著者
加藤 祥 菊地 礼 浅原 正幸
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.853-887, 2020-12-15 (Released:2021-03-15)
参考文献数
41

日本語の比喩表現の実態把握を目的として,『現代日本語書き言葉均衡コーパス』に基づく指標比喩データベースを構築した.『比喩表現の理論と分類』に掲載されている 359 種類の比喩指標要素を手掛かりとし,『分類語彙表』に基づいて類義用例を確認しながら指標比喩表現候補を展開し,コアデータ6レジスタ(Yahoo! 知恵袋・白書・Yahoo! ブログ・書籍・雑誌・新聞)1,290,060 語から人手で 822 件抽出した.抽出した比喩用例には,喩辞・被喩辞の情報と,その分類語彙表番号を付与したほか,擬人化・擬物化・擬生化・具象化などの種別情報も付与した.さらに提喩・換喩・文脈比喩・慣用表現などの情報も付与した.上記作業は言語学者によったが,非専門家が比喩表現をどのように捉えるかを評価するために,比喩性・新奇性・わかりやすさ・擬人化・具体化(具象化)の 5 つの観点について,1事例あたり 22–77 人分(平均 33 人分)の評定値を付与した.レジスタ毎の相対度数や評定値の分布により,現代日本語の指標比喩表現の使用傾向を確認した.
著者
秋枝 俊江 吉田 明弘 小笠原 正 朝比奈 滉直 宮原 康太 松村 康平 荘司 舞 島田 茂 島田 裟彩 谷口 誠
出版者
一般社団法人 日本障害者歯科学会
雑誌
日本障害者歯科学会雑誌 (ISSN:09131663)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.287-298, 2020

<p>経管栄養と経口摂取の要介護高齢者における口蓋・舌・咽頭の細菌叢を明らかにするために次世代シークエンス解析(NGS)を行い,さらに細菌叢に影響を与えている要因を検索する目的で主成分分析と相関比を用いた.経管栄養者20名と経口摂取者19名の要介護高齢者を調査対象とした.入院記録より栄養摂食状況,年齢,性別,疾患,寝たきり度を確認し,Japan Coma Scale,意識レベル,意思疎通の有無,残存歯とう蝕の有無,CPI測定を行った.検体採取は,口蓋,舌,咽頭をスワブ法にて実施し,DNA抽出,PCR法,次世代シークエンス・メタゲノム解析を行い,塩基配列を解読し,細菌の種類と構成率を評価した.</p><p>Shannon指数は,経管群で口蓋と咽頭において経口群よりも有意に低く,舌では,平均値で経管群が低かったが,有意差を認めなかった.経管群における口蓋,舌,咽頭は,好気性菌が有意に多く,通性嫌気性菌は,経管群で有意に多く認めた.経管群における口蓋,舌,咽頭の細菌叢は<i>Neisseria</i>属,<i>Streptococcus</i>属,<i>Rothia</i>属の割合が多かった.主成分分析による口蓋の第1主成分の寄与率は21.3%,舌で32.7%,咽頭で30.1%であった.「経管/経口」「意思疎通」「年齢」「全身疾患の種類」などを含めた18項目と細菌叢との関連を示す相関比は,「経管/経口」の相関比が最も高いことが認められ,口蓋・舌・咽頭の細菌叢に最も影響を与える要因は,「経管/経口」であった.</p>
著者
朝比奈 滉直 小笠原 正 秋枝 俊江 宮原 康太 松村 康平 荘司 舞 島田 茂 島田 裟彩 柿木 保明
出版者
一般社団法人 日本障害者歯科学会
雑誌
日本障害者歯科学会雑誌 (ISSN:09131663)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.375-381, 2020

<p>要介護高齢者は発熱がみられることがあり,さらに誤嚥量の増加,脱水,免疫機能の低下により肺炎となることが危惧される.要介護高齢者において発熱を予防していくことは重要である.今回,経管栄養者の患者背景および口腔内所見と発熱との関係を検討した.</p><p>対象者は要介護高齢者のうち経管栄養がなされ,一切経口摂取がされていない患者16名であった.入院・入所記録より年齢,基礎疾患,寝たきり度,調査時より過去6カ月以内の発熱の有無を記録し,意識レベル(Japan Coma Scale),意思疎通の可否を確認した.発熱は,37.5℃以上とした.口蓋粘膜より採取された膜状物質は,顕微鏡にて重層扁平上皮由来の角質変性物が認められた.発熱との単相関は,Fisherの直接確率計算,<i>χ</i><sup>2</sup>検定,あるいはStudentのt検定にて解析した.</p><p>年齢,性別,寝たきり度,意識レベル,意思疎通,基礎疾患,および残存歯,う蝕歯,CPIと発熱との関連は,統計学的に有意な差は得られなかった.剝離上皮膜の有無と発熱は有意差を認め,剝離上皮膜を有する者は発熱が有意に多かった.剝離上皮膜がみられる口腔や気道は乾燥傾向にある.口腔と気道の乾燥は,局所の免疫能低下と特異的な細菌をもち,発熱を起こすことが疑われた.発熱を予防するためには,口腔粘膜の擦拭と保湿の粘膜ケアが重要であることが示唆された.</p>
著者
加来 信広 中村 道利 高下 光弘 八塚 知二 松元 雅彦 真角 昭吾 宮原 正樹 中山 巌 駄阿 勉 横山 繁生
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.1568-1572, 1993-09-25 (Released:2010-02-25)
参考文献数
6

Two cases of sacrococcygeal chordoma, were surgically treated in our hospital. One case was discovered after investigation of an episode of bruising on the hip, and the other case was diagnosed two years after the excision of rectal cancer that had no specific histological features.Both cases had partial destruction of sacral bone in the lateral plain X-ray film of the pelvis and a defined mass anterior to the lower sacrum was seen on MRI. We performed complete excision of tumor using the posterior approach and retained the unilateral S3 nerve. Postoperatively there was no neurological disturbance except the symptom of slight residual urine.
著者
石原 正仁
出版者
一般社団法人 日本風工学会
雑誌
日本風工学会誌 (ISSN:09121935)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.322-328, 2009-07-31 (Released:2011-03-31)
参考文献数
12
著者
塚原 正彦 久見木 憲一 鹿島 諒子
出版者
日本社会情報学会
雑誌
日本社会情報学会全国大会研究発表論文集
巻号頁・発行日
vol.24, pp.194-199, 2009

This articl proves the making of Degital Commnicatin for developing Regional Cultular Resource. We set the future model of community museum of which all people is able to be curater or creater and share the information. For digital communications We plan the personnel development system for community curater which are starting at this project. We experimented the proof of it.
著者
宮原 正信 高橋 正彦
出版者
高知医科大学
雑誌
高知医科大学一般教育紀要 (ISSN:09123083)
巻号頁・発行日
no.1, pp.47-54, 1986-03-31

Mitochondrial dysfunction due to oxygen deficiency was studied in the systems of in vivo and in vitro using rat livers, and the following results were obtained The decrease in oxidative phosphorylation in mitochondria exposed to oxygen deficiency in vitro was improved by treating them with membrane stabilizing agents such as chlorpromazine and cepharanthine. The oxygen deficiency induced membrane deterioration involved in barrier function and the sensitivity to lipid peroxidation of the mernbranes. The agents protected the membranes from the above lesions without giving any effects on adenine nucleotide degradation in the absence of oxygen. Previous intravenous injection of cepharanthine (0.4mg/100g body weight) protected the mitochondria from the dysfunctions due to hepatic ischemia. From these results, in addition to our previous results, the mechanism of mitochondrial dysfunction due to oxygen deficiency was discussed.
著者
雷 振環 矢原 正治 台 宝山 田 瑞華 滝口 靖憲 野原 稔弘
出版者
日本生薬学会
雑誌
Natural medicines = 生薬學雜誌 (ISSN:13403443)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.475-477, 1995
参考文献数
8
被引用文献数
2

From the leaves of Poacynum hendersonii, six phenolic compounds were isolated and identified as quercetin, quercetin 3-O-glucoside, quercetin 3-O-sophoroside, isorhamnetin 3-O-glucoside, syringaresinol and (+)-pinoresinol 4-O-glucoside, by direct comparison with the authentic samples.
著者
島津 善美 藤原 正雄 渡辺 正澄 太田 雄一郎
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 = Journal of cookery science of Japan (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.327-333, 2009-10-20
参考文献数
34
被引用文献数
2

清酒に含まれる有機酸の主要3成分(乳酸,コハク酸,リンゴ酸)および少量成分(クエン酸,酢酸)に着目して,飲用温度を変えて酸味の強さ(強度)および呈味質について,専門パネリストによる官能評価を行った。有機酸単独の評価は,20℃に比較して乳酸が37℃でコハク酸が50℃で,極めて有意に酸味を強く感ずることが認められた。さらに乳酸,コハク酸の呈味は,37℃,43℃において,ソフトでまろやかに感じられた。リンゴ酸は,10℃で爽快ですっきりしている呈味質が確認された。有機酸主要3成分混合の評価は,43℃での酸味が,極めて有意に強く感じられ,かつ呈味がしっかりとして調和が良いことが明らかになった。有機酸主要3成分+ブドウ糖+アルコール系の評価は,43℃での酸味が極めて有意に強く感じられ,さらに呈味がまろやかとなり,バランスが良かった。
著者
西野 義則 鵜原 正己 田村 進一
出版者
一般社団法人 GPI標準化委員会
雑誌
GPI Journal (ISSN:21893373)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.41-44, 2018

In order to increase the resource drilling efficiency by the drilling hole diameter of applying mining tube in the minimum and the maximum inner diameter of the mining tract, such as oil and gas is to coupling diameter minimum , has the durability to light and I will report on the successful outcome to the technological development of semi- flash coupling with the GPI standard tube achieve load reduction due to the weight at the time of deep.
著者
金田 晋 樋口 聡 原 正幸 奥津 聖 菅村 亨 青木 孝夫 外山 紀久子 松本 正男
出版者
東亜大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2000

21世紀の初頭にあたって、アジア美学は、世界美学の多元化のもとで、辺境の地位から表舞台に登場した。そのような比較美学の視点から、アジアの藝術思想を事象に即して再検討し、新しい問題地平を開発しようとした。1)「藝術」という西欧近代美学で形成された枠を突破する必要がある。それは高級な教養としての藝術を娯楽に向かって開放する(シュスターマン教授を共同研究者として示唆を得た)。それはまた美的という価値概念をエポケーして、生の感性をむき出しにすることとも通じる。アジアの身体思想から新たな身体・感性論を開拓せんとした(樋口聡等)。2)訓練、練磨は、西欧美学においては新しい技術を身につけるための準備を意味していた。だが東洋で、それは座禅が端的に示しているように、何よりも身体から日常生活の惰性や先入観を洗い落とし、無の境地を開くための身体的行為であった(青木孝夫等)。3)感性的図式としての時間と空間は、西欧近代美学においてはっきり区別され、とくに言語は時間的継起において捉えられてきた。それに対して、東洋の漢字に代表される言語観において、書字は言語的行為にどこまでも浸透し、空間的並列として直観されるところに特色をもつ。カリグラフィーが言語の新しい可能性を開拓する(奥津聖等)。4)諸藝術ジャンルについての、事象に即した研究。中国の音楽(原正幸等)、日本近代の人形劇(澤井万七美)、絵画(菅村亨等)、色彩問題(金田)。スタッフ外から西アジアの工芸の発表(福田浩子)。5)古代ギリシャの陶器画に見られるアジアのイメージについての実証的研究(長田年弘)。現代の演劇パフォーマンスにおけるアジア・イメージ(外山紀久子)。アジアは内なる者の自覚としてだけでなく、他者によって作り上げられたイメージとしても捉えられるべきである。そこにはナショナリズムの問題も加わるであろうし、また共同研究に参加された藤川哲による、現代芸術におけるアジア・ブームの分析。
著者
田中 聰 佐藤 源 曽田 益弘 小松原 正吉 河本 知二
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.521-527, 1978

肝海綿状血管腫の3症例を経験し,それぞれ異なる摘除術式によって治癒せしめた.症例はすべて女性で,年齢は47歳, 47歳, 42歳であり,第1例は胆嚢水腫の診断のもとに手術されたが,第2例は腹腔鏡検査での腫瘤表面の性状から,第3例は肝動脈造影での造影剤のボタン雪状のpoolingから,術前に本症と診断されたものであった.その肉眼的増殖型はそれぞれ限局性被包型,多発性びまん型,部分的被包型で,第1例では腫瘤摘出術,第2例では左葉外側区域切除術,第3例では拡大右葉切除術(右葉および左葉内側区域切除術)をおこない, 270g, 890g, 3450gの腫瘤を摘除した.第1, 2例は腫瘤の圧迫によると思われる右季肋部痛,心窩部痛を主訴としたが,第3例の腫瘤は成熟胎児大であって.術前には下大静脈狭窄による両下肢浮腫,腹水の貯留,蛋白尿があり,ネフローゼとして加療されていた.また腫瘤内血液凝固に起因すると思われる血中FDP値の上昇があった.しかし腫瘤はほぼ被包化され,その約1/4周のみで肝実質に移行しており,結果的にはこの部での肝部分切除によって充分に摘除し得るものであった.肝海綿状血管腫は血管奇型とされているが,圧迫症状以外にも破裂による腹腔内出血, Kasabach-Merritt症候群,腫瘤内血液凝固にもとづくconsumption coagulopathy,貧血,うっ血性心不全,門脈圧亢進症状などを合併することが報告されているので,原則として外科的摘除を必要とするが,本症には有茎性肝外増殖型,限局被包型,不完全被包型,びまん性増殖型等,増殖形態に多様性があることが報告されている点を考慮し,必要最小限の侵襲にとどめるべく,術式の選択に慎重でなければならない.なお,ビリグラフィンによるcontrast enhancementを応用したCTスキャンは,肝嚢腫との鑑別上有用であった.
著者
萩原 正大 山本 正嘉
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科學 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.327-341, 2011-06-01
参考文献数
58
被引用文献数
5

We simulated mountain climbing using walking on a treadmill in order to systematically evaluate the physical load during mountain climbing. The conditions of three types of load-(1) inclination of the walking path (walking uphill and downhill), (2) walking speed, and (3) backpack weight-were varied within the range assumed for normal mountain climbing (40 sets of conditions in total). When the three types of load were expressed as vertical work rate, energy expenditure (VO<sub>2</sub>) during walking uphill and downhill was distributed along roughly the same curve. The following characteristics of walking uphill and downhill were observed.<br>A. Walking uphill<br>For all three types of load, increase in load gave a linear increase in VO<sub>2</sub> and heart rate (HR). A lactate threshold (LT) appeared at an intensity of 62%VO<sub>2max</sub>, when HR was 78% HR<sub>max</sub>. Rating of perceived exertion (RPE) was evaluated for the &ldquo;Breathlessness&rdquo; and &ldquo;Leg Fatigue&rdquo;, and both of these increased roughly in proportion to %VO<sub>2max</sub>.<br>B. Walking downhill<br>When walking downhill, VO<sub>2</sub> was 35-50% the intensity of VO<sub>2</sub> when walking uphill on the same slope and at the same speed. Energy expenditure did not exceed 60%VO<sub>2max</sub> in any of the load conditions, and no LT was seen. RPE values were higher for walking downhill than walking uphill, even when %VO<sub>2max</sub> values were the same. RPE values for the &ldquo;Leg Fatigue&rdquo; tended to be higher than for the &ldquo;Breathlessness&rdquo; at the same speed in downhill walking.<br>Using these data, we created a table giving the intensity of exercise of mountain climbing expressed as VO<sub>2</sub> per unit body mass and metabolic equivalents (Mets) with vertical migration velocity and total weight (Body weight + Backpack weight) as variables. This table gives mountain climbers a systematic understanding of the physical load under various mountain climbing conditions. It is likely to be of use as a reference for mountain climbers of different levels of physical fitness when practicing mountain climbing appropriate to their individual level. The present results suggest that in downhill walking, it is insufficient to express the physical load in energy expenditure (VO<sub>2</sub> and Mets) alone, and the load on the leg muscles must also be judged using the RPE in the &ldquo;Leg Fatigue&rdquo;.
著者
吉田 洋 林 進 北原 正彦 藤園 藍
出版者
日本生態学会
雑誌
日本生態学会大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.430, 2005

本研究は,山梨県富士北麓地域に生息するニホンザル(<i>Macaca fuscata</i>)1群を対象に,ラジオテレメトリーと,GPSテレメトリーから得られるデータの特性を把握することを目的とした.調査はまず,対象群のニホンザルメス2頭を箱罠で捕獲し,1頭にVHF発信器(ATS-8C, Advanced Telemetry System, USA),1頭にGPS発信器(Collar120, Televilt, Sweden)を装着して放逐した.ラジオテレメトリーは週3-4回,日中に実施し,GPS発信器は週4回,午後0時に測位するように設定した.今回用いたGPSの測位精度は,3Dで±15m以内(90%)である.調査は,2003年12月から2004年5月に実施した.<br>調査の結果,測位成功率はラジオテレメトリーが100%(n=66),GPSが77.2%(n=92,うち3D以上が50.0%,2Dが39.8%)であった.月毎にみると,GPSの測位成功率に大きな変動はないものの,3D以上の割合が4月から低下し,逆に2Dの割合が増加した.この結果は,落葉樹の開葉と,ニホンザルの耕作地および遊休農地の利用の減少からもたらされた可能性がある.さらに,固定カーネル法で行動圏面積(95%)とコアエリア面積(50%)を求めたところ,ラジオテレメトリーではそれぞれ13.1km<sup>2</sup>,2.8km<sup>2</sup>,GPSではそれぞれ17.6km<sup>2</sup>,2.2km<sup>2</sup>と,GPSで得たデータのほうが,行動圏面積は大きく,コアエリアの面積は小さく算出された.この結果から,ラジオテレメトリーでは測位が難しい場所でも,GPSでは測位できること,地形が急峻な場所では,GPSが測位し難いことが影響している可能性があるといえる.