著者
Fumio Yamazaki Yume Araki Sayaka Takuno Ayuka Hamada
出版者
The Japanese Society of Physical Fitness and Sports Medicine
雑誌
The Journal of Physical Fitness and Sports Medicine (ISSN:21868131)
巻号頁・発行日
vol.10, no.5, pp.255-262, 2021-09-25 (Released:2021-09-16)
参考文献数
38
被引用文献数
4

The purpose of this study was to clarify the effect of aerobic exercise training on the coldness of the body and physiologically-related factors in Japanese young women with cold constitution. Eighteen subjects were divided into two groups: exercise (E) and non-exercise control (C) groups. Subjects in the E group performed exercise training of fast walking 4 days or more per week for 4 weeks. The training significantly decreased the scores for cold feeling in the fingertips and toes, but did not change the metabolic rate or sublingual and skin temperatures in the hands and feet during rest under normothermic conditions. In the C group, all variables remained unchanged throughout the 4-week control period. These results suggest that aerobic exercise mitigated coldness in the distal portion of the extremities via the reduction of cold sensation at a normal body temperature in young women complaining of chilliness.
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.122, pp.144-147, 2003-06

インテグレータとユーザーとの間に当初,要求仕様を巡る解釈のズレがあった。インテグレータは「これは大変なことになった」と泡を食った。ユーザーは「大丈夫か?」と心配した。 そのシステムは,中部国際空港(写真1)の社内ワークフロー・システム。大手インテグレータであるTISに開発を発注し,パッケージ・ソフト「FormChain」をベースに,この4月に全体が完成した。
著者
伊藤 隼
雑誌
奥羽大学歯学誌 (ISSN:09162313)
巻号頁・発行日
vol.42巻, no.4号, pp.125-132, 2016-03
著者
木本 久子
出版者
奈良大学史学会
雑誌
奈良史学 (ISSN:02894874)
巻号頁・発行日
no.28, pp.115-136, 2010

本稿では、頼道像解明の一環として、『春記』を中心に、資房のいうところの「親々」の人々を抽出してその存在を明らかにし、その上で彼らの行動を分析することで、「親々」の人々の打うち、頼道と血縁関係のない者について取り上げるが、血縁関係のない者たちであるだけに、かえって「親々」の人々のもつ特質が明確に知られるに違いない。
著者
佐藤 光史
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.40-44, 2000-01-20 (Released:2017-07-11)
参考文献数
5

味覚は, 多くの化学物質を複合的に受け入れることによって成り立っている。味覚の分子生理学的な研究は近年著しく発展しており, 物質の構造と味覚との関わりを明かす化学の役割も増している。さまざまな化学物質の中でも, 基本味の一つであるうま味の主役であり, かつ食べ物の味を決定する上で大切な役割を果たすアミノ酸を中心に味覚と化学を論じた。特にその甘さや苦さに焦点を当てて, 化合物の立体化学や疎水性, 親水性といった基礎的な知識と味覚との関連について, 実用例を紹介しながら解説した。
著者
大内 伸哉
出版者
日本法令
雑誌
ビジネスガイド
巻号頁・発行日
vol.58, no.12, pp.74-83, 2021-09
著者
佐竹 紀香 田中 美希 浜守 杏奈 佐藤 幸子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.32, 2021

<p>【目的】漬物は、特徴的な香りを持つことから「お新香」「香の物」といわれている。漬物の中で、近年、市販の糠床や一夜漬けの糠漬けが流通するようになったが、その独特の臭いにより嗜好性が大きく分かれる。そこで本研究では、スパイスを添加した糠床に胡瓜を漬け込み、その糠漬けについて、香気成分分析および嗜好評価を実施し、糠漬けの糠臭軽減効果について検証した。また、スパイスの認知度を検証するために「スパイスの使用頻度等の意識調査」をあわせて実施した。</p><p>【方法】糠床は、生糠に塩、唐辛子、昆布、水を混ぜ合わせ、1か月間キャベツで捨て漬けし、調製した。調製した糠床に各スパイス(八角、ナツメグ、クミン)を混ぜ込み、3種類の糠床を調製した。糠床に12時間漬けた胡瓜をすりおろしたものを香気成分用試料とした。香気捕集はMonolithic Material Sorptive Extrction 法に採用し、undecane(C11H24:東京化成㈱)を内部標準とし、GC/MSおよびGC/O分析を行った。また、官能評価(5段階評価法)を実施し嗜好評価を行った。</p><p>【結果】香気成分分析の結果、糠漬けは胡瓜由来のグリーン様のHexenalと糠臭の3-methyl-butanolが確認できた。スパイスを添加した糠漬けは、いずれも糠臭の香気成分構成割合が半減し、糠臭は抑制された。また、胡瓜由来の匂いはスパイスによる差が顕著であり、八角の添加によって匂いが強調された。官能評価では、ナツメグが最も糠漬けとして好ましい評価を得た。本研究では、スパイス添加による糠臭のマスキング効果が期待できた。今後、食材によりスパイスの種類および添加量を検討する必要があると思われた。</p>
著者
和田 崇
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
E-journal GEO (ISSN:18808107)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.310-326, 2021 (Released:2021-09-15)
参考文献数
46
被引用文献数
4

本稿では,平和都市広島でスポーツイベントを開催することが,平和メッセージの発信と積極的平和に向けた取組み,平和学習の効果,市民啓発の4点からみて,どのような意義があるのかを検討した.その結果,平和都市としての国際的知名度があり,また原爆遺産など負の遺産が立地し,そこからさまざまな学びを得ることができる広島市のような都市においては,世界平和の実現を目的に掲げてスポーツイベントを開催する意義が大いにあり,それを政策として展開することもスポーツ振興と平和推進に有効であることが確認できた.それは,スポーツイベントの開催を通じて参加者や観客を迎え入れるスポーツツーリズムと,人類の負の遺産からの学びを得ることを目的に旅行するダークツーリズムを組み合わせたものといえる.そして,これを実効化させるには,スポーツと平和学習による教育プログラムの充実が必要である.
著者
森 靖夫 Yasuo Mori
出版者
同志社法學會
雑誌
同志社法学 = The Doshisha law review (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.69, no.7, pp.2621-2647, 2018-02

本稿は、イギリスが日本の産業動員準備をどのように見ていたかをイギリス公文書館の文書を用いて明らかにした。イギリスは世界各国が総力戦に向けた産業動員のための組織づくりを始めていることに着目した。なかでも日本は世界の中でも先んじた国として認識していた。とりわけ1927年に成立した資源局を日本のCIDと評価するなど、日本の国家総動員準備を軍国主義の萌芽と見るどころか、本国との類似点に着目していた。もっとも、日本の準備はイギリスの脅威とはならないと判断していたし、それをもって日本が戦争を企図しているとは少なくとも1937年までは考えていなかった。This paper examines British intelligence and perception of Japan's industrial mobilization from 1918 to 1937 mainly analysing the reports from British military attaché. It shows that British military perceives Japan as an advanced country in industrial mobilization. In other words, it means that they didn't regard Japan's preparation for 'Kokka Sodoin (general mobilization)' as the signs of militarism. Moreover, they saw Shigenkyoku (Resources Bureau) established in 1927 as 'Japan's C.I.D' and thought Japan's plans for industrial mobilization didn't threat to British interests in East Asia until 1937.瀬川晃教授古稀記念論集第一部(I)

1 0 0 0 OA 鹿児島県史

著者
鹿児島県 編
出版者
鹿児島県
巻号頁・発行日
vol.第4巻, 1941
著者
金子 豊
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.12, pp.1717-1721,016, 2001

日本製紙岩国工場は, 1937年にパルプの生産から始まり, 平成9年のオンマシンコーターである9マシンの完成により, 現在, 上質紙, 上質コート紙を主体に65万トン/年の生産があり, この内コート紙は70%を占めている。<BR>工場にはコート紙製造設備として, 4, 5コーター, 9マシンの他に感熱原紙, 感圧紙抄造の3マシン, 1,2キャストコーターがある。<BR>上質コート紙を抄造する先の3台のコーターでは, その操業性改善の為岩国工場独自で取り組んできた設備が設置, 稼動している。<BR>(1) 操業中も使用可能な, パッキングロール自動サンディング装置<BR>(2) カラー排水処理専用のサイクルヒット設備<BR>(3) オフマシンコーターのスプライステープ検出装置等, コーター及び工場の操業安定に貢献している。
著者
渡部 諭 澁谷 泰秀 吉村 治正
出版者
秋田県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究の目的は、社会情動的選択性から予想される要因を含めて、高齢者のネットワーク形成に影響を与える要因の分析である。未来展望・QOL・自己効力・関係の満足度・関係に要する時間・関係の類似性・持続期間・サポートのバランス・サポートの種類・紐帯の強度等に関する調査を高齢者275名に対して行いREGM分析を行った結果、関係の持続時間と関係の満足度が大きな要因であることが明らかになった。
著者
森 大之 藤本 康之 貴船 博巳 竹中 寿康 大岩 修 稲田 治
出版者
JAPAN TECHNICAL ASSOCIATION OF THE PULP AND PAPER INDUSTRY
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.78-82, 1994

Our Cycle Hit System of Iwakuni Mill started up from Febrary 1993 and Coated paper product waste liquor (Color waste liquor) has been treated succesfully with it.<BR>In this system, primary plus secondary sludges are directed to a slugde conditioning tank, where it is dosed with an inorganic coagulant and mixed to neutralize the surface charge of the sludge particles.<BR>This conditioned sludge is then sent to a pelletizing/thickening tank, where an anionic and an amphoteric polymers are added to pelletize the sludge. Using the same tank, water can be removed with a special built-in device, resuluting in a sludge with an increased concentration of solids.<BR>This report described the summary of operation.
著者
中村 紫織
出版者
東京慈恵会医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

「軽度認知機能障害(Mild Cognitive Impairment: MCI)」は認知症の前段階とされ、Clinical Dementia Rating (CDR)でCDR0.5の「認知症疑い」に相当することがその診断基準の主要項目とされている。本研究は、先行研究でCDR0.5と判定された高齢者を追跡調査し、認知症に進行した人の割合を算出し、早期診断やハイリスク群の予測ができるかを検討する目的で実施した。本研究は疫学研究の要素を含むため、「疫学研究に関する倫理指針」(平成14年文部科学省・厚生労働省告示第2号)及び平成14年6月17日付け14文科振第123号文部科学省研究振興局長通知に定める細則に沿って東京慈恵会医科大学の倫理委員会の承認を得た。平成10年度に新潟県糸魚川市の高齢者への健康調査でCDR0.5と判定された252名のうち、生存者193名を対象とした。本人と家族に対し、本研究の目的、方法、意義、対象者への人権保護の配慮(守秘義務等)について十分に説明した文書と調査への協力の依頼状を送付し、賛同を得られた111人に対して精神科医師と保健師が訪問調査を実施した。その結果、33人はMCIにとどまっていると判断されたが、78人が認知症と診断され、アルツハイマー型認知症55.1%、血管性認知症29.5%、その他の認知症15.4%であった。7年間でMCIから認知症に進行した人の割合は70.3%、前回調査の時点で「直近一年間で進行性の認知機能変化がある」と判断された群では87.2%、「一年前とは変化がない」と判断された群では60.0%であった。CDR0.5に該当するというだけではなく、短期間における進行性の認知機能低下を認める場合にハイリスク群として経過を追うことが早期診断をする上で有効と考えられた。本調査の結果は第13回国際老年精神医学会、世界精神医学会国際会議2007で報告した。