著者
星野 聖
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.56, no.11, pp.1841-1844, 2002-11-01 (Released:2011-08-17)
参考文献数
7
被引用文献数
1

小型軽量プロペラの回転速度により左右別々に鼻呼気を計測する装置を試作し, 鼻呼吸量の優位側反転の現象と, 鼻周期の日周性を長時間計測した.2変数の多変量自己回帰モデルにより解析した結果, 一側の強固なりズム性や, 総呼吸量が変化する時の左右差などが観察された.
著者
原 正樹 山本 光彦 堀 武幸 山名 新二 荒井 秀文 増田 英雄 大江 裕 福原 知鈴子
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.16-21, 2004

本開発は、三菱電機株式会社(以下三菱電機と略す)と移動体通信事業者であるJ-フォン株式会社(現ボーダフォン/以下J-フォンと略す)との共同企画によるものである。開発初期の2001年秋当時、写真メールサービスにより飛躍的に加入者数を延ばしていたJ-フォンは技術先導による価値の画一化と端末バリエーションの幅の狭さを懸念し、将来へ向けた市場開柘を模索していた。一方、三菱電機では折りたたみ形の採用の遅れなどがあり、強いブランドイメージを市場に対し打ち出すことができず、販売に苦戦していた。三菱電機社内のデザイナーもデザインという立場から創造性を活かして現状を打破することを模索していた。このように将来に向けてさらなる市場開拓を試みたJ-フォンと、ブランドイメージを確立し販売力を強化したい三菱電機の思惑が合致し、革新的デザインの端末を開発するに至った。本報告は、主に三菱電機側の開発経緯を紹介するものである。

1 0 0 0 OA 3-2 音響機器

著者
塚谷 基文
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.42, no.7, pp.648-651, 1988-07-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
25
著者
松本 元成 大重 努 久綱 正勇
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2014, 2015

【はじめに,目的】肩こりは医学的な病名ではなく症候名である。「後頭部から肩,肩甲部にかけての筋肉の緊張を中心とする,不快感,違和感,鈍痛などの症状,愁訴」とされるが,明確な定義はいまだない。平成19年の国民生活基礎調査によれば,肩こりは女性の訴える症状の第1位,男性では2位である。このように非常に多い症状であるにもかかわらず,肩こりに関して詳述した文献は決して多くない。我々理学療法士が肩こりを診る場合,姿勢に着目することが多いが肩こり者の姿勢に関する報告も散見される程度で,統一した見解は得られていない。臨床的には肩甲帯周囲のみならず,肋骨,骨盤なども含めた体幹下肢機能についても評価介入を行い,症状の改善が得られる印象を持っている。本研究の目的は,肩こり症状とアライメント,特に肩甲骨,肋骨,骨盤アライメントとの関連性について明らかにすることである。【方法】対象は当院外来患者で,アンケートにおいて肩こり症状が「ある」と答えた女性患者18名である。肩周囲に外傷の既往があるものは除外した。アンケートにおいて肩こり罹患側の左右を聴取した。罹患側の肩こり症状の強さをVisual Analogue Scale(以下VAS)を用いて回答して頂いた。アライメント測定は座位で実施した。座位姿勢は股関節と膝関節屈曲90°となるよう設定した。①体幹正中線と肩甲骨内側縁のなす角②胸骨体と肋骨弓のなす角③ASISとPSISを結んだ線が水平線となす角を,左右ともにゴニオメーターで測定した。①②③の角度を肩こり側と非肩こり側について,対応のあるt検定を用いて比較した。有意水準はそれぞれ5%とした。またPearsonの相関係数を用いて肩こり罹患側におけるVASと①~③のアライメントとの相関関係を検証した。【結果】①の体幹正中線と肩甲骨内側縁のなす角は,非肩こり側で12.50±6.13°,肩こり側で3.11±7.76°と肩こり側において有意に減少していた。②胸骨体と肋骨弓のなす角においては有意差を認めなかった。③ASISとPSISを結んだ線が水平線となす角は,非肩こり側で7.83±7.74°,肩こり側で3.17±8.59°と肩こり側において有意に減少していた。VASと①②③のアライメントについては有意な相関を認めなかった。【考察】本研究の結果より,肩こり側は非肩こり側に比べて肩甲骨の上方回旋が減少し,骨盤の前傾が減少していることがわかった。座位姿勢において土台となる骨盤のアライメントがより上方の身体へと波及し,肩こりに何らかの影響を及ぼしている事が示唆された。身体アライメントと肩こり症状の強さにはいずれも相関を認めず,症状の強さは今回調べた身体アライメントの異常だけでは説明がつかないことがわかった。本研究の限界として肩甲骨の上方回旋,下方回旋,骨盤では前後傾以外のアライメントには着目できていない。またあくまで同一被検者内での肩こり側,非肩こり側の比較である。今後,他のアライメントについてあるいは,肩こり者と非肩こり者間での検討も必要であると考える。【理学療法学研究としての意義】肩こりの理学療法において,肩甲帯周囲のみならず骨盤帯周囲に対しても評価,介入が必要となる場合があるかもしれない。また肩こり症状の強さについては,身体アライメントのみならず多角的な視点や介入が必要であることが示唆された。
著者
鵜飼 康史
出版者
三重大学
巻号頁・発行日
2007-01-01

三重大学大学院工学研究科博士前期課程機械工学専攻
著者
Hiroyuki Tsuda
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE Electronics Express (ISSN:13492543)
巻号頁・発行日
vol.17, no.22, pp.20202002, 2020-11-25 (Released:2020-11-25)
参考文献数
77
被引用文献数
7

This paper reviews recent progress in silicon photonics and compares it with other optical device platforms. The key components for optical communication systems, including arrayed waveguide gratings, optical switches, modulators and optical functional devices fabricated on silicon photonics platforms are explained. The integration of III-V compounds, lithium niobate, polymers, phase change and other functional materials are necessary to strengthen silicon photonics platforms. These are also reviewed, and the feasibilities are discussed. Finally, I express my personal view as to the best research direction for silicon photonics.
著者
堀田 昌志 鶴成 哲也 三宅 芳昭 小野 和雄
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.98-100, 2000-01-25
参考文献数
9

2段階拡散法によりガラス製チャネル光導波路を作製する際に、使用する基板ガラスの組成や特性によっては埋込み型チャネル光導波路を作製することが困難な場合がある。このような場合でも、あらかじめガラス基板表面にナトリウムイオンを拡散させ、組成の異なる領域を形成(前処理)しておけば、チャネル光導波路が作製できることを示している。
著者
北村 直也 松川 利広
出版者
奈良教育大学次世代教員養成センター
雑誌
次世代教員養成センター研究紀要 = Bulletin of Teacher Education Center for the Future Generation (ISSN:21893039)
巻号頁・発行日
no.1, pp.245-255, 2015-03

「型」は様々な伝統文化の背景を持ちつつ、歴史的時空の中で醸成され洗練され作られてきたものである。オペレッタでも「型」は存在する。その「型」とは「腰」であり、「腰」は「からだ」によってオペレッタの構成要素・環境的なものを主体的・創造的に統合させ、収斂させていくなかで、それらを構造化させる働きを持つ。さらにその表現活動では、「からだ」を鋭敏にする自覚化された身体行為や内なる価値規範により、自分との価値葛藤の場であるオペレッタが、子どもに善き生き方を標榜させ、より高い価値の実現に向かわせる。また、「腰」は日本の伝統文化の粋であるがゆえに、そこで人格を陶冶させる大きな学びを伝統文化の力と共に付与する。
著者
押見 大地
出版者
日本スポーツマネジメント学会
雑誌
スポーツマネジメント研究 (ISSN:18840094)
巻号頁・発行日
pp.2020-001, (Released:2020-04-01)
参考文献数
69
被引用文献数
3 2

This study aims to check the validity and reliability of a social impact scale of mega sporting events in the context of the Tokyo 2020 Olympic and Paralympic Games. The scale was developed in three steps. First, a literature review and a preliminary survey of residents of Tokyo and neighboring cities were conducted to summarize the social impact items relating to sporting events. Second, the content and translation validity of the measurements were evaluated by several experts who specialize in sport management. Finally, a main survey was conducted to check the validity and reliability of the scale (10 factors and 32 items), which was confirmed with partial insufficiency to its criteria. The current study extends previous research by developing a social impact scale for sporting events, a topic barely explored in Japan.
著者
史 常徳 西澤 哲 足立 和隆 遠藤 萬里
出版者
日本人類学会
雑誌
Anthropological science : journal of the Anthropological Society of Nippon (ISSN:09187960)
巻号頁・発行日
vol.103, no.5, pp.467-484, 1995-12-01
参考文献数
16
被引用文献数
1 4

直立二足姿勢をとるヒトの脊柱は, 他の動物とは異なった形態を持つことが考えられる。本研究はヒトの脊椎骨の形態と姿勢との機能的な関係を明らかにする前段階として, 椎体の形態的特徴を抽出することを目的として行った。資料はヒト, チンパンジー, ニホンザル, ニホンカモシカである。計測項目は椎体に関する腹背側垂直径, 頭尾側矢状径, 頭尾側横径の6項目である。この結果ヒトにおける椎体の形態的特徴が他の哺乳類と異なる点は, 1) L4とL5の背側垂直径が腹側垂直径より著しく小さい, 2) 椎体横径がC3~C7, T8~最終腰椎まで著しく増加する, 3) 頸椎と腰椎椎体のプロポーションが太く短いということであった。これらの特徴とヒトの直立二足姿勢との関係についての考察を行った。
著者
Shin'ichiro KANOH Ko-ichiro MIYAMOTO Tatsuo YOSHINOBU
出版者
The Japan Society of Mechanical Engineers
雑誌
Journal of Biomechanical Science and Engineering (ISSN:18809863)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.32-40, 2010 (Released:2010-01-29)
参考文献数
8
被引用文献数
9 14

An auditory brain-computer interface (BCI) which detects event-related potentials (ERPs) elicited by selective attention to one of the tone streams was proposed. Two frequency oddball tone sequences with different tone frequency ranges were alternately presented to subjects, and were perceived by subjects as two kinds of segregated streams. Event-related potentials elicited by two kinds of deviant tones were classified by linear discriminant analysis (LDA) to find the stream subjects paid selective attention to. Experiments with six subjects have shown that this system could realize binary selection from two tone streams.
著者
横山 豊治
出版者
新潟医療福祉学会
雑誌
新潟医療福祉学会誌 (ISSN:13468774)
巻号頁・発行日
vol.3, no.2, pp.89-98, 2003

ソーシャルワーカーに焦点を当てて創作され、放映された連続テレビドラマである「天使のように生きてみたい」(1992年)の第1回放送分について、そこでのソーシャルワーカー像の描写の仕方をソーシャルワークの専門的視点から検討した。映像作品で一般に紹介されることが稀なソーシャルワーカーを主人公が目指す職種に設定し、この職種への関心を喚起している上に、厳しい経営環境の中でも患者サービスの向上を図る目的からソーシャルワーカーを新たに雇用し、専門の相談室を開設するという病院の取り組みを描くことで、医療機関におけるこの職種の有用性も示唆していた。しかし、養成教育のプロセスが簡略化されており、志望者に求められる専門知識・技術とその習得に要する努力が極めて軽く扱われている上、ソーシャルワーカーと他の医療職が立脚する根本的な価値観・基本的理論に関して大きな誤解を招くセリフが主人公によって明言されており、適切さを欠いていた。