著者
谷 栄一郎
出版者
奈良県立大学
雑誌
奈良県立商科大学研究季報 (ISSN:09159371)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.27-34, 1995-03-10
著者
石田 芳也 安部 裕介 柳内 充 野澤 はやぶさ 岸部 幹 高原 幹 原渕 保明
雑誌
耳鼻咽喉科免疫アレルギー (ISSN:09130691)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.82-83, 2002-06-30

著作権は学会に属す出版社版健常成人3名についてP6蛋白及びオーバーラッピングペプチドに対するリンパ球増殖反応を行った.増殖反応の評価は,stimulation indexを用いて,2以上の場合を反応陽性とした.3例ともP6とPHAについては明らかな強い反応を認め,ネガティブコントロールのyellow feverのペプチドでは認めなかった.オーバーラッピングペプチドに対しては1〜4番,9〜11番,13番のペプチドに対して反応を認めた.ヒトP6蛋白のエピトープ部位は,少なくともN末端側に2ヶ所,中間に1ヶ所,C末端側に1ヶ所存在することが推測された
著者
坂本 雄児 長尾 智大
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C, エレクトロニクス (ISSN:13452827)
巻号頁・発行日
vol.85, no.3, pp.150-157, 2002-03-01
被引用文献数
2

計算機合成ホログラフィ(Computer Generated Holography)は,計算機内の仮想的な物体から立体像を表示する技術であり,立体的な視覚特性を満たす表示方式として注目されている.しかし,ホログラムを作成するのに必要な光の伝搬計算に膨大な時間がかかる問題点があった.本論文では,物体のモデリング手法として,物体を基本的な図形によって定義するパッチモデルを用い,このモデルよりの高速なホログラム計算法を提案する.更に,計算機シミュレーションによりアルゴリズムの検証を行うとともに,本提案法を用いて作成したホログラムによる光学実験結果を報告する.
著者
浜下 昌宏
出版者
美学会
雑誌
美學 (ISSN:05200962)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.13-23, 1986-03-31

We must ascertain the position of Gerard in the 18th-century British aesthetics. Among the contributions Gerard has made to aesthetic theories, the most distinguished is, in our view, his associationist aesthetics. His theory of association is made up of the two renovated conceptions : imagination and association of ideas. First, imagination is, to Addison, a faculty of aesthetic perception, which is identified with Hutcheson's concept of an internal sense of beauty. In contrast, Gerard thinks imagination to be a faculty of an association of ideas. Second, association is, to Locke, a cause of a false judgement, and to Hutchson, it is only an accidental cause of a variety of taste. It means little in aesthetics. But, to Gerard, association has a much more positive significance. It enables us to appreciate the aesthetic by associating some aesthetic quality with its related meaning. Imagination, by associating ideas, makes up for the loss of memory and goes further to produce a whole of images which are not in reality. Thus, according to Gerard, imagination is indispensable both in taste and in genius.
著者
山瀬 敬太郎
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.567-570, 1998-03-30
被引用文献数
10 4

兵庫県内の2箇所のアカマツ二次林において,下層木の伐採程度が異なる植生管理を実施し,その後の植生変化を種多様性保全の観点から比較した。100m^2あたりの出現種数は,強度に伐採した区の管理後5年目までの増減種数が+20種と+21種,弱度に伐採した区が+11種と+17種であった。これは放置した区の種数が-1種と+2種であったのに対して大きく増加しており,管理に伴う種多様性の増加がみられた。さらに管理度合の強弱に着目すると,強度に伐採した区では,本来はアカマツ二次林を生育最適域としないススキクラスやクサギーアカメガシワ群団の種が出現し,萌芽再生由来である特定の樹種が優占する傾向があった。
著者
村田 浩平 野原 啓吾 阿部 正喜
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲. ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.21-33, 1998-06-25
被引用文献数
6

阿蘇地域におけるオオルリシジミの生息地は, 外輪山内壁と内輪山の標高400∿800mの地域に集中しており, クララの自生している地域に多く生息していることが解った.本種の生息地は, 毎年, 早春に野焼きを実施している草原に限られる.ルートセンサス法による個体数の年次変動の調査の結果, 早春の野焼きを継続している地域では, 本種の個体数が減少することもなく, 逆に早春の野焼きを停止した地域では, 個体数が著しく減少していることが判明した.しかし, 2∿3年のうちに野焼きを再開すると個体数が回復の方向へ推移することがわかった.阿蘇地域の本種が利用する吸蜜植物は, 現在までに8属8種を確認したが, 野焼き停止後数年を経過すると, これらの吸蜜植物ばかりでなく食草であるクララも減少し, ススキ等のイネ科植物の侵入によって生態系が大きく変化していることが観察された.また, 野焼きの停止は, クララの生長を悪化させることがわかった.このことから, 野焼きの停止による生息環境の変化は, 本種の個体数を著しく減少させる大きな要因の1つであると考えられる.早春における野焼きの実施は, 食草であるクララや吸蜜植物を保護し, 本種の生息環境を維持する上で有効な管理法であり, その実施は, 本種が羽化する2∿3カ月前に行う必要がある.また, クララの生育期間中の除草や採草も回避するべき作業であると考えられる.しかしながら, 畜産農家の高齢化や人手不足などから, 野焼きの実施地域は年々減少傾向にあり, 本種の存続には憂慮すべき状態となりつつある.現在, 熊本県, 阿蘇町および白水村によって全国的にも貴重な本種の保護を目的とした条例が制定されており, その内容は, 本種の全ステージの採集を禁止するものであるが, 採集禁止のみによる保護では甚だ不充分で, 野焼きの実施による生息環境の維持管理に意をそそぐ必要があると考えられる.
著者
末広 牧子 飯尾 正宏 森川 惇二
出版者
Japan Radioisotope Association
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.31, no.6, pp.285-289, 1982

<SUP>13</SUP>C呼気検査法の感度と精度について検討した。<SUP>13</SUP>CO<SUB>2</SUB>分析用として質量分析法を用いた場合, <SUP>13</SUP>CO<SUB>2</SUB>存在比の変化の検出限界は, 0.085‰であったのに対し, 内因性の呼気中<SUP>13</SUP>CO<SUB>2</SUB>存在比の時間変動, すなわち, ベースラインのフラッキは0.202‰, さらに, 試料保存用の真空試料管中の残存CO<SUB>2</SUB>による影響は0.136‰であり, これらの値から, 総括的な<SUP>13</SUP>C呼気検査法の感度は0.52‰と決定された。これは, <SUP>14</SUP>C法の約1/1000の感度である。また, <SUP>13</SUP>C呼気検査法の精度は, <SUP>13</SUP>C濃縮化合物投与によるベースからの<SUP>13</SUP>CO<SUB>2</SUB>上昇, △<SUP>13</SUP>Cに比例して高くなり, 1.94×△<SUP>13</SUP>Cで表現されることが分かった。これらの感度, 精度に基づき, さらに, <SUP>13</SUP>C濃縮化合物の必要最小投与量についても考察した。
著者
村上 周三 坊垣 和明 田中 俊彦 羽山 広文 吉野 博 赤林 伸一 井上 隆 飯尾 昭彦 鉾井 修一 尾崎 明仁 石山 洋平
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.71, no.603, pp.93-100, 2006
被引用文献数
12 26

In order to obtain the fundamental information for discussing residential energy saving strategies, long-term investigation of detail energy consumption and indoor climate Have been done in 2002 to 2003 for 80 dwellings, including detached houses and apartments, in six districts of Japan. The occupant's behavior and building thermal performance were also investigated. Energy consumption for each appliance was measured as much as possible. This paper reports the description of all houses measured and the end use structure of annual energy consumption. The main results are following; 1) In Hokkaido, Tohoku and Hokuriku districts, the annual energy consumption for many houses was more than 60GJ but such houses were very few in other districts. 2) The houses measured in Hokkaido and Hokuriku districts consumed almost the same amount of energy for space heating, cooling and mechanical ventilation as that for hot water supply. But in other districts, the share of energy consumption for hot water supply is the largest. 3) The annual energy consumption increased with the decrease in annual mean outdoor temperature. But the contribution rate is not large as 0.4.