著者
武部 健一
出版者
日経BP社
雑誌
日経コミュニケーション (ISSN:09107215)
巻号頁・発行日
no.492, pp.44-51, 2007-08-15

7月下旬,カナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)が開発するスマートフォン「BlackBerry」が日本に本格上陸した。北米では強力な端末管理機能と,高度なグループウエア連携が人気を呼び,ビジネスパーソンの必須ツールになっている。BlackBerryは他のスマートフォンと何が違うのか。その秘密を探る。
著者
篠原 昭二 福田 文彦 小川 卓良 山下 仁
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.98-113, 2012 (Released:2012-08-06)
参考文献数
14

本シンポジウムは、 この度の学術大会で行われる東京宣言採択に向けて、 企画されたものである。 従って、 宣言書の起草案の骨子となる(1)日本鍼灸の歴史(2)現状分析(3)将来と課題について、 起草案を作成した東京宣言起草委員会の委員の代表にシンポジストをお願いした。 (1)の日本鍼灸の歴史については、 本シンポジウムの前に行われる教育講演を受けて、 特に日本の鍼灸発展に関して重要な事項を簡潔に説明いただいた。 (2)の現状分析については、 研究面と臨床面とに分け、 お二人の先生に解説いただいた。 (3)の将来と課題は、 歴史と現状分析を受けて、 現状の問題点を明らかにした上で、 今後如何に日本の鍼灸を発展させていくかを提案していただいた。 鍼灸医療に携わる諸兄にとっては、 現在の鍼灸の臨床、 研究並びに教育、 研修について少なからず課題をお持ちであると思料するところであるが、 個々の問題点は議論しても系統的且つ総括的に話し合う場は、 今までにはなかったかもしれない。 そこで、 このシンポジウムでは、 多くの方々から意見を頂戴した結果として、 歴史的事実や現状分析から課題となる問題点をできる限り抽出したものを報告した。 そして、 日本の鍼灸が将来、 今以上に広く汎用される療法となるためのひとつの方策を中心に検討し、 シンポジウムの結論とした。
著者
安保 邦彦
出版者
日本流通学会
雑誌
流通 (ISSN:09149937)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.11, pp.155-163, 1998
被引用文献数
1
著者
渡邊 祐司 永山 雅子
出版者
学研メディカル秀潤社
巻号頁・発行日
pp.1133-1142, 2019-08-25

頸動脈の動脈硬化のMR画像診断は,time-of-flight(TOF)法によるMR angiography(MRA)と,black-blood法を併用した動脈壁イメージングが基本である.頸動脈プラークの構成成分の判定には,血管内腔の信号を抑制するblack-blood法の脂肪抑制T1強調像と脂肪抑制T2強調像を組み合わせて診断する.プラークの被膜の断裂の有無を判定するにはTOF-MRAの元画像を用いる.どのような所見があれば危険性の高い不安定プラークかを知っておく必要がある.
著者
永下 泰之
出版者
日本私法学会
雑誌
私法 (ISSN:03873315)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.76, pp.162-169, 2014-04-30 (Released:2018-04-01)
参考文献数
4
著者
林 徹 翠川 美穂
出版者
日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.10, pp.471-475, 2011-10-15
参考文献数
8
被引用文献数
2

3月11日の東日本大震災に伴う原子力発電所の事故以降、われわれが口にする食品や水などの放射能汚染が次々と明らかになっている.3月中旬の水素爆発直後はホウレンソウ、しいたけ、牛乳、水道水などの汚染、汚染水の海洋放出が始まるとコウナゴをはじめとする魚介類の汚染、そして7月中旬にはセシウムで汚染した牛肉の販売が明らかになった.また、母乳や子供の尿からは放射性元素が検出されている.その結果、国民の間に健康への不安が広がり、科学的な情報提供が求められている.そこで、放射能や放射線の基礎から放射能汚染した食品、飲料、大地が健康に及ぼす影響について解説する.
著者
島内 裕子 Yuko Shimauchi
雑誌
放送大学研究年報 = Journal of the University of the Air (ISSN:09114505)
巻号頁・発行日
no.23, pp.132(11)-119(24), 2006-03-31

江戸時代には、木版印刷によってさまざまな文学作品が刊行されたが、それらの中でも徒然草は、わかりやすく教訓的な作品として、広く親しまれた。本文だけのものから、挿絵付きのもの、頭注付きのもの、詳細な注釈書など、徒然草はさまざまなスタイルで刊行されている。けれども、徒然草は文学作品として読まれただけではない。絵巻や色紙や屏風に描かれて、美術品・調度品としても鑑賞された。 本稿では、描かれた徒然草の中から、熱田神宮献納・伝住吉如慶筆「徒然草図屏風」と、米沢市上杉博物館蔵「徒然草図屏風」の二点を取り上げる。このたび、詳細に現物調査することによって、描かれた章段を特定することができた。前者は徒然草から一連の仁和寺章段を抽き出して描いた屏風、後者は徒然草から二十八場面を描いた屏風である。 この調査を踏まえて、それぞれの屏風の抽出章段の特徴や、図柄の描き方の特徴、屏風の制作目的などについても考察を加えた。さらに、絵巻や色紙に描かれる場合との違いを通して、徒然草が屏風に描かれることの意味と意義について考えてみた。
著者
小林 卓也 川村 英之 印 貞治 島 茂樹
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.965, 2010

海洋中における放射性物質等の移行過程を詳細にモデル化するため、海水中放射性核種移行予測コードに排水拡散過程を追加し、青森県六ヶ所村沖における流動場の再解析値と、再処理施設からの放出情報を用いて適用計算を実施した。
著者
大川 博徳 Ohkawa Hironori
出版者
三重大学教育学部
雑誌
三重大学教育学部研究紀要. 自然科学 (ISSN:03899225)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.79-87, 1999-03-01

著者らが開発したガスクロマトグラフ法を用いて、昭和57(1982)年から平成9(1997)年の16年間に、95種類(104試料)の野菜中の水溶性シュウ酸及び総シュウ酸の定量を行った。「ふだんそう」及び「つるな」には水溶性シュウ酸が、「おかひじき」及び「ふだんそう」には総シュウ酸が極めて高濃度に含まれていた。総シュウ酸に占める水溶性シュウ酸の割合の高い野菜は「生たけのこ」、「しょうが」、「ゆでたけのこ」及び「ルバーブ」であり、逆に低い野菜は「モロヘイヤ」であった。「生たけのこ」中の水溶性シュウ酸は、米糠を加えてゆでることにより半量近くに減少した。「ほうれんそう」もまた、ゆでることにより、その水溶性シュウ酸は半量以下にまで減少した。いわゆる「あく」のある山菜として知られる、「ぜんまい」、「ふきのとう」、「やまごぼう」及び「わらび」の両シュウ酸は何れも十数mg%と少なかった。「キャベツ」など9種類の野菜は水溶性シュウ酸及び不溶性シュウ酸共にゼロであった。@@@Determinations of soluble and total oxalic acids in 95 vegetables (104 samples) have been made over 16 years from 1982 to 1997 by the gas chromatographic method which had been established by the author and his colleagues. 'Chard' and 'New Zealand spinach' contained a very high quantity of soluble oxalic acid and 'Saltwort' and 'Chard' total oxalic acid, respectively. Vegetables with an extraordinarily high ratio of soluble to total oxalic acid included 'Raw and boiled bamboo shoots', 'Ginger' and 'Rhubarb', whereas the vegetable with the lowest ratio 'Jew's marrow'. As for 'Raw bamboo shoots', soluble oxalic acid content diminished almost by half when they were cooked in boiling water with rice bran added. Soluble oxalic acid in 'Raw spinach' also diminished to below half when cooked in boiling water. Oxalic acid contents were unexpectedly low in vegetables with lye, namely 'Royal fern', 'Flower-cruster', 'Yamagobō' and 'Bracken'. Nine vegetables including 'Cabbage' contained neither soluble nor insoluble oxalic acid.
著者
小泉 采音 速水 彩瑛 升井 洋至
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成30年度大会(一社)日本調理科学会
巻号頁・発行日
pp.156, 2018 (Released:2018-08-30)

【目的】野菜を美味しく健康的に食べるには,栄養素の損失をできる限り抑え,不味成分を取り出すことが重要である。不味成分の中でもシュウ酸はえぐ味として知られ,美味しく食べるために除去することが望ましい。本研究では,調理操作における水溶性シュウ酸量の変化を求めるための基礎資料を得るために,野菜中の水溶性シュウ酸含量をキャピラリー電気泳動法によって測定した。【方法】試料にはホウレンソウ(生・茹で・蒸し),シュンギク(生・ゆで・蒸し),タケノコ(生・ゆで・市販水煮),キャベツ(生・ゆで・蒸し),サトイモ(生・市販冷凍)を用いた。分析試料は加熱・調理後,磨砕し水抽出した。ホウレンソウは葉と茎に,タケノコは先端部,中央部,元に分けて分析した。サトイモは表皮に近い部位を薄くそぎ落とし,振とう抽出した。市販冷凍サトイモも同様の操作を実施した。シュウ酸の分析には,キャピラリー電気泳動装置(BECKMAN COULTER PA800)を使用した。電気泳動液は陰イオン分析キット(BECKMAN COULTER)を用い,印加電圧-30kV,キャピラリー管の長さは60.2cm(内径0.075mm),吸光度232nmにて分析した。【結果】ホウレンソウのシュウ酸は葉に多く含まれ,茹で調理により半量近くまで減少した。蒸し調理では,若干の減少が認められた。シュンギクにおいても同様であった。タケノコは茹で操作により,シュウ酸含有量は大幅に減少した。タケノコの部位別の分析では,中央部が最も多かった。市販タケノコ水煮では,部位による差は見られなかった。キャベツは,シュウ酸が検出されなかった。サトイモ(生・ゆで)については,現在検討中である。
著者
山中 英明 久能 昌朗 塩見 一雄 菊池 武昭
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.24, no.5, pp.454-458_1, 1983-10-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
13
被引用文献数
6 7

シュウ酸に基質特異性があり, 感度のよい酵素法の適用を検討し, さらに各種食品中の含量を測定した. 定量はシュウ酸に oxalate decarboxylase を作用させてギ酸にし, 次いで nicotinamide-adenine dinucleotide (NAD) とともに formate dehydrogenase を作用させ, NADHの生成に伴う340nmの吸光度の増加量から算出した. 植物性食品61種, 動物性食品30種のシュウ酸を測定したところ, 高含量のものは植物性食品に限られ, ホウレンソウの1,760mg/100gを最高に, ツルナ894mg/100g, 緑茶426mg/100gなどが高く, 水産物ではアオノリ193mg/100g, テングサ165mg/100gなど海藻にかなり高いものがあった. 動物性食品はいずれも低含量であり, 魚肉0.3~3.7mg/100g, 牛肉8.0mg/100gであった. ホウレンソウの生長に伴いシュウ酸含量が増加すること本認めた.
著者
Abdellah MUHAMMED Ahmed HUSSEN Mesfin REDI Takashi KANETA
出版者
The Japan Society for Analytical Chemistry
雑誌
Analytical Sciences (ISSN:09106340)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.585-592, 2021-04-10 (Released:2021-04-10)
参考文献数
56
被引用文献数
10

Microfluidic paper-based analytical devices (μ-PADs) fabricated in Japan were employed for the determination of total chromium (Cr) in water, soil, and lettuce irrigated with wastewater in Ethiopia. The μ-PADs, which were printed by wax printing in Japan, were transported to Ethiopia and prepared for the determination of total Cr by adding appropriate reagents to the pretreatment and detection zones. Soil and lettuce samples were determined by the μ-PADs and a UV-Vis spectrophotometer in Ethiopia. A paired t-test showed that the mean total Cr concentrations determined in the soil and lettuce samples were not significantly different between μ-PADs and UV-Vis spectrophotometric analysis at the 5% level of significance. This implies that the μ-PADs have good accuracy and reliability, and could be employed to monitor Cr in environmental samples. We found that the total Cr concentrations in all soil and lettuce samples were above the permissible limit. Moreover, evaluating Cr contamination level using the geo-accumulation index indicated that the soils were contaminated with Cr moderately to heavily. Thus, the present work successfully demonstrated the potential of remote investigations of pollution in a less-equipped laboratory by transporting the μ-PADs fabricated in another laboratory.