著者
佐藤 文宣 蘆田 浩規 鳴尾 丈司
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.65, no.630, pp.572-579, 1999-02-25
被引用文献数
4

In this paper, dynamic behavior of golf club shafts before impact is analyzed. Firstly, we have established the measuring system of bending stiffness distribution of the shafts. Then we measure bending strain of the shafts on swinging. We model the shaft as a cantilever beam and we calculate deflection of the shaft before impact with data of bending stiffness distribution and data of bending strain. Additionally, we estimate "Kick Point" of golf shafts. We calculate changing curvature of shafts before impact, so that we make clear which part of shafts are bended and changed curvature exceedingly on swinging. We have proposed the share of this changing ratio in cach a third of overall shaft and we call it "Dynamic Flexible Ratio". The resuits are summarized as follows: (1)It is possible to classify the type of golfers by comparing deflections of the shaft before impact, and to calculate velocity of golf club head and angle at the tip of shaft by deflection. (2)"Dynamic Flexible Ratio" is closely related to angle at the tip of shaft by deflection.
著者
佐藤 文明
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.98-99, 2013-12-15
著者
佐藤 文隆 山田 良透
出版者
京都大学
雑誌
重点領域研究
巻号頁・発行日
1991

我々は、超新星エジェクタの中での物質混合の数値シミュレ-ションを軸対称及び三次元で行ってきた。この現象は細かい構造の形成が現象の定性的性質にも影響し、解像度の高い計算が要求される。従って、メッシュ数の少ない三次元計算よりも軸対称を仮定したメッシュ数の多い計算の方が信頼性の高い結果が得られている。本年度は軸対称計算のより多くの異なった初期揺らぎによる計算を行い、物質混合の程度の初期揺らぎによる依存性をしらべた。その結果からエジェクタ中で起こるの物質混合の程度についての定量的な評価を数値結果から解析的に得ることに成功した。エジェクタ中に大規模な物質混合が起こるかは密度分布に急激なとびがあることが本質的である。しかし、次の点で初期揺らぎの存在する位置が重要である。超新星のprogenitorモデルには二つの密度ギャップがあるが、内側の密度ギャップに初期揺らぎが存在しても外側の密度ギャップにブラストショックが衝突したときに発生するリバ-スショックが内側の揺らぎを抑えてしまう。これはRichtmeyerーMeshkov不安定性として知られている不安定性が逆に働いているとして定量的に説明可能である。従って、外側の密度ギャップに初期揺らぎが存在することが、観測されているエジェクタ中での大規模な物質混合を引き起こすために本質的であることが明らかにされた。
著者
伊勢 晃 三好 郁朗 佐藤 文郎 伊藤 洋司 辻野 稔哉 森田 いく子
出版者
同志社大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

我々は、ベル・エポック期におけるフランス・モダニズムの諸相を明確にし、詳細な校注、解説を含むアポリネールの文芸評論の全訳を作成することを目標とし、研究を推進してきた。その結果、翻訳の下訳作業はほぼ完成し、フランスでの調査と資料収集によって、基礎的資料の整備を終えた。今後は平成24年度科学研究費補助金研究(基盤研究C)「20世紀初頭のフランス文芸思潮におけるモダニズムの形成と展開に関する実証的研究」(課題番号: 24520374、研究代表者:伊勢晃)に研究を引き継ぎ、さらに広範な調査を行い、出版物の形で成果を公開したい。
著者
佐藤 文彦
出版者
順天堂大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

非肥満IGTにおける高血糖のメカニズムは完全には解明されていな。本研究においては、非肥満IGTの病態生理を検討するためにトレーサーを用いたグルコースクランプと、二つのトレーサーを用いた経口糖負荷試験を行った。私達の予備的なデータからは、非肥満IGTでは肝糖取り込みの低下と骨格筋のインスリン抵抗性が高血糖に寄与する可能性が示唆された。今後は、これらのデータを確定させるためにさらなる調査が必要である。
著者
伝野 隆一 平田 公一 八十島 孝博 宍戸 隆之 浦 英樹 山口 浩司 水口 徹 佐藤 文彦
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.974-978, 1998-04-01
参考文献数
11

胃癌の転移・浸潤機序を解明するためにヒト胃癌細胞株AZ521からヌードマウスの肝臓に高率に転移するAZ-H5cを作製し, 両者を比較することにより転移・浸潤の各ステップについて検討した.(1)E-カドヘリン, αカテニン, βカテニンについて, (2)MMP2, MMP9について, (3)インテグリン, CD44について検討した.AZ-H5cはAZ521に比べ, 高い運動能をもち, MMP-9, インテグリンα1, α2, α3, α4, α5, インテグリンβ1, CD44v3の発現量が増強していた.胃癌の臨床材料での検討ではインテグリンα2の発現とリンパ節転移が関係し, インテグリンα3の発現と肝転移が関係していた.MMP-9に関してはこれまでの病理学的因子と関係はみられなかった.今後胃癌の転移・浸潤に関する機序が解明されることにより機能を温存した縮小手術の適応を拡大できるものと考えられる.
著者
吉田 一彦 上島 享 脊古 真哉 佐藤 文子
出版者
名古屋市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009-04-01

本研究では、日本の神仏習合の成立と展開について考察し、それを日本一国史の中で内在的に理解するのではなく、アジア東部における仏教と神信仰の融合の中で考え、この地域の宗教文化の中に日本の神仏習合を位置づける作業を行なった。この視座から以下の点を明らかにした。①『日本書紀』に記される仏教と神信仰の対立の話は創作性が高く、歴史的事実を伝えるものとは評価できない。②比叡山、白山などの神仏習合の聖山は、中国の神仏融合の聖山である天台山や五臺山の強い影響を受けて成立した。③「本地」の思想は真言宗の護持僧によって考え出されたもので、日本の「本地垂迹説」は11世紀前半に成立した。
著者
藤巻 裕蔵 鷹股 昌子 佐藤 文
出版者
帯広畜産大学
雑誌
帯広畜産大学学術研究報告. 自然科学 (ISSN:09193359)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.37-46, 1994-10-07
被引用文献数
1

帯広市の半自然条件の草原(A)と農耕地(B)で,1977-1981,1983-1986年の繁殖期にノビタキの巣92例を調べ,繁殖生態について明らかにした。ノビタキの繁殖地への渡来は4月中旬で,雌でやや遅いことがあった。成鳥の再渡来率は雄で52%,雌で19%,最も長期にわたって生存が確認されたのは,雄で45か月,雌で33か月であった。造巣開始は早い例では4月28日,遅い例では7月11日で,造巣期間は4-10日,平均5.3日であった。営巣場所は前年の枯草が覆いとなるような地上であったが,地上15-19cmの草上に造られた巣が2例あった。巣密度と巣間距離は,Aで0.8-1.0巣/ha,50-163m,平均110m,Bで0.4-0.5巣/ha,50-321m,平均179mであった。ただし同一つがい(または雌雄の一方が同一個体)の1・2回目(やりなおしも含む)繁殖の場合は,Aで22,68m,Bで17-132m,平均69mであった。第一卵産卵日のピークは5月上旬と6月下旬-7月上旬であった。毎日1卵ずっ産卵され,最終卵の産卵後に雌による抱卵が始まった。抱卵期間は12-14.5日,平均13.6日,1腹産卵数は3-7卵,平均が前期繁殖(第一卵産卵日5月31日以前)で6.3卵,後期繁殖(第一卵産卵日6月1日以後)で5.6卵であった。ふ化した巣の割合は85,4%で,ふ化しなかった例には,巣の放棄、卵の消失、捕食または草刈による巣破壊,カッコウの託卵があった。1腹雛数は1-7羽,平均が前期繁殖で5.8羽,後期繁殖で4.5羽であった。育雛期間は11-15日,平均13.4日であった。巣立ちした巣の割合は92.3%で,育雛期間中の死亡例には,雛の捕食と消失,ウシによる巣破壊大雨による雛の死亡があった。1巣当たりの巣立幼鳥数(巣立直前の雛数)は,1-7羽,平均が前期繁殖で5.7羽,後期繁殖で4.4羽であった。巣立ち後5-8日で幼鳥は草上に姿を現わすようになり,この頃の幼鳥数は巣立ち時の40-90%に減少していた。巣立ち後10日目頃まで給餌をうけ,30日目頃の幼鳥数は巣立ち時の17-50%になっていた。ふ化率(ふ化数/産卵数)は前期繁殖で82.7%,後期繁殖で66.9%,巣立率(巣立幼鳥数/ふ化数)は前期繁殖で81.4%,後期繁殖で89.7%,繁殖成功率(巣立幼鳥数/産卵数)は,前期繁殖で67,3%,後期繁殖で60%であった。繁殖期間は4月下旬-8月中旬で,1回目の繁殖に成功したっがいのうち約70%は2回目の繁殖をし,その間隔(第一卵の産卵日の間隔を基準とする)は46日であった。1つがいが1繁殖期に巣立たせる幼鳥数は6.5羽であった。
著者
平松 裕子 島田 文江 伊藤 篤 佐藤 文博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.320, pp.13-18, 2011-11-19

ユビキタス社会の中では子どもも情報の波の中で生活する.身体的直接的なコミュニケーションが他者との関係をつくり,具体的な対象理解が中心である小学生に通信によるコミュニケーションの学習は可能か.インターネット上でどのような場をつくることができるのか.小学4年生の短歌学習実証から,言語使用にみられる子どもの認識の変化など,目的を持った使用の有効性,教育効果,子どもの認識を考察する.
著者
樋口 伊佐夫 佐藤 文昭
出版者
応用統計学会
雑誌
応用統計学 (ISSN:02850370)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.159-167, 1981-03-20 (Released:2009-06-12)
参考文献数
8

放射線の生体に及ぼす危険度の評価に,発がんによる寿命短縮の重要なことが認識されつつあるが,これに関する定量的研究はまだあまり見られない.筆者らは,その一人佐藤らによって得られた,マウスについての一連の系統的な実験結果から,電離放射線の危険度に関する知見を得るため,まず寿命短縮に対する個々の死因の寄与を計測することを考えた.いまあるきまった照射条件の場合について調べるものとする,考察の対象となるマウスの集団は非照射群(対照群)と照射群とから成る,その各々について,平均寿命ならびに各死因ごとの死亡発生率と死亡時の平均年令が実験データから得られるので,問題は二群間における平均寿命の差に対する各死因の寄与を,それらの情報を用いて算出することである.このためには単純に死因別に,平均死亡年令と死亡発生率の積の二群間における差をつくればよさそうに見えるが,実はそのような量を測っても有用な情報とはならないことが多い.筆者らは,寄与を表わす量として,いくつかの式を試行錯誤的に実験データに適用してみた結果,解釈がつきやすく役に立ちそうな量として,本文の式(4),(5),(14)によって定義されるGtを得た.それをこのような場合の寄与として用いることを提案ずる.この量の導出にあたっては,特定のデータへの適用の妥当性を指針としたが,結果の式には一般的な意味づけもできるので,適用し得る場合が少くないと思われる.
著者
平田 雅之 柳澤 琢史 松下 光次郎 Shayne Morris 神谷 之康 鈴木 隆文 吉田 毅 佐藤 文博 齋藤 洋一 貴島 晴彦 後藤 哲 影山 悠 川人 光男 吉峰 俊樹
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.7, pp.541-549, 2012-07-20

ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)は脳信号から運動意図・内容を読み取って外部機器を制御する技術である.われわれは脳表電極を用いたBMIにより,筋萎縮性側索硬化症等の重症身体障害者に対する機能再建を目指して研究開発を行っている.これまでにγ帯域活動を用いた連続的な解読制御手法により,ロボットアームのリアルタイム制御システムを開発し,脳表電極留置患者による物体の把握・把握解除に成功した.感染リスク回避のためにはワイヤレス体内埋込化が必須であり,ワイヤレス埋込装置のプロトタイプを開発した.今後は,重症の筋萎縮性側索硬化症を対象として,有線・ワイヤレス埋込の2段階での臨床試験を経て実用化を目指す.
著者
花屋 雅貴 稲富 猛 西垣 正勝 佐藤 文明 水野 忠則
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.35, pp.117-122, 1997-04-24
被引用文献数
1

プロトコルの仕様記述言語LOTOS[1]を用いた応用としてテスト系列の生成、ソフトウェアへの応用など様々な研究がなされている。近年高速なネットワークの研究、開発によりプロトコルはより高速な動作を求められている。そのためプロトコルをハードウェアで実装することがしばしば行われている。そこで本稿ではLOTOSからハードウェア記述言語VHDL[2]への変換方針を提案する。これによりプロトコルのハードウェアによる実装の際、より早いプロトタイプの作成及び計算機上での動作確認が可能になると思われる。また、LOTOSからVHDLへの変換のために「同期ゲート」、「セレクタ」ハードウェアモジュールを導入する。FDT(Formal Description Techniques) LOTOS is applied to generating test sequences, implementing software and so on. Nowadays high speed networks are researched and developed, so protocols are asked for higher speed behavior. Therefore protocols ate implemented hardware in order to satisfy this demand. Now this paper proposes translating FDT LOTOS into HDL(Hardware Description Language) VHDL. We think that it is possible for this proposal to make a prototype quickly and to confirm the behavior on computers. And we introduce「synchronism gate」and「selector」which are made as hardware module in order to translate LOTOS into VHDL.
著者
宮森 潤 芳賀 昭 角張 泰之 佐藤 文博 松木 英敏 佐藤 忠邦
出版者
公益社団法人日本磁気学会
雑誌
Journal of the Magnetics Society of Japan (ISSN:18822932)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.110-113, 2009-03-01
被引用文献数
1 1

The Contactless Power Station (CLPS) is a cordless power supply system that makes use of electromagnetic induction generated by means of coils. We propose a desktop design for CLPS, using spiral coils, because it is convenient to be able to charge the batteries of a digital still camera, a cellular phone, and a PC on single desk. The primary coil are arranged so that the coupling factor becomes 0, since it is inconvenient for the primary coils to be excited by each other. However, when the primary coils are synchronized and driven, the magnetic flux interferes with the electric power transmission. Attention was paid to changing each phase on the primary coils. As a result, when the phase was moved, stabilization of the output voltage was confirmed. Therefore, if the primary coils are suitably arranged, the power transmission pad can stabilize electric power transmission everywhere.
著者
佐藤 文昭 見上 彪 林 正信 喜田 宏 桑原 幹典 小沼 操 遠藤 大二 児玉 洋 久保 周一郎
出版者
北海道大学
雑誌
一般研究(A)
巻号頁・発行日
1987

本研究の主眼は有用な動物用リコンビナント多価ワクチンの作出に必要な基磯実験の実施にある。リコンビナント多価ワクチンはベ-スとなるベクタ-ウイルスとワクチンの決定抗原遺伝子を結合することにより作出される。ベクタ-ウイルスとしてはマレック病ウイルス(MDV)と鶏痘ウイルスに着目し、それらのチミジンキナ-ゼ遺伝子中に挿入部位を設定した。また同時に、MDVの感染から発病の過程に関る種々の抗原遺伝子の解折とクロ-ニングを行った。すなわち、ワクシニアウイルスをベ-スとしてNDVのHN蛋白遺伝子を組み込んだリコンビナントワクシニアウイルスを作出し、NDV感染防御におけるHN蛋白に対する免疫応答が感染防御に重要な役割を果たすことを明かにした。加えて、インフルエンザウイルスおよびニュ-カッスル病ウイルスの感染防御に関る抗原遺伝子の解折により、抗原遺伝子群の変異を検討した。続けて上記のウイルスベクタ-に外来遺伝子を組み込み、リコンビナント多価ワクチン実用化への可能性を検討した。すなわち、ニュ-カッスル病ウイルス(NDV)のヘマグルチニンーノイラミニダ-ゼ蛋白(HN蛋白)とマレック病ウイルスのA抗原の遺伝子をバキュロウイルスベクタ-に組み込み、生物活性と抗原性をほぼ完全に保持した蛋白を得ることができ、ワクチンとしての使用に有望な結果を得た。MDVの単純ヘルペスウイルス(HSV)のB糖蛋白類以蛋白遺伝子をバキュロウイルスベクタ-へ組み込み、高純度の蛋白を得た。さらに、本研究では、将来非常に有用なワクチンを作出するための基磯的な知見とリコンビナント多価ワクチンの実用化を近年中に可能にする実験結果も含むといえる。これらの有用な知見により、本研究は初期の目的を達成したばかりではなく、リコンビナントワクチン実用化への次の目標である野外試験による効用の証明のためにも一助となったといえる。