著者
畑田 耕一
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.41-45, 1990

合成繊維やプラスチックはいまや日常の生活とは切離して考えることのできない存在になっている。これらはすべて高分子でできている。我々の身体や動植物もそのかなりの部分が高分子である。また, 最近は, 医療, エレクトロニクス, 情報, 通信などの分野にも高分子が広く応用されるようになってきた。本稿では, このような"くらしに役立つ高分子"のいろいろな性質がどのようにして生まれるのかを, いくつかの高分子製品を例にして述べてみたい。
著者
竹本 太郎
出版者
東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林
雑誌
東京大学農学部演習林報告 (ISSN:03716007)
巻号頁・発行日
no.114, pp.43-113, 2005-12
被引用文献数
1

1. 背景と目的 明治期において小学校という契機により自然村=村落共同体が行政村内部に新たな共同関係を築き上げ,そこに物的基礎,すなわち学校林を集中させたが,問題は,そうして設置された学校林が現存しているという事実であり,したがって,この明治期に形成された共同関係がいったいどのようにして現在に至るまで持続されてきたのかを明らかにしなければならない。本稿では,大正期・昭和戦前期において,中央政府による学校林の位置づけが変化していくなかで,自然村と行政村の二重構造下に形成される,学校林設置,管理を担う共同関係の変容を説明することが研究の目的となる。その際に,1)包括的-個別的,2)自生的-官製的,という2軸から分類される共同関係が担う自治的機能と行政的機能の対立,融合を分析の枠組みとした。時期区分については,第1 期: 大正デモクラシー期,第2 期: 昭和恐慌期,第3 期: 国家総動員体制期という通説的な区分を用いて論じることにした。2. 第1期:大正デモクラシー期における学校林設置の衰退 明治地方自治制は,自然村,すなわち包括的-自生的組織の自治的機能を行政村の行財政に取り込むことにより辛うじて成立している不安定なものであった。そこで,それまで自然村が包括的に担ってきた自治的機能が分化し,個別的-自生的組織という新しい共同関係が築かれはじめる。御大礼記念林業の造林を担った青年会,在郷軍人会,消防組,信用購買組合,報徳社,同窓会,学友会といった団体に,そうした共同関係をみることができよう。しかし,大正期の学校林に限っていえば,御大礼記念林業における設置をみても,造林や管理の担い手は,依然として,「部落」という包括的-自生的組織(すなわち自然村)か「町村」という行政村,もしくは両者の中間形態である「学区」であり,個別的組織を見出すことはできなかった。そして,1918(大正7)年の市町村義務教育費国庫負担法にはじまる一連の国庫負担制度の導入により,教育費の管理は,国と行政村の間に置かれる問題となり,それに伴って学校林を含む学校基本財産の管理も公学資産の一部として行政村に編入され,造林についても,第一期森林治水事業における部落有林野統一条件の緩和や,公有林野官行造林法の制定により,町村に統一された部落有林野を公有林野官行造林事業により速やかに実施していくことが,学校林や記念造林による奨励よりも,山林局にとって重要な課題となっていった。このような変化により,教育行財政にせよ,林野行政にせよ,明治後期に比べて行政村の管理権が増大し,政策の焦点が国と行政村の間の行財政均衡(および行政村間の均衡)に移り,行政村と自然村の二重構造下の問題(および自然村間の均衡問題)である学校林の政策的価値は相対的に低下した。明治期から続いてきた学校林設置は,大正中期の一連の法制度改革によって一段落ついたといえるだろう。3. 第2期:昭和恐慌期における愛林日の開始と展開 1929(昭和4)年の世界恐慌に端を発する昭和恐慌が農山村を極度の疲弊に追い込んでいく。そのような背景のもと1934(昭和9)年に大日本山林会が愛林日を設定するが,それは,統治下朝鮮半島において展開された記念植樹の影響を強く受けたものであった。 統治下朝鮮半島における記念植樹や学校林設置は,単に愛林思想を普及させるだけのものではなく治山治水や木材生産を強く意識した政策であったが,自然村による自主的な学校林設置がみられた国内の事情と異なり,齋藤音作などの官僚による計画のとおりに実施され続けたものであった。1934(昭和9)年に開始した全国的な愛林日の実施団体は,市町村がもっとも多く,学校が次ぎ,青年団や消防団なども目立った。愛林日の狙いは,学校林設置による学校基本財産を造成することよりも,森林における造林を通じて愛林思想を参加者に育ませることにあった。愛林思想の普及が目的である点については,統治下朝鮮半島における記念植樹も1934(昭和9)年からの愛林日も同様であるが,官僚の計画のとおりに実施できた朝鮮に対して,国内においては林業団体による民間主導の下,取り組みやすい事業を組み入れて開始され,行政村や学校のみならず,自然村に代わって公共的な共同関係を自生的に築きはじめていた青年団,消防団といった個別的組織を介して参加者が愛林日に参加していった。愛林日における学校林作業は,天皇制国家のための思想や資源造成を参加者に意識させる重要な機会であった。4. 第3期:国家総動員体制期における学校林造成 1938(昭和13) 年4月1日に国家総動員法が公布されると,その前後から学校林に関する施策,奨励が再び目立ってくる 国家総動員法の制定にあわせて,愛林日が国家行事になり,さらに学校林の造成が大日本山林会や帝国治山治水協会,山林局によって周到に準備され,学校林の調査(5,064ヶ所,総面積37,496町歩) や,『初等中等諸学校の学林』,『山村青年読本』の出版が行われた。そしてこれらを踏まえて「小学校林造成に関する建議案」の可決が1938(昭和13)年3月10日に出された。学校林造成の本格的な実施は,1940(昭和15)年の皇紀2600年記念として26県において合計12,082町歩の学校林が造成されると,帝国治山治水協会は,学校林の普及を定款に掲げ,「国土愛護」や「愛郷愛国」を前面に出す『学校林』を出版し,学校林を通じた勤労奉仕を小学校のみならず青年および社会教育へと拡大させた。学校林造成の政策意図は,国家資源を造成することだけではなく,国家資源造成のために勤労奉仕をする担い手の育成にあったといえよう。戦争が激化し,大東亜戦争記念造林では,18,336町歩の造林が計画され,この段階に及んでは,そもそも自治的機能を果たすために財産を堅持してきた自然村までもが行政的機能を果たす組織「部落会」として制度化された。実際に学校林を造成した事例からは,農林省や中央の林業団体による奨励に対して全般的に従順な対応がとられたこと,明治期・大正初期における設置との不連続性があったこと,がみてとれた。笹子小学校学校林では,愛林日を含む年5~6回の作業に児童,青年学校生徒が動員されていたことがわかった。秋津小学校では,部落有林野の統一条件として自然村に貸し出されていた林野が,大東亜戦争記念のために学校林地として供出された。これは,国家総動員体制下の戦争記念学校林造成が新しい論理で実施されたことを示した。座光寺小学校では,日露戦争を機に学校林の規模を拡大するが,1930年代にこれを放置し,国家総動員体制になって新たに学校林を造成するようになる経緯が面積と樹数の推移からみてとれた。5. 考察 学校林設置,管理の目的から時期区分を再整理する。明治後期の地方改良事業から御大礼記念林業までの時期を,地方行財政の改良手段としての学校林の「設置完成期」とすれば,大正中期における文部,林野行財政の制度的変化によりその価値が低下する時期が「設置衰退期」となる。「朝鮮期」における記念植樹や学校林設置を参考にして全国的に展開された愛林日により愛林「思想普及期」が始まる。国家総動員体制になり,普及した愛林思想を利用した学校林造成が国策として盛んに奨励され(「造成準備期」),皇紀2600 年記念以降の戦争記念などにおいて学校林造成が本格的に実施される「造成実施期」を迎えた。大正期・昭和戦前期における学校林の設置および管理を担う共同関係の変容を,包括的-個別的,自生的-官製的という組織の特徴と,自治的-行政的という機能から分析する。そもそも,自然村と行政村の中間領域にある小学校に学校林を設置する原動力となったのは,土地および労働力を有していた自然村,つまり包括的-自生的組織の自治的機能であったが,多くの場合は,単独の包括的-自生的組織ではなく,小学校を利用する複数の包括的-自生的組織が共同して学校林を設置し,管理していた。これは,近代教育制度の導入により新たに生じた共同関係の自治的機能であったといえる。大正中期になると,地方行財政の改良手段としての学校林の価値は相対的に低くなり,学校林をめぐる自生的な共同関係はその自治的機能を減退させ,明治期から実施されてきた学校林設置はいったんここで終わりを告げる。ところが,統治下朝鮮半島などにおける愛林思想を通じた統合の経験を背景にして,国家総動員体制になると,今度は,天皇制国家の支配手段として学校林が注目される。具体的には青年団のような個別的-自生的組織が,官製的に再編されるとともに,愛林思想を普及されることにより,国家資源としての学校林を造成する担い手となっていった。さらに戦争が激化すると,包括的-自生的組織(すなわち自然村)までもが官製的な外形(すなわち部落会)を与えられ,学校林造成の担い手となっていったと考えられる。この変容を成立させた要因について若干の考察を加える。国家総動員体制下における学校林造成は,国家資源の造成そのものよりも学校林における勤労奉仕を通じて自然村の精神的基盤を国家の精神的基盤へと転化させることに主たる目的があったと思われ,国家はその転化の方法として「愛郷」=「愛国」の論理を採択し,小学生や青年団,部落会に「愛郷」と「愛国」の心的距離を縮めさせる具体的手段として愛林日実施や学校林造成を位置づけた。そして「愛郷」が孕む地域エゴから免れるため,自然村から派生した自生的組織を官製的に再編し,国家のコントロール下の「愛郷」を生み出そうとした。このような国家の意図を,急激な近代化に対する嫌悪,反動として「愛郷」を再評価する空気が蔓延していた農山村は従順に受け入れたため,「愛郷」の精神は自生的組織から官製的組織へと拡がり,さらには行政村にも影響が及んだのである。In the Meiji period (1868-1912), natural villages built up new communal relations to manage their primary schools. Sometimes, they set up forested trust lands for their schools. These were called school forests. Some school forests were managed by these regional communities. In this paper the reasons for and methods of maintaining these school forests are examined. This paper explains the functional and systematic changes in the communal relations in the dual structure of natural villages and administrative villages from the Taisho period (1912-1926) to the Showa prewar period (1926-). This dual structure was the result of the local authority system in the Meiji period.The communal relations established school forests as a self-governing function when the modern education system was introduced. Until the commemorative forestation for the Taisho Imperial accession, school forests were established for the purpose of forestation and generating school funds. From the middle of the Taisho period, however, school forests became relatively unimportant.Under the national mobilization system, which was started in 1938 and was designed to strengthen the Imperial system, central government found school forestation to be a useful tool. The young men's associations, which were set up as self-governing organizations, were promoted as administration-governed organizations and the government regarded school forests as national resources.To change such communal relations, there was the so-called "Hometown patriotism", which converted the spirit of loving one's hometown into patriotism.

1 0 0 0 OA 嶺南遺書

著者
清伍崇曜輯
出版者
南海伍氏粤雅堂刊
巻号頁・発行日
vol.第2集第23册, 1863
著者
浜下 昌宏
出版者
神戸女学院大学
雑誌
論集 (ISSN:03891658)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.69-78, 1998-07
著者
武田 晴登 西本 卓也 篠田 浩一 嵯峨山 茂樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.48, pp.21-26, 2003-05-16
参考文献数
12
被引用文献数
4

多重音を含む楽曲の演奏のMIDI(Musical Instruments Digital Interface)信号からの自動採譜に確率モデルを用いる。MIDI信号を対象とした場合は演奏の音高情報は既知であるので、リズム推定が必要である。演奏の速度が一定である場合は量子化によるリズム推定が容易であるが、演奏中にテンポが変動する曲では難しい。我々は、多声部に跨るIOI(発音時刻の間隔)から得られる相対的な音長情報であるリズムベクトルを確率モデルの特微量とし、モデルのパラメータ値を楽譜や演奏から学習する。実際の採譜手順は、同時発音の検出の後にIOIの時系列を求め、HMM(隠れマルコフモデル)を用いてIOIの時系列から最適なリズム譜を推定し、そしてリズム譜をもとに各音価の推定する。5人の奏者による電子ピアノの演奏に対して性能評価実験を行い、音価復元率として「フーガ」に対して92.2%、「トロイメライ」に対して52.1%を得た。This paper proposes an automatic transcription method for polyphonic musical performances in MIDI signals. Pitches and rhythms are basic information which is necessary to write scores. From the MIDI signals of human performance, we just need to recognize rhythms from time information in MIDI signals because pitches are already known in MIDI signals. We propose a method on rhythm recognition, especially targeting at polyphonic music performances. In the proposed probabilistic models for rhythm recognition, we use rhythm vectors, which are obtained from IOI(Inter- Onset Interval) sequence across the multi voices, as a feature of probabilistic models. Thevalues of parameters in our model can be optimized by the learning from scores and human performances. In experiments on performances by 5 piano players with an electronic piano, we obtained score restoration rates of 92.2% for"Fuga"and 52.1% for "Traumerai".
著者
下方 浩史 安藤 富士子
出版者
The Japan Geriatrics Society
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.195-198, 2012-03-25
参考文献数
5
被引用文献数
14

サルコペニアは高齢者の日常生活機能を低下させ,健康長寿の障害となる.われわれは無作為抽出された地域在住中高年者コホートのデータを使用して,日常生活機能と筋力,筋量との関連について検討した.男女ともに40歳以降,握力,下肢筋力は年間約1パーセントずつ低下していた.どの年代でも男性は女性よりも筋力が強く,80代の男性の筋力は40代の女性の筋力にほぼ等しかった.筋力の低下は女性の日常生活機能により大きな影響を与える可能性がある.一方,四肢の筋量は男性では加齢とともに低下するが,女性では加齢による低下はほとんどなかった.このことは女性では筋肉の量的な変化よりも,質的な変化が問題になっていることを示している.日常生活機能は筋肉のパフォーマンスの影響を受け,握力と歩行速度で推定することが可能であった.高齢者の脆弱を予防するためには,これらの評価によりハイリスクの集団を見つけることが重要であろう.<br>
著者
Aoki Tsugutoshi Arima Masataka
出版者
Japanese Society of Gout and Nucleic Acid Metabolism
雑誌
尿酸 (ISSN:03884120)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.35-41, 1977

Measurement was made of HGPRT and APRT activities in erythrocytes for 15 cases of Lesch-Nyhan syndrome. As for the activity of HGPRT in 2 cases with Lesch-Nyhan syndrome, there appeared the enzyme activity when the substrates, concentrations of hypoxanthine and PRPP, were made to rise. The activity of HGPRT in erythrocytes of two cases at high concentration of hy poxanthine rose in a sigmoid curve when the concentration of PRPP was made to rise, whereupon the apparent Km stood at 9.2×10<SUP>-3</SUP> and 9.8×10<SUP>-3</SUP>. This apparent Km was about 30 times that of the control group. The Km to hypoxanthine was 1.8×10<SUP>-4</SUP> in both cases, which was about 10 times that of the control group. The activity of HGPRT in erythrocytes of other 13 cases showed no change.<BR>In 1970, Seegmiller et al. provided deficiency of HGPRT activity in erythrocytes of patients with Lesch-Nyhan syndrome (1).<BR>In 1971, Arnold et al. (2) and Rubin et al. (3) purified HGPRT enzyme protein in erythrocytes of normal adult males and prepared anti-HGPRT serum using rats or rabbits. It was made clear that HGPRT enzyme protein is present in erythrocytes of patients with Lesch-Nyhan syndrome since these erythrocytes al beit without enzyme activity, showed an absorption band to anti-HGPRT serum serum immunologically. HGPRT protein in erythrocytes of patients with Lesch-Nyhan syndrome was reported to be 140μg/ml erythrocytes, an amount equal to that in normal adult males (4,5).<BR>Recently, McDonald et al. (6) have reported a variant type of erythrocyte HGPRT enzyme in one case of Lesch-Nyhan syndrome. This is of great interest since there have been previous reports merely on cases in which the enzyme activity was defect in this syndrome.<BR>We have made measurement of erythrocytes HGPRT and APRT enzyme activities in 15 cases of Lesch-Nyhan syndrome. In two cases, a rise in HGPRT activity was demonstrated for variations in concentrations of hypoxanthine and PRPP, the substrates.<BR>In this paper mention will be made of the enzymatic study on erythrocytes HGPRT and APRT activities referring to these two cases.
著者
西村 祐二郎 廣田 佳子 塩崎 大介 中原 伸幸 板谷 徹丸
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.110, no.6, pp.372-383, 2004-06-15
被引用文献数
5 17

長崎県茂木地域の長崎変成岩類は,茂木スラスト(新称)を介して,ユニットIとIIに区分される.ユニットIはスラスト上盤に相当し,千枚岩から無点紋片岩,変斑れい岩および変花圈岩からなる.ユニットIIはその下盤にあたり,点紋帯の片岩で構成されている.前者はパンペリー石-アクチノ閃石相から緑色片岩相の緑泥石帯に,後者は緑色片岩相の黒雲母帯に相当する.泥質変成岩中の炭質物d_<002>値はユニットIが3.550-3.414Å(broad)を,ユニットIIが3.3619-3.3569Å(sharp)を示し,白雲母K-Ar年代は前者が214-162 Maを,後者が87-86 Maを示す.以上のデータから,茂木スラストは野母半島南西部地域の脇岬-深堀スラストの延長であり,ユニットIが内帯の周防帯に,ユニットIIが外帯の三波川帯にそれぞれ帰属すると結論される.また,茂木スラストと脇岬-深堀スラストを一括して,野母構造線と新称し,古中央構造線に対比する.
著者
吉田 毅
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.577-594, 2012 (Released:2012-12-05)
参考文献数
56
被引用文献数
1 1

The purposes of this study were to identify, from a sociological perspective, the main factors involved in the process that a former J-League soccer player overcame the challenges and difficulties over retirement, and to find features that would be informative for athletes facing problems related to retirement from sport. This J-Leaguer became wheelchair-bound after being severely disabled in a traffic accident, and was able to overcome various challenges and difficulties through a career transition to wheelchair basketball. His life history was investigated on the basis of data recorded mainly during interviews. This study was based on the subjective socialization theory, especially Erikson's theory of identity related to subjective action, which is considered to partly overcome the problems associated with contemporary socialization theory, with special reference to the specific significance of individuals who helped the subject to overcome his difficulties. The difficulties he experienced were related to both retirement and life with a walking disability, the former being in conflict with the subject's strong self-identity as an elite soccer player. The presence of “irreplaceable others”, including his wife who devoted herself to his support and their newborn baby, his sense of responsibility for them, and his pride based on self-identity enabled him to exercise his subjectivity (reflexivity), allowing him to overcome his difficulties. In terms of his career transition to wheelchair basketball, “leading others” and “associates” in a wheelchair basketball club played important roles. When athletes retire as players, the following points are considered important for overcoming their associated difficulties. It is vital that the new change of career is well balanced with the athlete's self-identity. The role of others such as “leading others” is influential in finding a suitable career field. Furthermore, it should not be overlooked that the feelings of athletes that allow them to exercise their subjectivity to overcome their difficulties, “irreplaceable others”, self-identity which is the main source of such inner feelings, and “associates” in a supporting role are all valuable in this respect.
著者
永井 道明 苅尾 七臣
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.43, no.8, pp.1061-1068, 2011 (Released:2012-12-27)
参考文献数
32
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1907, pp.34-37, 2017-09-11

8月下旬の平日夜、東京都新宿区の歌舞伎町では満席近くになった居酒屋に若い男女がひしめいていた。彼ら彼女らは友人同士ではなく、この店でこの日初めて出会ったばかり。セクションエイト(東京都品川区)が運営する"婚活応援酒場"の「相席屋」だ。
著者
筑波大学附属図書館

会期 平成22年10月4日(月)~10月29日(金)会場 筑波大学附属図書館(中央図書館 貴重書展示室)
著者
津曲 茂久 市川 康明 鳥海 弘 石浜 賢 森田 光夫 印巻 美佐生 武石 昌敬
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.65, no.9, pp.1003-1005, 2003-09-25
参考文献数
20
被引用文献数
1 8

LHサージ後5日と7日に異なる雄犬からの凍結精液人工授精により得られた16子腹において親子鑑別を実施した.その結果,重複妊娠母犬は25%のみであり,43.8%はLHサージ後5日,31.3%は7日のみの授精で分娩したことが判明した.全87頭中46%の子犬はLHサージ後5日,54%は7日の授精で生まれていた.この結果から凍結精液による犬人工授精はLHサージ後5日と7日でも十分に成功することが示唆された.
出版者
三笠書房
巻号頁・発行日
1938