著者
EYDEN BP
雑誌
Virchows Arch A Pathol Anat
巻号頁・発行日
vol.417, pp.395-404, 1990
被引用文献数
1 17
著者
小倉 尚也 中村 昭子 平田 成 三軒 一義 留岡 和重
出版者
日本惑星科学会
雑誌
日本惑星科学会秋季講演会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.103-103, 2006

南極マイクロメテオライトの80%は含水鉱物を含んでいる(Engrand and Murette, 1998).しかしながら,地球に落下した隕石の中で含水鉱物を含むものは3%程度しかない.他方,小惑星では30-40%が含水鉱物を含んでいる.このような含水鉱物の相対存在度の違いを説明するために,含水多孔質物質をターゲットとした衝突実験を行い,高速度衝突による含水鉱物の脱水がダスト形成に与える影響を調べることを研究テーマとしている.
著者
宮内 佑実 遠藤 正之
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2020年全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.144-147, 2021-01-28 (Released:2021-01-18)

現在、新型コロナウイルスの感染予防のため、対面での密接な集合が問題視され、様々な組織でオン ライン会議が行われている。学生団体でも、オンラインコミュニケーションツールを用いた会議を行っている。 しかし、オンラインの会議はオフラインの会議と比較し、空間・音声・視覚などの点で制限があり意思疎通が 難しいと感じる。本報告では、学生団体で開催されるオンライン会議とオフライン会議を交互に行うもので、 音声の録音とアンケートを基に、実証的に確認した。
著者
平田 有基 上田 康裕 柿本 一城 竹内 利寿 樋口 和秀
出版者
日本小腸学会
雑誌
日本小腸学会学術集会プログラム・抄録集 (ISSN:24342912)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.40_2, 2019

<p>【背景】 血栓・塞栓症の予防のために、低容量アスピリン(LDA)を内服している患者数は増加しつつある。一般的にプロトンポンプ阻害剤(PPI)は上部消化管の粘膜傷害を予防する一方で、腸内細菌叢の変化を通じて小腸の粘膜傷害は増悪させるという報告もある。そこで我々は、LDA長期内服患者にPPIを投与すると腸内細菌叢がどのように経時的に変化していくのかと、PPI投与により粘膜傷害が起こるのであれば、臨床的に問題となるような貧血が起こるのかを調べることとした。</p><p>【方法】 H2ブロッカーやPPIの投与をされていないLDA長期内服32症例をエソメプラゾール(20mg/day投与群)とボノプラザン投与群(10mg/day)に振り分け腸内細菌叢の変化をday0、30、90、180に解析した。また、同じ時点でHb、Ht値ならびにガストリンの血中濃度の測定を行った。</p><p>【結果・結語】 LDA長期内服群にPPIを投与することで、腸内細菌叢はLactobacillales orderの割合がday30の時点で有意に増加しており、この変化はday180まで継続していた。またこの傾向は、ボノプラザン投与群の方がエソメプラゾール投与群と比較して強かった。Lactobacillales orderの割合はガストリンの血中濃度と正の相関関係を示しておりこれは、胃酸分泌抑制が強くかかることにより、腸内環境が変化しLactobacilllales orderにとって有利な環境になっている可能性が示唆された。また、腸内細菌叢が大きく変化している一方で、貧血の進行等は認めず、粘膜傷害が起こっていたとしても臨床的に問題となるほどではない可能性がある。</p>
著者
井本 美子
出版者
日本情報教育学会
雑誌
情報教育 (ISSN:24343463)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.47-52, 2019 (Released:2019-05-20)
参考文献数
4

特許情報は,最新の科学技術知識を得るたいへん便利なツールである.しかし,現状は,特許サーチャーや特許明細書作成者以外の人々はあまり特許情報に触れようとしない.実は,特許情報は一般の人でも理解できる部分が多々ある.また,特許情報の一部である中間処理は,特許公報よりもさらにわかりやすく書かれている.本論文では,中間処理を一つの文献として見立て,特許情報を高等教育に取り入れる方法を説明し,実際に取り入れた職業教育の事例について解説する.
著者
藤野 功一
出版者
西南学院大学学術研究所
雑誌
西南学院大学英語英文学論集 = Studies in English language and literature (ISSN:02862387)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.67-85, 2016-03

1980 年代にはじまるフランシス・エレン・ワトキンズ・ハーパー(Frances Ellen Watkins Harper, 1825-1911)の『アイオラ・リロイ、または、取り払われた影』(Iola Leroy: or Shadows Uplifted, 1892)の再評価は主にフェミニズムの観点から行われており、最近ではコリーン・T・フィールド(Corinne T. Field)の論文「フランシス・E・W・ハーパーと知的成熟の政治学」("Frances E.W. Harper and the Politics of Intellectual Maturity")が示すように、この小説をアメリカ黒人女性の知的精神史につらなるものとして評価する傾向が高まっているが、ここではハーパーの小説のアメリカの知的系譜への貢献をさらにはっきりさせるために、『アイオラ・リロイ』を、アメリカ独自の哲学であるプラグマティズムの系譜に連なる作品として読んでみたい。2004 年の論文「19世紀後半から公民権運動の黎明期までの黒人女性歴史家たち」("Black Women Historians from the Late 19th Century to the Dawning of the Civil Rights Movement.")で、ペロ・ガグロ・ダグボヴィー(Pero Gaglo Dagbovie)は、ハーパーが「奴隷制時代と彼女の生きている時代を、実際的かつ政治的な目的のために関連づけた」 と論じて、ハーパーが現実への効果を重視する女性知識人の一人であることを示唆していたが、その後、彼女の小説『アイオラ・リロイ』を、プラグマティズムの系譜のなかに位置づけようとした論文は、ほとんど現れなかった。しかし南北戦争以前からすでにアフリカ系アメリカ人女性として奴隷廃止を積極的に論じ、ジャーナリスト、詩人、禁酒活動家として活躍してきた実践的活動家のハーパーが書いた小説は、人間の行動をその社会変革の意思とともに評価するプラグマティズムの立場から読み解くことによって、よりその意図が明確になるだろう。『アイオラ・リロイ』における女性主人公のまじめに社会改革を求める態度を、アメリカのプラグマティズムの系譜につらなるものとして論じることによって、この作品の文学的評価を定めることにしたい。
著者
嶋根 章 岡嶋 克則 木内 邦彦 横井 公宣 寺西 仁 青木 恒介 千村 美里 津端 英雄 斎田 天 宮田 大嗣 高橋 八大 鳥羽 敬義 大石 醒悟 三好 直貴 月城 泰栄 高谷 具史 小林 征一 山田 愼一郎 谷口 泰代 矢坂 義則 林 孝俊 横山 光宏
出版者
一般社団法人 日本不整脈心電学会
雑誌
心電図 (ISSN:02851660)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.421-428, 2014 (Released:2015-07-27)
参考文献数
15

植込み型除細動器(ICD)の心臓突然死予防効果は,多くの大規模臨床試験で実証されてきた.しかしながら,ICDのショック作動は不適切作動でさえも,予後の悪化と関連すると報告されている.ICDのショック作動の予後に対する影響を明らかにするため,器質的心疾患を有するICD症例253例〔男性79%,平均年齢63±11歳,1次予防36%,平均左室駆出率(LVEF)38±14%〕につき検討した.追跡期間(中央値1,428日)中,適切,不適切ショック作動ともに62例(24.5%)の症例で認め,55例が死亡した(心臓死31例).多変量解析で年齢(ハザード比1.044,p=0.007),LVEF(ハザード比0.969,p=0.011),血清クレアチニン値(ハザード比1.867,p<0.001),心房細動あるいは心房頻拍の既往(ハザード比2.093,p=0.012),適切ショック作動(ハザード比2.777,p=0.001)が全死亡の独立した予測因子であった.一方で,不適切ショック作動は全死亡と関連しなかった.ICDのショック作動が直接生命予後に与える影響は,少ないと考えられる.適切ショック作動は,心室不整脈の再発や新規発症を示す,生命予後不良のマーカーと考えられる.
著者
金子 順一 堀尾 健一郎
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.1055-1056, 2009

本研究は工作機械の旋回軸加速度を陽に設定可能な新しい知的工具姿勢計画法の実現を目的とする.本報では,工具経路上の各点に対応するM-Mapを用いて干渉領域の時間軸方向への変化を可視化し,これをBezier曲線に沿うように逐次変形することによって干渉の生じない連続的な旋回軸指令値の変化をGPU上で探索可能とするDistorted Spatial Temporal Distribution法の提案を行う.
著者
桐明 絢 石崎 松一郎 長島 裕二
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.203-208, 2021-12-25 (Released:2021-12-25)
参考文献数
25
被引用文献数
1

日本で頻発する巻貝によるテトラミン食中毒のリスク管理に資することを目的に,日本沿岸で採集した5科16種巻貝唾液腺中のテトラミン含量をLC-MS/MSで定量した.バイ以外の15種の巻貝唾液腺からテトラミン(0.700~9,410 μg/g)が検出され,本研究により,エゾバイ科ウスムラサキエゾボラ,ミクリガイ,トウイト,ヒモマキバイ,アニワバイならびにイトマキボラ科ナガニシ,コナガニシ,イトマキナガニシの唾液腺にテトラミンが含まれることが初めて明らかにされた.特に,ウスムラサキエゾボラは,調べた5個体全てがテトラミン含量1,000 μg/gを越えていたため,他のエゾボラ属巻貝と同様にテトラミン食中毒を起こす可能性が高いと考えられ,テトラミン食中毒のリスク管理上重要な種であることがわかった.
著者
渡邊 裕子 秋山 晴代 大澤 伸彦 井村 香織 伊関 直美 植田 壽美子 政岡 智佳 赤星 千絵
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.193-202, 2021-12-25 (Released:2021-12-25)
参考文献数
28
被引用文献数
3

大豆の調理・加工によるタンパク質定量への影響を検討した.リン酸緩衝食塩水抽出画分はビシンコニン酸法で測定し,ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)と2-メルカプトエタノール(ME)含有緩衝液抽出画分は2-D Quant Kitで測定し,各画分のSDSポリアクリルアミド電気泳動分析を行い,さらに各種ELISAで測定を行った.豆腐調理過程では浸漬大豆と生呉でタンパク質濃度が変動し,試料均一化時の水分量によるタンパク質溶解性の変動が要因と考えられた.豆乳作製時の生呉の加熱でのタンパク質濃度の低下は熱変性を表すと考えられた.豆腐ではSDS,ME抽出による測定系への影響が考えられた.加熱調理では炒り豆を除き50 kDa付近以上と20 kDa付近のタンパク質が変性し,2度揚げ豆腐で40 kDa付近のタンパク質が変性したが,煮豆を除いたタンパク質濃度は低下しなかった.さらに炒り豆,ゆば,炒りおから,揚げ豆腐では調理時間に伴いタンパク質濃度が増加したことから,水分の低下に伴いタンパク質の変性温度が高温にシフトしたと考えられた.食品表示法に準拠した2種のELISAは大豆調理加工品や納豆を除いた発酵食品,健康食品中のタンパク質とペプチドを検出し,大豆タンパク質の検出に有用であった.
著者
Sabina Yeasmin 高畠 令王奈 鍵屋 ゆかり 岡﨑 法子 峯岸 恭孝 橘田 和美
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.180-186, 2021-12-25 (Released:2021-12-25)
参考文献数
19
被引用文献数
1

食品あるいは飼料において,遺伝子組換え(GM)作物の検出法を開発するためには,種特異的な内在性配列が不可欠である.本研究では,ナス科作物のβ-fructosidase遺伝子の部分配列を用いて,loop-mediated isothermal amplification (LAMP)法によるナスの種特異的検出法を開発した.LAMP法は,迅速,特異的かつ低コストで実施可能な検出技術である.開発したプライマーセットを用いて,ナスの種特異性および安定性を,18品種のナスおよびナス科植物を含む作物種を用いて検討した.また,検出限界を評価した.その結果,本LAMP検出法は,ナスに特異的であり,かつナス品種間で安定した増幅を示した.以上の結果から,LAMP法によるGMナス検出法が開発される際には,有用な陽性コントロールとして利用可能であることが示された.
著者
穐山 浩 高木 彩 井之上 浩一 鈴木 美成 伊藤 里恵 涌井 宣行 浅井 麻弓 杉浦 淳吉
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.187-192, 2021-12-25 (Released:2021-12-25)
参考文献数
9
被引用文献数
1

食品中の残留農薬に関する正確な知識を促進するために,残留農薬のリスクコミュニケーションに関するシンポジウムプログラムをWeb開催した.リスクコミュニケーションプログラムは,プログラム前後のオンラインアンケート調査を使用して統計学的に評価した.105名の有効な参加者のアンケートを回収した.リスクコミュニケーションプログラムは,プログラム後のアンケート結果の分析により,プログラム後の理解と関心の点において効果的であったことが示された.プログラム前の残留農薬のリスク認知や安全性評価の認知は,残留農薬の基準値を確立に関する認識と有意に正の相関性があった.プログラム後のリスク認知はプログラム前よりも有意に高く,プログラムによりリスク認識が増加したことが示唆された.重回帰分析では,プログラム前に残留農薬の安全性評価に関する意識や基準値設定に対する認知が高い参加者ほど,プログラム後の理解度やリスク認知が高くなることが示唆された.