著者
高橋 学 後藤 文 松本 尚也 菅 重典 秋丸 理世 増田 卓之 石部 頼子 山田 裕彦 細谷 優子 櫻庭 実
出版者
一般社団法人 日本外傷学会
雑誌
日本外傷学会雑誌 (ISSN:13406264)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.442-447, 2017-10-20 (Released:2017-10-20)
参考文献数
11

岩手県高度救命救急センターに搬送されたクマ外傷50症例について後方視的に検討した. 平均年齢は69±5歳で男性に多く, 時期としては5月, 時間帯としてはam8 : 00〜11 : 59に, 山菜取りの際中に被害に遭う例が目立っていた. 90%の症例が顔面に被害を受け, 明らかな左右差は認めず, 68%の症例で全身麻酔による緊急手術が必要であった. 全例に予防的抗菌薬が投与され, 創部感染発生率は20%であった. 検出された菌は通性嫌気性菌が7菌種, 嫌気性菌が4菌種の計11菌種で, βラクタマーゼ阻害薬はその内9菌種に感受性を認めていた. 抗菌薬別の創部感染発生率は非βラクタマーゼ阻害薬投与例が28.5%, βラクタマーゼ阻害薬投与例が9.1%でありβラクタマーゼ阻害薬投与例で低い傾向にあった.
著者
一言 英文 新谷 優 松見 淳子
出版者
日本感情心理学会
雑誌
感情心理学研究 (ISSN:18828817)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.3-24, 2008 (Released:2008-12-17)
参考文献数
107
被引用文献数
12 8

We tested the cross-cultural applicability of Greenberg's (1980) “Indebtedness model” in Japan and United States. We hypothesized that while the major antecedent of indebtedness is the recipient's benefit for American students, those of Japanese students is the donor's cost perceived by the recipient. University students from U.S.A. (n=151, male=47, female=104) and Japan (n=88, male=25, female=63) reported their recent experience of being aided by their families, friends, and strangers. They also rated on 75 items of questions concerning the intensities of indebtedness and other emotions they felt on receipt of aid, impression of the donor, and the amount of benefit and perceived donor's cost. Supporting our hypothesis, recipient's benefit was the major antecedent of indebtedness for American students and perceived donor's cost was the major antecedent for Japanese students. We also found positive correlation between the intensities of positive and negative emotions evoked by receiving aid, and a small amount of negative impression of the donor from one's own family only in the Japanese sample.
著者
近藤 由香 渋谷 優子 坂井 水生 大木 友美 奥山 貴弘
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.1_101-1_107, 2005-04-01 (Released:2016-03-31)
参考文献数
10

本研究は看護系大学院修士課程学生の入学志望動機と入学目的およびその関連要因を明らかにした。 1.学生は看護系4年制大学を卒業し,看護師実務経験のある未婚者が多かった。 2.入学志望動機は,勉強の必要性を感じた者が多かった。 3 .入学志望動機の比較においては,「仕事に疑問を感じた」は,30歳以上に,「親・友人から勧められた」は30歳未満に有意に高率であった。 4 .実務経験の有無による入学志望動機の比較においては,「幅広い視点で看護を見直したかった」,「仕事に疑問を感じた」は,実務経験有りに,また「親・友人から勧められた」は,実務経験無しに有意に高率であった。 5.入学目的においては,「研究能力を身につけること」や「博士課程への進学」は,修了後,教員・研究職を希望する者に多くあげられ,「専門領域を深めること」や「専門看護師の資格を取得するため」は,臨床等現場で働くことを希望している者に多くあげられた。
著者
山田 あすか 大谷 優 倉斗 綾子
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.77, no.672, pp.309-318, 2012-02-29 (Released:2012-03-07)
参考文献数
15
被引用文献数
3 3

This paper aimed to examine the calculation method and the standard for area necessary for after-school children's day-care center. It was shown that the examination only depending on the evaluation by staff resulted in an indefinite outcome, and the indicator focused on kinds of children's plays was effective. Moreover, multiple foundations of the calculation were found, and the process of calculating the standard for necessary area based on the combination of these foundations was suggested.
著者
東谷 優希
出版者
日本倫理学会
雑誌
倫理学年報 (ISSN:24344699)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.129-143, 2020 (Released:2021-05-24)

About 60 years ago, in his essay “Socrates, Callicles, and Nietzsche,” E. R. Dodds argued that Nietzsche’s thought had been inspired by that of Callicles in Plato’s Gorgias, i. e. Nietzsche was the heir to Callicles. Although this claim has had a strong influence up to the present, it seems to remain controversial. This article aims to refute Dodds’ view by examining his arguments and to demonstrate that Nietzsche was by no means the ‘Calliclean.’ In presenting his claim, Dodds made four arguments:(a)Nietzsche’s “blonde beast” is equal to Callicles’ “lion.”(b)Both uphold “φύσις[physis]against νόμος [nomos].”(c)Nietzsche says, like Callicles, what nomos prescribes is a morality of slaves. Nietzsche’s men of resentment “are precisely” Callicles’ “many,” or the weak who preach equality.(d)As Callicles has his own conception of the morality which suits the master class, so Nietzsche claims the necessity of a morality of masters “beyond good and evil,” or within good and bad: Nietzsche defines his “will to power” as “Haben- und Mehrhabenwollen[will to have and have more],” which is inspired by Calliclean term “πλεονεξία[desire to have more].” For Callicles, “τὰς ἐπιθυμίας μὴ κολάζειν[not to suppress desires]” is normative, so is to live in accordance with the “will to power” for Nietzsche. Each of these, however, is based merely on word similarities. Systematical examination of the contexts in which Nietzsche used Calliclean terms will lead to the completely opposite conclusions: The “blonde beast” differs from Callicles’ “lion,” and Nietzsche does not uphold physis. According to Nietzsche, what nomos prescribes is a morality of masters. Callicles’ “many” are not men of resentment in Nietzsche’s terminology because the latter who preach slave morality are also in master morality. Nietzsche’s master and slave morality are thus not contradictory concepts; both are to be criticized for him. Further, Nietzsche raised “will to power” not as the norm but as the “primordial fact of all history,” the object of accusation. In conclusion, Nietzsche’s thought is not compatible with that of Callicles: Nietzsche was by no means the ‘Calliclean.’
著者
菊田 千景 大谷 優希菜
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.179-185, 2017 (Released:2018-02-02)
参考文献数
15
被引用文献数
1

We cooked pumpkin (raw, frozen) in two ways: vacuum and conventional and conducted a comparative review of quality and taste after the pumpkin was cooked. The vacuum-cooked stewed pumpkin was very yellow and had a bright colour. This method also made it possible to prepare stewed pumpkin with uniform physical properties (hardness) and salinity concentration. Furthermore, the vacuum-cooked stewed pumpkin was preferred over conventional cooking in flavour assessment sensory evaluation. From the above, it can be considered that it is possible to provide high-quality stewed pumpkin in catering facilities with the effective use of the advantages of vacuum cooking.
著者
金谷 優莉香 仲谷 佳恵 室田 真男
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.41, no.Suppl., pp.213-216, 2018-03-01 (Released:2018-03-01)
参考文献数
8

語彙力向上のためには,文脈に応じて適切に表現出来る語彙の習得が必要である.本研究の目的は,文脈比較による類語の使い分け学習支援である.各単語が使われる文脈を類語間で比較することで,文脈に応じた適切な使い分けを習得させることを目的とした学習支援システムを開発した.本学習の特徴は,表による比較で類語が使われる文脈の特徴を体系的に学習し文脈の特徴から使い分けを習得させることにある.評価実験の結果,文脈比較を促さない学習と比較して本システムは,文脈に応じた類語の使い分け知識の習得に効果がみられ,より高い学習目標に到達したという達成感を学習者に与えたことが明らかになった.
著者
田路 則子 新谷 優
出版者
法政大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究の目的は、スタートアップの成長要因を、経営資源、経営戦略の分類別に探ることである。調査は、地域性、業種の特性をコントロールするために、東京で展開するWEBとモバイル関連ビジネスに焦点を当てている。企業のウエブサイトをみることにより、2年後にどの程度成長しているかを確認した。戦略面では、市場規模、市場成長性、サービス新規性が成長性と関係あることが実証できた。さらに、他社と差別化するためには、製品の革新性と、一貫したビジネスアイデアを追求しながらも柔軟にビジネスモデルを変更することが有効であった。また、経営資源面では、立ち上げ時の創業チームと、シリーズAの資金調達が有効であった。
著者
深谷 優子
出版者
日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.78-86, 1999-03
被引用文献数
1 2

本研究では, 生徒の学習を促進させる記述に改善するための, 実際的なテキスト修正の手法を提案する。ここで用いた手法はBritton & Gulgoz(1991)に由来するが, 本研究においてはそれを日本語のテキストにも適用可能で実用的となるように調整した。予備研究においては, その手法を中学校の歴史の教科書からの抜粋に適用し, 局所的な連接性がオリジナルテキストよりも高まるようにした修正テキストを作成した。実験では, テキスト該当箇所の内容をまだ学習していない中学1年生115人を2群に分け, 1群にはオリジナルテキストを, もう1群には修正テキストを呈示して学習させた。そして彼らの遂行成績を直後条件と遅延条件とで測定した。結果は, 修正テキストを読んだ群の方がオリジナルテキスト群よりもよい成績であった。この研究からの教育的示唆は以下の2点である。a) 新しい事項をテキストで学ぶときには, 局所的な連接性がよい(配慮されている)テキストを用いる方が, そうでないテキストを使うよりも生徒にとって恩恵がある。b) 本研究で用いた局所的な連接性の修正手法は, 教科書にも実際に適用可能であろう。
著者
稲本 奈穂 柿本 正憲 高谷 優樹 榎本 暁人 斎藤 英雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.42, pp.29-32, 2009-10-21

複数のカメラで撮影される実写画像から,立体視可能なスポーツコンテンツを生成する手法を提案する.従来,立体視用の実写コンテンツを生成するためには,キャリブレーションされた複数のカメラで被写体を撮影し,被写体のデプス情報を取得する必要があった.もしくは,表示ディスプレイと同じ視点数分のカメラを用意し,ディスプレイの視差に合わせて撮影を行う必要があった.それに対し本手法では,カメラ間の相対的な位置関係から,視点補間技術を用いて,立体視に必要な視点数分の画像を生成し,立体視画像の合成を行う.カメラのキャリブレーションを省力化できること,ソフトウェア処理にてディスプレイの個体差を吸収できることから,高効率かつ出力先を選ばない柔軟な立体視コンテンツ生成が可能となる.
著者
佐藤 亜紀 中野 庸子 田頭 美春 加藤 有一 大谷 優子 太田 光明
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会学術総会抄録集 第59回日本農村医学会学術総会 (ISSN:18801749)
巻号頁・発行日
pp.457, 2010 (Released:2010-12-01)

<はじめに> 近年、検査室の役割として、診療現場においてそれぞれの専門性を発揮し、より診療効果、治療成績に貢献できる検査技師の【チーム医療への参加】が求められている。当検査科でもこれまで各診療のニーズに応え、 循環器部門、整形外科・脳外科の術中モニタリング、さらにNST、ICT、糖尿病教室など、多くの部門に参画してきた。当院の新生児センター(以下NICU)は、平均入院患者数が常時定床の1.5倍と極めて高い診療需要に対し、スタッフは日々多忙な業務に追われている。このいつ破綻してもおかしくない状況を改善していくためには、医師・看護師の業務軽減が主たる課題の一つであった。そんな折、総合周産期医療センターの提案がなされ、小児科医から「検体検査測定」の充実が望まれた。また、業務軽減の対策として専任技師派遣の要望が出された。そこで検査科としても全面的な協力をする時期であると判断し「業務の効率化」と「仕事の合理化」を推し進め、小児科部門と検査業務見直しを行い、平成20年5月よりNICUへ専任検査技師を常駐させることとした。その勤務状況と効果、今後の展望について報告する。 <勤務状況>平成22年5月現在 【検体検査】検体測定(血液ガス分析、血清総ビリルビン、CRP) 【生理検査】脳波検査、A-ABR(ABRスクリーニング) 【管理業務】各検査機器メンテナンス、精度管理、検体検査データ入力及び成績管理 以上の検査業務を技師1名で行っている。 <効果> 専任技師の常駐前と比べ多くの改善がみられ、各職種がそれぞれの専門分野に集中できるようになった。改善点として、1)迅速な検査実施により診療の質が向上、2)午前の医師診療量軽減、3)機器トラブル時などのストレス軽減、4)検査領域への疑問を迅速かつ容易に解消できる、5)脳波、A・ABRのタイミングを調整しやすくなった、6)当日緊急の検査に柔軟に対応できるなどが挙げられる。 また検査科と病棟間の交流増進という意見が医師・看護師から得られた。技師も臨床の状況を把握しながら効率よく検査業務をこなすことができるようになり、相互の連携強化となった。 <まとめ> 平成18年4月に小児科より専任技師派遣の要望が出され、技師の育成及び業務の効率化、技師確保に25ヶ月(2年1ヶ月)を要した。現在の検査業務に加え、休日対応、新たな検査項目導入、検査情報の提供、看護師や研修医への勉強会開催等、臨床側からの要望や期待はまだ大きい状況にある。現在専任技師業務の土台は完成され、今後は検査科が目的意識を明確にして、当院が目指す総合周産期医療の一翼を担うよう努力していきたいと考えている。
著者
辻本 裕一 谷 優 山道 岳 辻村 剛 中田 渡 任 幹夫 辻畑 正雄
出版者
日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
雑誌
Japanese Journal of Endourology (ISSN:21861889)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.116-119, 2019 (Released:2019-07-27)
参考文献数
6

【目的】大阪労災病院で入院加療を行った結石性腎盂腎炎に対して臨床的検討を行った. 【対象・方法】2007年~2018年の73例をステント留置の有無に分けて比較検討を行った. 【結果】ステント留置無し (27例) のほうが有り (46例) より有意に結石最大径が小さく (7 vs 10 mm, p=0.0393), WBC (12000 vs 15900, p=0.0428) と好中球数 (9354 vs 11882, p=0.0199) が少なかった. 全身状態が悪い4例はステント交換のみ, 残り69例は自然排石14例, ESWL32例 (5例がTUL追加), TULのみ22例, 腎摘1例であった. 73例中61例 (84%) がstone free, 69例 (95%) がstent freeとなった. 【結論】従来からの治療方針は有用であると思われた.
著者
吉谷 優子 伊東 健太郎 石﨑 智子
出版者
日本赤十字北海道看護大学
雑誌
日本赤十字北海道看護大学紀要 = Journal of Japanese Red Cross Hokkaido College of Nursing
巻号頁・発行日
vol.17, pp.25-33, 2017-03

2011年6月、「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」(以下、「障害者虐待防止法」)が成立した。しかし残念ながら、障害者虐待防止法施行後も、障害者虐待事件の報道は絶えない。 そこで、日本の障害者虐待に関する文献を概観し、障害者虐待研究の実態を把握することで今後の課題を明らかにすることを目的に、研究を行った。 科学技術文献情報データベースJDreamⅢクイックサーチ機能を用いて、科学技術文献と医学薬学文献を、「障害者」と「虐待」で検索したところ、1975年から1988年までは文献がなく、最古のものは1989年の文献であった。2012年の障害者虐待防止法施行頃から2015年に絞って同様に検索したところ254文献であった。そのうち、被虐待者、虐待のリスクの高い人として児童に関心を寄せたものが204文献、高齢者に関心を寄せたものが17文献、障害者に関心を寄せたものが50文献、対象の記載や限定のないものが3文献であった。2012年からの4年間で、「障害者」と「虐待」のキーワードで254文献検索されたが、うち50文献のみが障害者虐待に関心を寄せたものであった。この50文献のうち、原著論文は10文献であった。そのうち5文献は、障害の種類や施設の種類等を絞らずに、社会全体で障害者虐待を防止し、早期発見したいとの観点から書かれていた。 虐待がまだ多い現状に鑑み、今後も障害者虐待に関する研究を行う必要があると考えられた。
著者
小谷 優平 種村 純
出版者
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
雑誌
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) (ISSN:13484818)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.427-432, 2021-12-31 (Released:2022-07-04)
参考文献数
8

認知機能良好で失語症者向け通所サービス (以下, 失語症デイ) を初めて利用した単一失語症例を対象として失語症デイの短期的有効性を検討することを目的とした。研究デザインは単一症例実験的研究, ベースライン期, 介入期, 介入除去期の A-B-Aʼ デザインとした。アウトカム指標は Communicative Confidence Rating Scale for Aphasia と Life Stage Aphasia QOL Scale-11, 言語機能, 実用的コミュニケーション能力, 社会参加の指標であった。検討の結果, ベースライン期に比べて介入期に心理社会的側面の有意な成績の改善, 実用的コミュニケーション能力の明確な改善が示された。しかしながら, 全体的に介入期に比べて介入除去期に成績低下が認められた。追研究の余地があるが, 失語症デイの心理社会的側面, 実用的コミュニケーション能力への有効性について予備資料を得ることができた。
著者
熊谷 優克
出版者
日本国際情報学会
雑誌
国際情報研究 (ISSN:18842178)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.58-69, 2006-09-16 (Released:2016-12-31)
参考文献数
2

Japanese Internet banks are generally believed to be a low profit business model. The main Internetbanking strategies for the Japanese brick-and-mortar banks are just leading segmented low profitmass customers to use Internet banking, instead of branch channels. This paper examines theimportant meaning of the newly established Japanese Internet banks and also suggests the strategicdirection of Internet banking for the Japanese banking industry. Japanese customers, includingcorporate customers, will look for more sophisticated Internet banking channels.
著者
米谷 優子
出版者
日本図書館研究会
雑誌
図書館界 (ISSN:00409669)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.16-35, 2019-05-01 (Released:2019-06-14)

学校図書館は,児童文庫等と呼ばれていた過去から,戦後には「学校図書館」と呼ばれるようになってきた。しかし,現在でもなお公的文書で「図書室」の語も散見される。本研究では,学校図書館の呼称の用いられ方の現状を,教育施設,図書館,及び建築の各視点から検討し,呼称と機能の認識について考察した。呼称の相違は,学校図書館の機能の捉え方・認識の差を反映している。「専門」の「人」がいる「図書館」として認識されその機能が強化されるよう,「学校図書館」の語を徹底することが必要である。
著者
望月 浩志 大谷 優 大森 沙江子 吉田 美沙紀 渡辺 楓香 藤山 由紀子 新井田 孝裕
出版者
公益社団法人 日本視能訓練士協会
雑誌
日本視能訓練士協会誌 (ISSN:03875172)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.73-79, 2018 (Released:2019-03-08)
参考文献数
15
被引用文献数
1

【目的】斜視や弱視で通院中の患児における三歳児健康診査(以下、三歳児健診)の判定状況を調査した。【対象および方法】斜視や弱視によりA病院に通院中の患児30名(男16名・女14名、年齢9.1±3.2歳)の保護者に、三歳児健診で眼科医療機関への受診(3次健診)を勧められたか、勧められなかった場合の眼科受診のきっかけについて聞き取り調査を行った。調査結果と患児の視機能の関係を検討した。【結果】30名中24名(80.0%)は三歳児健診で3次健診を勧められていなかった。勧められなかった24名のうち斜視は15名で、内訳は内斜視5名、外斜視2名、間欠性外斜視7名、上斜視1名であった。24名のうち弱視は13名(斜視と重複含む)で、内訳は屈折異常弱視4名、不同視弱視5名、斜視弱視4名であった。斜視15名の眼科受診のきっかけは、保護者の気づきや保育園や幼稚園教員の指摘11名、保育園や幼稚園、小学校での健診を含む3歳以降の健診4名であった。斜視弱視を除く弱視9名の受診のきっかけは、保育園や幼稚園教員の指摘2名、3歳以降の健診7名であった。【考按】所管する市町村によって携わる医療職や健診内容に差があるが、本調査では斜視や弱視を有する患児の80.0%は三歳児健診で3次健診を勧められていなかった。1次および2次健診の精度向上をめざし、屈折検査の導入などの視機能異常の検出方法の改善や視能訓練士などの眼科専門職の参加が必要であると考える。
著者
神谷 優太 亀田 貴之 大浦 健 東野 達
出版者
Taylor & Francis
雑誌
Polycyclic Aromatic Compounds (ISSN:10406638)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.128-140, 2017

The concentrations of functionalized polycyclic aromatic hydrocarbons (PAHs), i.e., oxygenated PAHs (OPAHs), nitrated PAHs (NPAHs), and chlorinated PAHs (ClPAHs), in soluble organic fractions of automobile exhaust particles (NIST SRM 1975 and NIES CRM No.8) and airborne particles (NIST SRM1648a and PM₂.₅ collected at Kyoto, Japan) were simultaneously determined using gas chromatography–mass spectrometry with negative chemical ionization (GC–NCI–MS). The concentrations of PAH derivatives in standard reference materials determined by GC–NCI–MS were in good agreement with the certified and literature values. Ten OPAHs, 12 NPAHs, and 12 ClPAHs were detected in ambient PM₂.₅ collected in Kyoto, Japan by the proposed analytical method.