著者
海賀 孝明 長瀬 一男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.87, pp.61-63, 2004-08-20

劇団わらび座では10年以上前からデジタル技術を使い,様々な試みをしてきています.本発表では,1)古文書のデータベース化,2)民謡のデータベース化,3)モーションキャプチャシステムで記録した伝統芸能を学習するためのDVDの開発,などを紹介します.The theatrical company Warabi-za has been challenging to use the digital technology in the area of traditional arts for more than 10 years. In this paper, we introduce some of the outcomes, which include 1) construction of the database of ancient documents, 2) construction of the database of traditional folk songs, and 3) production of DVD videos for studying traditional folk dances using motion capture technology.
著者
有馬 英俊
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.124, no.7, pp.451-464, 2004-07-01
被引用文献数
2 9

Due to the growing concerns over the toxicity and immunogenicity of viral DNA delivery systems, DNA delivery via nonviral routes has become more desirable and advantageous. In particular, polycation complexes with DNA (polyplex) are attractive nonviral vectors. To design novel polycationic vectors, we prepared polyamidoamine starburst dendrimer (dendrimer) conjugates with three cyclodextrins (CDE conjugates) and three generations (G2, G3, and G4) of dendrimers. Of seven CDE conjugates, an a-CDE conjugate (G3) with an average degree of substitution (DS) of α-CyD of 2.4 [α-CDE conjugate (G3, DS 2.4)] showed greater gene transfer activity than dendrimers and other α-CDE conjugates with less cytotoxicity. These results suggest the potential use of α-CDE conjugate (G3, DS 2.4) as a polycationic vector in vitro and in vivo. Herein, I review a recent polyfection method, with special focus on α-CDE conjugate (G3, DS 2.4).
著者
木俣 昇
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
Journal of the Operations Research Society of Japan (ISSN:04534514)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.59-87, 1987-03
被引用文献数
1

われわれは、大震時避難計画のための情報システムとして、浜田らの経験的な延焼速度式に基礎を置く火災の延焼シミュレーション・システムの開発を行ってきた。このシステムは、メッシュ型の視覚的なシミュレーションであり、同時出火を取り扱うことができる。本論文では、このシステムの計画情報システムとしての検証を行っている。まず第一に、その実火災に対する再現性の検討を行い、福光大火の場合にも、酒田大火の場合にも、延焼の形状、延焼の速度ともに比較的良好な再現在を示すことを明らかにしている。第二に、本システムの出力を規定している要因の影響について検討している。要因としては、WD(風向)、WV(風速)、R(建ペイ率)。P(本造建物混成比)、β(防火木造率)、およびM(メッシュ・マップ)の6個とし、それぞれに2水準を設定し、直交表L_<16>(2^<15>)によるシミュレーション実験を実施し、分散分析を行っている。そして、木造建物混成比が最も重要な要因で、その寄与率は48。5%で、第二にはメッシュ・マップがきて、その寄与率は41。6%となっていること、風速は第三位の要因で、6。1%の寄与率をもつが、しかし、5%の水準でのみ有意となっていること、風向、建ペイ率、防火木造率は、5%水準でも有意とはなっていないことを明らかにしている。
著者
杉信 賢一 鈴木 信治 小松 敏憲
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.300-308, 1989-03-31
被引用文献数
3

採種栽培時におけるイタリアンライグラスの耐倒伏性を高めるため,この選抜に必要な個体レベルでの耐倒伏性と,関連形質の変異及び相互関係を明らかにしようとした。耐倒伏性が強く直立型のワセアオバと,耐倒伏性が弱くて中間型のワセヒカリの2品種を供試し,検討を行った。1981年8月下旬に播種,10月中旬に圃場に個体植えした材料について,翌年,耐倒伏性,種子収量及び関連形質の調査を行った。両品種とも出穂始めころから倒伏が始まり,登熟が進むにしたがい倒伏が著しくなったが,常にワセアオバがワセヒカリより倒伏の程度が低かった。一方,種子収量はワセヒカリがワセアオバより42.5%高かった。ワセアオバでは耐倒伏性の優れた個体は,出穂日が晩く,出穂から開花までの日数が少なく,草型は直立型で,最上位節間が長く,最太節間径が太く,茎数,二次分げつ茎数・穂数及び頴果数が少なくて,曲げ抵抗が強い傾向が認められた。ワセヒカリで耐倒伏性の優れた個体は,葉の下垂度が大きく,最太節間径が太く,茎数及び二次分げつ茎数とも少なく,穂重/稈重比が小さく,1穂当たりの小穂数が多く,穂重及び1穂当たりの種子重が重い傾向が認められた。ワセヒカリで種子収量の優れた個体は,穂数は多いが,二次分げつ茎数が少なく,穂重/稈重比が大きく,1穂当たりの種子重が重い傾向が認められた。耐倒伏性と重相関の高い形質として,ワセアオバでは最上位節間長,出穂時の草丈,出穂日,草型及び曲げ抵抗の5形質が選択され,ワセヒカリでは曲げ抵抗,出穂時の草丈,最上位節間長,二次分げつ茎数,最太節間径,穂重/稈重比及び葉長の7形質が選択された。種子収量と重相関の高い形質として,両品種とも1穂当たりの種子重と穂数が選択され,これに加えて,ワセヒカリでは,出穂時の草丈,主茎分枝数,最上位節間長及び主茎節数が選択された。耐倒伏性と種子収量との複合形質と関連の強い形質として,両品種とも耐倒伏性及び種子収量自体が選択され,これに加えて,ワセアオバで小穂数,最上位節間長,葉型,出穂日及び上第二位節間長,ワセヒカリで二次分げつ茎数が選択された。以上の結果から,採種栽培において高種子重を保ちつつ耐倒伏性を高めるには,1穂当たりの種子重を高めるとともに,これを支える茎基部の節間径を太くして,曲げ抵抗力の大きい強健な茎を持つ植物を選抜することが有効と結論された。
著者
山田 耕司 小林 正
出版者
豊田工業高等専門学校
雑誌
豊田工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:02862603)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.135-138, 2006-11-24

Architects want the free shape for their architecture from the ordinary structural design. Free shape design needs the structural design agent system for their probability of structural limit. This report deals with the both the scanning of a free shape and the creation of its structural analysis data. As results, the smooth surface needs the scanning accuracy of 1/50-length for the short span of scanning object. The complicated surface needs the scanning accuracy of 1/4-wavelength of its surface. The useful file format is 3DMF. The smooth surface decreases the total number of nodal points into 10% of original scan data, and it can be analyzed with shell elements. The complicated surface needs 3Ds olid analysis with hexahedral solid elements.
著者
青山 幹雄 清兼 幸雄 中村 正実 川尻 信哉
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.361-362, 1990-09-04
被引用文献数
1

通信ソフトウェアなどのリアルタイムシステムを、地域分散した開発拠点で並行開発するための分散CASE環境ICAROS-イカロス-(Integrated Computer-Aided enviRonment for c0operative Software development)を開発している。ワークステーション(WS)上で状態遷移図に基づくリアルタイムシステムの設計を支援する。
著者
渡部 重十 小野 高幸 阿部 琢美 齋藤 昭則 大塚 雄一 山本 真行
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

スペースシャトル,宇宙ステーション,人工衛星が飛翔する高度100km以上の熱圏には,中性大気中に0.01%ほどのプラズマが混在している.プラズマは磁力線に束縛された運動をするため,中性大気とプラズマ間には無視できない運動量輸送が存在する.最近の衛星観測やモデリングは,中性大気の運動がプラズマの運動に強く依存していること,電磁場を介したプラズマの運動が中性大気の運動をコントロールしていること,熱圏中性大気の東向きスーパーローテーションがプラズマとの相互作用に起因している可能性があること,を明らかにした.しかし,中性大気とプラズマの運動を熱圏上部で同時に測定した例はない.平成19年9月2日19:25に宇宙航空研究開発機構/内之浦宇宙空間観測所からS520ロケットを打ち上げた.このロケットにリチウムガス放出装置とプラズマ・電磁場観測装置が搭載された.〜1000Kのリチウムガスを230km,190km,140km高度でロケットから放出した.リチウムガスによる太陽光の共鳴散乱を地上の多地点から観測し,上部熱圏風の高度分布を測定することに世界で初めて成功した.リチウムガスの拡散から大気温度と密度の高度分布を得ることにも成功した.中性大気の物理パラメータとロケットに搭載したプラズマ測定と比較することにより,中性大気とプラズマ間の相互作用過程を解明することが可能となる.本研究により,ロケットからのガス放出技術,高感度CCDカメラを用いた地上観測技術,画像解析による大気パラメータの導出技術,を確立することもできた.
著者
永吉 照人
出版者
神戸大学
雑誌
神戸大学農学部研究報告 (ISSN:04522370)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.313-319, 1981-01-30

アクリルアミドゲル等電点電気泳動法を用い, 六倍種コムギTriticum aestivum cv. Chinese Springの各種異数性系統(nullisomics, nulli-tetrasomics, ditelosomics, penta-nullisomics)のアミラーゼアイソザイムを分離し, これらの示すザイモグラムの比較を試みた。この結果Chinese Springコムギdisomicsの発芽種子胚乳に存在するα-, β-および第三グループのアミラーゼアイソザイム22種のうち14種について, その発現に関与している染色体腕が明らかとなった。すなわち, α-アミラーゼに関してはα-3,α-5,α-6および, α-7の各アイソザイムはそれぞれ5B染色体長腕, 6D染色体β腕, 6A染色体β腕, および4A染色体β腕が関与していた。β-アミラーゼに関してはβ-1およびβ-3アイソザイムは, それぞれ4A染色体のβ腕および7D染色体の長腕が関与し, β-5,β-7およびβ-9の3種のアイソザイムは3D染色体の長腕が関与していた。第3グループアミラーゼに関しては, III-1およびIII-3アイソザイムは7A染色体の長腕が, III-2アイソザイムは7D染色体の長腕が関与していた。またIII-4およびIII-5の両アイソザイムは7B染色体の長腕が関与していた。
著者
小久保 醇
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.250-252, 1961
被引用文献数
1

1. The parasites recovered from the pupal collections of pine-moth in Kashima district, Ibaraki Prefecture during June 12 to July 5, 1961 are shown in Table 2. The most abundant species was Sarcophaga harpax Pandelle and it was recovered from 10 per cent of the field-collected pupae. 2. The number of Sarcophaga harpax found in each host was 1 to 21, and mostly 3 to 8.(Fig. 1) 3. Brachymeria minuta Linne was recovered from the Sarcophaga pupa as the secondary parasite.