著者
小野 三嗣 尾谷 良行 高橋 泰光 坪田 修三 倉田 博
出版者
日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.1-13, 1968
被引用文献数
1

剣道5段2名, 3段3名, 初段2名, 無段 (経験約1年) 3名, 剣道は全く無経験であるが他のスポーツには習熟しているもの4名を対象として, 木刀, 竹片, 竹刀によるストレーンゲージ打撃を行わせた。その時の張力並びに微分曲線を陰極線オッシログラフ並びにペン書きオッシログラフに記録し, 大要次の如き結果を得た。<BR>1) 剣道熟練者はその静的筋力を打撃力に転換する率が高い。また張力発生の傾斜も鋭いため, 衝撃エネルギーとして考える時, 未熟練者よりも遥かに大きな値を示す。<BR>2) 熟練者は打撃に際して上腕三頭筋を有効に使用し, しかもその瞬間に上腕二頭筋は充分に弛緩させている。未熟練者では上腕二頭筋と三頭筋が同時に収縮することが珍しくない。<BR>3) 熟練者は同じ動作のくりかえし, 或いは用具の変更によって, 筋放電パターンに大きな差異を生じることはないが, 未熟練者では変動が大きい。<BR>尚シンクロナイズ装置付電子ストップウオッチを用い, 四肢のそれぞれ二肢を同時に動作しようとする場合の時差を測定した。<BR>剣道選手に特有と思われる所見は発見できなかった。

1 0 0 0 Preface

著者
MIZUTA Yoshiaki
出版者
一般社団法人 岩の力学連合会
雑誌
International Journal of the JSRM
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.1, 2005

On behalf of the Japanese Committee for Rock Mechanics, we are very pleased to be able to issue the first electronic journal as International Journal of the JCRM. The overall objective to issue the electronic journal is to exchange quickly new ideas, new technologies and advanced development in problem solving in rock mechanics theory and practice, to provide an opportunity to strengthen academic relation among experts from home and abroad, thereby to promote the development of practical science covering a wide field of rock engineering. Especially, unlike general journals published, we are able to see colorful illustrations and pictures in detail through the electronic journal. The Founding Committee on Electronic Journal, JCRM was founded in 2003. The members of the committee were as follows: Yoshiaki MIZUTA, Sojo University Shunsuke SAKURAI, Construction Engineering Research Institute Foundation Tsutomu YAMAGUCHI, National Institute of Advanced Industrial Sci. & Tech. Atsuo HIRATA, Sojo University, Masaru SATO, Geoscience Research Laboratory Yoshitada MITO, Kyoto University Masashiko OSADA, Saitama University Kiyotoshi SAKAGUCHI, Tohoku University After they made all sorts of preparation for issue of the electronic journal, the committee was dissolved in 2005 and they left editorial work to the Committee on Electronic Journal, JCRM, newly founded in 2005. The chairman of the committee is Katsuhiko KANEKO, Hokkaido University. We are extremely grateful to the many people who will join us to exchange scientific information. In particular, we should like to thank everyone who submits articles as Review Paper, Issue Paper, Technical Notes, Discussion, or Others. We should like to extend our thanks to everyone who has helped in issue of the first electronic journal. We are especially indebted to Prof. J. A. HUDSON, ISRM President-elect 2007-2011, who encouraged us to create electronic journal. We can promise that you will find a great deal of useful information in the following electronic journals.
著者
平泉 金弥
出版者
The Japanese Association for the Study of Popular Music
雑誌
ポピュラー音楽研究 (ISSN:13439251)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.3-16, 2002

本稿では、バンドエイドからライブエイドまでの音楽家による援助活動が分析され、人間の感性に訴える特性を持つこれらの活動ないし音楽が、異文化理解を促進させ、世界構造の対話を促進させるための一つの方法として機能することが考察される。それによって、自己と他者とが〈断絶された関係〉から〈連続する関係〉へと転換する可能性を指摘し、この転換を促進するために、音楽家が今後世界的な役割を担うであろうと結論づけられる。
著者
加藤 丈陽 川本 龍一 楠木 智
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.176-179, 2011 (Released:2011-07-15)
参考文献数
8
被引用文献数
2 3

Howship-Romberg徴候を坐骨神経痛として見過され,イレウスを発症し診断された右閉鎖孔ヘルニアの一例を報告する.症例は88歳女性で3年前より右大腿部痛があり,整形外科にて坐骨神経痛と診断されていた.2009年7月食欲不振を主訴に入院.翌日右大腿部痛の増強及び下腹部痛が出現したため腹部超音波検査を行ったところkey board signを認めた.イレウスと診断,イレウス管を挿入し減圧をしたところ改善した.イレウス管抜去後右大腿部痛が再出現.また,大腿径に左右差が見られたためヘルニアを疑い造影CTを行ったところ恥骨筋と閉鎖筋に挟まれた領域に腸管の嵌頓所見を認め手術適応と判断した.開腹してみると回腸末端から約15 cm口側の回腸が右閉鎖孔に嵌頓しており嵌頓腸管を切除した.術後イレウス症状,右大腿部痛は消失した.原因不明の右大腿部痛やイレウス症状が高齢者にみられた時は,閉鎖孔ヘルニアを念頭に置くべきである.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1594, pp.9-10, 2018-01-29

4K放送を受信できる本格的なテレビやケーブルテレビのSTBが揃うのは2018年秋口になると言われている。在京民放系各社は無料広告放送をビジネスモデルとして採用するが、広告収入を得るには幅広く受信環境が整い、受信機が普及することが欠かせない。秋口という…
著者
池田 信 Makoto Ikeda
雑誌
関西学院史紀要 (ISSN:09179704)
巻号頁・発行日
no.20, pp.210(1)-182(29), 2014-03-25
著者
天尾 久夫
出版者
作新学院大学
雑誌
作大論集 = Sakushin Gakuin University Bulletin (ISSN:21857415)
巻号頁・発行日
no.12, pp.85-103, 2021-02-15

本論の結論を要約して述べれば、中国の北京オリンピック誘致したときの経済効果は、中国GDPを押し下げる効果が確認できた。ブラジルのリオオリンピック誘致では、GDPへの効果は確認されなかったが、イギリスのロンドンオリンピック誘致では、GDPの押し上げる効果が統計的に有意な意味で確認された。 オリンピック誘致によって、消費や投資への影響では、中国では投資について統計的にやや弱い意味で有意な結論ではあったが、所得から投資への反応速度が高まるが、投資水準を押し下げる効果が確認された。ブラジルのリオオリンピック誘致では投資については、中国同様に所得から投資への反応速度が高まり、国全体の投資水準を押し下げる効果が統計的に有意な意味で確認された。ロンドンオリンピック誘致では消費と投資への波及効果は統計的意味から確認されなかった。
著者
森 永壽
出版者
The Japanese Group Dynamics Association
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.250-264, 1997-12-20 (Released:2010-06-04)
参考文献数
15
被引用文献数
1

本研究は, 過疎地域の一つである鳥取県八頭郡智頭町において, 過去13年間にわたって展開されてきた地域活性化運動の軌跡を紹介し, その軌跡を, 大澤真幸の社会学的身体論に基づき, 規範形成・変容のプロセス (超越的身体の構成プロセス) として考察した。特に, たった二人の住民リーダーによって創出された規範が, 彼らから一般住民に対するイベントや外国人・研究者の一方的伝達 (贈与) が成功することによって, 規範の作用圏を拡大するとともに, 一般住民, さらには町行政の規範的前提を再編成していくプロセスを描出した。
著者
壁谷 泰典 神谷 周
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.548-553, 2021 (Released:2021-04-13)
参考文献数
4

エンジンオイルの低粘度化等により,エンジン軸受は,より油膜が薄い状態で使用されるようになってきている.このような状態では,軸受に異物が侵入した場合,焼付き損傷が発生しやすくなる.本報では、新たに開発した耐異物焼付きを向上させた樹脂コーティング付きエンジン軸受の性能評価結果を報告する.
著者
児玉 勇人 杉谷 浩規 須賀 茂幸 神谷 周
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.542-547, 2021 (Released:2021-04-13)
参考文献数
11

近年の環境規制・燃費規制に対し,ディーゼルエンジンでは高出力化と高筒内圧化が進められている.軸受としては,鋼裏金と銅合金から成る2層軸受上に,軟質オーバレイを設けた3層構造の軸受が主に使用されているが,オーバレイの耐疲労性が課題となっている.本研究では耐疲労性に優れたエンジン用軸受について報告する.
著者
金澤 透 佐藤 通規
出版者
日経BP社
雑誌
日経systems (ISSN:18811620)
巻号頁・発行日
no.231, pp.92-97, 2012-07

チームを率いるリーダーは、メンバーの力を引き出さなければなりません。そのためにどのようにリーダーシップを発揮すればよいのでしょうか。その具体的な方法を解説する連載です。前回はメンバーの本音を引き出して気持ちをつかむためのポイントを説明しました。今回、焦点を当てるのは、メンバーが自立して仕事を進められるようにすることです。
著者
島澤 全 田中 みなみ
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.66, 2019

<p>シャンパンタワーには中央のグラスへシャンパンが偏る問題があり、この問題を克服するためグラスの形状を工夫した。グラスの形状を3DCADモデルにして、それを3Dプリンターを使い1/2の大きさで造形した。これを使って実験を行い、形状の検討を行った。</p>
著者
武藤 泰明
出版者
早稲田大学スポーツ科学学術院
雑誌
スポーツ科学研究
巻号頁・発行日
vol.7, pp.82-97, 2010
著者
韮澤 融司 伊藤 泰雄 薩摩林 恭子 田中 裕之 坪井 美香子 河野 修一
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.285-289, 1996-04-20 (Released:2017-01-01)
参考文献数
12

肥満児では正常な大きさの陰茎が脂肪組織のため短小に見えることがあるが,この場合には外科治療の必要はない.一方,埋没陰茎は陰茎海綿体が埋没し,真性包茎を合併しているため正常な陰茎皮膚が形成されておらず外科治療の対象となる.過去6年間で45例の包茎手術を行い,そのうち10例か埋没陰茎を合併していた.これらの症例に対し包茎の手術後,陰茎の背側に Z字型切開,腹側に U字型切開を加え,陰茎と腹壁の間の線維性索状物を完全に切離した後,陰茎を体外に牽引しつつ背側は Z形成を行い,腹側の U字型切開部を Y字型に縫合することにより良好な結果を得た.埋没陰茎に対して包茎の手術のみを行ったのでは陰茎幹は形成されず将来に大きな障害を残すことになる.本法は手技も簡単であり,手術後は健常児とかわりのない外観を示し,勃起も正常となる.埋没陰茎を治療する際,包茎の手術のみにとどめず陰茎の形成も併せて行う必要がある.
著者
白澤 洋一 篠原 稔和 八木 大彦 高橋 慈子 富崎 止 早川 誠二
出版者
特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構
雑誌
人間中心設計 (ISSN:18829635)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.6-13, 2021-03-16 (Released:2021-03-31)
参考文献数
15

This paper suggests the improved version of Body of Basic Knowledge of Human Centered Design required for human resources who practice HCD, which is required in various fields.