著者
林田 佐智子
出版者
日本エアロゾル学会
雑誌
エアロゾル研究 (ISSN:09122834)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.137-142, 1991-06-20 (Released:2011-06-09)
参考文献数
27
著者
今村 幸太郎
出版者
東京大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では日本労働者を対象にインターネット認知行動療法(iCBT)の閾値下抑うつ症状改善効果を12ヵ月間の無作為化比較試験で検討した。国内の電気通信企業の全社員(20,000人)を対象に参加を呼び掛け、835人(4.2%)が初回調査に参加した。適格基準を満たした706人を介入群と対照群に無作為に割付け(各群353人)、介入群に対してiCBTを提供した。両群ともに3、6、12ヵ月後に追跡調査を行い、抑うつ症状(BDI-II)および心理的ストレス反応(K6)について質問した。結果として、iCBTはBDI-IIおよびK6を有意に改善した。本iCBTは職場のストレスマネジメントに有用と考えられる。
著者
鈴木 政登 柴田 柾樹 佐藤 吉永
出版者
Japanese Society for Mastication Science and Health Promotion
雑誌
日本咀嚼学会雑誌 (ISSN:09178090)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.55-62, 1992-12-25 (Released:2010-07-21)
参考文献数
24

To measure energy consumption during the process of chewing gum, and to investigate the effects of gum-chewing on levels of sugar and lipids in blood and pituitary - adrenal hormones concentrations in plasma, a study was designed in which nine healthy male volunteers chewed two pieces of marketed gum (6.18g;E-gum) for ten minutes with a chewing rhythm of about 80 times per minute while oxygen intake (VO2) and heart rate (HR) were measured continuously for 30 minutes before (rest period), during the 10 minutes (chewing period) and for 30 minutes after chewing (recovery period). Blood samples were drawn before, immediately after, 10 minutes and 30 minutes after gum-chewing via a catheter introduced into the brachial vein for measurements of blood sugar (BS), FFA, TG plasma ACTH, plasma adrenaline (pAd), noradrenaline (pNorad), and insulin (IRI) concentrations. Two pieces of the control gum (1.30 g; C-gum), a gum base containing no additional elements and harder than E-gum, were also chewed in the same manner as the E-gum. Both E- and C-experiments were carried out continuously in the sitting position and fasting state in no particular order, separately, during a different period between 10 a.m. and 2 p.m.
著者
小林 俊裕 永峯 拓也 田村 淳
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.327-328, 2005

次世代CMPプロセス向けに固定砥粒パッドの開発を行なう。<br>従来の遊離砥粒方式の研磨法では、ウエハの大型化及び高性能化&middot;多層化に伴い製造コストを増加させる動向である。その対応策として、固定砥粒方式の研磨法による開発を進めている。<br>本発表では、基礎的な研磨特性を評価し従来の遊離砥粒方式の研磨法と固定砥粒方式の研磨法の比較を行いCMPプロセスへの適応を検討する。
出版者
日経BP
雑誌
日経ビジネス = Nikkei business (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.2058, pp.44-48, 2020-09-21

IOCは早ければ20年10月に、遅くとも21年春までに開催の可否を決定する見通しだ。東京五輪の有無は国民的な関心が高いだけでなく、企業の業績も左右しかねない。中止した場合に日本経済が被る損失を、今から見極めておく必要がある。
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.474, pp.18-20, 2013-11

日本でカレー専門店を開くなら、競合店が無数にある。佐藤氏は、同じ土俵で既存の店と戦わないためには何が大事かを探ろうと、07年の開業までひたすら都内近郊のカレー店を食べ歩いた。「味を学ぶよりも、カレー店という業態の立ち位置を理解することが目的…
著者
和田 信義 島田 ひとみ 近藤 省造 川村 光弘 太細 孝
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.33, pp.1297-1298, 1986-10-01

知識情報処理技術を見積り業務に適用し、作業を合理化する試みを行っており、前報では、機械製品見積り業務の支援環境としてエキスパートシステムの利用を提案し、その開発支援ツールと応用例の大型回転機見積りシステムについて報告した。これらのシステムは表操作機能を特徴とし、この機能は開発支援ツールであるAceKitが実現したものである。現在のAceKitは、逐次型推論マシンMELCOM PSI上に開発され、作表業務の合理化を目的とするエキスパートシステムの開発を支援する。AceKitはスプレッドシート(表計算プログラム)形式のユーザインターフェイスを有する前向き推論システムであり、機能的には、ルール指向スプレッドシートと位置づけることができる。本報では、見積りシステムの表操作機能に注目し、これを実現する。ルール指向スプレッドシート、AceKitを提案する。
著者
山本 須美子
出版者
東洋大学社会学部
雑誌
東洋大学社会学部紀要 = The bulletin of the Faculty of Sociology, Toyo University (ISSN:04959892)
巻号頁・発行日
vol.56, no.2, pp.95-111, 2019-03

This study examines the circumstances of the Catalan language use and education among immigrants in Barcelona, focusing on the Chinese based on fieldwork I conducted in September 2017 and 2018. Catalan is, along with Spanish (Castilian language), the official language of Catalonia. It should be noted that the number of Chinese immigrants in Barcelona has rapidly increased since the 2000s. First, this study traces the historical background of language policies in Catalonia,explaining the Immersion Program in schools and how people use Catalan and Spanish contemporarily. Second, it examines how circumstances of language use have been changed by the influx of the immigrants from southern Spain since the 1960s and those from abroad since the 1990s. Third, this paper illuminates the actual circumstances of Catalan use and education among Chinese people based on interviews with the staff of Centre de Normalització Lingüística L'Heura in charge of Chinese residents in Santa Coloma de Gramenet, Chinese mothers who pursued higher education, and young Chinese people. The study concludes by outlining that Chinese first-generation individuals exhibitminimum abilities of speaking and writing Catalan and Castilian, despite L'Heura's efforts to teach Catalan. In contrast, many young Chinese who obtained a higher education have welldeveloped abilities of speaking and writing Catalan and Castilian. However, there are a few Chinese young people who have become Catalan nationalists because of the prioritization of Catalan in their educational experiences.
著者
宗次 德二
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.398, pp.12-17, 2017-11

経営を続けていれば、誰しも逆境に直面するが、トップの向き合い方次第で、結果は大きく変わる。まずはカレー店チェーン、壱番屋の創業者、宗次德二氏の体験談に耳を傾けてみよう。2001年9月25日午前6時半、私は福島県にあった直営の「カレーハウス CoCo 壱番屋福島森合(もりあい)店」に、たった一人でいました。カウンターの化粧鋼板を壊していたのです。ハンマーでくぎ抜きを打ちつけて。
著者
山田 祐一郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.402, pp.94-98, 2008-09

福岡県南部に位置する大川市は、県庁所在地の福岡市から電車やバスを乗り継ぎ1時間強。人口4万人のいわゆる田舎町だ。家具・建具の生産高日本一を誇る木工の産地として知られるものの、バブル崩壊以降、少子高齢化の影響もあって家具の出荷数は伸び悩み、景気がいいとは言えない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1551, pp.112-114, 2010-07-26

快進撃は完敗で幕を閉じた。今春、慶応義塾大学野球部は11シーズンぶりに東京六大学リーグで優勝。だが、大学日本一を決める全日本大学野球選手権大会では、準決勝でエース菅野智之を擁する東海大学に0対5で敗れた。 菅野は、昨年12月に就任した慶大野球部監督、江藤省三が約30年前に読売巨人軍守備コーチとして鍛えた現巨人監督・原辰徳の甥。
著者
伊藤 美奈子
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.12-20, 2000-03-30 (Released:2013-02-19)
参考文献数
25
被引用文献数
18 8

本研究は, 教師のバーンアウト傾向を規定する要因について調べることを第1の目的としている。208 名の教師を対象に次の項目についての調査が実施された。(1) 性格特性,(2) 教師としての能力評価と理想の教師像,(3) 仕事上のストレス,(4) サポート,(5) 周りの同僚に対するイメージ,(6) バーンアウトという内容からなる。その結果, 〈達成感の後退〉は, 性格特性の中でもNP (やさしさ・世話), 授業指導能力などの《指導性》と, 職場での人間関係やサポートなどの《関係性》により解消されることが示唆された。また〈消耗感〉はく達成感の後退〉が強い者に多く見られ, 《関係性》によって抑制されるという点では〈達成感の後退〉と同様であったが, 《悩み》によって促進されるという特徴が示された。また若年群とベテラン群を比較した結果, 若年群の方が〈達成感の後退〉を強く感じていたが, その背景には授業指導に関する自信の低さがあることが示唆された。また, クラス運営を重視する授業指導志向タイプと, 子どもとの関係性を大切にする関わり志向タイプを比較した結果, 前者では授業能力の評価がバーンアウトに関与するのに対し, 後者では同僚との人間関係がバーンアウトを防止するのに重要な機能を果たすことが示唆された。
著者
紺野 祐 丹藤 進
出版者
日本教師教育学会
雑誌
日本教師教育学会年報 (ISSN:13437186)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.77-87, 2007-09-28 (Released:2020-12-22)
参考文献数
40

Faced with a difficult situation, some teachers are overwhelmed but others can survive. What makes the difference? In an attempt to answer to this question, this paper investigates the structure and function of "teacher resilience". Resilience is the ability to adapt oneself to a difficult situation which could, in the absence of sufficient resilience, produce maladaptation. Teacher resilience in this paper refers to the development of a teacher's ability to adapt in their stressful everyday life.  This study attempts to explain teacher resilience as a phenomenon with avoiding "burnout" and maintaining "teacher efficacy" and "job satisfaction" as the outcome variables because teacher resilience may prevent teachers from becoming burnt out or help to prevent reduction of efficacy and satisfaction, despite negative experiences in their lives that can be risk factors. The present study also investigates the effects of positive events in their lives, since positive experiences help to prevent teachers from burning out and strengthen their efficacy and satisfaction.  In order to examine teacher resilience, a questionnaire survey of 386 in-service teachers was conducted. The authors developed a questionnaire based on a "Teacher Resilience Scale", a "Burnout Inventory", and a "Teacher Life Event Scale". The data was analyzed using factor analysis, analysis of variance, and covariance structure analysis.  From the results, it can be said that the phenomenon of teacher resilience reflects the relation between teacher resilience as a personal quality and daily experiences in the teacher's particular environment, and it can function to protect him/her against becoming burnt out or feelings of helplessness. Moreover the results may suggest some useful insights into stress management strategies and teacher supports.
著者
山木憲男
出版者
金沢大学十全医学会
雑誌
金沢大学十全医学会雑誌 (ISSN:00227226)
巻号頁・発行日
vol.109, no.3, pp.193-202, 2000-06-20
被引用文献数
1

金沢大学医学部医学科整形外科学教室
著者
山本 尚史 美崎 定也 加藤 敦夫
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.CbPI2279-CbPI2279, 2011

【目的】<BR> 当法人は2008年より高校アメリカンフットボール(アメフト)部のメディカルサポートを行っている。その中で、傷害受傷状況を把握すること、身体特性との関連を明らかにすることを目的に傷害調査アンケートとメディカルチェックを実施している。今回、過去2年の実施結果から得た身体特性と傷害の特異性について報告する。<BR>【方法】<BR> 2009年度秋季公式戦前のA高校2・3年生男子アメフト部員37名(2年生17名、3年生20名)と、2010年度の同2年生19名の計56名(平均年齢±標準偏差:16.7±0.7歳、身長171.9±6.1cm、体重78.6±15.6kg)を対象に調査した。A高校は週5~6回、学校近隣の河川敷グラウンドで練習を行っており、2008年に創部初の関東大会出場を果たしたチームである。アンケートは受傷部位、傷害名、受傷時期、受傷状況について自己記入させ、集計した。メディカルチェックは柔軟性「指床間距離(FFD)、踵殿間距離(HBD)、下肢伸展挙上(SLR)、股関節内旋(HIP IR)、全身関節弛緩性(GJL)」、瞬発力「プロアジリティテスト(PAT)、立ち幅跳び(SBJ)」を実施した。SLRとHIP IRは4段階「SLR:1)50°以下、2)50~70°、3)70~90°、4)90°以上、HIP IR:1)0°以下、2)0~20°、3)20~45°、4)45°以上」で簡易的に測定した。GJLは東大式評価法にて全7項目を点数化した。統計解析は傷害経験有無ならびに受傷部位(上肢、頸部・体幹、下肢)と柔軟性5項目で対応のないt検定またはMann-WhitneyのU検定を行った。また瞬発力2項目と柔軟性5項目における相関係数を算出した。なおHBD、SLR、HIP IRは左右肢を比較し、より可動域の小さい一肢を用いた。有意水準は危険率5%未満とした。<BR>【説明と同意】<BR> 事前に顧問・監督に本調査の趣旨を説明し同意を得た上で、実施当日、選手に同様に説明し同意を得た。怪我や体調不良などの訴えがあった選手は可能な測定項目のみ実施した。<BR>【結果】<BR> アンケートから得た回答より、傷害発生件数は70件であった。受傷部位別では上肢23件(手指12件:17.1%、肩関節8件:11.4%、肘関節3件:4.3%)、頸部・体幹15件(頸部10件:14.3%、腰部3件:4.3%、腹部2件:2.9%)、下肢29件(足関節21件:30.0%、膝関節6件:8.6%、大腿部2件:2.9%)、その他3件:4.3%となった。傷害名別では足関節靭帯損傷19件(27.1%)、バーナー症候群9件(12.9%)、手関節靭帯損傷7件(10.0%)に多かった。受傷時期は1年生時23件、2年生時32件、3年生時12件、不明3件であった。受傷状況は練習中38件、試合中29件、不明3件であった。学年別の傷害経験者は3年生19名(95.0%)、2年生23名(64.9%)であった。メディカルチェックより、傷害経験有無ならびに受傷部位と柔軟性に有意な差はみられなかった。しかし、柔軟性が全て低値(FFD-5cm以下、HBD10cm以上、SLR・HIP IR2)以下、GJL1点以下)の選手3名全員が2箇所以上の、うち2名が同部位で2回以上の傷害発生を認めた。相関分析の結果、PATとFFD(r=-0.35、p<0.01)、HBD(r=0.42、p<0.01)、SLR(r=-0.30、p<0.05)、HIP IR(r=-0.29、p<0.05)が相関を認めた。またSBJとHBD(r=-0.41、p<0.01)、SLR(r=0.30、p<0.05)、GJL(r=0.33、p<0.05)が相関を認めた。<BR>【考察】<BR> それぞれの項目の傷害発生率は先行研究と比較し大きな相違はなかったが、足関節、頸部における傷害発生率が高いこと、練習中の傷害発生が多いことが本研究の特徴として挙げられる。特に足関節靭帯損傷、バーナー症候群の発生率が高く、これらに対する傷害予防に取り組む必要性が考えられる。足関節靭帯損傷が多い原因として、練習・試合環境や選手の予防ならびに再発予防に対する認識不足が推察される。バーナー症候群が多い原因としては、コンタクト時の姿勢を含めた技術的な未熟さが考えられるが、頸部の筋力不足も考えられ、今後調査が必要である。受傷状況として練習中での傷害発生が多いことは、練習からのサポートの必要性が推察される。メディカルチェックでは傷害発生と柔軟性に関連はみられなかった。しかし少数ではあるが、柔軟性全項目が乏しい選手において傷害の箇所と回数が多い傾向があったことから、全身的な柔軟性と傷害発生との関連が推察される。また瞬発力2項目がともにHBDとSLRで相関が認められたことから、大腿四頭筋、ハムストリングスの柔軟性の向上から運動パフォーマンスとしての瞬発力の向上につながる可能性が考えられ、傷害発生との関連を含め、今後も調査を続けていく必要がある。<BR>【理学療法学研究としての意義】<BR> 関東の高校アメフトにおいて、練習を含めて通年的にメディカルサポートを行っているチームは多くないと思われる。我々が練習から参加し、定期的なメディカルチェックを実施すること、傷害受傷状況を把握し理学療法介入していくことが傷害予防に繋がると考える。