著者
星 あづさ 河野 荘子
出版者
日本犯罪心理学会
雑誌
犯罪心理学研究 (ISSN:00177547)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.47-59, 2018-08-27 (Released:2018-09-19)
参考文献数
42
被引用文献数
1

性犯罪者について,母親との愛着形成の失敗が愛着スタイルに悪影響を与え,性犯罪に結びついていることから(Marshall, Hudson, & Hodkinson, 1993),性犯罪者と母親との関係について注目する必要がある。そこで,本研究では,わが国の性犯罪者の愛着スタイルについて,「現在の母親」との関連から検討することを目的とした。調査対象者は,刑務所で受刑中の男性1,226名(性犯群n=262,非性犯群n=964)であった。分析の結果,以下のことが示された。①性犯群と非性犯群において,現在の母親との関係性に差はなく,性犯罪者がほかの罪名犯と比して特別悪い母子関係にあるわけではない。②罪名によらず,現在の母親との信頼関係がネガティブであるほど,愛着スタイルが不全となる。③性犯群の方が非性犯群よりも,愛着スタイルが不安定(「見捨てられ不安」が高い)である。④罪名によらず,現在の母子関係がネガティブなほど,愛着スタイルは不安定になりやすい。
著者
片山 卓也 島津 明 東条 敏 二木 厚吉 緒方 和博 有本 泰仁 落水 浩一郎 早坂 良
出版者
JAIST Press
巻号頁・発行日
vol.2, 2007-09

法令工学は,法令文書の作成や変更,法令実働化情報システムの構築を系統的に行うため,人工知能,言語処理,ソフトウェア工学の研究成果を使おうとする工学的アプローチであり,21 世紀COEプログラム「検証進化可能電子社会」の主要研究課題の一つである.安心な電子社会の実現には,電子社会の仕様書である法令を適切に作成し,それを施行する情報システムを正しく構築しなければならない.また,法令の改定に対しては,関係法令への変更伝播を整合的に行い,それを情報システムへの変更に矛盾なくつなげる必要がある.法令工学は,このような問題を工学的に解決することめざして,本COEで世界で初めて提案されたものである.現在,企業活動における法令尊守などが大きな社会問題として取り上げられているが,組織における規則の作成や尊守機構の設計なども法令工学の範疇に入ると考えられ,今後訪れる本格的な電子社会時代において,安心で公正な社会や組織の設計や実現に,法令工学はその基本技術を提供するものであると考えている.本書は,本COEにおける法令工学の研究活動を紹介するために書かれたものであるが,各章の著者は以下のようである.第1章 片山卓也 第2章 島津明 第3章 東条敏 第4章 二木厚吉,緒方和博,有本泰仁 第5章 落水浩一郎,早坂良
著者
新屋 良磨
出版者
一般社団法人 日本応用数理学会
雑誌
応用数理 (ISSN:24321982)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.15-22, 2021-12-22 (Released:2022-03-31)
参考文献数
4

Formal language theory is the field of study of non-commutative objects so-called “languages” (sets of words). While many problems on languages are difficult to solve due to the non-commutativity, the situation could be drastically changed if we consider a commutative invariant of a language. This paper explains some commutative invariants of languages with concrete examples.
著者
篠崎 由賀里 隅 健次 山地 康大郎 田中 聡也 佐藤 清治
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.34, no.6, pp.1159-1162, 2014-09-30 (Released:2015-02-04)
参考文献数
11

水上バイク事故により生じた外傷性直腸肛門損傷から縦隔気腫にまで至った1例を経験した。水上バイクの後部座席に乗船した20歳女性が振り落とされて落水。肛門部痛と気分不良を訴え,6時方向での肛門直腸の断裂を確認。胸腹部CTで肛門から直腸周囲と縦隔にまで広がるairを認め,落水した際のウォータージェット推進装置から噴き出した水による直腸裂傷,後腹膜気腫,縦隔気腫と診断した。緊急手術施行し損傷部位を縫合閉鎖,後腹膜ドレナージ,横行結腸人工肛門を造設した。術後致命的な合併症は無かったが,膀胱直腸機能障害が改善しなかったために受傷後22日目,人工肛門形成,自己導尿状態で退院。水上バイク事故による重傷損傷は増加しており,国土交通省運輸安全委員会も注意喚起している。本症例では症状は軽度であるも骨盤神経叢の損傷が疑われ膀胱直腸機能に重篤な後遺症が残る可能性もある。同様の事故を防ぐための行政対策も必要と考える。
著者
Siamak Afaghi Farzad Esmaeili Tarki Fatemeh Sadat Rahimi Sara Besharat Shayda Mirhaidari Anita Karimi Nasser Malekpour Alamdari
出版者
Tohoku University Medical Press
雑誌
The Tohoku Journal of Experimental Medicine (ISSN:00408727)
巻号頁・発行日
vol.255, no.2, pp.127-134, 2021 (Released:2021-10-12)
参考文献数
40
被引用文献数
16

Vitamin D attenuates inflammatory responses to viral respiratory infections. Hence, vitamin D deficiency may be a highly significant prognostic factor for severity and mortality in COVID-19 patients. To evaluate the complications and mortality in different vitamin D status groups in COVID-19 hospitalized patients, we conducted this retrospective study on 646 laboratory-confirmed COVID-19 patients who were hospitalized in Shahid Modarres Hospital, Tehran, Iran from 16th March 2020 until 25th February 2021. Overall, patients with vitamin D deficiency, insufficiency and sufficiency were 16.9%, 43.6% and 39.5%, respectively. The presence of comorbidity, length of hospitalization, ICU admission, and invasive mechanical ventilation requirement and overall complications were significantly more in patients with vitamin D deficiency (p-value < 0.001). 46.8% (51/109) of vitamin D deficient patients died due to the disease, whilst the mortality rate among insufficient and sufficient vitamin D groups was 29.4% (83/282) and 5.5% (14/255), respectively. In univariate analysis, age > 60 years (odds ratio (OR) = 6.1), presence of comorbidity (OR = 10.7), insufficient vitamin D status (OR = 7.2), and deficient vitamin D status (OR = 15.1) were associated with increase in COVID-19 mortality (p-value < 0.001). Finally, the multivariate analysis adjusted for age, sex, and comorbidities indicated vitamin D deficiency as an independent risk factor for mortality (OR = 3.3, p-value = 0.002). Vitamin D deficiency is a strong risk factor for mortality and severity of SARS-CoV-2 infection. Vitamin D supplementation may be able to prevent or improve the prognosis of COVID-19 during this pandemic.
著者
元村 愛美 中村 裕美 池松 香 五十嵐 悠紀 加藤 邦拓
雑誌
研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:21888698)
巻号頁・発行日
vol.2022-UBI-76, no.21, pp.1-6, 2022-11-01

本稿では,食品表面に食用の金箔の導線や電極を形成し,回路の一部として機能させることで食体験を拡張する手法を提案する.また提案手法の応用例の一つとして,電気刺激により味覚の提示や抑制・増強(電気味覚)を実現する回路を試作したので報告する.従来の電気味覚の提示手法では,食品自体が電気回路の一部となるため,水分含有量が少なく電気を通さない食品への適用は困難であった.提案手法では,食品の表面に金箔で作成した電極を貼り付け,電源装置を接続した手袋型デバイスを通じて電流を印加した食品をユーザが口にすることで,電極から直接,口内に電気刺激を与える.これにより,クッキーやチョコレートなどの水分含有量の少ない食品を用いた電気味覚が提示可能となる.
著者
森川 すいめい 上原 里程 奥田 浩二 清水 裕子 中村 好一
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.331-339, 2011 (Released:2014-06-06)
参考文献数
24

目的 本調査は,東京の一地域における路上生活者の精神疾患患者割合に関する日本で初めての実態調査である。主要な目的は,質問票を用いたスクリーニングと精神科医による診断によって,路上生活者の精神疾患有病率を明らかにすることである。方法 調査期間は2008年12月30日から2009年 1 月 4 日とし,調査対象者は同期間に JR 池袋駅半径 1 km 圏内で路上生活の状態にあった者とした。調査区域は,豊島区内の路上生活者数の概ね全数を把握できる地域として選定した。路上生活者の定義は,厚生労働省の実態調査で定められているホームレスの定義と同義とした。調査依頼状を受け取った路上生活者は115人で,協力を得た80人を研究対象とした。面接調査には Mini International Neuropsychiatric Interview(MINI)による質問紙と,別に作成した対象者の生活状況について尋ねる質問紙を用いた。最終的に精神科医が Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fourth Edition, Text Revision(DSM–IV–TR)の診断基準に則って精神疾患の診断をした。結果 平均年齢は50.5(標準偏差[SD];12.3)歳,性別は男75人(93.8%),女 5 人(6.3%)であった。精神疾患ありの診断は50人(62.5%)で,内訳は33人(41.3%)がうつ病,12人(15%)がアルコール依存症,12人(15%)が幻覚や妄想などの精神病性障害であった。MINI の分類にある自殺危険度の割合では,自殺の危険ありが44人(55.7%)で,過去の自殺未遂ありは25人(31.6%)であった。結論 本研究は,わが国のホームレス状態の者の精神疾患有病率を十分代表するとは言えないが,路上生活者に精神疾患を有する者が62.5%存在し,医療的支援が急務の課題であることを明らかにした。
著者
高山 佳奈子 山本 雅昭 神例 康博 松原 英世 品田 智史 張 小寧 松宮 孝明 斉藤 豊治 平山 幹子 佐川 友佳子 嘉門 優 永井 善之 大下 英希 中島 洋樹 井上 宜裕 前嶋 匠
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

日本・中国・台湾・韓国などの東アジア諸国では、従来、それぞれソビエト連邦法、ドイツ法、日本法などの影響下に独自の刑事制度を発展させてきた。経済刑法もその一部であり、個別に発生する問題に対処するための立法が多かった。しかし、経済活動の国際化に伴い、各国に共通する問題が見出されるとともに、その対策においても、相互の方法を参照する意義が高まっていることが、本研究によって明らかになった。その意義は、個別具体的な立法のみでなく、刑法総論や制裁制度論全般に及んでおり、今後研究を継続する必要性もまた示された。
著者
谷島 茜 犬飼 順子 向井 正視
出版者
一般社団法人 口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.65, no.1, pp.2-9, 2015-01-30 (Released:2018-04-13)
参考文献数
17
被引用文献数
1

日常生活において歯質が酸により溶解する歯の酸蝕症が着目されている.飲食物として摂取される機会が多い各種の酸と,そのpHの違いがエナメル質の硬度に与える影響をヌープ硬さの経時的変化から検討した. エナメル質を浸漬させる酸として,市販飲料水に一般的に含有されている,乳酸,酢酸,クエン酸を選択した.pHは清涼飲料水のpH を想定して,2.5,3.0,3.5を設定した.これらの酸とpHのそれぞれの組合せと,対象として蒸留水を含む計10種の浸漬液にヒトエナメル質試料を浸漬させた.浸漬後15分後,30分後,60分後,120分後,180分後に試料を取り出し蒸留水で水洗し,大気中で乾燥させた後,ヌープ硬さを測定した.測定結果は浸漬液の酸の種類,pHの種類および浸漬時間を要因とした対応のある三元配置分散分析ならびにBonferroniの多重比較を行った. その結果,酸の種類と浸漬時間の要因は有意であったが,酸の種類とpHの種類に有意な交互作用が認められた.また,限定された条件ではpH の種類によるヌープ硬さの有意差が認められた.この結果より,エナメル質のヌープ硬さは摂取する食品のpHのみならず酸の種類や浸漬時間により変化し,それはそれぞれ酸のpKaなどの性質によるものと考えられる. したがって飲料水を摂取する場合は飲料のpHのみにとらわれるのではなく,酸の種類や摂取方法に注意を喚起する保健指導が必要である.
出版者
内務省地理局
巻号頁・発行日
vol.巻之40 荏原郡之2,巻之41 荏原郡之3,巻之42 荏原郡之4,巻之43 荏原郡之5,巻之44 荏原郡之6,巻之45 荏原郡之, 1884
著者
Atsushi Mizuno Takuya Kishi Chisa Matsumoto Mari Ishida Shoji Sanada Memori Fukuda Yuki Sahashi Tadafumi Sugimoto Miki Hirano Yusuke Yoshikawa Erika Yamamoto Takeshi Kimura Koichi Node
出版者
The Japanese Circulation Society
雑誌
Circulation Reports (ISSN:24340790)
巻号頁・発行日
pp.CR-20-0093, (Released:2020-09-25)
参考文献数
10
被引用文献数
1 3

Background:Twitter has become increasingly popular at annual medical congresses as a platform to communicate to attendees. The aim of this study is to reveal the twitter usage in the annual congress of the Japanese Cirsulation Society.Methods and Results:We compared the total number of tweets during the Japanese Circulation Society’s annual meetings in 2019 and 2020. The total number of tweets increased from 7,587 in 2019 to 23,867 in 2020. Most tweets were retweets (>70%), and approximately half of Twitter users tweeted only once.Conclusions:Twitter usage during the Japanese Circulation Society’s annual meeting increased from 2019 to 2020, and a large number of tweets were from Twitter ambassadors of the Japanese Circulation Society. However, further evaluation is needed, with future studies investigating the usefulness of this platform.
著者
田中 和広 石原 朋和
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.118, no.3, pp.499-510, 2009-06-25 (Released:2010-03-26)
参考文献数
34
被引用文献数
6 10

The Nabetachiyama Tunnel 9116 m long was excavated in Tokamachi City, Niigata Prefecture and encountered the serious difficulties during excavation. In particular, a 600 m long section in the Matsudai area had experienced difficulties caused by swelling mudstone in the Tertiary Sugawa Formation. A 120 m bore hole long was excavated in the neighborhood of the section and geological and geochemical examinations of sampled cores were carried out to investigate the formation mechanism of the swelling rock mass. Mudstone distributed deeper than 50 m in the bore hole can be correlated to the tunnel troubled section geologically and geochemically. The section is assumed to be composed of mud breccia with mudstone fragments and clayey matrix, which is thought to be generated by hydro-fracturing of mudstone, showing weak strength due to large quantities of clay minerals. A gas pressure of 1.6 MPa thought to be caused by degassing of methane was measured during tunnel construction, which would increase the swelling properties. Mud breccia distributed deeper than 50 m contains a lot of Na-smectite formed in highly saline pore water ascending from deep underground. The result of slaking test showed that mud breccia filled with saline groundwater is characterized by quick slaking and swelling due to the marked contraction of Na-smectite when drying. In summary, the swelling rock mass distributed in the troubled section was formed by the weak rock strength caused by hydro-fracturing and high gaseous pressure generated by degassing. Furthermore, quick slaking caused by repeated wetting and drying was another reason for swelling during excavation.
著者
徳田 真帆
出版者
くにたち人類学会
雑誌
くにたち人類学研究 (ISSN:18809375)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.21-46, 2010

本稿の研究対象はジャニーズファンである。ジャニーズファンとは、ジャニーズ事務所に所属するアイドルのファンのことであり、その熱狂的な応援行動に特徴付けられる。しかし、彼女たちは、単に応援行動に「没入」しているわけではない。彼女たちは、アイドルの虚構性を十分に認識しながらも、同時に彼らに対し自分と同一化してしまう程の強い親近感を抱いているのである。このような「アイロニカルな没入」とでもいうべき状況は、どのようにして可能になるのか。本論文では、ジャニーズファンたちが実践する「担当制」の検討を通し、トーテミスム論を手がかりに、その仕組みを明らかにすることを目指したい。
著者
田中 哲朗
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.3, pp.1-8, 2009-06-19
参考文献数
4
被引用文献数
1

「どうぶつしょうぎ」¹⁾ は 2008 年に女流棋士の北尾まどか初段によって考案されたボードゲームである.将棋に類似しているが,将棋と比べて非常に簡潔なルールになっている.「どうぶつしょうぎ」 は二人完全情報零和ゲームであり,すべての局面の理論値 (勝ち,負け,引き分けのいずれか) が決定可能である.本論文では,後退解析 (Retrograde analysis) をベースにしたプログラムを用いて初期局面から到達可能なすべての局面の理論値を求め,初期局面が後手必勝であり勝ちに要する手数が 78 手であるという結果を得た.また,「敵陣へのひよこ打ち」 が有効である局面が存在することなど,いくつかの興味深い性質を確認することができた."Doubutsu Shogi" is a board game invented in 2008 by a professional shogi player Madoka Kitao. Although "Doubutsu shogi" is similar with shogi, its rule is far simpler than that of shogi. Since "Doubutsu shogi" is a two-player zero-sum game with perfect information, it is possible to determine theoretical values (Win, Lose, Draw) of all positions. In this article, we computed theoretical values of all positions reachable from the initial position, by means of making a program based on retrograde analysis. As a consequence, we confirmed that the theoretical value of the initial position is win by white( the second player ) with 78 moves. We also obtained some interesting results such that there are positions in which "dropping a hiyoko piece on the promote zone" is the only winning move.
著者
城所 哲夫 蕭 閎偉 福田 崚
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.86, no.779, pp.149-159, 2021 (Released:2021-01-30)
参考文献数
51
被引用文献数
4

This study aims at the verification of the hypothesis on the polarization to mega-city regions and urban divide with focus on gentrification in the Special Wards of Tokyo, Japan. Following the extensive literature review on gentrification, firstly, we analyzed the situation of gentrification and urban divide at the Ward level and applied the cluster analysis to further discuss the situation at a micro-level. Secondly, we shed light on the relation between local government policies on urban regeneration and gentrification in Tokyo and found strong relationship between them. The acceleration of the concentration of wealth to Tokyo is clearly observed in Japan since 2000s. In particular, the polarization of wealth as well as the highest income class to the central part of Tokyo is ever accelerating these days under the neoliberal urban policies. In the urban scale analysis in the Special Wards of Tokyo, situation of gentrification in the central city areas are obvious these days. On the other hands, the concentration of lower income households is observed in inner areas. Younger people of lower income tend to live in the west inner city areas while aged people with lower income tend to live in the north and east inner city areas. As a result, the urban divide in both social and spatial terms are observed. Yet, in inner city areas middle-class gentrification through the development of high-rise apartments/condominiums are also actively advancing and thus micro-level, mosaic-pattern spatial disparity is formed in inner city areas of Tokyo. Based on the analysis on the land use and urban redevelopment policies of Tokyo Metropolitan Government and the City Master Plans of 7 selected Wards (cities), it is found out that urban development/redevelopment policies at the Ward level are classified to the following 3 types: ‘large-scale urban redevelopment oriented type’, ‘incremental improvement oriented type’ and ‘hybrid type’. Wards located in the city center and its vicinity belong to the large-scale urban redevelopment-oriented type, while other Wards belong to other types based on their situations. The large-scale urban redevelopment-oriented policies naturally have high affinity to neoliberalism urban development/redevelopment policies. It follows that urban development/redevelopment polices in the Wards in the city center and its vicinity promote gentrification in those areas and thus bring about urban divide in Tokyo.