著者
井上 奈智
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.71, no.8, pp.362-365, 2021-08-01 (Released:2021-08-01)

図書館資料としてのアナログゲームの検索は,現時点では十分な検索ツールは乏しい。また,購入する側も知識が十分でない場合もあるため,先行して導入した図書館のリストに頼ることが現実的であると考えられる。アナログゲームに精通した者であれば,ボドゲーマなど,アナログゲームを検索できるウェブサイトがある。
著者
有井 彩 山根 精一郎
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.263-268, 2006-12-22 (Released:2007-10-19)
参考文献数
9
被引用文献数
1 1 2
著者
太田 勝造
出版者
数理社会学会
雑誌
理論と方法 (ISSN:09131442)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.53-65, 2004-03-31 (Released:2008-12-22)
参考文献数
20

法律学の持つ「後ろ向き」,「個別性」,「言語操作志向」,および「排他志向」の点で,法の分野での社会科学の利用には困難があり,エージェント・ベースト・モデルの利用もその例外ではない.しかし,法学と経済学の学際研究分野である「法と経済学」の近年の発展は,エージェント・ベースト・モデルの法の分野での利用に道を拓いている.たとえば,法現象の分析に,遺伝アルゴリズム,進化ゲーム論,シグナリング理論などの手法が利用され始めている.とはいえ,伝統的法律学自体もシグナル機能を有しており,エージェント・ベースト・モデルをはじめとする新たな社会科学方法論と法解釈学の鬩ぎ合いは続くであろう.
著者
荒 義昭
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.212-216, 2018 (Released:2018-03-01)
参考文献数
4

審査報告書を読んだことはありますか?ページ数が多い、黒塗りでよく分からない、どこに何が書いてあるかわからない。初めて読んだときはそう思うかもしれない。しかし読み方を覚えると、なかなか良い医薬品情報源である。本稿では審査報告書の読み方とポイントを紹介し、医薬品リスク管理計画書(risk management plan:RMP)についても触れていきたい。
著者
大島 義則
出版者
情報ネットワーク法学会
雑誌
情報ネットワーク・ローレビュー (ISSN:24350303)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.1-15, 2020-12-20 (Released:2020-12-25)

本稿は、日本の個人情報保護法に課徴金制度を導入する際の理論上の障害となっている「我が国の法体系特有の制約」の意義を明らかにし、個人情報保護法に課徴金制度を導入することが可能かを検証することを目的とする。本稿では、①個人情報保護法の改正過程における課徴金に関する議論を紹介し、②国内における課徴金制度の立法上の先例を確認した上で、③「我が国の法体系特有の制約」の意味内容を明らかにし、個人情報保護法に課徴金制度を導入するための現実的な制度設計を提案する。
著者
田原 英一 村井 政史 犬塚 央 岩永 淳 大竹 実 土倉 潤一郎 矢野 博美 木村 豪雄 三潴 忠道
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.718-721, 2011 (Released:2012-03-21)
参考文献数
4

小半夏加茯苓湯を後鼻漏の15症例に対して投与した。有効10例,無効5例の,自覚症状,他覚所見を検討した。全例で嘔気は認めなかった。有効例では鼻汁の性状が水様で,振水音を聴取したものを多く認めた。鼻汁が粘調で,振水音を認めなかった症例は無効であった。小半夏加茯苓湯は明らかな嘔気を伴わなくても,鼻汁が水様であり,振水音を聴取する後鼻漏に試みてよい方剤と考えられる。
著者
加藤 晴美
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
地理学評論 Series A (ISSN:18834388)
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.22-43, 2011-01-01 (Released:2015-01-16)
参考文献数
56

現在,合掌造りの里として知られる飛騨白川村は,明治・大正期には山奥の別世界とみなされ,大家族制をはじめとする「奇異」な風習が残る地域として認識されていた.本稿では,このような認識が変容し,白川村が「古い文化」を有する貴重な地域として高い評価を獲得していくのはいつ頃であるか,またその背景はいかなるものであったかを検討し,山村が近代日本の中でどのように位置付けられていたのかを考察した.本稿では山村像が変容した時期を昭和戦前期と位置付け,この時期における白川村の生活変容や,当時盛んに行われた郷土研究や観光開発などが,白川村に対する認識の変容に影響を与えたことを明らかにした.白川村はブルーノ・タウトによってその価値が初めて認められたとも言われるが,実際にはタウト以前に始まった日本人郷土研究者らによる認識像の変容が,白川村に対する評価の高まりを導いたと考えられる.
著者
Takeshi Unoki Hideaki Sakuramoto Shunsuke Taito Yuki Kataoka
出版者
Society for Clinical Epidemiology
雑誌
Annals of Clinical Epidemiology (ISSN:24344338)
巻号頁・発行日
vol.3, no.3, pp.78-87, 2021 (Released:2021-07-01)
参考文献数
24

BACKGROUNDAlthough the majority of medical professionals recognize unplanned extubation as a critical accident, its relationship with the clinical outcomes of ventilated patients is controversial. The purpose of this study was to understand whether unplanned extubation, including self-extubation and accidental extubation, is a prognostic factor for clinical outcomes of mechanically ventilated adult patients.METHODSA pre-specified protocol was registered on PROSPERO (CRD42019120976). EMBASE, MEDLINE, CINAHL, and the ICTRP were searched on December 25, 2018 and February 5, 2020. The primary outcome was hospital mortality, and the secondary outcomes were ICU mortality, ICU and hospital length of stay, duration of mechanical ventilation, proportion of reintubation, and cost.RESULTSOf the 3216 articles retrieved, 11 were selected for the systematic review, and 9 met the criteria for the meta-analysis. Self-extubation was significantly associated with lower hospital mortality (OR = 0.49, 95% CI 0.30–0.81; certainty of evidence: moderate) and unplanned extubation was associated with ICU mortality (OR = 0.34, 95% CI 0.17–0.69; certainty of evidence: moderate). There were no significant between-group differences in lengths of hospital or ICU stay, with mean differences of 1.71 days (95% CI −7.68 to 11.69; certainty of evidence: very low) and 1.26 days (95% CI −3.58 to 6.10; certainty of evidence: very low), respectively.CONCLUSIONSSelf-extubation is associated with lower patient mortality, but a definitive conclusion cannot be made due to methodological limitations.
著者
加藤 清司
出版者
公益社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.37, no.5, pp.309-319, 1995 (Released:2009-03-27)
参考文献数
121
被引用文献数
4 4

有機リン化合物は,合成樹脂産業での抗酸化剤や可塑剤,農業用殺虫剤あるいは神経ガス兵器として利用されてきている.一部の有機リン化合物は, acetylcholine esterase阻害作用とは異なる遅発性神経毒性(OPIDN)を有している.本総説では, OPIDN研究の現況について述べ,今後の研究の方向について考察する. OPIDNでは,化合物暴露後7日以上の潜伏期,軸索変性を伴う下肢麻痺,および加齢や動物種による感受性の相違が特徴的である.若い動物や齧歯類では感受性は低い.阻害された神経毒性エステレース(または神経障害標的エステレース: NTE)の坐骨神経での回復の早さばかりではなく, carboxylesteraseを含む解毒機構が加齢および種による感受性の相違に貢献している. OPIDNでは順行性軸索輸送には変化は認められないようであるが,逆行性軸索輸送は阻害されると報告されている. NTEの阻害,および阻害されたNTEのagingがOPIDNの発症機序と考えられてきたが,これに反対する議論もある. CaM K IIのようなkinaseによるcytoskeletal proteinのリン酸化や神経毒性物質高親和性結合部位がOPIDNの発症を引き起こすのかもしれない.亜リン酸トリフェニル(TPP)は合成樹脂産業で一般的に使われている化合物であるが, OPIDNとはいくぶん異なる遅発性神経毒性を持っている. TPP誘導性神経毒性の潜伏期はOPIDNのそれに比べ短く,齧歯類も同毒性に対して感受性を示す.軸索の障害に加え,神経細胞も障害される.ミトコンドリアのエネルギー代謝関連酵素が本毒性の標的かもしれない.今後の研究はOPIDNとcytoskeletal proteinのリン酸化および高親和性結合部位との関連の追究に向けられるとともに,齧歯類での発症モデルの開発に向けられることが望まれる.これらの研究はOPIDNについて未解明の部分に解答を与えるとともに,変性性神経疾患の病因解明にも貢献するであろう.
著者
後藤 俊夫 高橋 敞 岸 義人 平田 義正
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.85, no.8, pp.508-511,A40, 1964-08-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
11

フグ卵巣の水抽出液を加熱除タンパク後,イオン交換樹脂に吸着させることを骨子としたテトロドトキシンの新抽出法を考案した。この方法によれば少なくとも全一量の50%以上の毒を結晶状に得ることができる。また通常の再沈殿法で精製したテトロドトキシンにはアンヒドロエピテトロドトキシンが混在し,それを除去するにはピクラートを経て精製する必要がある。この精製テトロドトキシンを用いれば,臭化水素酸塩を結晶として得ることができる。
著者
永田 雅宜
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.4, pp.203-209, 1961-05-20 (Released:2008-12-25)
参考文献数
12
著者
庵本 直矢 稲垣 亜紀 柏木 晴子 竹林 崇 花田 恵介
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.78-85, 2022-02-15 (Released:2022-02-15)
参考文献数
21

今回,脳出血後に上肢麻痺を呈した2症例に対し,脳卒中後の上肢麻痺に対してエビデンスが確立された介入を麻痺手の状態に合わせて行った.また,得られた上肢機能や使用行動の改善と白質のFractional Anisotropy(以下,FA)の変化の関連性を検討した.結果,2症例ともに上肢機能や使用行動の改善が得られ,FAでは鉤状束のみが両者とも向上した.そのため,上肢機能や使用行動の改善に伴って,運動機能に関わる皮質脊髄路の可塑的変化が生じる可能性は低いと思われた.一方で,報酬系に関わる鉤状束の可塑的変化が生じる可能性が示された.
著者
入野 俊夫
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.66, no.10, pp.506-512, 2010-10-01 (Released:2017-06-02)
参考文献数
15
被引用文献数
1
著者
竹内 洋一郎 野田 直剛 小森 茂 入交 裕 北川 俊治
出版者
公益社団法人 日本材料学会
雑誌
材料 (ISSN:05145163)
巻号頁・発行日
vol.26, no.282, pp.210-214, 1977-03-15 (Released:2009-06-03)
参考文献数
6
被引用文献数
8 7

The ultrasonic wave reflection method has been used to determine the elastic constants, Young's modulus, shear modulus, and Poisson's ratio of various steels and aluminium alloys in the temperature range from room temperature to 800°C. It was found that the both elastic moduli tend to decrease with the rise of temperature. Poisson's ratio, however, shows no significant difference among the materials with temperature and there is a slight increase with rise of temperature. The data were successfully represented by the empirical formulae in the form of exponential function of temperature. They are very convenient expressions for the analyses of thermal stress problems.
著者
高野 誠二
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:13479555)
巻号頁・発行日
vol.78, no.11, pp.661-687, 2005-10-01 (Released:2008-12-25)
参考文献数
54
被引用文献数
3 2

本稿では,日本の都市中心部における特徴である,古くからの街道沿いに発達した旧中心商店街と,鉄道開業後に発達した駅周辺地区との商業の競合関係に着目しつつ,各種の都市整備事業を通じた旧中心商店街の活性化をめぐる,都市内の政治権力構造を考察した.八王子市において大きな政治力を発揮してきたのは,歴史の古い旧中心商店街である甲州街道沿いの地区を地盤とする,「旦那衆」と呼ばれる実力者達である.彼らは商工会議所や商店会連合会等の中枢を占めたり,政治家や市の幹部等との豊富な人脈を駆使したりして,旧中心商店街の開発が優先的に行われるように積極的に活動した.また,自地区以外での事業には消極的な態度をとり,旧中心商店街の活性化を重視する政策の形成に大きく寄与してきた,しかし,大型店が駅周辺地区や郊外を志向するようになる中で,旧中心商店街の商業は衰退を続け,そこでの都市開発事業の多くは採算の目途が立たずに実現できなかった.また,旧中心商店街以外の地区や,旦那衆以外の商業者の反対意見により,八王子市における旧中心商店街優先政策は再検討を迫られつつある.