厚さ(約100mm)と同程度の二重窓では, 気密性を高めることにより, 高音域の遮音性能は十分大きくすることができるが, 低域共鳴透過現象により, 低音域での遮音性能の改善には限界がある。したがって道路に面した場所など, 低音成分が優勢でレベルも大きな騒音環境下では, 出窓形式の二重窓などを採用し, 中空層をできるだけ大きくすることが必要である(図-10, 11参照)。その際, 気密性の高いサッシを二重窓の少なくとも一方に使用することにより, 高音域においても高い遮音性能とすることができる。面積が大きく, 遮音上の弱点となりやすい掃出し窓についても, 大きな中空層をもつ二重構造とすることが望ましい。その場合, 中空層を前室として空間的にも利用できる程度とし, 気密性の良好なサッシを用いることにより, 外壁と同程度の遮音性能(D35〜40以上)を得ることができる。このような点からみると, 我が国の伝統的な縁側形式のプランは, 内部建具にもガラス障子などを用いた場合には遮音上きわめて有利と言える。(3)屋根-天井部分については, 天井ふところの空間を利用し, その間に断熱も兼ねて十分な吸音材を付加することにより, 外周壁にくらべてはるかに良好な遮音性能が得られる。その際, 天井面を遮音層と考えて, 石膏ボード等の遮音材料を下地材として使用することが望ましい。(4)遮音性能の向上のためには, 音響的には気密性を高めることが必要であるが, 当然のことながらそれと同時に室内の換気についても十分な考慮が払われなければならない。その場合, 図-13に示した結果からも明らかなように, 在来の簡易な換気設備を不用意に設置すると, 外周壁の遮音性能を特に中高音域で著しく損なう結果となるので, 防音型住宅を考える場合には, 少なくとも熱交換型あるいは減音効果の大きいダクト引き形式の換気設備が必要である。また今後, 遮音効果の大きい住宅用換気設備あるいは換気口などの開発・普及が望まれる。