著者
坂本 健太郎
出版者
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター
雑誌
赤門マネジメント・レビュー (ISSN:13485504)
巻号頁・発行日
vol.13, no.5, pp.199-208, 2014-05-25 (Released:2015-05-25)

本稿では、IT セキュリティの環境、技術の変化とそれに対するトレンドマイクロの対応を紹介する。最近のIT セキュリティはユーザの増加やアプリケーションの多様化などにより、ウイルスによる脅威が高まっている。それに対し、クラウド技術とビッグデータの分析技術を用いた、トレンドマイクロの対応を紹介する。最後には技術変化に伴う法人向けビジネスモデルの変化も紹介する。
著者
小柴 篤史 和田 基 坂本 龍一 佐藤 未来子 並木 美太郎
雑誌
研究報告システム・アーキテクチャ(ARC) (ISSN:21888574)
巻号頁・発行日
vol.2015-ARC-215, no.7, pp.1-8, 2015-05-19

本研究では,Just-In-Time コンパイラによる生成コードを対象に,コンパイラによる静的な解析だけでは考慮することが難しい分岐命令の挙動を VM 内で動的に解析し,実行命令列をより適切に把握することで電力削減効果を高めることのできる Geyser 向け細粒度パワーゲーティング制御手法を提案する.提案手法を Dalvik VM に実装し,CaffeineMark,SPECJVM ベンチマークを用いてエミュレータ上で電力性能の評価実験を行い,監視する分岐命令数に制約を設けない理想条件で平均リーク電力を最大 17% 削減した.
著者
鎌田 早織 坂本 寛幸 井垣 宏 中村 匡秀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LOIS, ライフインテリジェンスとオフィス情報システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.450, pp.91-96, 2010-02-25
被引用文献数
3

異なる種類のライフログを効率的に集約・連携(マッシュアップ)するために,先行研究において我々は,ライフログのための標準データモデルと,ラィフログデータを横断的に検索・取得するマッシュアップAPIを提案している.これらの有効性を評価するために,本研究では提案するマッシュアップAPIを用いて実際のライフログサービスをマッシュアップするアプリケーションを構築する.具体的には,Twitter, Flickr, GARMIN Connectの3つのライフログサービスを連携し,ウォーキング中のつぶやきと写真データを,歩いたコースの地図上にオーバーレイするサービスLifeLogMapsを開発する.ライフログサービスが公開しているAPIを用いた場合と,マッシュアップAPIを用いた場合の二通りの開発を行い,両者の比較評価を行う.
著者
サロインソン ファビオラ ベイビ 坂本 圭児 廣部 宗 三木 直子 吉川 賢
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.65-70, 2007-08-31

放棄され拡大しつつあるハチク(Phyllostachys nigra var. henonis)林を対象として,竹林の林内,落葉広葉樹林と接し拡大しつつある竹林の林縁,およびその中間部分に区分し,稈の空間分布を比較検討した。空間分布解析のために, L関数を用い,距離にともなうL関数の変化を検討した。同じコホートの稈で,タケノコから当年生稈,当年生稈から5年生の古い稈へと生育段階が進む過程で,空間分布の変化を検討したところ,竹林の林内では,タケノコと当年生稈で集中分布, 5年生稈ではランダム分布し,林縁や中間部分では,タケノコの段階から5年生の稈まで常にランダム分布を示した。したがって,竹林の林内では,タケノコが稈となって以降に密度依存的な枯死が生じ,拡大しつつある部分では,タケノコの段階からランダムに分布して密度依存的な枯死を避けているものと考えられた。
著者
中島 光好 植松 俊彦 長嶋 悟 小原 正雄 坂本 博 寺川 雅人
出版者
Japanese Society of Chemotherapy
雑誌
CHEMOTHERAPY (ISSN:00093165)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.72-113, 1994

FK037の第I相臨床試験として健常成人男子志願者33名を対象に単回投与試験および連続投与試験を実施し, 本剤の安全性および薬物体内動態を検討した。単回投与試験ではFK037125, 250, 500mgを静脈内に5分間および500, 1,000, 2,000mgを60分間infusion投与し, 連続投与試験では1日2回12時間間隔で5日間の合計9回2,000mgを静脈内に60分間infusien投与した。<BR>1) 単回投与試験 (27名) で500mgの5分間infusion投与 (朝9時) の1名に不快感, 嘔気および血圧低下等のショック様症状が認められたため投与を中止した。当該被験者は, 夕方には症状はおちつき, 翌朝にはほぼ正常に回復した。連続投与試験 (6名) では第1日の2回目投与前に1名で感冒によると思われる全身熱感があり, 被験者の安全性を考慮し投与を中止した。また, 第2日に軽度の頭痛が1名に認められた。臨床検査については, GPTおよびLAPの軽度上昇が単回および連続投与試験で各1名, GPTの軽度上昇が連続投与試験で1名にみられた。いずれも臨床的に問題となる程度ではなかった。その他には単回および連続投与試験において自他覚症状, 臨床検査, 理学的検査で特に異常は認められなかった。<BR>2) 連続投与試験において腸内菌叢に及ぼす影響を検討した。腸内菌叢は好気性菌, 嫌気性菌いずれにおいても本剤により特に大きな変動はみられなかった。<BR>3) 単回投与試験で本剤のC<SUB>max</SUB>, AUCは投与量に比例し, 線形性の体内動態が認められた。また, T<SUB>1/2</SUB>は2.30時間, 投与後24時間までの尿中排泄率は95.0%であった。連続投与試験ではC<SUB>max</SUB>は投与第2日以降ほぼ一定となり, T<SUB>1/2</SUB>は2.15時間, 尿中排泄率は89.1%であった。また, 血漿蛋白結合率は11.4%であった。本剤の体内動態は第2日には定常状態に達し, 蓄積性は認められなかった。<BR>以上の結果から, セファロスポリン系抗生物質でみられるショック様症状に留意して, 本剤の第II相臨床試験を実施することが可能であると考えられた。
著者
藤坂 尚登 倉田 隆之 坂本 政祐 森末 道忠
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.693, pp.49-54, 2000-03-16

シグマ・デルタ変調をアナログ・インターフェースとし, 内部信号形態が1ビットのストリームである信号処理回路を提案する.ナイキスト・サンプリングレートのマルチビット信号処理システムと比較すると, 信号配線領域が小さい, シングルビット / マルチビット変換が不要, 演算・処理回路の構成が簡単という特徴がある.この演算・処理回路はビット・ストリーム信号を直接的に加算または乗算する新規に考案した回路を基本とする.これらの加算および乗算回路とビット・ストリーム信号を積分するためのアップ・ダウンカウンタを用いれば広範な信号処理システムを実現できる.その例としてQPSK信号の復調回路を構成した.
著者
上田 祐也 清水 祐一郎 坂口 明 坂本 真樹
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.455-463, 2013

In medical interviews, Japanese patients often use onomatopoeia such as "zuki-zuki" and "gan-gan" to express their pains or medical conditions. Using onomatopoeia when expressing pain enables simpler and more direct expressions than normal language as well as expresses the quantity (level/intensity) and quality (location/depth) of the pain. However, the subtle differences in characteristics of pain (such as quality), for example between "zeh-zeh" and "zero-zero", are difficult to grasp accurately. Although grasping these differences accurately is said to be critical, it depend on the level of skill of a doctor. So in this study, we constructed a system which supports communication between patients and doctors by evaluating meanings expressed by onomatopoeia. When a user inputs Japanese onomatopoeia, our system estimates quantities and qualities of pains using the relationships between the sounds used in the onomatopoeia and meanings expressed by 35 rating scales such as "sharp - dull", "strong - weak", and "deep - shallow". Visualizing of pains will help to compare between conventional onomatopoeic words such as "zeh-zeh" and novel words such as "zero-zero".
著者
畠山 真一 坂本 浩 加藤恒昭 伊藤 たかね
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.1, pp.1-8, 2005-01-11

語彙概念構造 (Lexical Conceptual Strucuture LCS) とは,言語学のフィールドにおいて,少数の意義素により動詞の持つ基本的な意味を捉えるために考案された意味表現のフォーマットである.LCS は言語学のみならず,自然言語処理の分野でもその応用が提案されている.しかし,どのようにして個々の動詞の持つLCS を推定するかという問題については,確固たる手法が確立されているわけではない.実際,現在までに提案されている LCS 推定に用いられるテストには,いくつかの問題が存在する.本稿では,対象変化動詞と接触・打撃動詞という他動詞の2つのカテゴリを区別する手法を提案する.In linguistics, Lexical Conceptual Structure (LCS), whichis constucted from some semantic primitives, is used to represent the meaning of a verb. In addition, LCS is used in Natural Language Processing as a representation format for the verb meaning. However, the problem of how to determine the LCS of a verb is still disputed. In fact, existing tests for determining the LCS of a verb have some shortcomings. In this paper, we pin down the problems with the existing tests for distinguishing a causative verb and a non-affecting verb, and propose a better test for it.
著者
金森 克浩 坂本 清美 村 一浩
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.22, pp.38-39, 2006-08-26

発達障害児の言語心理指導への活用を目的として「産・学・官」三者による協働体制により、療育現場や教育現場での指導に活用を目的として、多点入力の可能なタッチパネルディスプレイと療育支援ソフト「たっちゃんのコネク島」開発した。本システムでは、肢体不自由児や重度の知的発達の遅れのある子ども、自閉性障害の子どもへの指導場面で、自己効力感の高まり、因果関係の理解やコミュニケーション場面を作り出すなどの効果が見られた。本発表では、そのシステムの概要と指導事例を報告する。
著者
梶原 良 中津 沙弥香 塩野 忠彦 柴田 賢哉 石原 理子 坂本 宏司 武藤 徳男
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品科学工学会誌 : Nippon shokuhin kagaku kogaku kaishi = Journal of the Japanese Society for Food Science and Technology (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.183-185, 2008-04-15
被引用文献数
8

高血圧自然発症ラット(SHR)にモリンガ葉の10倍水抽出物を強制経口投与し,血圧上昇抑制効果について検討を行った.その結果,単回投与試験では血圧の有意な低下は認められなかったが,長期投与試験では,投与後25日目以降有意な血圧上昇抑制作用が認められた.また,モリンガ葉は,抗高血圧作用を有するGABAを高含有していた.モリンガ葉を長期間継続的に摂取することで高血圧発症を予防できる可能性があることが示唆された.
著者
秋月 仁美 坂本 奈穂 西 あずさ 榊 友希 出戸 亜沙子 永田 真由美 吉田 有希 笹川 寿之 平松 知子 正源寺 美穂
出版者
日本老年看護学会
雑誌
老年看護学 : 日本老年看護学会誌 : journal of Japan Academy of Gerontological Nursing (ISSN:13469665)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.79-85, 2006-11-01
被引用文献数
1

本研究では健康度自己評価に関連する因子を明らかにするため,A県に居住する健康な高齢者897名を対象に質問紙調査を行った(男性214名,女性683名,有効回答率83.7%).多重ロジスティック回帰分析の結果,健康度自己評価と病気・障害の有無のそれぞれに関連する因子として以下の結果を得た.1.健康度自己評価が高いことに関連する因子として,病気や障害がない,日常動作に困難を感じない,痛みによる生活への影響がない,自分は若いと感じている,生活に満足している,付き合いがある,趣味がある,熟眠感がある,毎日運動を行っていることがあげられた.2.病気や障害がないことに関連する因子として,70〜74歳あるいは85歳以上,女性,服薬をしていない,日常動作に困難を感じない,心配や不安がない,食欲があることがあげられた.これらの結果から地域の健康な高齢者の健康を維持するためには,身体的健康だけではなく,心理的,社会的,そして日常生活に伴って感じられる自分自身に対する満足感や,自分自身の意志によって行われる保健行動も重要である可能性が示唆された.
著者
鈴木 覚 後藤 義明 北村 兼三 高梨 聡 岡野 通明 野口 宏典 大谷 義一 坂本 知己
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.95, no.1, pp.32-36, 2013

平成24年5月6日に茨城県常総市からつくば市にかけて竜巻が発生した。つくば市山木地区と平沢地区の森林被害を調査した。平沢地区の標高50∼130 mの斜面に, 直径250∼300 mの円形の被害発生領域がみられ, この円形領域で竜巻が消滅したと考えられた。この竜巻が消滅した地点を除き, 次の特徴がみられた。 (1) 壊滅的な被害は100 m前後の幅で発生し, これは竜巻のスケールを反映していると考えられた。 (2) 広葉樹を主体とした森林や強風被害を受けにくい条件を備えた森林とも壊滅的な被害を受けたことから, ひとたび竜巻の経路にあたれば, 林況にかかわらず壊滅的な被害が生じると考えられた。 (3) 倒木は竜巻経路の中心に向かって倒れる傾向がみられた。これは竜巻による強風の特徴である風の収束を反映していると考えられた。
著者
坂本 哲三
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. D, A publication of Industry Applications Society (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.120, no.8, pp.1024-1030, 2000-08-01
被引用文献数
2 3

The superconducting magnetically levitated vehicle has guidance coils that produce vehicle guidance forces according to a null flux principle. However, the expected forces dont have significant damping forces to suppress a lateral vibration of the vehicle. Even though the experimental system has some magnitude of damping, it is still small. Moreover, since the guidance forces are very weak at low speeds, the minimum levitating speed is limited. The paper proposes a guidance method using LSM armature coil currents. When the currents are decomposed into dq frame variables so that the d-axis is assigned to the filed axis, the d-axis component of currents generates the lateral forces. The lateral forces of the vehicle are formulated, and the guidance force coefficient is defined. And the author shows the design formula of the guidance regulator system that employs a dynamic compensator using a feedback signal of lateral displacement. The calculated results show that the guidance regulator system works very well as we specify.