著者
古川 真宏
出版者
京都大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2011

本年度は、「世紀末ウィーンにおける芸術と精神医学」についてのこれまでの研究の成果をまとめ、論文「世紀末ウィーンの芸術における病理学的身体――クリムト的女性像に関する一考察」として紀要『ディアファネース――芸術と思想』(査読有)で発表した。この論文は、当時「世紀の病」として広く認知されるようになったヒステリーと精神衰弱という二つの病の観点から、様々な芸術分野に対する精神医学の影響をまとめたものである。当論文では、世紀転換期の女性像を芸術批評・医学的言説・図像との比較・分析を通じて、ヒステリー的ファム・ファタールと神経衰弱的ファム・フラジールの二つの類型に分類した。また、グスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、オスカー・ココシュカの作品、臨床の現場における神経衰弱の女性像、シュルレアリスムにおけるヒステリーの女性像などと比較することで、芸術的主題としての病理学的身体の系譜を描き出した。また、前年度の研究のテーマであった「スタイルとモード」という問題系についても同時に研究を進めた。その研究過程で重要な参照項として浮かび上がってきたゴットフリート・ゼンパーの様式論とアンリ・ヴァン・デ・ヴェルデの服飾論については、加藤哲弘編『芸術教養シリーズ28芸術理論古典文献アンソロジー西洋篇』において、解説・抄訳のかたちで概要を発表した。また、このテーマに関する論文「ウィーンの/とファッション」(仮題)は、池田裕子編『ウィーンー総合芸術に宿る夢』(竹林舎、2016年春刊行予定)に掲載されることが決定している。
著者
岸 國平 古川 聡子 小林 享夫 白石 俊昌 酒井 宏 田中 一嘉
出版者
The Phytopathological Society of Japan
雑誌
日本植物病理学会報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.43-49, 1998

堀による命名以後,アナモルフの記載等に疑問を残したまま放置されてきたネギ黒渋病について研究し,以下のような事実を明らかにした。<br>(1)群馬県下仁田町で,多年にわたり自家採種と連作が繰り返されてきた同町特産の下仁田ネギに,本病が毎年激しく発生することが認められた。(2)本病の発生は下仁田町を含む関東北部,東北,北海道地域で多く認められ,関東南部および関東以西の地域ではまれにしか認められなかった。(3)培養菌叢片およびほ場病斑の成熟子のう胞子を用いて行った接種実験において,いずれも自然発病と同様に病徴を再現した。(4)観察されたすべての自然発病および人工接種病斑においてテレオモルフは形成されたが,アナモルフは全く認められなかった。(5)本病菌の培地上の生育適温は約20°C,子のうの成熟適温は20∼25°C,子のう胞子の発芽管伸長の適温は20∼25°Cであり,生育とpHの関係はpH 4∼9で生育し,6∼9で最も良かった。
著者
古川 一夫 筧 捷彦 谷 聖一
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.59, no.12, pp.1114-1123, 2018-11-15

国際情報オリンピック(IOI)は,中高生を対象とした情報科学分野の国際科学オリンピックである.情報科学の中でも,特に,問題を分析しアルゴリズムを設計する能力を競う.2018年のIOIは日本での初めての開催となった.アルゴリズムの若き精鋭が世界中から集まり競技を行い,また,各国の選手・教育者同士の国際交流を図るイベントも開催された.IOI 2018 JAPANの準備・開催について報告する.
著者
池田 幸夫 酒井 啓雄 古川 博
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
科教研報
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.17-18, 2007

潮汐現象は高校地学で学習する身近な自然現象の一つである。高校地学の教科書では、潮汐は次のように説明されている。①潮汐は主に月の引力と地球の公転による遠心力の合力によって起こる、②月に面した側とその反対側で満潮となる。③満月と新月の時に干満差が最大になる(大潮)。④満潮と干潮は一日にほぼ2回起こる。このうち満潮と干潮の時刻については、問題があるのである。満月の日に月が南中するのは真夜中の 0 時である。したがって、①が正しいならば、大潮の日の満潮は真夜中と真昼に起こらなければならない。ところが、実際には朝と夕方に満潮となり説明と矛盾している。この矛盾は、潮汐の波の速度(約 200 ㎞/s)が地表面に対する月の移動速度(約 470 ㎞/s)に比べてはるかに遅く、月の動きについて行けないことが原因である。本研究では、潮汐を単振動モデルで表し、月の引力の変動に対する海水の運動を力学的に考察して、月の運動に対して潮汐波の位相が 180 °のときに周期的に安定した運動になると考えれば、この矛盾を説明できることが明らかになった。
著者
美馬 亨 中島 悠里 大矢 昌樹 池田 高治 龍田 浩一 小林 聡 山本 脩人 國本 悟子 井関 景子 玉置 瑛一朗 奥田 浩二 信貴 勇佑 北 浩光 根木 茂雄 古川 福実 重松 隆
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.49, no.10, pp.661-668, 2016 (Released:2016-10-28)
参考文献数
17

新規の免疫抑制剤や生物学的製剤の登場により, それまで治療が困難な症例も寛解導入が可能となってきた. 一方で, 未だ有効な治療法がない難治性病態も確かに存在する. 例えば, びまん型全身性強皮症における進行性の皮膚硬化は, 関節可動域の狭小化, さらに進行すると関節の拘縮に至り患者のADLを著しく低下させる. また, 筋炎症状の乏しい皮膚筋炎に合併する間質性肺炎は急速に肺機能を低下させ, 有効な治療法のないこともあり未だに致死率が高い病態である. これら難治性病態に対して血液浄化療法が行われ, 全身性強皮症では血漿交換療法が有効であった症例が報告され, 劇症型の間質性肺炎についてはシクロスポリンとシクロホスファマイドなどの免疫抑制剤にエンドトキシン吸着療法の併用療法が有効であったことが報告され, その治療効果が期待されている. これら疾患以外にも, 血管炎により発症する急速進行性糸球体腎炎では腎機能の廃絶により血液透析に至る率は依然として高い. 今後も難治性膠原病疾患に対して血液浄化療法は有効な治療法の一つと考える.
著者
三好 栄次 鈴木 育男 山本 雅人 古川 正志
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. MPS, 数理モデル化と問題解決研究報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.8, pp.1-6, 2009-09-03

多くのネットワークモデルの研究が存在しているが,その多くはネットワークの構成要素であるノードの状態のみによりネットワークが成長する.しかし,実際のネットワーク成長はコミュニティによる影響も受ける.本研究では,既存のネットワーク成長モデルに対し,局所コミュニティ抽出方法を適用し,ネットワークの成長のルールにコミュニティ情報を付加した成長モデルの提案を行う.また,提案手法を適用したネットワーク生成によるコミュニティ構造の変化とともに,コミュニティ数の増減,クラスタリング系数などへの特徴量について時間経過による変化を観測し,ネットワークの成長過程について CNN モデルと提案モデルの比較を行う.
著者
萩原 周一 古川 和美 村田 将人 中村 卓郎 大山 良雄 田村 遵一 大嶋 清宏
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.7, pp.319-324, 2011-07-15 (Released:2011-09-13)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1

症例は53歳の男性。既往に高血圧,糖尿病,アルコール性肝障害あり。飲酒後入浴し,浴槽に沈んでいるところを発見され救急搬送された。来院時意識障害と呼吸不全を認め,集中治療を行ったところ病態は改善傾向となったが,第6病日に発熱し呼吸不全となった。acute respiratory distress syndrome(ARDS)と診断し,シベレスタットナトリウムおよび高頻度振動換気を用いた集中治療を行ったところ奏功し第9病日に抜管,第40病日に退院した。二次性溺水によるARDSは好中球エラスターゼの関与が考えられ,シベレスタットナトリウムの効果が期待できる。また,高頻度振動換気はARDSに対し酸素化改善に有効であった。
著者
仁井 晧迪 古川 靖 岩切 三雄 久保田 尚志
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.37-41, 1981 (Released:2008-11-21)
参考文献数
21
被引用文献数
6 7

The essential oil from the fruit of Machilus thunbergii Sieb. et Zucc. grown of Ibaraki-city (Osaka prefecture), has been studied. The constituents of each essential oil, which was obtained respectively from the mesocarp, seed and leaf by steam distillation, were investigated by chromatographic and spectral methods. As a result, 77 compounds were identified. The major components in the mesocarp oil were α-pinene, β-pinene, α-phellandrene, cis-β-ocimene, trans-β-ocimene and α-zingiberene, those in the seed oil were α-pinene, α-copaene, caryophyllene, δ-cadinene and caryophyllene oxide, while those in the leaf oil were caryophyllene, germacrene-D and δ-cadinene. Seasonal variation of the oil content was examined. The oil content decreased with ripening of the fruit. This tendency is similar to the result, which was observed in the fruit of Lindera strych-nifolia (Sieb. et Zucc.) F. Vill. The content of α-phellandrene and trans-β-ocimene, which were the main constituents in the whole fruit oil, increased with the ripening of the fruit, but decreased in the over-mature oil.
著者
近藤 史人 古川 忠始 吉田 信人 川口 恭則 串戸 一浩 鈴木 常彦
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2002年度秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.36, 2002 (Released:2003-01-17)

1976年,R・ドーキンスによる「利己的な遺伝子」の発表以来,文化遺伝子,ミームの概念は,S・ブラックモア,R・ブロディ,佐倉統などにより掘り下げて論じられてきた.ここではミームの発生過程を伝統的ダーウィニズムの模倣-変異-淘汰による偶然の産物とするにとどめず,I・プリゴジン,S・カウフマンの自己組織化の論理をミームにも適用し,マルチエージェントが自己触媒となり,散逸構造を形成するプロセスと仮定して考察する.環境に対する全体最適の価値観を自己触媒のモメンタムと捉えることで,21世紀型のサステイナブルな創発型組織モデルを形成し得るミームマネージメントの可能性を考察する.
著者
森永 睦子 岡本 操 古川 聡子 河口 勝憲 末盛 晋一郎 通山 薫
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.282-289, 2016-05-25 (Released:2016-07-10)
参考文献数
12

救急医療の現場では,意識障害,ショック患者に薬毒物が関与している場合がある。原因検索の一手段として簡易法の薬物スクリーニング検査キットが利用されている。富士レビオ株式会社より国内販売されているINSTANT-VIEW® M-I(以下,INSTANT-VIEW)は覚せい剤(METH),大麻(THC),コカイン系麻薬(COC),ベンゾジアゼピン系(BZD),バルビツール酸系(BAR),三環系抗うつ薬(TCA)の6種類の薬物および薬物代謝産物の同時検出が可能である。また,操作法はワンステップと簡便であり,反応時間が7分と短い。しかし,判定方法がラインの消失をもって陽性となり,汎用の各種イムノクロマトグラフィー法とは反対であるため注意が必要である。健常人尿に各薬物の標準溶液を添加した模擬尿を用いた測定検出限界の検討では,添付書類の10倍以上の濃度でも検出されない薬物が確認された。今後,臨床検体での確認が必要と思われた。また,四環系抗うつ薬,抗精神病薬はTCAに対し交差反応を示した。INSTANT-VIEWを含むイムノクロマトグラフィー法では偽陽性や偽陰性反応を示す可能性があることを十分理解し判定結果を解釈することが重要である。
著者
古川 猛夫
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.53, no.9, pp.752-760, 1984-09-10 (Released:2009-02-09)
参考文献数
30

ポリフッ化ビニリデンおよびその共重合体は,50MV/m以上の電界により強誘電的スイッチング現象を示す.スイッチング時間は電界にきわめて強く依存し,高電界ではμ8になる.反転分極量は100~160mC/m2で,結晶域の自発分極はほぼ完全に反転することを示唆する.高分子強誘電体はラメラ状結晶の集合体で,個々のラメラ内で1本の分子鎖の回転を素過程として核生成と成長機構により分極が反転すると考えられる.このような毛デルによる計算機シミュレーションは,案灘のスイッチング曲線をよく再現する.
著者
古川 猛夫
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子 (ISSN:04541138)
巻号頁・発行日
vol.36, no.12, pp.868-871, 1987-12-01 (Released:2011-10-14)
参考文献数
22
被引用文献数
2
著者
三保 貴裕 古川 浩二郎 大坪 諭 岡崎 幸生 伊藤 翼
出版者
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
雑誌
日本血管外科学会雑誌 (ISSN:09186778)
巻号頁・発行日
vol.18, no.5, pp.559-562, 2009-08-25 (Released:2009-09-01)
参考文献数
9

鈍的外傷による胸部大動脈損傷は,受傷直後より30分以内に大半が死亡する重篤な疾患である.好発部位としては通常は内膜,中膜の断裂により大動脈峡部に限局する仮性瘤の形成を引き起こすことが多い.しかし,今回,画像上も病理学的所見上も通常のB型解離と同様の形態を呈した稀な症例を経験したので報告する.症例は72歳女性で1999年交通事故にて外傷性急性大動脈解離(Stanford B)を発症した.大動脈最大径は35mm程度で多発外傷もあり,降圧加療を行ったが大動脈径の拡大,破裂の兆候等なく,その後外来にて経過観察となった.2005年 2 月,背部痛出現し,CTにて大動脈径は55mmに増大を認め,手術の方針となった.部分体外循環下に下行大動脈人工血管置換術を施行した.術後は対麻痺など認めず良好に経過した.病理組織では,通常の解離と同様の中膜の外側 2 / 3 の部位で解離を認めた.
著者
進士 誠一 田尻 孝 宮下 正夫 古川 清憲 高崎 秀明 源河 敦史 佐々木 順平 田中 宣威 内藤 善哉
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.23, no.5, pp.815-819, 2003-07-31 (Released:2010-09-24)
参考文献数
17
被引用文献数
1 1

症例は61歳男性. 1995年8月に十二指腸潰瘍穿孔のため上腹部正中切開開腹下に幽門側胃切除術施行. 1996年5月頃より手術瘢痕部に直径約10cmの半球状に膨隆する腹壁瘢痕ヘルニアを生じ, 近医でフォローアップされていた. 2002年9月4日排便時に腹壁破裂を生じ, 救急外来受診. 小腸脱出を伴った腹壁破裂と診断され緊急手術となる. 腹壁破裂創は約10×20cmで, 脱出した腸管の色調は良好であった. 腹腔内の感染が危惧されたため, 腹腔内を洗浄後, 腸管を腹腔内に戻し, 一時的に皮膚一層のみを縫合した. 術後感染を合併せず順調に回復. 術後26日目の9月30日に待期的に腹壁形成術を行った. 腹直筋前鞘と後鞘はメッシュを用いて補強した. 腹壁瘢痕ヘルニアは腹部手術における比較的多い術後合併症であるが, 破裂に至る症例はまれである. 今回, 腹壁破裂を生じ二期的手術により治療し得た1症例を経験した.
著者
古川 晴之 土本 俊和
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.71, no.610, pp.153-160, 2006-12-30 (Released:2017-02-17)

This paper traces the factors from which establishment time differed at each elementary school by verifying the time background of the old in-the-city and old rural district in Kyoto at the initial stage of Meiji era. The time when feudal land ownership was dissolved was remarkably different from within Rakuchu and without Rakuchu. The gap between Rakuchu and Rakuchu mainly caused the gap that the Bangumi-elementary-school had the high rate of new building while the Guntyu-elementary- school had the high rate of temple diversion.
著者
広田 知良 山﨑 太地 安井 美裕 古川 準三 丹羽 勝久 根本 学 濱嵜 孝弘 下田 星児 菅野 洋光 西尾 善太
出版者
日本農業気象学会
雑誌
生物と気象 (ISSN:13465368)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.34-45, 2017 (Released:2017-04-10)
参考文献数
67
被引用文献数
10

Although climatic conditions had hindered the introduction of Pinot Noir, a cultivar of wine grape (Vitis vinifera), to areas such as Yoichi and Sorachi, Hokkaido, northernmost Japan, the growing region of the cultivar has recently extended. We analyzed meteorological data to obtain the rationale for the successful cultivation of Pinot Noir in Hokkaido; climate shift since 1998 pointed by Kanno (2013), i.e., rise in summer temperature, facilitated cultivation of the variety. Today, Yoich and Sorachi have become the right locations for growing the cultivar, and it has also been grown in other areas. Indeed, the vintage chart in Tokachi indicated the consistent, good harvest of grape since 1998. There is negative correlation in the average monthly temperature between April and August, and positive correlation between August and September ever since the climate shift. We hypothesize the benefits of the climate shift in terms of wine production as follows: 1) in years with low April temperature and high summer temperature, the growth rate in early stage delays, but the temperature required for grape maturation is secured by high temperature in August and September; and 2) in years with warm April and subsequent cool summer, early growth start keeps the growing season long enough, which may have compensated the risk of poor grape maturation in cool summer. Thus, climate change is considered to have favored the cultivation of Pinot Noir in Hokkaido.
著者
古川 久夫 宮口 庄司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.222, pp.167-172, 2007-09-13
被引用文献数
5

OBNは流通EDIなどを支援する企業専用IP網として1999年9月から商用提供されており、IP-VPN網構造の、情報安全性を重視する管理IP網である。OBNが使われている電子マネー決済、クレジッドカード決済、ASPサービスの通信枠組み例を報告する。