著者
永塚 優輝 坂本 直志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.464, pp.311-316, 2013-02-28

スマートフォンなどの画面の小さなモバイル端末でのプラウジンクにおいて、専用に作られたサイト以外では不便に感じることがある。これは1画面に詰められるの情報量の制限と、画面上に配置されたナビゲーションがモバイル環境では使いにくいことによることが多い。そのための解決手法としては、通常はモバイルデバイス専用サイトの構築が行われている。しかし、デスクトップサイトをモバイルデバイスに最適化するのは容易ではなく、また、デスクトップとモバイルを別々に作成する必要があり、製作コストが増加する。そこで本研究では、デスクトップコンテンツに少しの修正を加えるだけで、デスクトップ環境から見えるデザインは変えずに、モバイル環境からは画面を自動分割して情報量を抑え、さらにj Queryを活用したナビゲーションしやすいモバイルコンテンツに自動的に変形させる手法を開発した。
著者
郷間 英世 川越 奈津子 宮地 知美 郷間 安美子 川崎 友絵
出版者
京都教育大学
雑誌
京都教育大学紀要 (ISSN:03877833)
巻号頁・発行日
vol.115, pp.123-130, 2009-09

幼児期の「気になる子」の保護者の持つ養育上の問題点やその内容を調査し,子どもの行動特徴との関連などについて検討した。方法は保育園において発達上の問題を有する巡回相談事例119 例について,保護者がもつ養育上の問題点の有無と内容,子どもの持つ問題点との関連,などについて分析した。その結果,保護者に養育上の問題があったのは61.3%で過半数を占めた。内容は,手をかけない,手をかけすぎるなど母親の養育態度に問題を有するものが多く,その他,母親の養育能力不足,父親の養育態度の問題,虐待の疑いなどがあった。子どもの問題との関連では,保護者が養育上の問題を持つ子どもはそうでない子どもより,多動性や衝動性など行動上の問題を有する場合が有意に多く認められた。結果より,子どもが発達上の問題を有する場合は,保護者の養育上の問題も考慮した対応が必要と考えられた。The purposes of this study were to investigate parenting issues in raising their children who have developmental problems and to clarify the relationship between the parents' issues and the developmental problems of their children. We sampled 119 consulting cases (100 boys and 19 girls) of a psychologist's rounds at 18 nursery schools. We looked at cases in which parents had parenting issues and analyzed the relationship between parenting issues and the developmental problems of their children. Parenting issues in raising their children were seen in 73 out of 111 parents (61. 3%)-cases such as insufficient or overprotective parenting, lack of parenting ability, parents with their own developmental disabilities, suspicion of abuse and so on. Of the children whose parents had parenting issues, 26 out of 73 (42.0%) had behavioral problems-aggressiveness, impulsiveness and violence, while 5 out of 38 (15.6%) of the children whose parents didn't have parenting issues (p<0.05) had behavioral problems. Many parents raising children with developmental problems had various parenting issues. Further, it is indicated that there are relationships between parenting issues and developmental or behavioral problems of their children. We believe support is required not only for the children with developmental problems, but also for the parents of these children.
著者
木内 哲也
出版者
The Japanese Society for Medical Mycology
雑誌
日本医真菌学会雑誌 = Japanese journal of medical mycology (ISSN:09164804)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.289-292, 2006-10-31

我が国でも実質臓器移植における感染症が議論される機会が増えているが, 腎臓移植以外の領域での臨床経験期間はまだ短く, 生体臓器移植の経験も肝臓を除くと極めて限られている. 臓器移植患者における深在性真菌症のリスクは, 移植される臓器の種類や免疫抑制の強さばかりでなく, 移植時の臓器不全に伴う免疫不全状態や感染歴に大きく依存しており, 手術因子や術後の侵襲因子と併せて総合的に, かつ経時的にリスクを評価する必要がある. こうしたリスク評価の上に立った予防処置に加え, さらに臨床症状・画像情報・監視培養・血清学的指標を定量化して先制治療が開始されることが望ましい. 臓器毒性が低く治療効果の高い新しい抗真菌薬の出現に伴って治療の概念も変化していく可能性がある一方で, 安易な印象的先制治療開始の傾向もみられている. 欧米で得られた知見をそのまま我が国の臓器移植医療に適用できるかどうかはまだ疑問であり, 我が国における診断・疫学・危険因子, さらに抗真菌薬の予防的・先制治療的使用の基準を求めるためには, 広範な情報の集積が必要である.
著者
光武 耕太郎
出版者
The Japanese Society for Medical Mycology
雑誌
日本医真菌学会雑誌 = Japanese journal of medical mycology (ISSN:09164804)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.167-169, 2006-07-31
被引用文献数
1

臓器移植領域における深在性真菌症は, 発生頻度は低くても治療は容易でなく, とくにアスペルギルス症は依然として死亡率が高い. 移植領域では抗真菌薬の予防投与・先制攻撃的治療・経験的治療が重要視されるが, その基準は必ずしも明確ではない. 新規抗真菌薬の登場もふまえて, 今後, 薬剤の位置づけと選択方法が示されていくであろう.
著者
鳥居 深雪 杉田 克生
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 (ISSN:18817165)
巻号頁・発行日
vol.160, pp.124-133, 2013-02-28

千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第160集『発達障害児における脳機能解析』杉田克生 編"Analysis of Brain Function in Children with Developmental Disorders" Report on Research Projects No.160学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害(ADHD)、高機能広汎性発達障害等の発達障害の一群は、状態像が多様である。DSM-Ⅳに基づく診断名が、必ずしも子どもの状態を的確に示していない。そこで、認知機能の視点から子どもたちの困難さを検討した。実行機能(executive functions)は、意志決定や抽象的思考、合目的的な活動を円滑に進めるためのさまざまな高次機能を包括的にとらえる概念である。LD、ADHD、高機能広汎性発達障害等では、実行機能に障害が認められることが指摘されている。LD、ADHD、高機能広汎性発達障害等の診断を受けた4人の男児(小学校4~5年生)について、実行機能の構成要素の一つであるワーキングメモリの状態を分析した結果、不注意の症状があると、ワーキングメモリの状態は安定しないこと、読字障害の症状があると有意味と無意味でワーキングメモリに差が出ることが判明した。
著者
吉田 幸恵 村山 直也
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.1298-1300, 2007

78歳,女性.咳,発熱あり近医受診し,レボフロキサシン,カルボシステイン,感冒薬(サリチルアミド,アセトアミノフェン,無水カフェイン,メチレンジサリチル酸プロメタジン)を処方された.その翌日より躯幹の紅斑が出現し,皮疹は拡大傾向を示した.間擦部を中心に毛孔非一致性の小膿庖が紅斑上に多数存在し,組織学的には角層下膿庖であった.3剤を中止し,一旦軽快するも,皮疹の再燃をみた.再度の問診にて,市販薬ケロリン^[○!R]の内服が判明し,3剤内服日と再燃前日にもケロリン^[○!R]を内服していた事が明らかになった.偶然のケロリン^[○!R]内服に伴う皮疹の再現を内服テストとみなし,新たな内服テストはケロリン^[○!R]成分3種について行った.その結果,アセチルサリチル酸と無水カフェインが陽性であった.以上より,自験例をケロリン^[○!R]によるacute generalized exanthematous pustulosis (AGEP)と診断した.
著者
岩間 太 中村 大賀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.282, pp.67-72, 2011-11-10

要求・仕様書や設計書などの上流文書成果物に対応して計画・実施される統合・システムレベルのテスト設計では,コードを対象とした単体・結合レベルのテストに比べ自動化技術が進んでおらず効率面・品質面から問題となっている.このような状況を改善することを目的とし,我々は,上流文書成果物からのテストケース設計作業を自動化するための課題を整理し,それらを解決する手法を汎用的な枠組として提案したい.提案手法では,テストケースを定義する際に重要であり,かつ現実の多様な文書から取得することが可能な情報のモデルを実プロジェクトからの洞察をもとにまとめ,これを構造的なタグとして定義する.その上で,対象文書からの情報をRDF形式のデータとして抽出しRDFストアに一元的にまとめ,抽出されたRDFリソースデータに対して上記モデルで定義されたタグを付加する.その後,このタグ情報を用いて文書からテストケースを一様な手続きのもと生成する.本論文ではこの手法とその実装システム,実プロジェクトへの適用結果の概要を示す.
著者
羽田 裕 石山 康介 青木 教之
雑誌
研究報告システムLSI設計技術(SLDM)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.12, pp.1-6, 2013-03-06

上流工程での設計レビューと下流工程におけるテストは,ソフトウェア開発にかかわる代表的な検知活動である.筆者らは,設計レビューの品質向上のため,暗黙知だったものを,テスト観点ツリーという形式知にして設計レビューに適用した.これによって従来であれば流出したであろう欠陥を設計レビューで検出することができた.また,幾つかの開発プロジェクトで繰り返し適用することで,開発チームメンバの教育効果が認められた.Design Review in the upper process and Test in the lower process are typical detective activity about software development. To improve the quality of Design Review, we changed tacit knowledge into explicit knowledge as Test point of view tree. In this way, we detected undetectable defects before in Design Review. In addition, we used it for some projects repeatedly and confirmed the education effect on development team.
著者
元山厚 中谷多哉子
出版者
情報処理学会
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.239-248, 2014-07-15

ソフトウェアの品質を向上させるために開発の各工程で,欠陥を検出し修正する必要がある.我々の調査によると設計工程で見落とされていた設計書の欠陥のうち,テスト工程まで発見できなかったものは,設計書の設計項目間の不整合が多い傾向があった.このような設計書の欠陥の見落としを防止するための仕組みがあれば,設計レビューを通して設計項目間の不整合の検出が可能である.本論文では,設計項目間の不整合を自動的に検出する支援システムを提案する.支援システムは,設計書のテンプレートと整合チェックツールで構成する.設計書のテンプレートは,設計書に記述すべき事項と構造を定義し,設計項目間の対応関係を明確にしたものである.整合チェックツールは,設計項目間の内容を自動的に比較し,不整合を検出する.提案した支援システムをソフトウェア開発プロジェクトでの設計レビューに適用した.その結果,設計項目間の不整合の見落としを防止することができた.
著者
杉本 沢民 横山 みさと
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会誌 = Journal of the Society of Project Management (ISSN:1345031X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.5, pp.23-28, 2014-10

インフォメーションテクノロジー(IT)の発達とともに,ソフトウェア産業は大きな成長を遂げた.ほぼすべての企業が何らかの「ITシステム」を利用して業務を遂行している.これらのシステムは,業務を遂行するための機能を有することは必須であり,さらには,信頼性,使用性,保守性といった品質特性を満たすことをも求められている.しかし,この数十年間の間,ソフトウェアは品質向上において,大きな進歩を見せていない.QCDのうち,定量化しにくいという「品質」要素は軽視され続けている.その結果,システムのパフォーマンス低下によるサービス提供の遅延,システムの突然の停止による商機の損失,システムの誤作動による生命と財産への脅威などが顕在化している.企業は限られたコストの中で,いかにシステムの品質を向上させるかが大きな課題となっている.中でも,コストをかけてテストを実施したにもかかわらず,期待した効果があげられていない企業にとっては,暗中模索の状態が続いている.われわれの調査では,こういったシステムの多くは,正しいテストの実施がなされていないことに原因があると分析した.また,テスト担当者が仕様書からテストケースを作成できないということもしばしば見られることである.この論文では,静的テストの意義を振り返り,システムの「テスタビリティ」という検証項目にフォーカスし,特に上流工程で作成した要件定義書,設計仕様書などから,テスト実施へとつなげていくための方法を紹介する.
著者
沢田 篤史 野呂 昌満
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.1_35-1_46, 2015

ソフトウェアアーキテクチャの設計結果は,開発対象であるソフトウェアシステムの完成時における機能や非機能に関する様々な特徴だけでなく,実装や検証,保守など,他の開発プロセスに多大な影響を及ぼす.高品質のシステムを開発するために,アーキテクチャ設計を支援する技術は重要である.また,システムの品質を適切に予測し,管理を可能とするためには,設計結果としてのアーキテクチャと,その設計過程において行われた判断を文書化することも重要である.長期間にわたって運用されるシステムにおいては,アーキテクチャ設計に関連する文書と,要求仕様,設計,実装などの他のソフトウェア構成要素との間の追跡可能性が求められる.本稿ではまず,高品質のソフトウェアシステム開発におけるソフトウェアアーキテクチャの重要性について解説する.アーキテクチャ設計と文書化に関連し,アーキテクチャスタイル,パターン,関心事,ビューなどの諸概念についてそれらの意味的関連も含めて説明する.さらに,アーキテクチャに関する設計判断の文書化技術,追跡性管理と知識管理の技術,それらを支援するツールの動向を解説する.
著者
徳本 修一 谷垣 宏一 高橋 洋一 中島 毅
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告ソフトウェア工学(SE)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.46, pp.1-6, 2015-03-05

ソフトウェア開発において,成果物での要件の実現を追跡すること (要求トレース) は,成果物の品質保証や改修作業の影響範囲を特定するために重要な活動である.しかし,その重要性に反して,実際のソフトウェア開発では既存作業の変更や作業時間増加が懸念され,定着が困難である.我々は,明示的なリンク作業を行わずに,開発内容の関連情報 (トレーサビリティリンク) を構築し,影響箇所を特定する方式の提案とトレーサビリティリンクの可視化を実現した.ここでは成果物に付けたタグの名称や位置情報からトレーサビリティリンクを構築し,2 種類のトレーサビリティマトリクスによる可視化を行う.本方式を実現するためにプロトタイプツールを作成し,ツール開発へ本方式を適用した.In software development, tracking of the implementation in artifacts of requirements (Requirements Trace) is an important activity in order to quality assurance and identify the impact range of modified artifacts. However, the contrary to the importance, it is difficult to fix the process by increase and existing work development scale. We propose a method for building traceability link without explicit linked, and realize suggestions visualization method to identify the impact. For acquisition of the trace information, built the trace information from the name and location information of the tags attached to the development artifacts and performs visualization of information by two types of Traceability Matrix. The prototype tool to realize this method, it is applied to this system to the tool development.
著者
赤星 和之
出版者
一般社団法人 プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会誌 (ISSN:1345031X)
巻号頁・発行日
vol.17, no.5, pp.19-22, 2015

ITプロジェクトが混乱する要因としては,設計の漏れ・設計不十分等によるテスト工程での問題多発に起因するものが多い.業務アプリケーションソフトウェアの開発を伴うプロジェクトでは,要件を全て確定させた上で設計工程へ進む事が望ましいが,現実には困難である事が多い.そのため一部の設計項目を残した状態で後続工程へ進み,スケジュールが輻輳した状態で推進するが,残課題をつぶし込む意志が弱いと製造工程で暫定対処などにより,手戻り工数が膨らむ事でプロジェクトは混乱につながる.そうなる前に設計内容を関係者できちんと検証し確定させる事が重要である.対策として成果物や作業分担を明確に定義し,設計品質を確保する事が効果的である.
著者
小谷 一貴 竹本 篤郎
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.43, 2009

ソフトウェア開発プロジェクトの失敗の原因は、不十分な要求定義のまま,プロジェクトが実行されているといわれている.そこで,本発表では, BABOK(Business Analysis Body Of Knowledge)の知識体系の概念を用いて,当初の要求定義と,プロジェクト開発実行時とのズレを明確にさせ,開発プロセスの修正ポイントを決定する手法を提案する.BABOKは要求を効率的に獲得し,体系化する知識体系である.そこでPMBOKには記載されていない要求定義の体系化を,BABOKの知識エリアである「要求の洗い出し」,「要求分析」の概念を用いた.モデル構築のプロセスとして,要求分析手法とBABOKを組み合わせて要求を引き出し,プロジェクトの基準を作成し要求を表出させ,データベースのスキーマの概念を利用して,要求をテキストマイニングで定量した後,プロジェクトの基準と定量化した要求を比較して,要求のズレを算出した.
著者
田野 大輔
出版者
京都大学
雑誌
京都社会学年報 : KJS
巻号頁・発行日
vol.3, pp.57-76, 1995-12-25

This study surveys the historical debate on the character of the Third Reich and analyzes the mechanism of the "polycracy" in this regime. In former period Hitler's state appeared to be a rational and well-organized system of a totalitarian nature, but subsequent historical research has revealed a more complex picture. The traditional view as propounded by K. D. Bracher and others was criticized by the "functionalist" school of M. Broszat and H. Mommsen, who drew attention to the disorganized character of the regime. The political system, they insisted, was by no means totalitarian but rather chaotic : a ruthless competition and rivalry among the various institutions for power and influence. Amplifying this view, I proceed to apply the concept of "polycracy" to the power structure of the Third Reich. The polycratic structure of the NS regime composed of more than one power center contrasted strikingly with the totalitarian and monocratic nature of the ideology. This study places special emphasis on this peculiar ambivalence, on the dynamic interaction between ideology and organization. In the main part of this article, I examine the constituents of the Nazi ideology, namely the concepts of "Volksgemeinschaft", "Fuhrer" and "Kampf", so as to show that nothing but these factors gave rise to the polycracy in the Third Reich. I also show that the polycratic structure of the regime helped to consolidate and enhance Hitler's power. There is no contradiction between his supreme power and a polycratic and altogether disintegrated system of government : both conditioned and enforced one another. This mechanism of "polycracy", however, developed a momentum of its own which it was difficult to control, and sparked off the energy of destruction and ultimately of self-destruction too. In conclusion, I insist that this process of "cumulative radicalization" which ended in total war and genocide should not be portrayed as the work of a deliberate dictatorial will, but rather as the consequences of the polycracy, of the way in which political power was organized in this regime. The historical assessment of the Third Reich cannot conveniently be reduced to the role of Hitler who is a singular phenomenon unlikely to re-emerge in the future. The conditions and structure which allowed him to gain overall control of a modern society have not changed that much and are therefore a more worthwhile topic for further scrutiny.