著者
斉藤 奨 大森 康正 松井 繁己 小松原 忠知
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.229-232, 1962

新潟県で採集されたショウジョウバエは2科5属23種であり, そのうち新潟市では2科4属18種が得られた.主な3種, カオジロショウジョウバエ, オオショウジョウバエおよびキハダショウジョウバエの季節的消長をみると, いずれも7月中旬に山を形成したほかオオショウジョウバエは10月下旬に, キハダショウジョウバエは11月上旬に再び山を形成する双峰型の消長を示した.その他の種はほとんど秋季に主として採集された.なおクロショウジョウバエの異常発生が1960年と1961年の2カ年にわたり梅雨明けにみられた.
著者
榎並 利博
出版者
日本社会情報学会
雑誌
日本社会情報学会全国大会研究発表論文集 日本社会情報学会 第25回全国大会
巻号頁・発行日
pp.291-296, 2010 (Released:2011-03-26)

Now Japan is discussing about National ID, and will have to make a decision about what type of National ID model Japan should adopt. We can find 3 types of National ID model, separate-model, flat-model, and sectoral-model. This paper shows that the discussion will be led to the wrong way, because that doesn't have the view point of Social Informatics. This paper says that on the basis of Social Informatics, Japan should adopt a flat-model on National ID and establish an independent organization which would protect Japanese people from encroachment thorough flat-model.
著者
高橋祥友
雑誌
防衛衛生
巻号頁・発行日
vol.50, pp.285-290, 2003
被引用文献数
1
著者
畠山 良己
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波
巻号頁・発行日
vol.95, no.219, pp.19-26, 1995-08-25

音により魚群の行動を制御したり、大きな音の漁業への影響を評価するために重要な4種類の音圧レベルがある。第1番目が音を聴くときの基本的特性ともいうべき魚の聴覚閾値である。現在世界中で30魚種以上のオージオグラムか測定されており、ここ10年で日本でも6魚種について測定された。第2番目が誘致レベルであり、多くの放声実験で誘致的反応があった魚群位置の音圧を計算してみると、大まかには110-130dBの範囲にあった。第3番目は威嚇レベルで、一般的魚で140-160dBの音圧に驚く反応を示した。第4番目が損傷レベルで、海底に埋めた火薬の発破では220dB以上で死ぬ魚の発生の可能性がある。
著者
奥山 倫弘 伊野 文彦 萩原 兼一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 計算機アーキテクチャ研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.19, pp.145-150, 2008-03-05
参考文献数
6

本論文では全点対最短経路(APSP:All-Pairs Shortest Path)問題をGPU(Graphics Processing Unit)を用いて高速化した結果を述べる.提案手法は,GPUで動作するプログラムをGPU向けの開発環境CUDA(Compute Unified Device Architecture)を用いて記述する.アルゴリズムには単一始点最短経路を繰り返し求める手法(SSSP反復法)を用いる.問題全体での逐次処理を減らしてより高い速度向上を得るために,1っのSSSP問題を1つのタスクとし,それらのタスクを並列処理する.さらに,共有メモリを用いてタスク間でデータを共有し,グローバルメモリの参照を削減する.結果,既存手法よりも3.5〜18倍高速であった.また,SSSP反復法の性能がグラフの特性に依存して変動することを示す.

1 0 0 0 OA 精神病学集要

著者
呉秀三 編
出版者
呉秀三
巻号頁・発行日
vol.前, 1895
著者
小高 理香 菅野 輝美 片木 敏行 瀧本 善之
出版者
日本農薬学会
雑誌
日本農薬学会誌 (ISSN:03851559)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.235-241, 2002-08-20
参考文献数
28
被引用文献数
2

フェニトロチオン及びそのオキソン体のフランスの湖水及び日本の池水-底質系での好気的な代謝試験を行った.系への通気方法がフェニトロチオンの代謝経路に与える影響を見るために, 水層中に穏やかに通気するかまたは水表面上に空気を流す方法で実験を行った.いずれの方法においても代謝経路はほぼ同じであったが水-底質間の放射能分布に若干の違いが認められた.水中通気による嫌気雰囲気の減少から, フェノール体と二酸化炭素の生成量が増加し還元的代謝が減少した.フランスと日本の水-底質系でのフェニトロチオンの代謝に顕著な差異は認められず主にP-O-アリール結合の開裂によるフェノール生成, ニトロ基のアミノ基への還元とそれに続く.アセチル化により分解された.オキソン体の生成(<1%)は主要な分解経路ではなく, 速やかにP-O-アリール結合が開裂しフェノール体に分解された.
著者
茨木 志織
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.39, pp.1-2, 2010-12-09

カーネル法を用いたクラスタリングの 1 つにスペクトラルクラスタリングがある.本研究では,ノイズを含んだデータに対し,そのノイズをランダム行列の手法を用いて取り除くことにより,スペクトラルクラスタリングの精度を上げる手法を提示する.カーネルにはガウスカーネルを用いて,Wishart 行列の固有値分布とガウスカーネルで写像した特徴空間における内積行列の固有値分布が等価であることを利用し,ノイズを推定する.The spectral clustering is known as one of methods for clustering by using kernel technique. In this study, we shall show a method of improving spectral clustering by removing the noise from data with the theory of random matrices. We will use the Gaussian kernel and estimate the noise since the spectral distribution of Wishart matrix is equivalent to one of the matrix constituted from inner products of Gaussian kernel.
著者
菊池 結花
出版者
秋田大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

モダフィニルに効果の性差とCOMTの遺伝子多型による差異に関する報告(Dauvillriers2001,2002)の追試を日本人に行っている。加えて治療のアルゴリズム上では第二選択薬であるリタインについても、同様の検討を行っている。約50例の症例について、遺伝子多型に関しては、COMT(158 Va1/Met)に加えて、orexin2 receptor(1246G>A), clock gene(3111 T>C),BDNF (66 val/met)を検討した。またナルコレプシーは特異的なHLA型を持つことが報告されているために、HLA遺伝子型のDRB1*1501、DQB1*0602の有無についても検討した。orexin2 receptor 1246G>Aについては、32例のうちでG/G,28/32,G/A,4/32であった。Clock 3111 T>Cについては、T/C,10/32,T/T,22/32であった。COMT 158については、Val/Met, 22/32, Va1/Va1, 9/32, Met/Met, 1/32であった。BDNF va166metについては、Val/Met, 23/32, Va1/Va1, 5/32, Met/Met, 4/32であった。HLA typingに関しては、脱力発作のあるナルコレプシーでは、95%の症例でHLA-DRB1*1501、HLA-DQB1*0602が陽性であったが、少数ではそれ以外の症例もみられた。また治療薬の違いについて、HLA typingとモダフィニルvsメチルフェニデートで比較したところ、HLA-DRB1*0901:メチルフェニデート処方患者が有意に多い(p〈0.05)、HLA-DQB1*0301:モダフィニル処方患者が有意に多い(p〈0.05)、HLA-DQB1*0303:メチルフェニデート処方患者が有意に多い(p<0.05)の結果が得られたので、今後は症例数を増やして検討を継続したい。今までのところ、COMT多型に関しては、診断名や処方薬に対する有意な影響は認められてない。
著者
倉井 庸維
出版者
東京都立大泉高等学校
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2009

○研究目的:生徒自ら問題設定と解決をし、それらをレポートとして作成し発表する(課題学習)授業を約1年間行うことによって、受講した生徒の数学に対する見方や数学に取り組む姿勢(数学観)の変容を調べる。○研究方法:4,9,1月に実施された自由記述のアンケート、提出された4回のレポートならびに発表の様子を全体の生徒の様子と1生徒Kを中心に着目して、時系列に分析していく。○実践の方法:授業は、高校3年の生徒を対象に問題演習形式で行う。生徒は、1学期2回、2学期2回、授業で扱った問題を源問題として問題設定し、その解法をレポートにし、教師に提出するとともに、そのレポートの内容を授業のクラスで他の生徒の前で発表する。○実践の結果(1)4月のアンケート結果から、受講理由を「受験科目であること」とする生徒が最も多くみられ、生徒Kの受講理由も同様であった。(2)6月の第1回目のレポートの発表では、ほとんどの生徒が自分の問題解法を黒板に書き写すのみであったため、指導をした。事前にプレゼンテーションの仕方を指導する必要があった。(3)9月のアンケート結果から、本授業を好意的に受け止めている生徒が最も多くみられた。授業に対する要望として、生徒Kから生徒同士で問題解決のための話し合いの時間の確保が出された。(4)1月のアンケート結果から、授業に対して最初はとまどったものの探究的活動あるいは創造的活動に従事し、良い経験をしたとする肯定的記述が見られた。○結論(1)生徒は、実際に問題設定を行うことにより深い理解や発展的な考察を行うことができた。(2)課題学習を行ったことによって創造的探究的な学習に従事し、数学に対する見方が変容した生徒がいた。○今後の課題生徒間の話し合いを活性化させるための方法の検討、授業者のスタンスの取り方、生徒によって設定された問題とその解法それぞれに対する評価の観点を作成することである。
著者
DETHELEFS H.J.
出版者
中央大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1996

この研究のテーマはゲーテ時代におけるゴシック様式の再興である。かっては悪趣味と見なされたゴシック様式の再評価は、疾風怒濤時代の、とりわけ若きゲーテによるシュトラ-スブルク大聖堂賛美の功績である。時代の趣味のこのようにラジカルな変化と、ロマン派、特にフリードリッヒ・シュレ-ゲルに見られる芸術の宗教化に至る過程を辿りたい。研究は二部から成る。第一部では英国人の先駆者、リベラルでエクセントリックなウィッグ派貴族党員達について詳論する。彼らのゴシックへの関心は芸術の宗教化や中世賛美からはほど遠いものだった。英国におけるゴシック再興の源は絵画的な庭園芸術という新しい考えである。一見無秩序な風景庭園の中のゴシック建築は、公的な自己表現から私的領域への隠遁表明だった。ヨーロッパ大陸におけるこのような「自然的」ゴシックの最初の例は、リベラルなデッサウ君主、フランツ・フォン・デッサウによって、ワイマ-ル近郊の田舎町ヴェルリッツに建造された。ゲーテはこの場所を愛して度々訪れ、ワイマ-ル市のための造園研究を行った。もう一人のヴェルリッツ賛美者はゲオルク・フォルスターである。フォルスターは後に、未完成のケルン大聖堂を礼賛する演説を書くが、これがF・シュレ-ゲルに強い影響を与えることになる。第二部では、シュレ-ゲルが、多くの点で古典派建築理論から隔たっていないが、超越性に達しようとする建築としてのゴシックの特性を貶めることもない、彼独自の美学的カテゴリーをいかにして構築してゆくか、詳論する。