著者
早石 修
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.539-541, 2006-06-01
著者
阿部 勝巳
出版者
日本古生物学会
雑誌
化石 (ISSN:00229202)
巻号頁・発行日
no.52, pp.26-27, 1992-06-30
著者
壁谷 英則 大橋 和彦 杉本 千尋 小沼 操
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.475-480, 1999-05-25
被引用文献数
3

BLVエンベロープペプチドにより引き起こされる免疫調節活性について検討するために, 2種類のヘルパーT細胞エピトープペプチド(peptide98および61)をヒッジに免疫した. 免疫した8頭のヒツジのうち4頭しかリンパ球幼若化反応を示さず, 残りの4頭はコントロール同様反応を示さなかった. このそれぞれ異なる2種類のペプチドにより誘導される反応について検討するためにそれぞれのペプチドに特異的に反応する細胞株を樹立した. peptide98特異的細胞株はCD4陽性細胞からなるが, 対照的にpeptide61特異的細胞株はCD8, およびMHCクラスII発現細胞から構成されることがフローサイトメトリー解析により明らかとなった. さらに, RT-PCRによる解析から, peptide98特異的細胞株は, IFN-γを産生するがIL10を産生せず, 逆にpeptide61特異的細胞株はIFNγは産生しないがIL10を産生することが明らかとなった. peptide61により誘導されるIL10産生及びMHCクラスII発現亢進という特徴は一般的なBLV感染症の病態進行にともなう特徴と一致しており興味深い. BLVエンベロープのpeptide98と61は, ヒツジ末梢血単核球に質的に異なる免疫反応をもたらし, BLV感染症の病態進行に影響をもたらしているのではないかと考えられる.
著者
中島 友子
出版者
近畿医療福祉大学
雑誌
近畿福祉大学紀要 (ISSN:13461672)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.1-12, 2007-06-01

Retirement communities are not yet common in Japan. The purpose of this paper is tointroduce the Covenant Shores Retirement Community on Mercer Island in Washington, USAand the lives of people living in it, and to consider what Japanese can learn from them. I stayed with an 82-year-old woman, A, in Covenant Shores for 8 days from March 15th to23rd, 2007. I observed the lives and people there. Most of the people I met were over 80 yearsold. However, they were very independent and enjoyed their own lives. Many were peervolunteers. Japanese can learn to be unique, the importance of retaining one's past way of lifeand that the elderly can help one another.
著者
堀家 静子 大熊 広一 赤星 亮一
出版者
Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.58, no.12, pp.1203-1210, 1984
被引用文献数
1 1

水,酢酸,酢酸水溶液および酸度16%熟成ホワイトビネガーの融解温度,融解熱をDSCを用いて測定し,凝固,融解に伴うサーモグラムを調べ,その熟成による変化をにつしいて研究を行った.<br> (1)貯蔵熟成した食酢を凍結して生じる氷および共融混合物の融解温度は,同酸度の酢酸水溶液とほぼ同一で貯蔵期間による差異は認められなかった.<br> (2) 6年間および12年間貯蔵熟成した食酢から生じた氷の融解熱は,同酸度の酢酸水溶液と比較すると,それぞれ0.3, 0.4cal/g低い.しかしながら,貯蔵期間による差異は僅少である.一方,共融混合物の融解熱は酢酸水溶液に比べ,それぞれ4.4, 5.8cal/g低い値を示し,熟成に伴う変化が顕著である.<br> (3)食酢中の主要微量成分であるエタノール,酢酸エチル,糖の酢酸水溶液の融解熱に与える影響について検討を行った. a.氷の融解熱に対してはエタノール,酢酸エチルおよび糖のいずれも,含有される濃度範囲においては,ほとんど影響が認められない. b.共融混合物の融解熱に対しても酢酸エチル,糖のいずれも影響を無視することができる. c.エタノールは共融混合物の融解熱に対して大きな影響を及ぼし,融解熱が減少するのでエタノール含有量と融解熱量の関係を実験によって求めた.<br> (4)食酢の熟成に伴う共融混合物の融解熱の減少は,エタノールによる影響よりもはるかに大きく,貯蔵年数に比例している.<br> (5)酢酸水溶液および熟成食酢の凝固融解に伴うサーモグラムから相変化に伴う水分子と酢酸分子間の水素結合の挙動について研究を行い,熱エネギーの収支を明らかにした.<br> (6)共融点の組成を持つ酢酸水溶液(酸度59%)から生じる共融混合物の融解熱は,他の組成の酢酸水溶液から生じる共融混合物の融解熱に比べて最小である.<br> (7)熟成した食酢から生ずる共触混合物の融解熱は,引卸し直後の食酢に比べてはるかに小さい.これは熟成食酢が低いエネルギー状態にある安定なクラスターを形成しているためと考えられる.
著者
渡辺 智山
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
図書館学会年報 (ISSN:00409650)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.19-37, 1997-03
被引用文献数
1

本稿はCarol C. Kuhlthauによる研究のレビューである。彼女は, およそ10年間, 図書館利用者の情報探索過程を追跡調査し,「知(思考)」「情(感情)」「動(行動)」の三要素から成る情報探索過程モデル (Information Search Process Model : 以下は「ISPモデル」と表記する) を構築した。このモデルは, 利用者研究にとって新たな観点を生み出したという点で評価されるべきモデルであるが, 問題解決過程という領域の狭さ,「情(感情)」の捉え方, モデルを構築するにあたってとられた調査方法など, 多くの間題点を指摘することができる。結果として以下の点が明らかになった。それは「ISPモデル」を一般化していくためには, 異なる観点によって再構築され, 図書館という枠組みに囚われることなく他の領域で検証されなければならないこと, である。この間題を克服した時, 新たに「情報」探索過程のモデルが生まれることになる。
著者
斎藤 寛 田中 順 尾堂 順一 田中 善正
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.385-389, 1980-06-05
被引用文献数
3

従来,アルミニウムの定量のみに用いられていたAl^<3+>-クロムアズロールS-界面活性剤系と類似の三成分系を高級脂肪族アミンの定量に利用することを試みた.その結果,三成分系の沈殿をエタノールを用いて可溶化すれば,試薬空試験液を対照に極大吸収波長640nmにおいて測定することによって,感度よく簡便にオクタデシルアミソなどの高級脂肪族アミンを定量できることが分かった.オクタデシルアミンの場合検量線は(2.5〜10)μg/mlまで原点を通る良好な直線となり,10回繰り返しによる変動係数は0.86%であった.本法は陰イオンの影響を比較的強く受けるが,酢酸酸性下高級脂肪族アミンを抽出すれば妨害を受けない.
著者
郡未来 松田 浩一 海賀 孝明 長瀬 一男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.119, pp.49-54, 2006-11-16
被引用文献数
3

地域伝統舞踊では、地域独特のリズムがあり、舞踊者は個々のリズムを元に踊っているため、音楽にのって踊れない人がいる。指導者は、学習者のリズムを修正するために、自分の感覚やイメージを伝えるといった感覚的な指導をするが、学習者は指導者の感覚がどのようなものか、何がどの程度異なるのかを直感的に理解することが困難である。このことから、舞踊者のリズム感を数値として抽出することで、学習者に指導者とのリズムの違いを容易に認識させ、修正できるシステムを提案する。先行研究において、個人のリズム感は腰部の加速度であると結論付けた。本稿では、腰部の加速度を用いたリズム習得支援システムを作成・評価する。In this paper, we develop a rhythmical sense learning system by using acceleration for traditional dance and evaluate this system. A learner can't dance with music because traditional dance is a distinctive rhythmical sense and he feels his rhythmical sense. A teacher tells a learner his feeling and image but a learner can't understand. Therefore we make a rhythmical sense learning system. The following are functions of our system. (1) It outputs a dancer's rhythmical sense as a numerical velue. (2) It easily compares teacher's rhythmical sense to learner's rhythmical sense. These functions are possible for a learner to understand teacher's rhythmical sense.
著者
宮城 和宏
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
研究技術計画 (ISSN:09147020)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.105-116, 2007-03-29
被引用文献数
1

台湾,韓国は同じ東アジアNIEsの一員として,かつての労働集約的な経済から資本集約的,そして近年は技術・知識集約的な経済へと目覚しい発展を遂げてきた。それにもかかわらず,両国の技術特化のパターンやイノベーションの実態について特許等を利用した分析は非常に限られている。また数少ない先行研究における分析期間は,NBERのデータ・ベースを用いているため1999年までに限定されており,それ以降の最近の変化をフォローしていない。本稿では,米国特許商標庁(USPTO)のデータを2003年まで延長,独自に集計した上で,近年の台湾,韓国における技術特化パターンの相違点あるいは類似点や技術イノベーションの実態についての比較分析を試みる。台湾,韓国のUSPTOにおける特許登録数は,それぞれ1980年の第21位,第37位から,2003年には第4位,第5位と大きく上昇しており,世界的な技術イノベーション大国へと成長した。一方,分析結果より,両者の技術特化や技術集中度に関するパターンは,双方の産業構造やイノベーション・システムの違いより必ずしも同じではないこと,両国における技術イノベーションの主体は大きく異なること等が明らかとなった。
著者
渡辺 邦洋 小川 裕作 板垣 昌幸 常盤 和靖
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.163-169, 2006-03-05

必要試料量がnlレベルであるキャピラリー電気泳動法により,高温酸化物超伝導体中のTlの価数分析法を開発した.四ホウ酸ナトリウム十水和物を泳動液に用い,アコイオン自体に紫外吸収を示すTl(I)はTl^+として印加電圧25.0kVで泳動させ,波長215nmでUV法により直接検出した.塩酸に溶解させているTl(III)はTlCl_6^<3->として印加電圧-30.0kVで泳動させ,波長242nmで直接検出した.共存イオンはイミダゾールを用い,間接紫外吸光法により定量した.実試料は,Tl系高温酸化物超伝導体0.20mgを0.01MのHClに溶解させて用いた.測定した2種類の試料はともに97%がTl(III)という結果になった.本法を用いることで従来の方法よりも必要とする試料量を約20分の1に下げることができた.