著者
やつ
出版者
社団法人日本動物学会
雑誌
動物学雑誌 (ISSN:00445118)
巻号頁・発行日
vol.13, no.153, 1901-07-15
著者
新井 俊希 北村 和也 米内 淳 大竹 浩 林田 哲哉 丸山 裕孝 バン クイク ハリー 江藤 剛治
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 C (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.J94-C, no.9, pp.252-260, 2011-09-01

最高撮影速度が200万枚/秒の30万画素超高速度CCDを開発した.この超高速度CCDはフォトダイオードと読出し用垂直転送路の間にフォトダイオード1個につきそれぞれ144個のCCDメモリを配置した特殊な構造により構成される.全画素一斉の並列動作で信号電荷をCCDメモリに記録することで超高速度撮影が可能になった.超高速度CCDの最高撮影速度を見積もるため,フォトダイオード中の電荷の移動時間により制限される最高撮影速度と,CCDメモリに印加される電圧波形がなまり,電荷転送容量が低下しその結果飽和信号レベルが低下することで制限される最高撮影速度について検討を行った.その結果,電圧波形なまりに起因する飽和信号レベルの低下が最高撮影速度を制限する主要因であることが明らかになった.対策として分割駆動と配線抵抗の低減について検討を行い,いずれも効果的であることを示した.計算結果を踏まえて,分割駆動の分割数を8とし画素配線抵抗を2分の1に低減することを行った超高速度CCD-V6を新たに設計し素子を試作した.駆動評価実験の結果,飽和信号レベルは30万枚/秒まで100%を維持し,100万枚/秒において50%,200万枚/秒において13%が得られていることを確認した.200万枚/秒におけるダイナミックレンジは36.8 dBであり,映像信号6ビット相当が得られていることを確認した.
著者
松田 知己
出版者
大阪大学
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2011-04-01

申請者はこれまでにFRET(蛍光エネルギー移動)を利用したカルシウムイオン濃度センサータンパク質Cameleon YC3.6 を元に光活性化カルシウムイオン濃度センサータンパク質 PA-Cameleon を作製していた。このセンサータンパク質はFRETのエネルギーのドナーであるPA-GFP(光活性化GFP)、エネルギーのアクセプターである色素タンパク質、そしてセンサードメインとしてのカルシウム結合タンパク質Calmodulin-M13 ペプチドから構成されていた。PA-Cameleon は HeLa 細胞内でのカルシウム応答の可視化に成功していたが、神経細胞内で自発的なカルシウム濃度変化等を検知することが出来なかった。そこで、センサー部分をニワトリ骨格筋由来トロポニンCに入れ替えて新たにPA-TNXL を開発し、ラット海馬神経の初代培養細胞内で1細胞レベルの光活性化、細胞内の自発的なカルシウム振動を可視化することに成功した (Matsuda T. et. al. Sci. Rep. 2013)。さらに、FRETとは異なる原理で光活性化カルシウムイオン濃度センサーを開発した。光刺激によって蛍光波長を変化させることができる蛍光タンパク質 mMaple に円順列変異を導入し、蛍光発色団付近に新たに出来たN末端、C末端にそれぞれM13とカルモジュリンを繋げたコンストラクトを基に、遺伝子改変により新規カルシウムイオンセンサータンパク質 GR-GECO を開発した。GR-GECOは光刺激により緑色から赤色に蛍光色を変化させ、カルシウム濃度上昇に伴い蛍光強度の増大させることができる。本センサーについてもHeLa細胞内とラット海馬神経細胞での光活性化とカルシウムイメージングに成功した (Hoi H., Matusda T. et. al. J. Am. Chem. Soc. 2013)。
著者
野崎良一
雑誌
救急医学
巻号頁・発行日
vol.11, pp.1043-1045, 1987
被引用文献数
1
著者
西村 正秀 岩月 拓 神崎 宣次 小山 虎 渡辺 一弘
出版者
Japanese Association for the Contemporary and Applied Philosophy (JACAP)
雑誌
Contemporary and Applied Philosophy (ISSN:18834329)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.1001-1041, 2009-11-12

This essay surveys some issues in the applied philosophy in the English speaking world. In September 2008, Japanese Association for the Contemporary and Applied Philosophy (JACAP) was established. An issue of this association is how to characterize applied philosophy. In the existing journals such as Journal of Applied Philosophy (JAP) and International Journal of Applied Philosophy (IJAP), the term "applied philosophy" has been used as another name of applied ethics. JACAP, however, wants to mean something more general than mere applied ethics by this term. The aim of this essay is to provide a preliminary work for this new "applied philosophy," by surveying what issues the existing "applied philosophy" in the English speaking world has handled so far. This essay consists of two parts. The first part picks up four topics of applied ethics that have recently appeared as special issues in JAP. To be concrete, these topics are "workfare," "disenfranchising felons," "moralism" and "the ethics of war." This survey gives us a sense of what issues are currently discussed in the existing journal of applied philosophy. The second part surveys a couple of issues that can be seen as different from those of mere applied ethics. The surveyed issues are "the philosophy of economics," "philosophical counseling," "deception in social science research," and "social epistemology and information science." They are taken not only from JAP but also from other resources such as Social Epistemology. Some of these issues—for instance, philosophical counseling and social epistemology and information science—are suggestive in that they show several ways for developing applied philosophy that is not restricted within the field of moral and political philosophy
著者
小林 知勝
出版者
北海道大学大学院理学研究院自然史科学部門(地球物理学)
雑誌
北海道大学地球物理学研究報告 (ISSN:04393503)
巻号頁・発行日
vol.72, pp.257-268, 2009-03-15

A feasibility test of a kriging method is conducted for estimate of a strain field. In this test the kriging method is applied to man-made data and actual ground displacement data observed in Taiwan. It is investigated how well the method can reproduce the given strain field and extract the complex strain field of Taiwan. To clarify the merits/demerits of this method, we compare the results of the kriging to those inferred from other analysis methods; one is a conventional method in which a strain is directly calculated using a triangulation network and the other is a method incorporating a spatial smoothing procedure. The results demonstrate that the kriging method enables us to provide a largescale strain field spatially smoothly, and further to simultaneously extract a localized deformation. Additionally it is noteworthy that this method is robust for anomalous data, i.e., weights of anomalies are suppressed automatically. On the other hand, the standard triangulation method cannot stably extract a large-scale strain field and at a certain case artificial strain errors are produced. This method is very sensitive to anomalous data and/or even to small fluctuations (errors) of data. The method incorporating a spatial smoothing procedure that has been developed and applied in many recent studies can robustly evaluate strain components that are spatially dominant in the analyzed domain, but miss out a small-scale deformation due to the smoothing.
著者
李 悳薫
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.39-67, 1993-08-25

戦後日本の自動車産業の発展と産業政策の関係は保護者から育成者そして後見者とかわったことがわかる。しかし,論者によっては通産省と業界とはそれほど二人三脚ではなかったし,アウトサイダーとして成長したという論説もあるが,やはり後発国日本としては通産省が産業政策という名で業界の利益のため働いたことは否定できない。小論では産業政策を自動車産業の発展と結び付けてその流れと企業側の対応を占領期・復興期・高度成長期・石油危機以後・80年代以後にわけて考察することにする。
著者
高山 博
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

ローマ帝国がガリアを支配していた時代からドイツの領邦が強化される中世後期の時代まで、ドイツの王権と諸侯との関係がどのように変化し、王や諸侯の統治システムがどのように変化していったかを検討した。次の7つの時期、すなわち、(1)フランク支配以前(古ゲルマン時代)、(2)フランク時代、(3)東フランク王国と領邦の時代、(4)ザクセン朝の時代、(5)叙任権闘争の時代、(6)シュタウフェン朝の時代、(7)中世後期、に分けて作業を進めた。

1 0 0 0 OA 栗山大膳

著者
福本日南 著
出版者
実業之日本社
巻号頁・発行日
1915
著者
橘 省吾
出版者
東京大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2009

金星環境を地球と対比しながら理解することは比較惑星学上の重要なテーマである.しかし,金星研究は鉱物学・岩石学・地球化学的探査の困難さもあって,これまでは限られた探査データに基づいた理論的研究が先行し,金星環境の安定性や表層物質循環を論じるための重要な化学反応であるパイライトの分解速度データとして,10年以上前に金星環境とはかけ離れた条件下で求められた実験データ(Fegley et al., 1995)がほぼ無批判に使用されてきた.本研究では,高温超臨界二酸化炭素中で金星表層を再現したパイライト分解実験をおこない,高温超臨界二酸化炭素によるパイライトの分解速度,分解メカニズムを求めることを目的とする.また,結果に基づき,金星表層環境でのパイライトの安定性を明らかにし,金星気候モデルに応用することをめざす.研究期間を通じて,パイライト分解に関する1気圧での予備実験を系統的におこなった。結果,金星表層で予想されるよりも酸化的な環境においては,酸素によるパイライトの分解反応が反応速度を支配することがわかったが,金星表層で推定される酸化還元条件では,反応に対する酸素の影響は大きくないことが明らかとなった.これらの予備実験の結果を踏まえ,高温超臨界環境での実験系の立ち上げた.しかし,金星表層の極低酸素分圧を実験系でどのように作成し,制御するかという問題が大きいことがわかり,その解決を試みた.結果として,実験系に酸素ゲッター(グラファイト,チタン)を設置し,酸素分圧は遷移金属酸化物(V2O5, V2O4, MoO3,Fe2O3,Fe3)4, Na4V2O7)の酸化還元を調べることで測定可能であることがわかった.
著者
Nagase Masahiro Alam M.Murshedul Tsushima Akiko YOSHIZAWA Takumi SAKATO Nobuo
出版者
社団法人日本農芸化学会
雑誌
Bioscience, biotechnology, and biochemistry (ISSN:09168451)
巻号頁・発行日
vol.65, no.8, pp.1741-1747, 2001-08-23
参考文献数
41
被引用文献数
2 49

The molecules participating in apoptosis induced by T-2 toxin in human leukemia HL-60 cells were investigated. The rank order of the potency of trichothecene mycotoxins to induce internucleosomal DNA fragmentation was found to be T-2, satratoxin G, roridin A >> diacetoxyscirpenol > baccharin B-5 > > nivalenol, deoxynivalenol, 3-acetyldeoxynivalenol, fusarenon-X, baccharin B-4 = vehicle control. Western blot analysis of caspase-3 in T-2-treated cells clearly indicated the appearance of its catalytically active fragment of 17-kDa. Increased caspase-3 activity was also detected by using a fluorogenic substrate, DEVD-AMC. Next, cells exposed to T-2 led to cleavage of PARP from its native 116-kDa form to the 85-kDa product. Moreover, DFF-45/ICAD were cleaved to give a 12.5-kDa fragment via T-2 treatment. T-2 caused the release of cytochrome c from mitochondria into the cytosol. Increased enzymic activity of caspase-9 on LEHD-AMC was shown. These data indicate that T-2-induced apoptosis involves activation of caspase-3 and DFF-40/CAD through cytosolic accumulation of cytochrome c along with caspase-9 activation.
著者
杉浦 令人 和田 弘 櫻井 宏明 鬼頭 良介 合川 善浩 齋藤 有紀 角田 利彦 本谷 郁雄 朴 英浩 田村 亮介 緒方 真己 川原 有貴子 金田 嘉清
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.36 Suppl. No.2 (第44回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.E3P1196, 2009 (Released:2009-04-25)

【目的】平成18年4月に介護保険法が改正された.中でも転倒予防への取り組みは重視されており全国2/3の自治体が地域高齢者を対象に転倒予防教室を実施している.しかし、それらの活動の効果は立証されておらず、さらに要介護高齢者の転倒予防効果はほとんど報告されていない.そこで、本研究の目的は要介護高齢者が行える『安全・楽しく・長く』を念頭に構成した集団リズム運動が心身機能にどのような効果をもたらすのかを検証することである.【対象】M県の通所サービスを利用している要支援1~要介護2の19名(平均年齢/79.9±7.0歳、男:女/7:12)を対象とした.次の項目の該当者は対象外とした.(1)独歩不可能(2)運動の説明が理解困難な認知症を有す(3)急速に進行中の進行性疾患、急性疾患や不安定な慢性疾患、6ヶ月以内の心筋梗塞や下肢骨折(4)ADLで介助を有す方である.対象者を無作為に2群に割付け、個別運動と集団リズム運動を行う群を介入群、個別運動のみを行う群を対照群とした.【方法】介入前と6週後に身長、体重、BMI、握力、膝伸展筋力、坐位体前屈、開眼片脚立位、Functional Reach Test(以下FRT)、Timed Up & Go Test、歩行能力、Profile of Mood States(以下POMS)、Falls Efficacy Scale(以下FES)の測定を行った.個別運動は中川らが考案した運動を採用した.体力測定の結果を基に5~6種類の運動を選択し個別プログラムを作成した.回数は運動毎に8~10回×2~3セット、頻度は週5回、期間は6週間とした.集団リズム運動は第1~3ステージより構成され、全て音楽に合わせて行った.第1ステージでは足踏み、支持面固定での重心移動、スクワット等を行った.第2ステージでは歌詞に合わせ運動を行った.第3ステージでは『1・2・3』と足踏みをし『3』の時、一歩足を出し、それを前後左右へと繰り返した.両運動の強度はBorgScale12~13とし微調整は重錘ベルトにて行った.各群の効果判定として介入前後における体力測定の結果を比較した.介入前後の両群間の比較、さらには体力測定の各項目において変化量を介入前の値で除した値を両群ともに算出しその割合を比較した.尚、本研究は当法人倫理審査委員会の承認を得た.【結果】各群の介入前後を比較したところ介入群では坐位体前屈、FRT、最大歩行速度にて有意な向上が認められた(p<0.05).FESでは有意差は認められなかったが向上傾向を示した.対照群では膝伸展筋力、POMS(T-A)にて有意な向上・改善が認められた(p<0.01).両群間の比較では介入前後ともにFRTにて有意差が認められた(p<0.01).両群間の変化量の比較では有意差は認められなかった.【考察】6週間の短期介入にて介入群では柔軟性、バランス、歩行能力の向上が認められ、また転倒恐怖心が減少傾向を示した.よって、今回提案した集団リズム運動は転倒予防への可能性が示唆された.対照群では下肢筋力の向上が認められ個別プログラムの有用性を再認識した.
著者
橋本 邦衛
出版者
公益社団法人日本産業衛生学会
雑誌
産業医学 (ISSN:00471879)
巻号頁・発行日
vol.5, no.9, pp.563-578, 1963-09-20
被引用文献数
11

flicker値(FF)の生理学的意味を明らかにするにはチラツキの融合が,どの部位でおこるかを知ることである。Sherrington, Hecht, Granit以来,融合部位は網膜だと信ぜられてきたが,Walkerや小木の電気生理学的実験によって,視覚系に誘発される電位変動は,網膜でも融合するが,視覚皮質野では,その約1/2の低頻度で融合をおこすことが明らかにされ,また感覚的な融合頻度は,新皮質の興奮性を示す脳波のpatternとほぼ平行して変化することが,Gellhornや筆者によって確かめられた。また緊張や注意の集中によってFFが高進するのは,視覚中枢における生理的融合頻度の上昇とともに,視覚連合皮質の自発的興奮により,時間識別力が増大するためであって,おそらく中枢で生理的融合がおこる前に,これを感覚的に融合と判断する機能が,FFの基礎であると考えられる。 要するにFFは,視覚系をふくむ知覚連合皮質の興奮性の一つの表現であって,もし網膜の興奮性がほぼ一定に保たれ,またチラツキの出現点の判別に大きな誤差がなければ,FFは知覚皮質領域の興奮水準,あるいは意識の機能水準を示す生理学的指標とみることができ,また労働生理学や精神生理学の重要な研究手段として利用することができると考える。 FFは,疲労時に測定しても低下しないことがある。もし作業終了時のような,興奮が一時的に高まる時期に測定するとか,あるいはtestが被検者に興奮刺激を与えるようなことがあれば,FFの低下は陰蔽されて測定値に現われぬことも当然である。FFの測定が他の生理学的測定と最も異なる点は,testが被検者の意識状態を刺激し,それがFFを変化させること,つまり測定が不確定だということである。測定の物理的条件を一定にするだけではこの不確定性は解決されない。ここにflicker testの難かしさと意味が存在することを指摘し,測定の具体的な進め方について筆者の見解を述べた。
著者
星野 伸明
出版者
金沢大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究は実証と理論の両面で進めた。まず実証面では労働力調査個票データを匿名化し、匿名化手法のリスクや有用性を実証研究するための基盤を構築した。また実証の妥当性を確保し、日本の匿名化実務について指針を得るため、外国の先進的事例を調査してまとめた。理論面では、リスク評価の対象として頻出する疎な分割表の挙動を説明するため、極限条件付き複合ポアソン分布族の性質を評価した。特に、ベル多項式に依存した新しい漸近論を提案した。