著者
佐藤 文彦
出版者
順天堂大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

非肥満IGTにおける高血糖のメカニズムは完全には解明されていな。本研究においては、非肥満IGTの病態生理を検討するためにトレーサーを用いたグルコースクランプと、二つのトレーサーを用いた経口糖負荷試験を行った。私達の予備的なデータからは、非肥満IGTでは肝糖取り込みの低下と骨格筋のインスリン抵抗性が高血糖に寄与する可能性が示唆された。今後は、これらのデータを確定させるためにさらなる調査が必要である。
著者
Mari Asami Koji Kosaka Nobue Yoshida
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
Journal of Health Science (ISSN:13449702)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.549-553, 2009 (Released:2009-08-01)
参考文献数
15
被引用文献数
22 35

The concentrations of chlorate and perchlorate were examined by ion chromatography-tandem mass spectrometry (IC-MS-MS) in 106 bottled beverages purchased or obtained mainly in the Tokyo area to estimate exposure to these chemicals attributable to bottled beverages. The bottled beverages were classified into 5 categories: water from the water supply (n=5), natural water (n=49), bottled water (n=10), tea (n=25), and soft drinks (n=17). Chlorate was detected in 85 bottled beverages (highest concentration, 700 μg/l), including all of the samples of bottled water from the water supply at levels ranging from 25 to 120 μg/l. Perchlorate was detected above the minimum reporting limit (i.e., 0.05 μg/l) from 62 bottled beverages, with the highest concentration of 0.92 μg/l. As the average consumption of bottled beverages calculated from market statistics is approximately 400 ml/day per person, it seems important to take the amounts of chlorate and perchlorate ingested from bottled beverages into consideration for estimation of total intake of these chemicals.
著者
福嶋 宗久 北原 糺 堀井 新 道場 隆博 大園 芳之 今井 隆介
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.73, no.1, pp.16-21, 2014-02-28 (Released:2014-04-01)
参考文献数
13
被引用文献数
1

We have recently encountered two cases of intractable Meniere's disease with a history of head trauma. Both patients underwent surgical treatments because conservative medical treatment had failed. As we supposed that they had developed a secondary endolymphatic hydrops associated with perilymphatic fistula, we first performed a simple mastoidectomy and opened the facial recess to carry out an exploratory tympanotomy. Next, we performed endolymphatic sac drainage and closed both oval and round windows with connective tissue whether we found an obvious fistula or not. One year-follow-up results showed complete relief from vertigo after the operation in both cases. It is suggested that relative increase in the endolymph pressure can become a cause of endolymphatic hydrops due to the decline of the perilymph pressure. In patients with Meniere's disease who have a history of trauma, we propose that it should be better to keep in mind the possibility of fistula-induced secondary hydrops.
著者
山野 英嗣 尾崎 正明 稲賀 繁美 川島 智生 加藤 哲弘 河上 繁樹 中川 理 並木 誠士 廣田 孝 前田 富士男 増田 聡 藪 亨 新見 隆 出川 哲朗 中川 克志 松原 龍一 池田 祐子 小倉 実子 牧口 千夏 中尾 優衣 河本 信治
出版者
独立行政法人国立美術館京都国立近代美術館
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

本研究は、日本近代における建築、デザイン、工芸を対象としながらも、ジャンルを超え、そして国境を超えた動向について総合的に検証したものである。研究成果は、最終的に一冊の図書としてまとめた他、研究代表者が所属する美術館においても展覧会やシンポジウムを開催し、研究成果を広く発信した。東西の文化交流、そしてジャンル間を交差する表現への注目など、時宜を得たテーマとして、建築、デザインそして工芸の各領域において、新たな視点が提言されたと思われる。
著者
高貝 就 中村 和彦 鈴木 勝昭 岩田 泰秀 尾内 康臣 竹林 淳和 森 則夫
出版者
浜松医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

高機能自閉症者にみられる「タイムスリップ現象」に代表される記憶再構築障害に果たすドパミン系の役割を、ポジトロン断層法(PET)を用いて検討した。すなわち、定常状態とタイムスリップ現象を誘発するようなcueを負荷した状態とにおいて、ドパミンD1受容体密度を特異的トレーサー[llC]SCH23390とPETで計測した。現在、その結果について解析中である。
著者
高尾 こいし
出版者
神戸松蔭女子学院大学
雑誌
生活科学論叢 (ISSN:02886146)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.27-41, 1975-12-28
著者
斉藤 史郎 泉谷 正伸 白木 良一 石黒 幸一 藤岡 俊夫 長久保 一朗
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.85, no.12, pp.1777-1780, 1994-12-20
被引用文献数
1 1

症例は31歳,男性.18歳時,自慰行為によりナイロン製のつり糸を尿道より挿入してとれなくなるも放置.最近排尿痛が激化したため受診した.レントゲン写真上膀胱内に巨大な結石が存在し,超音波検査にて両腎に著明な水腎症および実質の非薄化を認めたため,入院のうえ膀胱切石術にて結石を摘出した.結石は大きさが10.5×7.5×7.5cmで重量360g.割ったところ中より全長3メートル以上にもおよぶつり糸が認められた.術後も血清 BUN 28.4mg/dl,CRTNN 4.1mg/dlと高値であり,これは術後6ヵ月経過しても改善はみられなかった.本症例は膀胱結石により腎機能障害が生じた比較的まれな症例であり,またこの膀胱結石は検索し得た範囲内では,現在までに報告されたもののうち最大のものである.
著者
中村 恵子 塚原 加寿子 伊豆 麻子 岩崎 保之 栗林 祐子 大森 悦子 佐藤 美幸 渡邉 文美 石崎 トモイ
出版者
新潟青陵大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

養護教諭を対象とした質問紙調査を実施し、どのように養護診断・対応を行っているのかを明らかにした。養護教諭やスクールカウンセラー、生徒指導主事への面接調査を実施し、心の健康問題における連携について分析、記述を行った。スクールソーシャルワーカー(SSW)に面接調査を行い、SSWによる支援について明らかにした。また、養護教諭へのグループインタビューをもとに、保健室来室者記録の改善を図った。さらに、各関係機関を訪問し、連携について調査した。アセスメント・シートや情報提供書を作成するとともに、健康相談活動の進め方や体制づくり、関係機関との連携などについて、研究成果としてまとめた。
著者
成澤 めぐみ
出版者
専門図書館協議会
雑誌
専門図書館 (ISSN:03850188)
巻号頁・発行日
vol.263, pp.10-16, 2014-01

東京大学における学習支援活動(学術情報リテラシー教育、研究支援、教育支援、各種講習会、資料作成等)について、学内の担当部署である情報基盤課学術情報チーム内・学術情報リテラシー担当による実際の取り組みを紹介する。学内オープンで行う「テーマ別ガイダンス」、教員や学内他部局等との連携による「オーダーメイド講習会」「共催講習会」など、年間170回以上開催する様々な講習会の策定や運営等について述べ、併せて学習支援等のためのポータルサイトや支援資料作成、広報活動等にも触れる。また講習会で扱うツールや利用者の変化なども含めて、今後の学習支援活動の方向性についても展望する。
著者
高尾 こいし
出版者
神戸松蔭女子学院大学
雑誌
生活科学論叢 (ISSN:02886146)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.25-41, 1973-12-28
出版者
大阪大学アーカイブズ
雑誌
大阪大学アーカイブズニューズレター (ISSN:21877270)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.1-16, 2014-03-31

1970年の吹田キャンパス
著者
八木 光晴 及川 信
出版者
日本比較生理生化学会
雑誌
比較生理生化学 (ISSN:09163786)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.20-27, 2014-03-14 (Released:2014-03-28)
参考文献数
81
被引用文献数
1

個体レベルで生物の体の大きさとエネルギー代謝速度の関係(代謝スケーリング)を探る比較生理研究の歴史は古く,生理,薬理,農,水産そして生態学など様々な学問分野で基礎をなしてきた。近年,個体レベルの代謝則(クレイバー則)を個体群,群集,そして生態系レベルまで当てはめて横断的に展開する代謝生態論が注目されつつある。本稿では,代謝生態論の基礎である個体レベルの代謝スケーリングについてその理論的枠組みと,実証研究から明らかとなった生態学的意義を述べる。最後に,個体から生態系へとスケールアップする新しい代謝スケーリング研究の動向と展望について紹介する。

1 0 0 0 OA 全国農産表

出版者
農商務省農務局
巻号頁・発行日
vol.明治13年, 1884
出版者
東京大学出版会
巻号頁・発行日
1984
著者
木村 敏幸
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J97-A, no.4, pp.284-294, 2014-04-01

従来の波面合成技術を用いた個人向け三次元音場再生システムは数多くのスピーカを聴取者の頭部の周りに配置することを前提としている.しかし,遠隔操作システムを実現するには伝送チャネル数が多すぎるし,スピーカが聴取者の視界に入るので,視聴覚システムを構築するのが困難という問題点がある.本論文では,8個の指向性マイクロホンを用いた波面合成技術のコンセプトに基づいた個人向け三次元音場再生システムを提案する.8個の指向性マイクロホンを聴取者の頭部の周りに設定した立方体の頂点位置に配置する.再生用スピーカは聴取者の頭部の水平面上に配置されていないので,聴取者の水平方向の視界はスピーカによって妨げられていない.また,必要な伝送チャネル数は8チャネルで良い.提案システムの定位性能を定位実験によって検討したところ,想定する立方体再生空間の一辺を40 cmにし,超指向性マイクロホンを用いればシステムを構築するには十分な定位性能が得られることが分かった.