著者
姫野 龍太郎
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会誌 (ISSN:09164731)
巻号頁・発行日
vol.24, no.93, pp.93-98_1, 2004-04-01 (Released:2009-07-31)
参考文献数
11
著者
山口 寿 高橋 精一郎 甲斐 悟
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.A3P2140, 2009

【目的】運動としての歩行は安全性や利便性から運動処方に多く利用されている.歩行は屋内や屋外など様々な環境で行われることが多い.歩行に関する呼吸循環反応の研究は多く行われているが,屋内外での歩行環境の違いによる変化やその相違を検討した研究は少ない.今回,屋内および屋外平地歩行においての呼吸循環反応の変化や相違を比較分析することで,今後の運動処方,指導に資することを目的とした.<BR>【方法】対象者は研究内容を説明し,本研究参加に同意を得た健常男性14名(平均年齢21.9±3.8歳)とした.測定は平地歩行の可能な屋内と,屋外では市街地および運動公園の3つの条件とし,屋内は1周60mのトラックを作成し周回させた.屋外は平地歩行の可能な市街地とウォーキングコースのある運動公園とした.歩行様式は自由歩行,歩行速度は時速6kmとし中等度の運動強度に設定した.測定項目は心拍数,酸素摂取量,代謝当量(以下METs)ならびに自覚的運動強度(以下RPE)とし,測定機器は呼吸代謝測定装置VO2000(Medical Graphics社製)を用いた.心拍数と酸素摂取量は安静時と運動開始から20分間を測定し,運動終了時にRPEを聴取した.統計学的処理にはDr.SPSS IIfor Windowsを用いた.各条件の心拍数,酸素摂取量,METsの実測値と変化率の比較には一元配置分散分析を行った.RPEの比較にはボンフェローニの不等式による多重比較を行った.有意水準は5%未満とした. <BR>【結果】3つの条件における生理的反応である心拍数,酸素摂取量, METsは,実測値の経時的変化と安静時を基準値とした変化率のいずれにも統計学的な有意差は認められなかった.主観的反応ついては各条件でのRPEは屋内,市街地,運動公園の順に有意に高かった.<BR>【考察】同一速度,歩行様式の運動負荷で,気温もほぼ同じであれば,運動処方において屋内と屋外で運動処方を変更せずに用いても,生理的反応に影響は少ないことが示唆された.主観的反応であるRPEに相違がみられたのは,屋内と屋外の環境の違いが関与したと推測される.運動公園では他の2条件の環境に比較し,生理的反応と主観的反応との一致が高く屋内では差がみられた.運動公園には樹木や植物も多く,他の環境に比較し心理的にリラックスできる環境であり,それに比べ屋内は周回コースで,景観の変化もなく繰り返しであったことが,主観的に負荷を強く感じたと推測される.RPEを用いての運動処方では屋内外の環境が,対象者に与える影響を考慮する必要性が示唆される.今回の研究はRPEに関連してくる心理的因子についての詳細な解明には至っていない.また対象者は健常成人であり,呼吸循環反応は年代や性別などに影響を受けやすいものであるため,これらについての詳細研究が今後の課題と考える.
著者
古沢 源久 橘 正樹 林 裕二
出版者
公益社団法人 日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.229-235, 1982-05-05 (Released:2009-06-30)
参考文献数
5
被引用文献数
11 10

アントラセン,カルバゾール,ペリレン,ナフタセン,ジベンゾフラン,アセナフテン,フルオレン,ナフタレン,フェナントレン,ピレン,フルオランテン,クリセン及びビフェニルの13種類の蛍光性多環芳香族化合物のシンクロ蛍光法による定量法について検討した.この結果,3nmから7nmの狭い波長間隔で測定しても比較的強いシンクロ蛍光強度を示し,シンクロ蛍光法の特性を生かした分析を実施しうる物質は,アントラセン,カルバゾール,ペリレン,ナフタセン,ジベンゾフラン,アセナフテン及びフルオレンであった.これらの物質を定量する際の最適波長間隔,分析精度,共存物質が比較的多量に含まれている場合の影響,同時定量の可能性など,定量に必要な諸条件について検討した.これらの結果をフェナントレン中の不純物の分析に応用したところ,少量のカルバゾールとアントラセンを容易に同時定量しうることが認められた.

1 0 0 0 OA [源氏物語]

著者
[紫式部] [著]
出版者
巻号頁・発行日
vol.[11], 1600
著者
進士 哲雄 高倉 知之 宮田 一乘 木船 園子 加藤 智彦 村山 登
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.27, pp.71-74, 2002-03-18

この映像作品に登場するキャラクタには"人間"はいない。しかし、この作品で描きたいものは人間ドラマである。それを、擬人化されたキャラクタとCGによって一から作り出していくことで描ける世界により、浮き立たせていくことを目指した。
著者
宮城 一郎
出版者
The Japan Society of Medical Entomology and Zoology
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.332-333, 1981-12-15 (Released:2016-09-03)
被引用文献数
1 2

1979年2月21日, パプアニューギニアのマダン市近郊のゴゴールの森で蚊を採集中, 樹幹に営巣されたシリアゲアリの1種Cremastogaster sp.の近辺で乱舞し蟻の口より吸蜜中のカギカMalaya leei (Wharton)を発見した。本短報はこれらカギカの吸蜜行動を詳細に記録したものである。
著者
木村 順平 月瀬 東 岡野 真臣
出版者
公益社団法人 日本獣医学会
雑誌
The Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.54, no.5, pp.1035-1037, 1992
被引用文献数
3

卵巣性ステロイドホルモンがネコの大前庭腺(バルトリン腺)の分泌の機能にどう関わるかを調べる目的で, 卵巣・子宮を摘出し, エストロジェンまたはプロジェステロン, あるいは両者を投与したネコの大前庭腺の組織切片について, アルシアンブルー, PAS染色ならびに, PNAおよびWGAによるレクチン染色を施し, 組織化学的に検索した. 本実験の結果, ネコ大前庭腺の分泌機能はエストロジェンに依存していることが判明した.
著者
日向野 智子
出版者
立正大学心理学研究所
雑誌
立正大学心理学研究所紀要 (ISSN:13482777)
巻号頁・発行日
no.8, pp.65-75, 2010

本研究では、特定の他者に対する対人苦手意識に影響を及ぼす要因として、対人苦手意識の発生原因に対する認知である「対人苦手意識の原因帰属」と、日ごろの「人づきあいにおける苦手意識」とを取り上げ検討を行った。研究1では、対人苦手意識の原因帰属によって、対人苦手意識における自己否定・他者否定の感情が異なるか検討した。多くの回答者が、同級生やクラスメイトなど、身近な存在に対して対人苦手意識を感じており、その原因は両者にあると認識されていた。また、対人苦手意識における自己否定の傾向は、対人苦手意識が自分または両者の相互作用の結果として生じていると考える女性ほど高いことが明らかになった。このような傾向は男性にはみられず、対人苦手意識における自己否定と対人苦手意識の原因帰属との関連について、性差が確認された。これに対して、対人苦手意識における他者否定の傾向には性差はなく、相手のせいで対人苦手意識が生じていると感じるほど、他者否定の傾向が高まることが見出された。研究2では、日ごろの人づきあいが対人苦手意識に及ぼす影響にについて検討を行った。主たる結果として、人づきあいにおける懸念の高さが対人苦手意識の自己否定を高めることが明らかになり、人づきあいにおける苦手意識と対人苦手意識との関連が明らかになった。
著者
村上 次雄 菊地 光雄 井川 一成 土屋 晉
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.5, pp.618-624, 1994-09-15 (Released:2009-11-12)
参考文献数
8

次亜塩素酸カルシウム2水和物 (CHDH) は, 偏平な四角板状結晶であり, 固液分離性が劣る, 脆い等, その形状に起因して工業上多くの問題点を有している.このCHDHの晶癖を改善することを目的として, 水酸化カルシウムと水酸化ナトリウムの水性混合スラリーを回分式で塩素化する方法を用いて, 添加剤の効果について検討した.添加剤として多くの無機および有機化合物を用いた結果, カルボン酸化合物および炭水化物に強い媒晶作用を見い出した.この中で多塩基性力ルボン酸化合物が, 実用上有効な添加剤と考えられる.この添加剤の作用は, 結晶の幅 (a, b軸) 方向の成長を抑制し, 厚み (c軸) 方向の成長を促進するものであり, 新しい形状, 即ち単結晶で柱状のCHDH結晶が得られた.添加剤効果のメカニズムとして, (1) 添加剤が結晶の厚み方向の面に選択的に吸着する作用, (2) 添加剤がCa2+とキレートを形成し, 過飽和濃度を高める作用, が考えられる.
著者
東 剛人
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集 第57回自動制御連合講演会
巻号頁・発行日
pp.1142-1144, 2014 (Released:2016-03-02)

本稿では,細胞周期を表すタンパク質ネットワークにおいて,9個のタンパク質から構成される9次元細胞周期システムについて考察し,周期感度に基づいたロバストネス解析を行う.また,別の6次元細胞周期システムの周期感度と比較し,これらのロバストネスについて考察する.
著者
大嶋 啓介 中島 武 森口 愛
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.399, pp.33-37, 2008-06

従業員のやる気がなくって困っている? やる気のない従業員って最高じゃないですか! その人のやる気を引き出すことは、自分が経営者として成長するチャンスですから。 僕は、何事もプラス(=チャンス)に捉えなくては問題は解決しないと考えています。問題をマイナスに捉えると、相手のせいにして終わってしまう。相手を変えるのではなく、自分を変えることを考えるべきです。
著者
臼井 嘉彦
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1551-1554, 2019-12-15

Q 白内障手術後3か月目に囊胞様黄斑浮腫(cystoid macular edema:CME)が生じました(図1)。このような場合は,どのように対処したらよいでしょうか?