著者
松尾 美恵子
出版者
集英社
雑誌
青春と読書
巻号頁・発行日
vol.33, no.7, pp.44-47, 1998-07
著者
嶺 輝子
出版者
森山書店
雑誌
会計 (ISSN:03872963)
巻号頁・発行日
vol.142, no.5, pp.p687-702, 1992-11
著者
松田 繁樹 林 輝昭 葦苅 豊 志賀 芳則 柏岡 秀紀 安田 圭志 大熊 英男 内山 将夫 隅田 英一郎 河井 恒 中村 哲
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.96, no.10, pp.2549-2561, 2013-10-01

本論文では,独立行政法人情報通信研究機構(NICT)が開発した世界初のスマートフォン用多言語音声翻訳アプリケーション"VoiceTra"を用いた大規模実証実験に関して,VoiceTraシステムの概要,クライアントサーバ間の通信プロトコル,本システムで用いられた多言語音声認識,多言語翻訳,多言語音声合成の詳細を述べる.また,本実証実験中に収集された約1000万の実利用音声データの一部について,聴取による利用形態の分析,更に,実験期間中に行った音声認識用音響モデル,言語モデルの教師無し適応,言語翻訳用辞書の追加に対する音声認識,音声翻訳性能の改善について述べる.
著者
清田 陽司
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.393-395, 2015-08-01 (Released:2015-08-01)
参考文献数
8
被引用文献数
1
著者
石出 猛史
出版者
千葉医学会
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.84, no.5, pp.221-224, 2008-10-01

本邦においては古来より近世に至るまで,医学研究としての人体解剖が禁止されていたということが,定説化している。しかしいずれの時代においても,解剖の禁止を明文化した条文は見出されていない。近世の徳川幕政下においては,『御定書百箇条』によって,処刑後の罪因の処置について,処刑方法に応じて細く規定されていた。幕府の刑罰には,処刑後に遺体を解体するという付加刑は存在していなかった。山田浅右衛門で知られる様し斬りは,刑死体に刃を入れることが公認されていた唯一の付加刑である。腑分は様し斬りに準じて許可されたことが推定される。従って腑分は当初から様し斬りと競合する関係にあったのだろう。様し斬りに関る刀剣の鑑定などを収入源にしていた山田浅右衛門家にとって,刑死体を多数腑分に供されることは,死活問題であったのだろう。徳川幕府統治下の日本は法治国家である。本邦における腑分の歴史を検討する時,法制度からの観点が必要ではないであろうか。江戸幕府の法制度上,腑分の禁止条項があったとは考えられない。
著者
藤金 倫徳
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.13-21, 1992
被引用文献数
7

自発的に使用できる要求言語を形成しようとする試みの一つに、数種類の要求対象物が子どもに見え、しかもそれを自己充足することが困難な設定のもとで訓練を行うものがある。しかしその結果、要求対象物が用意されていなければことばが生起しないことが明らかになった。本研究では、このようなことばを強化随伴性から「選択要求言語」だと考え、その自発的使用を促進することを試みた。具体的には、まず選択要求言語を形成し、その選択要求言語を統制している要求対象物の機能を要求充足者に転移させるステップで訓練を行った。このような刺激統制の転移を図るために、要求対象物を遅延提示するとともに、その提示時間のフェイドアウトを試みた。その結果、要求対象物の提示時間のフェイドアウトに伴って、要求対象物を提示しなくても、ことばが生起するようになった。さらに、強化子を正確に指定するように、ことばのトポグラフィーも自然に変化した。
著者
半田 宏 伊藤 拓水 安藤 秀樹
出版者
一般社団法人 日本臓器保存生物医学会
雑誌
Organ Biology (ISSN:13405152)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.134-140, 2014-07-10 (Released:2014-11-10)
参考文献数
9

Half a century ago, the sedative thalidomide caused one of the worst notorious drug disasters in history, with more than 10,000 babies born with deformities. The drug is now used in the treatment of multiple myeloma. Recently new thalidomide derivatives called immunomodulatory drugs (IMiDs) have been developed. Among them, lenalidomide and pomalidomide have excellent anti-cancer activity. However, the use of them is limited due to its potent teratogenic activity. The mechanism by which IMiDs including thalidomide induce birth defects and therapeutic effects was a long-standing question. Using an affinity beads technology we originally developed, we have identified cereblon(CRBN)as a primary target of IMiDs. CRBN forms an E3 ubiquitin ligase complex. IMiDs alter the activity and induce various biological effects such as teratogenicity, anti-cancer and immunomodulation.Understanding IMiDs and CRBN may lead to uncover new therapeutic pathways for overcoming refractory cancer diseases.
著者
角崎 丈司 三重野 雄貴 浜出 百合菜 青木 俊介
出版者
公益社団法人 日本アロマ環境協会
雑誌
アロマテラピー学雑誌 (ISSN:13463748)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.25-36, 2016 (Released:2016-03-31)
参考文献数
38

精油の効能については経験的に確認されているが,その構成成分の生体における作用機序については多くが明らかにされていない。本研究ではケモインフォマティクスの各種手法を用い精油構成化学成分の病原体であるMycobacterium属およびStaphylococcus属への抗菌作用機序を解明することを目的とした。精油化学成分と標的タンパク質のドッキングシミュレーションを行い,そこで選択された23種の精油に関し抗菌作用の検証を行ったところ,6種の精油において抗菌活性が見られた。抗菌活性を持つ精油を併用時の抗菌作用の検証を行い,複数精油の併用による抗菌活性の相乗効果を見いだした。さらに,シミュレーションならびに実験結果より8種の精油構成化合物を入手し,単独での抗菌作用の検証から,7種類の化合物に抗菌作用を見いだした。これら化合物を併用した際の抗菌作用の検証実験からは,有意な相乗的抗菌作用を示す化合物の組み合わせが確認された。また,抗菌活性を持つ精油化学成分と予想される標的タンパク質との相互作用解析より,結合モデルを予測した。今回の研究結果からケモインフォマティクスの応用は,精油の抗菌作用の分子レベルでのメカニズム解明に有効であると考えられた。
著者
近森 高明
出版者
京都大学
雑誌
京都社会学年報 : KJS
巻号頁・発行日
vol.7, pp.193-208, 1999-12-25

This article deals with two epidemics, "shinkeisuijaku (neurasthenia)" and "noiroze (neuroses)", the former spread over Japan from early years of this century (c. 1905-1930s), and the latter after World War II (c. 1955-1980s). By focusing on the difference between two views of the apparently same disease, I attempt to demonstrate how the humanistic=psychological perspective, which prepared for "mental problems" of today, has prevailed among lay figures after World War II. Citing a lot of discourses concerning "shinkeisuijaku" and "noiroze", I try to show how the two diseases were understood by lay figures. "Shinkeisuijaku" was thought to result from the strain of nerves, caused by the high pressure of civilization. It attacked especially on "brain workers", and on men more than women. It was considered not as a mental process but a physiological process that caused such symptoms as headache, insomnia and depressing mental state. In contrast, "noiroze" was understood as a mental or psychological process, so that symptoms similar to "shinkeisuijaku" are considered to result from some kind of mental conflict. The cases of "noiroze" were described with such humanistic terms as "personality", "human relationships", "life history", etc. What distinguishes the view on "noiroze" can be called humanistic=psychological perspective, which prevailed with the epidemic of the disease. From this perspective, our sufferings are always interpreted as mental one. Today we notice people suffering from "mental problem" more than ever, which shows us how wide and deep the perspective has prevailed over us.
著者
白鳥 義彦 岡山 茂 大前 敦巳 中村 征樹 藤本 一勇 隠岐 さや香 上垣 豊
出版者
神戸大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

研究課題として設定した、①「大衆化」と「卓越化」との二律背反の相克、②高等教育の「自由化」政策の影響、③リベラル・アーツと教養教育、という3つのテーマを軸に日仏両国の比較研究を進めた。日本およびフランスのいずれの国においても、さまざまな「改革」の動きの一方で、ともすれば見過ごされているようにも見受けられるのは、「改革」を通じてどのような高等教育を目指すのか、あるいはまた、その新たな高等教育を通じてどのような社会を目指すのか、といった本質的、理念的な問いである。研究代表者および研究分担者は、こうした根本的な問いを共有しながら、それぞれの具体的な研究テーマに取り組んで研究を進めた。
著者
狩野 武道 津川 律子
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.168-178, 2011-06-30 (Released:2011-10-21)
参考文献数
39
被引用文献数
2 1

本研究の目的は, 大学生が示す無気力が, スチューデント・アパシー的無気力と抑うつ的無気力に分類可能かどうかを検討し, それぞれの特徴について考察することであった。大学生155名を分析対象とし, 全3回の縦断的質問紙調査を行った。用いた尺度は, 意欲低下領域尺度, 抑うつ気分を測定する項目, 抑うつの反応スタイル尺度の否定的考え込みと分析的考え込みであった。その結果, 持続的に学業に対して無気力を呈する群は, 持続的に抑うつを伴う群(抑うつ的無気力群)と伴わない群(スチューデント・アパシー的無気力群)に分類できることが示唆された。また, 抑うつ的になったときに否定的に考え込む傾向, 分析的に考え込む傾向において, 抑うつ的無気力群はともに高く, スチューデント・アパシー的無気力群はともに低いことが示された。これらの結果から, 無気力研究においてスチューデント・アパシー的無気力と抑うつ的無気力を区別する必要性が論じられ, また, 大学生の無気力に対する予防, 援助に関して考察された。
著者
小林 薫
出版者
公益社団法人 日本超音波医学会
雑誌
超音波医学 (ISSN:13461176)
巻号頁・発行日
pp.JJMU.R.78, (Released:2016-04-04)
参考文献数
20

甲状腺の偶発腫瘤(腫瘍)の発見が増加しつつある.有病率がかなり高いものであり,超音波,CT,MR,PET検査,胸部レントゲン撮影,頸動脈エコーの施行時に甲状腺の腫瘍が偶発的にみつかっている.甲状腺腫瘤に対して良性悪性の鑑別が最重要であり,超音波診断基準を適用して超音波の診断を行う.次に細胞診施行の適応を考慮する.超音波診断において,良性でかつ小さい結節は細胞診を省略して,そのまま経過観察にする.それ以外は細胞診を施行する.その上で手術か経過観察かを決定する.超音波検査では悪性腫瘍,とくに乳頭癌を見逃さないことが重要である.乳頭癌の大部分は典型的画像を示すので診断は容易である.乳頭癌と診断されるときは頸部リンパ節転移の検出が必要である.微小乳頭癌がみつかる機会が増えている.それを高リスクと低リスクに分類し,低リスクの微小乳頭癌は手術を行わず経過観察を推奨しており,その結果は十分に満足できるものである.良性腫瘍の大部分は手術を行わず経過観察にする.一部に手術適応がありうる.一般病院の対応としてはどの時点で専門の施設に紹介するべきかを決定する必要がある.