著者
真木 紘一 田中 照也
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. A, 基礎・材料・共通部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. A, A publication of Fundamentals and Materials Society (ISSN:03854205)
巻号頁・発行日
vol.129, no.9, pp.595-604, 2009-09-01

Subjects in radiation shielding for the low aspect ratio tokamak commercial reactor VECTOR are discussed and their solutions are presented. The subjects and design criteria of radiation shielding in ITER are consulted to discussion in the present work, because of these in commercial reactors same as those in the ITER.
著者
覚道 健治 清水谷 公成 四井 資隆
出版者
大阪歯科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

まず,in vitroの実験として,滑膜由来の培養細胞に対し生体におけるブラキシズムに類似したメカニカルストレスを与え,解析できる実験システムを開発した.それは,ラットの顎関節滑膜から初代培養により得た細胞を単層培養にて増殖させ,コラーゲンスキャホールドの中にコラーゲンゲルを併用して三次元培養組織を作製した.次に,顎関節解放手術の際に得られた滑膜組織からヒト滑膜由来培養細胞で同様に三次元培養組織を作製し,独自に開発した繰り返し圧縮刺激装置を用いて,生体におけるブラキシズムに類似した圧縮負荷ストレスを与えた.5日間負荷刺激後,三次元培養組織を回収し,細胞動態およびアポトーシス誘導を組織学的観察,炎症性サイトカインの遺伝子発現をRT-PCR法,タンパク発現をウェスタンブロッティング,ザイモグラフィ等の手法を用いて検索した。結果,過剰負荷想定の圧縮刺激により,MMP-1,MMP-3,IL-6,IL-8などの炎症性サイトカインのmRNA発現,タンパク発現の上昇が認められた.さらに,刺激直後,1時間後,6時間後の遺伝子発現の時間推移を調べた.その結果,サイトカインの種類により圧縮負荷刺激後の発現パターンが異なることが明らかになった.in vivoの実験として,ボランティアによる正常者の噛みしめ時の脳内賦活部位の解析をfunctional MRI(f-MRI)を使用して行った.その結果,噛みしめ時に賦活化される部位を特定することができた.さらに,噛みしめ時の不快症状が脳のどの部位で感知されているかどうかを調べるため,噛みしめのタスクに加え,浸潤麻酔および伝達麻酔を行い,歯根膜からの感覚を遮断し,その上で噛みしめ時のf-MRIを撮影,解析を行った.結果,片側の感覚遮断により,反対側の一次体性感覚野および運動野に賦活化が認められた.また両側の感覚遮断を行うことにより,脳の両側の体性感覚野および運動野の賦活領域の拡大がみられた.このことにより噛みしめ時の歯根膜からの感覚刺激が賦活化する脳の領域が明らかになった.
著者
滝口 哲也
出版者
神戸大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

従来の音声認識システムでは,背景雑音や残響の影響を抑圧するために,ユーザはマイクロフォンの前で(マイクスイッチを押してから),音声入力を行なう必要がある.そのような音声認識装置では,音声を使うメリットの一つである"ハンズフリー"なインターフェースを提供しているとは言えない.本研究課題では,マイクスイッチレスな音声認識の実現を目指し,雑音に頑健な音声特徴量抽出法,雑音除去手法,音源方向推定の研究を行い,その有効性を示した.
著者
篠原 渉
出版者
京都大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

マレーシア・キナバル山のマレーホウビシダに含まれる、形態形質と細胞学的形質で区別できる4個のサイトタイプ(「2倍体・有性生殖・大型」、「3倍体・無配生殖・標準型」、「3倍体・無配生殖・大型」、「4倍体・無配生殖・大型」)間の生育環境の差異を明らかにした。さらに遺伝的解析により、「3倍体・無配生殖・大型」が「2倍体・有性生殖・大型」と「3倍体・無配生殖・小型」の交雑起源であることを明らかにした。
著者
大倉 昭人 川上 博 井原 武 三浦 章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.276, pp.31-34, 2004-08-26

次世代移動体通信網としてIPネットワークの検討が進んでいる。IPネットワークでは様々なトラヒックの品質要求に応じたQoS制御が必要であるが、移動体通信網は花火など端末集中による輻輳や、地震など災害地への呼集中による輻輳の影響を受けやすい。本研究ではIPセルラ網に向けたロバストなQoS制御方式に関し、トラヒック異常検出に基づく予測制御と、線形最適化を応用したマルチパス制御を提案し、シミュレーション評価により方式の有効性と適応範囲を明らかにした。
著者
星 博幸 岩山 勉 沢 武文 菅沼 教生 戸谷 義明
出版者
愛知教育大学教育実践総合センター
雑誌
愛知教育大学教育実践総合センタ-紀要 (ISSN:13442597)
巻号頁・発行日
no.12, pp.191-198, 2009-02

愛知教育大学は2008年7月31日と8月1日の2日間にわたって「高校生サイエンス・サマー・キャンプ」を開催した。愛知県及び隣県の高校生25名が参加し,生物学,地学(地球科学),天文学,物理学,化学の大学レベルの実験や観測に取り組んだ。受講生アンケート調査の結果を取りまとめ,過去2回(06, 07年)のアンケート結果と比較したところ,受講生の得意科目/不得意科目や開催通知手段に関して興味深いデータが得られた。今回のキャンプの成功は,本学院生・学部生アシスタントの貢献によるところが大きい。こうした取り組みは,地域社会及び本学の両方にとって非常に高い教育的価値があると考えられる。
著者
矢田部 龍一 岡村 未対 ネトラ バンダリー 長谷川 修一 森脇 亮 鳥居 謙一
出版者
愛媛大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究より得られた主な成果として, 1)ネパール国カトマンズ盆地における微動観測による地震時地盤の応答解析と2)中央ネパール低ヒマラヤ地域における地すべりマッピングとハザード解析が挙げられる。また,研究期間中に3回のセミナーを通してヒマラヤン地域を代表するネパール国の小中学校における防災教育の展開について様々な議論を行い,昨年5月にネパール政府文部省と教育局との会談を実施し,今後ネパールの小中学校における防災教育のカリキュラム化と学校を中心とした地域社会における防災教育の展開について十分に認識されてきました。防災教育と地域協力に関しても,ヒマラヤ地域を代表する南アジア地域協力連合(SAARC)を通して活動展開する目的で,各国の防災研究者や関係機関,特にSAARC防災センター(SDMC)との連携も進めており,近い将来豪雨や地震等による自然災害に対する共同研究活動や防災教育の実施が期待できる。
著者
大沼 亮 原 慶明
出版者
山形大学
雑誌
山形大学理学部裏磐梯湖沼実験所報
巻号頁・発行日
vol.17, pp.11-14, 2010-03

はじめに オオイシソウ属藻類は汽水域から淡水域に生育する紅色植物で、日本では7月から11月頃に池沼や河川で繁茂する。体は糸状で皮層細胞と中軸細胞に分化し、1から3回ないしはそれ以上に分枝する。体色は概ね暗青緑色で、体長は50cmを越えることもある。有性生殖は不詳で、単胞子による無性生殖で繁殖する。池の石や用水路のコンクリート壁表面にも付着するが、沈水植物の葉・茎あるいはヨシなどの主茎表面に付着することが多い。日本にはオオイシソウ属及び近縁の藻類として以下の5種が知られている ; Compsopogon oishii(オオイシソウ)の他に、C. aeruginosus(イパラオオイシソウ)、C. corticrassa(アツカワオオイシソウ)、C. hookeri(インドオオイシソウ)、Composopogonopsis japonica(オオイシソウモドキ)である。これらは分枝様式と皮層の形成様式、層数、皮層細胞の形などの形態形質で識別できる。オオイシソウは付着部に近い主軸では2から3回分枝する。皮層は2から3層よりなり、糸状体が肥大した根本付近の主軸では中軸細胞が死んで中空となる、特徴がある。主な分布域は関東以西とされているが、福島県(長谷井氏、私信)での生育も確認されている。今回オオイシソウの生育が確認できた白竜湖は山形県南陽市にあり、本種の新たな北限生育地となる。また、繁茂する時期は夏期から秋期とされていたが(前述の長谷井氏によれば越冬することもあるという)、今回の採集・生育確認は冬期であり、産地における生育時期の再調査が必要である。なお、オオイシソウの和名は明治33年武州矢口村(東京都狛江市)の清水川(公園内の水路として僅かに痕跡が残っている)で本種を発見した大石芳三氏に由来する。記載者の岡村金太郎博士は、隅田川や月島での生育も確認している。
著者
田中 豐
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.42, no.514, pp.1125-1130, 1928-10
著者
松本 悟 田代 順孝 宮城 俊作 木下 剛
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学園芸学部学術報告 (ISSN:00693227)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.93-102, 1998-03-31

本研究は,都市河川とりわけ近代産業発展の舞台となった隅田川とその沿川の産業施設に着目し,これらがやがて衰退・用途転換していく過程において,河川と産業施設との関係がどのように変化してきたのかについて,河川に対する表裏の認識という視点から分析することを通じて,沿川空間のもつ地域環境デザイン上の意義と課題について考察を行うことを目的に実施した.その結果,産業施設の河川に対する表(産業インフラとして)→裏→表(環境資源として)という認識の変化が明らかとなった.そして,河川と地域との関係を媒介する場としての産業施設の位置的な重要性が指摘され,地域の論理やニーズを的確に反映した空間デザインが課題とされた.
著者
加藤 祥子
出版者
愛知教育大学教育実践総合センター
雑誌
愛知教育大学教育実践総合センタ-紀要 (ISSN:13442597)
巻号頁・発行日
no.10, pp.221-227, 2007-02

2006年7月末から8月初めの土日にトヨタテクノミュージアム産業技術記念館で行われた『夏休みワークショップ』で「オリジナル素材を使ったモノづくり体験」と題して博物館内の自動織機で織り上げた布を使ってクッションカバーを作った。「モノづくりの楽しさ」として被服製作を見直し「被服離れ」,「ミシン離れ」を解消することを目的とする。2回目の試みでもある今回は,参加者を小中学生に限定して行い,作品完成までの製作時間を30分として布の前処理,裁断,縫製の最初の工程は本研究室で準備した。参加者には最終段階のみを作ってもらい,参加人数,学年・性別による製作時間を調査した。また指導者として参加した学生にアンケート調査を行い,次回に繋げる反省とした。2週に渡る土曜,日曜の計4日間の取り組みだったが約400名の参加をみた。 ミシンに触れた事のない小学校低学年の児童も作品作りに興味を持ち,楽しそうに参加していた。主催する側として昨年度に行った同取り組みの課題を克服して今期に臨んだが,活動が概ね成功であったことは昨年度に残された課題の解決が妥当であったと考えられる。
著者
小玉 徹
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

工業化からポスト工業化時代への移行は、中心市街地のアメニティ向上にむけた都市再生を促すとともに、空間的な社会的排除という問題を生起させる。本研究は、労働市場政策と住宅政策について、アメリカ、イギリス、ドイツ、オランダの比較検討から、都市における社会的排除への対応を類型化した。これにより日本の置かれている問題状況を明らかにし、社会的包摂を組み込んだあるべき都市再生のあり方を提示した。
著者
野田 真樹子 園部 博崇 高木 佐恵子 吉本 富士市
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.96, pp.9-14, 2001-11-15
被引用文献数
1

現在, 多くの画像検索システムがあるが, それらをモバイル環境で利用することは難しい.そこで, 本稿では, モバイル環境で利用できる花の画像検索システムを提案する.提案システムは, デジタルカメラで撮影した花の画像と, 利用者が指定した簡単な特徴情報を, モバイル機器を用いて画像検索サーバに送信し, サーバで検索を行った結果をモバイル機器で確認するというシステムである.サーバでの検索の際には, 利用者が指定した特徴と, デジタルカメラで撮影した花の画像から抽出した形状や, 色の特徴を使用する.本システムで検索実験を行った結果, 目的とする画像が検索結果の第1位から第3位に入ったものが約92%であり, その結果は満足できる時間内に取得できた.
著者
須貝 俊彦 鳴橋 竜太郎 大上 隆史 松島 紘子 三枝 芳江 本多 啓太 佐々木 俊法 丹羽 雄一 石原 武志 岩崎 英二郎 木本 健太郎 守屋 則孝
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

関東平野の綾瀬川断層、濃尾平野の養老断層を主な対象として、地形、表層地質調査を行い、とくに河川による土砂移動プロセスと活断層の活動との関係に着目して、伏在変動地形の識別と伏在活断層の活動性評価を目的として研究を進めた。その結果、綾瀬川断層では、最終氷期の海面低下期に形成された埋没段丘面群と沖積層基底礫層の堆積面(埋没谷底面)において、明瞭な断層上下変位が見出され、その平均上下変位速度は約0.5 mm/年と見積もられた。養老断層では地震動による土石流発生と沖積錐の成長が繰り返され、断層崖を埋積してきたことなどが明らかになった。同時に平野の地震性沈降が、コアのEC、粒度、全有機炭素/窒素、帯磁率等の分析によって検出可能であることが示され、そのタイミングが^<14C>年代測定値によって与えられた。