著者
関川 宗久 稲葉 直彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.69, pp.35-37, 2012-05-21
参考文献数
4
被引用文献数
1

前稿(1月NLP)では,著者らはヒステリシス素子で結合される3つの線形LC発振器のリアプノフ解析を行うことにより,2-トーラスアーノルドタングと名付ける極めて興味深い分岐現象を回路実験において観察した.本稿では,離散力学系の2-トーラスアーノルドタングの発生について考察する.また,離散力学系にも「2-トーラスから3-トーラスへのネイマルク・サッカー分岐」と呼ぶに相応しい分岐現象が見られるかを議論する.
著者
岩崎 大輔 関川 宗久 稲葉 直彦 遠藤 哲郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.498, pp.17-22, 2012-03-20
参考文献数
15
被引用文献数
1

本研究では4LC発振器のリアプノフ解析を行う.関川らはヒステリシス素子で結合される3つの線形LC発振器のリアプノフ解析を行い2-トーラスアーノルドタングと呼ばれる極めて興味深い分岐現象を発見した.まず,本研究で対象とする4LC発振器に発生しうる卜ーラスの分岐について考察を行う.2-トーラスから3-トーラス,3-トーラスから4-トーラスの分岐は不動点の分岐ではないが明らかな分岐現象であると著者らは確信する.2-トーラスから3-トーラス,3-トーラスから4-トーラスの分岐には,主にネイマルク・サッカー分岐とサドル・ノート分岐が関与すると考えられる.後者の分岐では2-トーラスアーノルドタングが発生することがある.本研究では「3-トーラスアーノルドタング」と呼ばれる分岐現象が存在するか否かについて議論する.そして将来4LC発振器の解析を行い,このシナリオを検討する.
著者
西田 利貞 中村 美知夫 松阪 崇久 松本 晶子 座馬 耕一郎 松本 晶子 座馬 耕一郎 島田 将喜 稲葉 あぐみ 井上 英治 松本 卓也
出版者
財団法人日本モンキーセンター
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

採食、道具使用、毛づくろい、遊び、求愛誇示、威嚇誇示のいずれの分野でも文化的行動パターンが見られ、その発達過程の概要を明らかにすることができた。社会的学習のプロセスとして検討した「対角毛づくろい」は形式自体は母親によって「モールディング」で伝達される可能性が高いが、細かいパターンは試行錯誤で決まるようである。記録された40以上の新奇行動のうち、いくつかは「流行」と呼べる程度まで頻繁に観察されるにいたったが、文化として固定される確率は低いことがわかった。
著者
岡田 裕也 大図 正孝 櫻井 輝子 稲葉 光治 赤松 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.105, no.608, pp.139-144, 2006-02-13
参考文献数
11
被引用文献数
3

本論文では,顔の3次元モデルに対して意図した印象の変化を生成させる試みについて述べる.顔の3次元形状とテクスチャは,レンジファインダで取得した距離画像から自動的に取得される多次元ベクトルによって表され,顔の多様性は主成分分析を適用することによって少数のパラメータで表現することができる.印象変換ベクトルを得るために,パラメータと与えられた印象に沿った顔の属性の間の関係を解析する.ここで,我々は,印象変換のために3次元顔画像を操作する方法として,この印象変換ベクトルを使用する方法を提案する.性差の印象に関する実験結果より,2次元顔画像情報のみを使用した以前のアプローチに比べ,顔の3次元情報の操作を行うことの優位性を確認した.
著者
稲葉 宏幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.223, pp.11-16, 2004-07-19
参考文献数
3
被引用文献数
3

ディジタル技術,ネットワーク技術の進展にともない,ディジタルコンテンツの著作権に関する問題が表面化してきている.本稿では,ディジタルコンテンツ(ディジタル音楽)の利用者として大学生を取り上げ,その著作権意識の実情を調べるために,アンケート調査を行なった結果を報告し,インターネットにおけるディジタル著作物についてその利用者側の意識を明らかにする.また,その結果をもとに,現状の著作権の問題点や,著作権に関する教育のあり方についても考えてみたい.
著者
稲葉 晶子 枷場 泰孝 岡本 敏雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.79, no.2, pp.207-215, 1996-02-25
参考文献数
11
被引用文献数
33

現在, 協調作業/学習を支援するシステムの研究が, 活発に行われている. 協調作業/学習を支援するためには, ユーザにコミュニケーションの手段を提供することは不可欠であり, 更にシステムが作業/学習状態を同定し, 支援する機能が望まれる. しかし, それらの実現を目指すシステムにおいても, ユーザが状態を把握することを容易にするための機能を提供するに留まり, 実際に判断を行うのはユーザ自身であることが多い. 本研究では, 協調学習の状態を同定し, それを支援するシステムの構築を目的とする. 具体的には, 協調学習場面で行われるコミュニケーションを分析し, 議論という観点からグループの状態をとらえ, 議論を支援することにより協調学習の促進を図る. 議論場面で交わされる発言は, 多様な情報を有する. それらを以下の二つに分類した. すなわち, 1)対象領域における問題解決に関連した解法知識に関する情報, 2) Speech・Act理論に基づく, 問題解決とは独立な発言の種類に関する情報である. 本研究では, 後者の情報を用いることにより, 領域知識を用いない議論支援を実現する.
著者
阿部 晶子 稲葉 大輔 岸 光男 相澤 文恵 米満 正美
出版者
岩手医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

う蝕原性細菌であるミュータンスレンサ球菌は生後19か月から31か月の間に主な養育者が母親である場合、母親を由来として児に定着すると報告されている。しかしながら,我が国における定着時期についての調査は少ない。そこで我々は岩手県平泉町において生後3か月時点から,児のミュータンスレンサ球菌の検出,母親の唾液中ミュータンスレンサ球菌数,齲蝕の発生および育児習慣について追跡調査を行い,これらの関連について検討中である。今回は、2歳6か月時にう蝕の認められた児と、う蝕の認められなかった児について1歳時、1歳6か月時、2歳6か月時の各時期における育児状況のアンケート結果およびミュータンスレンサ球菌の検出状況、母親の唾液中ミュータンスレンサ球菌数との関連について比較検討を行った。その結果、2歳6か月児のう蝕有病者率は21.1%、一人平均df歯数は0.93本であった。2歳6か月時におけるう蝕発症の関連要因を知る目的で、2歳6か月時のう蝕の有無を目的変数としてロジスティック回帰分析を行った結果、1歳時における哺乳瓶による含糖飲料の摂取,大人との食器の共有,2歳6か月時における毎日の仕上げ磨きの有無、1歳時および1歳6か月時におけるミュータンスレンサ球菌の検出状況が有意な関連要因であった。また、ミュータンスレンサ球菌の検出時期と2歳6か月時におけるう蝕発症との関連をみてみると、1歳時からミュータンスレンサ球菌が検出された児は、2歳6か月時に初めてミュータンスレンサ球菌が検出された児に比較して有意に高いう蝕発症率を示した。今回の調査結果から、児の口腔内のシュクロースの存在がミュータンスレンサ球菌の早期定着を促し、その早朝定着がう蝕発症要因の一つであることが示唆された。
著者
志村 喬 稲葉 豊年
出版者
Japanese Society of Breeding
雑誌
育種学雑誌 (ISSN:05363683)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.205-213, 1953-06-30 (Released:2008-05-16)
参考文献数
19
被引用文献数
1

1. Several morphologicai and physiological characters of triploid varieties were compared with diploids. 2. There was no clear difference on the leaf size and shape between triploids and diploids, but triploid leaves were thicker than those of diploids. As a rule every internal tissue of triploid leaves was thicker than diploids. It is evident that triploid leaves had larger stomatas of which the distribution density vias lower, compared with diploids. 3. No difference between both the plants could be recognized on the res.istance to brown blight total nitrogen and tannin content in suminer, the reduced form vitamin C content in winter, and regeneration power in cutting. Triploid varieties was more hardy to cold, and some of them had extremely early growing spring bud. The water reserving ability of triploid leaves isolated from stem was greater than that of diploids in September, but the relation changed to be indifferent. in December. 4. Generally triploid fertility was very low but the difference of fertility between each triploid variety was noticed. The pollen grains of triploids showed high sterility. 5. From progenies of triploids, we discovered one aneuploid plant (2n=44). The characters were same like those of triploids and the meio. sis was proceeded abnormally. 6. With colchicine treatment to the growing point of germinated seeds, some tetraploid plants (2ri=60) were obtained. At present, tetraploid plants are growing slowly and they have, dwarf form.
著者
南 隆男 浦 光博 稲葉 昭英
出版者
慶應義塾大学
雑誌
哲學 (ISSN:05632099)
巻号頁・発行日
vol.86, pp.199-227, 1988

以上に述べてきた結果ならびに考察は,大略つぎの5点にまとめることができよう.(1)夫の単身赴任による家族システムの変化に対する適応の程度は,妻の価値観と高い関連を持つ.(2)特に家族適応に対する妻の評価は,夫の赴任期間がどの程度であるかに関わらず,妻個人の価値観によって大きく規定される.(3)妻個人の適応状態は本人の価値観とともに夫の赴任期間とも高い関連をもつ.夫の赴任期間の長い群の方が,短い群あるいは中程度の群よりも個人適応の程度が高くなっている.(4)夫の赴任期間が長い群で個人適応の程度が高くなるのは,妻のとった対処戦略が効果を及ぼしたと同時に,夫の帰宅日数が増加したことによって妻の負担が低減されていたことにもよる.(5)妻の価値観,適応状態と対処戦略の関係は一義的に決まるものではない.まず価値観が対処戦略を規定し,ついでその対処戦略が適応状態を規定するという関係性と,価値観が適応状態を規定し,つぎに適応状態が対処戦略を規定するという関係性の2つを想定することができる.以上の結果と考察は,遡及的な方法を用いて得られた調査データのうち,限られた変数間の関連のみを分析することによって導き出されたものである.したがってあくまでも仮説の域を出るものではない.今後,次のような諸変数を分析していくことによって,単身赴任家族の危機適応過程をより明確に理解することができよう.まず,問題のところで触れたように,状況的変数として家族システムの特性と社会的環境の特性とを分析する必要があろう.今回の分析では,妻の個体的特性として価値観の効果を検討した.そして,適応状態や対処戦略に対してその価値観がきわめて大きな影響を及ぼすことが示唆され,その影響のメカニズムについてはかなり複雑な因果関係が想定された.この妻の個体的特性である価値観の効果に加えて,家族システムの特性と社会的環境の特性の効果を検討することによって,個体(妻個人)-集団(家族)-社会の3つのシステムがいかに関連し合いながら家族や妻個人の適応を規定するのかをより明解な形で理解することができよう.また,人口統計学的な変数と適応過程との関連についても検討する必要がある.今回の分析結果からは,適応過程についての心理的な過程をある程度理解することは可能であるが,ここで得た知見を実際の単身赴任家族の危機適応に応用するためには,心理的過程と人口統計学的な変数との対応関係を明確にしておく必要があろう.さらに,単身赴任の状況そのものについてもより精しく検討する必要がある.今回の分析では,家族の危機適応過程として「単身赴任→対処戦略→適応」という過程を想定し,この過程に介在する諸変数の効果を検討した.しかし,夫の単身赴任が直ちに何らかの対処を必要とするほどの危機的状況をもたらすとはかぎらない.むしろ,夫の単身赴任によって家族システムが変化し,その状況において他の何らかの出来事が生じた場合にはじめて家族にとっての危機的状況が生じ,それに適応するための対処戦略がとられるものと考えるべきであろう(稲葉ほか,1986).したがって,対処戦略の効果を正確に理解するためには,夫の赴任期間中にいかなる出来事が生じ,それに対してどのような対処戦略がとられることによっていかなる効果が生じたのかというより具体的な過程を分析することが必要である.今回の調査で得たデータからは以上のような分析が可能であろう.しかし,それでも遡及的な方法を用いたことによる限界は克服されない.したがって,厳密な意味での因果関係については明確な結論を出すことはできない.また,単身赴任をしている夫の側の心理的過程や行動について明らかにならないかぎり,単身赴任家族の危機適応の全体的過程を理解することはできない.今後は,因果関係を正確にとらえることができ,また夫の側の心理的過程や行動も同時に分析することができるような方法を用いることによって,単身赴任家族の危機適応についての力動的かつ全体的な過程を明らかにしていく必要があろう.
著者
安藤 公彦 宮坂 秋津 稲葉 竹俊
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2013-CE-118, no.16, pp.1-7, 2013-02-01

近年、コンピュータ支援学習の研究分野において、協調学習でのグループ編成・グループ内のメンバーの役割・学習活動の流れ・手順などをシナリオ化した、協調スクリプトの研究が注目されてきている。協調スクリプトは、学習者自身にゆだねられた自発的活動のみでは、しばしば支障をきたす可能性のある協調学習のプロセスの強力な外的支援として、その有効性を報告している研究が多い。本研究では、相互教授法をデザイン指針とする 「相互問題作成協調スクリプト」 を提案し、提案スクリプトを大規模教室で実行可能とするための協調学習システムを構築する。本システムの特徴として、スクリプト開始時点でログインしている学習者の特性からグループ分けを行う機能と、インタラクションの属性を指定するインターフェースを備えたグループ内チャット機能が挙げられる。最終的には、 500 人程度のクラスにおいて実験を行い、スクリプトのどのフェーズでどのようなインタラクションが行われたのかを明らかにすることを目指す。
著者
本川 雅治 下稲葉 さやか 鈴木 聡
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.181-191, 2006 (Released:2007-02-01)
参考文献数
40

日本産哺乳類の最近の分類体系について,阿部(2005)「日本の哺乳類 改訂版」(以下,日本哺乳類2)とWilson and Reeder(2005)「Mammal Species of the World」第3版(以下,MSW3)での扱われ方について検討した.明らかな外来種と鯨目,および海牛目を除くと,日本産哺乳類として,日本哺乳類2は116種,MSW3は120種を認めた.高次分類群に関連して,日本哺乳類2を含む従来の文献で食虫目(Order Insectivora)とされていた一群は,MSW3ではアフリカトガリネズミ目(Order Afrosoricida),ハリネズミ形目(Order Erinaceomorpha)およびトガリネズミ形目(Order Soricomorpha)の3つに分割され,日本産の「食虫目」に含まれるトガリネズミ科とモグラ科はすべてトガリネズミ形目に含まれた.種レベルでの両書の分類体系について,記述された内容や引用文献の内容などに基づいて対応表を作成したところ,種レベルでの分類体系について両書で相違が見られた.また,両書が編集,出版された後に,日本産哺乳類の分類体系について大きな変更や分類学上の重要な知見がいくつかの種で得られている.これらの37項目について,本文中でコメントした.
著者
稲葉 敬之 千葉 勇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.574, pp.13-18, 2006-01-20
被引用文献数
2

本論文では送信波としてFMCW波を用いたマルチスタティック測位・測速法を提案する. 提案法では, 従来の時間遅延計測に基づくパルス方式に比べ, 正確な時刻同期を必要とせず, また狭帯域の受信局にて3次元目標位置座標, および従来法では困難であった3次元目標速度成分の推定が可能であることを示す. また, 具体的な数値例(距離50km程度, 飛行目標, 入力S/N=-25dB, に対し送信10GHz, 掃引帯域100MHz, 受信機帯域2MHz程度, 観測時間30msec)により, 特に水平面座標に関しては有効な推定が可能(水平面位置座標, 速度成分の推定誤差がそれぞれ約27m(横方向最大), ±3km/h程度)であることを示す.
著者
太田 勝巳 細木 高志 松本 献 大宅 政英 伊藤 憲弘 稲葉 久仁雄
出版者
園藝學會
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.65, no.4, pp.753-759, 1997-03-01
被引用文献数
8 15

定植後から収穫終了まで園試処方標準濃度液で水耕栽培したミニトマトについて,完熟果実の裂果発生時刻と果実横径の日変化および植物体内の水分移動との関係を調査した.<BR>1.夏季に'サンチェリー'の完熟果実250果を対象として,1時間ごとに裂果発生の有無を調査した.その結果,裂果は早朝に多く発生し,とくに午前4時~6時には裂果したすべての果実の43%が裂果した.<BR>2.夏季には'サンチェリーエキストラ',秋季には'サンチェリーを供試して,完熟果実横径の日変化をレーザー式変位センサーを用いて測定した.その結果,両品種,両季節とも早朝(午前6時~8時)に果実横径が増加し,午前中には減少し,午後からふたたび増加した.果実横径の増加は裂果発生の直前か裂果発生直後に大きかった.<BR>3.'サンチェリーエキストラ'の植物体内の水分移動量を茎流センサーを用いて測定した結果,茎と葉柄においては昼間水分の流入が多く,夜間水分の流入は少なかった.果柄においては昼間に水分が果実から流出し,夜間から早朝にかけて果実へ流入していた.<BR>以上の結果から,夜間から早朝にかけて果実内に水分が移動することによって果実の膨張が引き起こされ,果皮が内圧に耐えられなくなり,その結果として裂果が発生していると推察される.
著者
中井 博之 星野 由紀子 稲葉 雅幸 井上 博允
出版者
日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.20, no.6, pp.625-630, 2002-09-15 (Released:2010-08-25)
参考文献数
13
被引用文献数
2 9 3

This paper describes the design and development of softening deformable structure which enables robots to have high shape adaptability. This structure is made of a low-melting-point alloy and can be made soft and deformable through a phase change induced by heating. In the soft deformable state, it can be changed their shape by pressing themselves against objects and by using their own weight. On the other hand, in the hard state, it is enough stiff to be a part of a robot. Using this structure, we have developed two types of legged robots which have softening deformable legs. The first robot can reconstruct its original shape through reheating. The second robot has higher deformation ability and realize grasping objects, walking on a pillar and going up a ladder, which are difficult to do with its original shape, by deforming the shapes of the legs.