著者
山口 弘誠
出版者
京都大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2009

豪雨災害の軽減を目指して、様々な雲微物理量の推定による降雨予測精度の向上を目的に、偏波レーダーから推定される降水粒子種類情報、および水蒸気量をデータ同化することで、降雨予測手法の高度化を実現した。また、偏波レーダーを用いて降水粒子の形成過程を通して水蒸気量を推定できる可能性があるという概念を示した。
著者
前川 泰之
出版者
大阪電気通信大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

雨域分布に関連した降雨時の衛星通信回線のネットワーク動作特性については、まず本学(寝屋川)において方位角が約30°離れた3衛星間でのサテライトダイバシティ効果の検討をそれぞれの降雨減衰の測定値を用いて数値的に検討を行なった。降雨減衰値には、SCC、N-STAR、およびBSのKu帯あるいはKa帯電波を同時に測定したデータを用いた。一方、20〜50km距離が離れた数地点間におけるサイトダイバシティ効果についても、同様に測定値に基づく数値実験的な評価より総合的に検証を行った。測定地点としては、本学(寝屋川)と本学から北東に18km離れた京都大学宇治構内、および約42km東方の同信楽MUレーダーサイトを選び、SCC(スーパーバード)およびBS電波受信装置をそれぞれ設置した。そして降雨減衰同時の累積発生時間率分布について2003年から2004年のほぼ2年間にわたって蓄積された各測定点のデータからサイトダイバシティ効果の評価を行った。その結果、Ku帯において1地点では年間時間率0.1%程度発生する3〜4dB程度の減衰量は、2地点間でサイトダイバシティによる切替え受信を行うことにより、ほぼ0.01%以下に減少させることが可能であることが示された。また上記の3地点間での減衰発生の時間差から雨域の移動速度と移動方向の推定し、2003年から2004年の2年間に得られた約100例の降雨事象について、天気図での前線や低気圧等の移動速度や方向と比較を行った結果、両者の間に0.9を超える良い相関があり、数十km程度の距離では前線とほぼ垂直な方向へ雨域が全体的に移動していることが本測定により実証された。そしてサイトダイバシティ効果については、前線と垂直な通過方向に2局を配置するほどその効果が上がることが統計的に示された。また、サテライトダイバシティでの伝搬路の差による効果についても同様の傾向が認められた。
著者
中村 浩二
出版者
金沢大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1988

(2) 金沢市湯涌にあるハクサンアザミの群落とその周辺でアリ類の生態の基礎調査を行ったところ,2亜科9属16種が確認され,そのうち高密度であったのは,ムネアカオオアリ,トビイロケアリ3種,アシナガアリであった。(2) ハクサンアザミには,アザミヒゲナガアブラムシと他1種が5月後半から7月ごろまで高密度に発生するが,これにはアリ類はattend(随伴)しなかった。(3) アリ類に対するアザミ食葉性甲虫類の防衛行動をクロヤマアリの野外コロニ-とエゾアカヤマアリの室内飼育コロニ-を使って実験した。ヤマトアザミテントウ,アザミクビホソハムシ,アザミカミナリハムシには化学防衛が認められた。しかし,アザミクビホソハムシの防衛には背中にのせた糞の存在が重要であること,アザミカミナリハムシの化学防衛力はあまり強くないこと,ヤマトアザミテントウの化学防衛力は安定して強力であった。アオカメノコハムシは尾端に乗せた糞を巧みにあやつってアリの攻撃をかわすことができた。キベリトゲトゲは全く無防備であっが潜葉性であるためにアリには攻撃されにくいであろう(4) 渓流ぞいの谷間,道沿い,開けた場所など異なる環境にはえているハクサンアザミに対する各種甲虫類の分布を調べたところ,ヤマトアザミテントウは谷間に限って分布するが,アザミカミナリハムシ,アオカメノコハムシは様々なハビタ-トを利用できることがわかった。(5) ハクサンアザミの植物体上でのアリの密度は低かったこと,また甲虫類の化学防衛できるので,アリがギルド構造に及ぼす効果は少なかった
著者
白倉 一由
出版者
山梨英和大学
雑誌
山梨英和短期大学紀要 (ISSN:02862360)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.23-34, 1992-12-10

『日本永代蔵』の主題についての論究は現在まで多くの先学によってなされている。作品の主題は作品の文芸性の追及でなければならない。『日本永代蔵』の主題は西鶴が『日本永代蔵』で書いている本質性の究明でなければならなく、文芸性を捉えなければならない。『日本永代蔵』六巻六冊各巻五章合計三十の短篇小説集であるが、各短篇の主題について文芸性の観点から追及し究明した。巻一から巻四までと巻五巻六とは一度に書かれたものではなく、二度に分けて執筆されている事は文献学的・書誌学的な観点からもいいえるが、文芸の成熟度、文芸性の観点からもいうことができる。巻一から巻四までの作品は文芸として昇華されているが、巻五巻六の作品は教訓的・素材的未熟の作品である。『日本永代蔵』の主題の第一は世の人心の究明であり、第二は才覚・始末等人間の行き方、人生如何に生きるかの問題であり、第三は人間の力の限界、神の認識であり、第四は算用その他の町人生活の方法であり、第五は商業資本主義の社会構造の把握である。
著者
森 耕一
出版者
園田学園女子大学
雑誌
園田国文 (ISSN:02881454)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.57-72, 2000-03-15
著者
山内 正人 砂原 秀樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.438, pp.97-100, 2010-02-22
参考文献数
18

センサの低価格化や高性能化が進み、様々なセンサの設置が進んできている。また設置されたセンサをネットワークで繋ぐことでセンサ単体では困難なことが可能となった。例えば気象センサネットワークでは高密度な気象データを集めることで、低密度なセンサデータでは困難であったゲリラ豪雨などの高精度な予測が実現可能となる。しかし、センサデータを応用するためには、データの信頼性も重要となる。従来では人手によってセンサデータの信頼性を確保していたが、本稿ではMicro blogを用いることで、自動でセンサデータの信頼性が向上できることの可能性について示した。これにより、今後規模が爆発的に増大するセンサネットワークへも対応が可能となる。
著者
古屋 秀隆
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

(1)分類日本海産アオリイカから1種(Dicyema koshidai)、土佐湾産スナダコから3種(Dicyema irinoense, Dicyema tosaense, Dicyema sphaerocephalum)、瀬戸内海産イイダコから3種(Dicyema akashiense, Dicyema awajiense, Dicyema helocephalum)、土佐湾産ヨツメダコから2種(Dicyemas balanocephalum, Dicyema leiocephalum)およびの沖縄産コブシメから1種(Dicyemennea ryukyuense)、10新種を発見し記載した。(2)系統と進化ニハイチュウ類の系統と進化について、次のことを明らかにした。1)ニハイチュウの極帽形態が宿主の頭足類間で収斂していることが示唆された。2)ニハイチュウの生活史戦略を明らかにした。3)2科6属のニハイチュウ類の滴虫型幼生の細胞数と細胞構成を明らかにした。3)頭足類の腎臓の構造とニハイチュウ類の寄生状況を比較検討した。4)ニハイチュウと頭足類との関係(宿主特異性や共進化)を明らかにする前段階として、まずミトコンドリア遺伝子(16S rRNA,12S rRNA,COI)を用いて日本沿岸産の頭足類33種の系統関係を明らかにした。ニハイチュウの系統関係に関しては、現在までにアオリイカ、マダコ、イイダコ、アマダコ、スナダコ、コウイカ、カミナリイカ、シリヤケイカに寄生する16種のニハイチュウについて、ミトコンドリアCOI遺伝子の塩基配列を明らかにした。現段階で、ニハイチュウ類の系統に関しては、同じ宿主の頭足類にみられる種どうしは、異なる宿主の間の種よりも近縁であり、ニハイチュウ類は頭足類と共進化してきたことが示唆された。
著者
前川 泰之
出版者
大阪電気通信大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2000

大阪電気通信大学(寝屋川市)構内の衛星通信実験局で過去15年間以上にわたり連続測定を行ったCS-2、CS-3、およびN-StarのKa帯ビーコン波(19.45GHz、右旋偏波、仰角49.5°)を用いて、各種前線通過時の降雨減衰の累積時間と継続時間特性を詳しく調べた。その結果、4dB以下のしきい値では、温暖・寒冷・閉塞前線、5dB以上のしきい値では、停滞前線や夕立・台風による降雨時に発生する減衰がより大きな累積時間率を占めることが分った。また、継続時間分布は3〜10dB程度のしきい値に対し、寒冷前線、停滞前線、夕立・台風の順に大きくなり、しきい値が低い場合には温暖前線が占める時間率が大きくなり、しきい値が高くなると停滞前線南側の影響が大きくなることが示された。同様に過去13年間にわたって連続測定されたKu帯放送衛星電波(11.84GHz、右旋偏波、仰角41.4°)を用い、各種前線通過時におけるKa、Ku両周波数帯間の降雨減衰特性の比較検討を行なった。その結果、減衰比の年変化については、梅雨期に停滞前線上を低気圧が通過する際に発生する降雨では減衰比が大きいのに対し、秋雨期の停滞前線の南側で発生する降雨では夏季の夕立と同様減衰比が小さいことが分った。この変化は主として雨滴粒径分布の差異で生じ、前者は霧雨型、後者は雷雨型との対応が示された。さらに、過去4年間(1995-1998)測定されたKu帯JCSATの上下回線(14/12GHz)の降雨減衰量を用い、軌道位置110°(BS)、132°(N-Star)、および150°(JCSAT)の各衛星間でサテライトダイバシティを行なった際に期待される不稼働率の改善度について数値的に検討を行なった。計算は降雨事象毎の雨滴粒径分布に応じて減衰係数を変換し、衛星間の測定値をKa帯(19.45GHz)あるいはKu帯(11.84GHz)に換算することにより行なった。その結果、Ka帯では10〜20dB(Ku帯では3〜10dB)程度の減衰量に対し、約20〜50%の不稼動率の改善が見込めることが分った。
著者
蒲生 重男
出版者
横浜国立大学
雑誌
横浜国立大学理科紀要. 第二類, 生物学・地学 (ISSN:05135613)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.1-21, 1991-10-31

Eleven specimens of serolids (Crustacea, Isopoda, Flabellifera, Se-rolidae) were collected by the Japanese Antarctic Research Expedition (JARE) from the Antarctic Sea during 1973-85. Examination of the materials has resulted in the finding of four known species, Serolis polita PFEFFER, S. pagenstecheri PFEFFER, S. (Ceratoserolis) trilobitoides EIGHTS, and S. (C.) meridionalis VANHOFFEN, Some brief notes and illustrations are given for the species.
著者
高野 陸男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.53, pp.3-10, 1993-06-18

マルチメディア通信の実現に向けて将来ビジョンと技術課題を述べる。まず、メディア符号化とネットワーク性能との関係を示し、高圧縮符号化技術とメディア構造化技術が、経済化の観点から重要であることを述べる。構造化の例として、ISDNカラオケ、キャッチビジョンについて説明する。次に、シームレス化技術が人間の生産活動支援の観点から重要であることを述べる。例として、クリアボード、多視線一致撮像表示システム、音像定位通信システムについて説明する。最後に、マルチメディア通信により変革がもたらされることが期待される実作業として、協調作業、遠隔モニタリング、情報提供サービスについて考察する。This paper discusses future vision and technology toward multimedia communication. First, the relation between media coding and network is shown. High efficiency coding techniques and structure techniques are important for economical multimedia communication systems. As the examples of systems using structured media, the Karaoke system through ISDN and the event driven visual communication system are shown. Next, seamless multimedia communication systems such as the ClearBoard, the multiple-eye-contact teleconference system and the stereophonic sound image localization system are shown. Finally, cooperative work, monitoring and information providing are discussed as the fields innovated by the multimedia communication systems.
著者
周東 美材
出版者
東京大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2006

本年度は、「童謡のメディア論--2雑誌『赤い鳥』における「声」の重層と再編」『社会学評論』234号(日本社会学会)の発表を中心として、本研究がこれまで主たる研究課題としてきた近代日本における童謡とメディアに関する歴史社会学的研究の実証的・理論的研究のまとめを行った。本論文では童謡における「声」と「文字」の文化の重なりを考察しながら、「文字」が作り出す「声」の文化のありようや、複製技術時代における音楽文化のありようについての提言を行ったものである。また、「鳴り響く家庭空間--1910-20年代日本における家庭音楽の言説」『年報社会学論集』21号(関東社会学会)では、蓄音機やレコードが音楽のメディアとして「家庭」という空間に浸透していくプロセスについて、それらのメディアが普及する以前の言説、とりわけ音楽雑誌における「家庭音楽」を取り上げて論じた。言説の内容や担い手、言及される音楽ジャンルの変化をたどりながら、レコード普及の言説といかなる関係を結び、接合していったのかを考察した。いずれの論文も研究課題である近代日本の音楽の歴史におけるメディアと子どもの関わりを論じたものであり、メディアによる音楽文化の再編を論じた点に特に独自性がある。ここで言う音楽文化の再編とは、「音楽」概念の再定義と、音楽の制作・流通・受容をめぐるシステムの再編制である。また、本年度は、高校野球における応援演奏に関する研究にも考察の範囲を広げた。いわゆる「夏の甲子園」を取り上げつつ、ブラスバンドによって演奏されている楽曲について論じたものである。甲子園における音楽レパートリーにはいかなるものがあるのか、そのレパートリーはいかなる仕組みによって生み出されているのかを考察した。これまで本研究では、主にメディア技術の変化による制度やシステムの再編を論じ、音楽内容の変化は付随的な変化として位置付けようとする傾向あったが、むしろこの論考では音楽テクストの変容を中心に考察し、音楽テクストをめぐって展開される媒介作用(メディエーション)の一様態を考究した。上記の各論文とも社会学のみならず、音楽学やポピュラー音楽研究に対し社会学の立場から一石を投じるものでもある。
著者
大津留 厚
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

第一次世界大戦初期のハプスブルク帝国では、一方で総力戦体制に向けて諸政策が取られたが、他方で難民、敵性自国民、捕虜兵など総力戦体制から排除された人々を抱え込むことになった。
著者
熊谷 和江
出版者
一般社団法人照明学会
雑誌
照明学会誌 (ISSN:00192341)
巻号頁・発行日
vol.92, no.1, pp.3-4, 2008-01-01

「ポートピア習志野」は,全国の競艇レースをコンサートホールさながらの臨場感で楽しめる最新の場外舟券売場で,一般席460,有料指定席283の規模を有している.1階から3階まで続く高さ27mのメインホールは,目の前に広がるフルカラーLED大型映像装置が設けられており,江戸川競艇場をはじめ,全国の競艇場のダイナミックなレースやナイターが心ゆくまで満喫できる施設となっている.
著者
本江 昭夫 喜多 富美治 岩下 有宏 工藤 麻紀子
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 自然科学 (ISSN:09193359)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.197-201, 1996-06-26
被引用文献数
1

ムラサキモメンズル倍数体とそれらの雑種の形態の特徴を調査した。植物体を1993年には圃場で,1994年には温室で育成した。野生集団に比べて,栽培集団の方が,草丈,茎の直径,茎あたりの乾物重はあきらかに高かった。1葉あたりの小葉数は野生集団で13〜15枚であったが,それ以外の集団では20〜23枚であった。野生集団の2倍体より,それらの雑種の方が長い花序を持っていた。また,花の長さ,旗弁の幅,翼弁の長さ,小葉の長さ,花粉粒の体積において,5倍体の方があきらかに大きい値を示した。中国の2倍体と日本の4倍体について,同一の種として分類すべきと思われるが,今後さらに研究する必要があろう。
著者
Mackworth Cecily 原山 重信
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要 フランス語フランス文学 (ISSN:09117199)
巻号頁・発行日
no.42, pp.127-135, 2006

本論はCecily Mackworth, English Interludes, London and Boston, Routledge& Kegan Paul, 1974の第2章The Young Mallarmé のうち、The FrenchQuarter という表題の小見出しのついた箇所の全訳である。私としては、この論文の翻訳を、小見出しと紙幅の許す範囲の長さとに配慮しながら連載していきたいと考えている。 何故この文献を紹介しようという考えに至ったのか? それはこの文献が菅野昭正著『マラルメ』(中央公論社、1985年)には部分的に紹介されているものの、多くのマラルメ研究者が引用する論文ではないし、最近上梓されたジャン = リュック・ステンメッツ著『マラルメ伝』(柏倉康夫・永倉千夏子・宮嵜克裕訳、筑摩書房、2004年)にも触れられていない一方、マラルメにとって要の問題の一つである、詩人と英国との関係を考える上で有効な詳細情報を提供してくれるものであり、しかも英語で書かれていることもあって、多くの日本人マラルメ研究者に知られていないという事情による。したがって、読者として想定しているのは、日本人のマラルメないしその周辺に関心のある方々である。 そもそも研究者への利便を考えた時、フランス語以外の文献の翻訳紹介は、研究のレベルアップに貢献する意味が大きいように思われる。中世文学や言語学関係の研究者以外にはほとんど顧みられることがないドイツ語文献などはその最たるものであるが、英語文献の翻訳もそれなりに意味があるだろう。 この論文は、イギリスの母国人でないと困難である地理的、文化的側面を明らかにしてくれるという意味で注目に値する。ここでは若きマラルメが後に夫人となる女性と駆け落ちして滞在したロンドンの地域の詳細が明らかにされる。このこと自体はマラルメ研究に根本的修正を迫るものではないが、マラルメとイギリスの関係の根深さを証してくれるものであり、これはやがて職業人としては英語教師でもあった詩人がものしたエドガー・アラン・ポーの翻訳をはじめ、『古代の神々』、英語の教科書の類、さらに英国人たちとの交友関係を考える際、有益な情報ともなってくれるだろう。