著者
長屋 幸助 王 宇 小島 多香子 福室 允央
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.70, no.692, pp.1141-1148, 2004-04-25
被引用文献数
1

It is important jobs to change diapers for a bedridden patient. Changing diapers hurts prides of the patient, so that a panty toilet, that can be worn to the patient, is of importance, in which feces and urine are washed automatically. In this study, a new-type automatic washing panty toilet system is presented. The system consists of a rubber made panty toilet with tubes at both thighs and a torso, and the control system. In the panty toilet, air expands the tubes, and water leakage is prevented when washing water being inserted in the toilet. Warm air dries in the panty toilet after washing. The control system is constructed, which washes in the toilet automatically. Experimental tests have been performed. It is ascertained that the proposed system is applicable, in principle, for practical use.
著者
小島 悠子 山本 匠 西垣 正勝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. マルチメディア通信と分散処理研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.16, pp.375-380, 2007-03-01
参考文献数
6

我々は,人間の有する「経験を活用する能力の高さ」をユーザ認証に応用する試みとして,「ウオーリーを探せ」をコンセプトとした画像認証方式を提案している.しかし本方式は,毎回の認証時に正解キャラクタを直接クリックすることにより認証を行う方式となっているため,認証行為を覗き見られると,認証システムそのものの安全性が消失してしまうという問題を残していた.そこで本稿では,本方式に「間違い探し」のコンセプトを融合させることによって,認証方式のワンタイム化を図る.本稿では,本方式の有効性を基礎実験により評価する.
著者
小島 一允 樫原 茂 横山 輝明 奥田 剛 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.92, no.1, pp.140-149, 2009-01-01

ユビキタス環境では,ユーザのコンテクストに応じた有用な情報やサービスを提供することが求められている.コンテクストはユーザの周囲の情報から構成される.現在,無線センサネットワークを用いることで,そうしたコンテクストを構成するセンシングデータを収集することが可能である.しかし,現在の無線センサーネットワークでは,収集したセンシングデータとユーザの対応関係を明らかにするために,追加の位置検知機構が必要とな乱本論文では,WSN上で追加の位置検知機構を必要とせずに,ユーザの周囲のセンシングデータを取得する手法を提案する.提案手法では,ユーザとともに移動する端末が最近傍のセンサノードを検知し,そこからユーザの周囲のセンシングデータを直接取得する方法を提案する.また,ZigBeeセンサノード上に本提案手法を実装し,そのプロトタイプを用いて実環境において有効性の評価を行う.
著者
小島 弘敬
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.43, no.7, pp.545-550, 1996-07-15
被引用文献数
8
著者
小島 一浩
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.85, pp.123-130, 2004-08-05

本研究では,Peer-to-Peer(P2P) システムにおいて,コンテンツ発見を容易にするために,ユーザの嗜好に着目する.Peer が公開しているテキスト・コンテンツからPeer の嗜好を定義する.さらに,嗜好の類似したPeer をネットワーク上で近くになるように自己組織化的に再配置し,P2P ネットワーク上にクラスタを形成する.これにより,ネットワークの通信負荷を抑制しつつ,コンテンツの発見率を維持させることができる.さらに,自己組織化されたネットワークの1) ネットワーク直径,2) WS クラスタリング係数を測定したところ,Small-World ネットワークが形成されていることが分かった.また提案プロトコルの実装例として,研究者向けサービス,論文の分散アーカイブ・検索システムの開発例を紹介する.In this paper, to improve the Peer-to-Peer(P2P) search performance, I focus on the user's preferences. A user preference is calculated from the documents that are shared by user. The P2P network is reconfigurated according to the proposed algorithm, so that clusters are self-organized. I evaluate the performance of the self-organized network through simulations. These results show that the self-organized community network keeps the high query hit rate without overflow. Moreover, the self-organized network shows the properties of Small-Worlds, that is, 1) low diameter and 2 ) high clustering coefficient. As an example of implementation, I show the P2P archive and search engine system of articles for researchers.
著者
小島 伸枝 杉本 寿司 谷本 智美 藤井 美穂 伊藤 俊一
出版者
日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
雑誌
理学療法学Supplement Vol.46 Suppl. No.1 (第53回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.H2-95_2, 2019 (Released:2019-08-20)

【目的】 腹横筋,腰部多裂筋,骨盤底筋,横隔膜の筋が作用することにより腹腔の円柱効果が得られ,腰椎骨盤領域の支持性が高まるという諸家の報告がある.これらを背景に体幹の動的安定性トレーニングとして骨盤底筋群へ,または骨盤底筋群と腹横筋等の協調した収縮を得るための介入に関する報告は少なくない.一方骨盤臓器脱は妊娠・出産や繰り返される腹圧上昇課題によって骨盤内臓器を支持する靭帯や筋が脆弱化することで発症する疾患とされる.このことから骨盤底筋群の機能不全を背景とした骨盤臓器脱(以下POP)患者の多くが,腰椎骨盤領域の支持性が低下することで腰部疾患既往をもつと考えられるが,本邦における報告は少ない.そこで今回我々は重症POP患者の腰部疾患の既往歴を調査したため報告する. 【方法】 対象は平成28年4月1日から平成29年12月31日までにPOP手術目的で当院女性総合診療センターに入院した患者のうち,書面同意が得られた182名とした.対象の年齢,治療期間(当院女性総合診療センターの外来初診日から手術日),BMI,POPの診断名,既往歴を診療録から後方視的に調査した.尚既往歴は入院時に看護師が問診により聴取したものである. 【結果】 対象者の平均年齢は69.0±7.61歳,平均治療期間は165±359日(range2-2206日),平均BMI24.3±3.0kg/m2であった.POPの診断名は子宮脱+膀胱瘤が63名,子宮脱55名,膀胱瘤40名,直腸瘤7名,膀胱瘤+直腸瘤5名,子宮脱+直腸瘤4名,POPとその他の疾患合併が8名であった. 腰部疾患既往がある対象者は10.9%(20名)であり,のべ数で腰椎椎間板ヘルニア3.8%(7名;子宮脱+膀胱瘤4名,子宮脱4名),腰部脊柱管狭窄症3.2%(6名;子宮脱+膀胱瘤2名,子宮脱4名),腰椎症0.5%(1名;子宮脱+膀胱瘤),腰椎すべり症1.6%(3名;子宮脱+膀胱瘤1名,子宮脱+直腸瘤1名,子宮脱1名)であった.その他腰椎圧迫骨折は3.8%(7名;子宮脱+膀胱瘤3名,子宮脱4名),後縦靭帯骨化症0.5%(1名;子宮脱+膀胱瘤)であった.  【考察】 本研究の対象者は手術目的での入院であり,骨盤底筋群の機能が破たんした時点(手術適応時点)での定点調査において腰椎疾患を既往にもつ対象は10%に留まった.腰椎疾患は前屈障害,伸展障害いずれの傾向もなく,下垂臓器にも偏りは認めなかった.このことから骨盤底筋群のトレーニングを含む体幹動的安定性への画一的な介入は,未だ議論の余地があると考える.一方POP手術は術式によっては載石位をとるため,既往歴の聴取は術後トラブル回避により入念に行われるが,問診では非特異的腰痛を有する患者を抽出できていない可能性があり追加検討が必要と考えている. 【倫理的配慮,説明と同意】この研究は個人が特定できない方法で公開すること、途中で研究不参加の意思を表明しても患者の不利益にならないことを説明し、本人に対し書面で同意を得た。
著者
渡辺 智也 小島 伸枝 木村 憲仁
出版者
一般社団法人日本理学療法学会連合
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.99-105, 2022 (Released:2022-04-20)
参考文献数
29

【目的】重度脳卒中者の退院時Functional Independence measure(以下,FIM)の要因と転帰先,入院時能力の関係を検討する。【方法】回復期リハビリテーション病棟入院時にFIM 運動項目値が38 点未満の脳卒中者47 名を対象に退院時FIM 値の因子分析を実施。因子得点と転帰先の関係を調査し,入院時Functional Movement Scale(以下,FMS)値,FIM 値を,偏順位相関分析を実施した。【結果】自宅転帰者は全員が介助者を要していた。因子分析では2 因子が抽出され,自宅転帰者15 名中,食事・整容がかかわる第2 因子の因子得点が0 以上の症例が14 名であった。第1 因子は入院時FMS 複数項目と,第2 因子は入院時FIM 認知項目値と相関が高かった。【結論】自宅転帰には両因子得点が高いと可能性が高く,入院時FMS とFIM 認知項目は両因子の予測の一助となる可能性がある。
著者
小島 康裕 村松 雅人
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.241-245, 2023 (Released:2023-11-24)
参考文献数
8

【緒言】肝転移・傍大動脈リンパ節転移を伴った食道がんによる腰背部痛の鑑別に,硬膜外ブロックが痛みの原因推定に有用であった症例を経験した.【症例】69歳男性,既往歴:腰椎椎間板ヘルニアの手術歴(20歳時).食道がんの診断で経過観察中に腰背部痛を自覚,その後心窩部痛を併発した.MRIでL1/2, L2/3椎間板ヘルニアの所見を認めた.症状緩和および腰背部痛の原因を鑑別するためX線透視下にTh8/9より胸部硬膜外ブロックを施行した.鎮痛効果を確認後,神経破壊薬(無水エタノール)を用いた内臓神経ブロックを施行したところ,心窩部痛・腰背部痛は消失した.その後,4カ月間在宅療養を継続し,鎮痛剤を増量することなく,疼痛コントロール良好な状態で永眠された.【結論】胸椎レベルでの硬膜外ブロックを事前に施行し,除痛が得られたことから内臓神経由来の痛みであることが推察できた.同手技はその後の痛みの治療選択に有用であった.
著者
大内 実結 赤松 利恵 新保 みさ 小島 唯
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.81, no.5, pp.202-209, 2023-10-01 (Released:2023-11-23)
参考文献数
38

【目的】飲酒に関する教育の一助となることを目指し,飲酒状況と機能的,伝達的,批判的の3つのヘルスリテラシー(以下,HL)との関連を示すことを目的とした。【方法】2020年11月実施のインターネット調査のデータを用い,20~64歳の男性3,010人,女性2,932人を対象とした。HLは,機能的,伝達的,批判的の3つのレベルごとに用いた。飲酒状況は,「非飲酒・生活習慣病のリスクを高める飲酒量(以下,高リスク量)未満」「高リスク量」に分類した。HL得点は,男女それぞれの中央値で高群と低群に分類した。HLを独立変数,飲酒状況を従属変数として,ロジスティック回帰分析により各HL高群における「高リスク量」のオッズ比を男女別に算出した。【結果】属性を調整した結果,女性では飲酒状況とレベルごとのHLに関連はみられなかったものの,HL総得点高群に高リスク量の者が少なかった (オッズ比 [95%信頼区間]:0.69 [0.54~0.88])。男性において,属性を調整しない結果では,高リスク量の者が機能的HL高群に少なく,批判的HL高群に多かったが,属性の調整により飲酒状況と各HLに関連はみられなくなった。【結論】本研究では飲酒状況とレベルごとのHLの関連を検討したが,有意な関連はみられなかった。女性では,生活習慣病のリスクを高める飲酒量の防止に向け,総合的なHLを高める重要性が示唆された。
著者
北尾 浩和 来田 宣幸 深田 智 中本 隆幸 小島 隆次 萩原 広道 野村 照夫
出版者
Japan Society of Kansei Engineering
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18845258)
巻号頁・発行日
pp.TJSKE-D-17-00039, (Released:2018-02-27)
参考文献数
26

The purpose of this research is to estimate quantitatively by using jump motion as a base material as the basic research about the effect the difference in the linguistics movement instructions on a performance. The effect of five instructions (“A: big jump.”, “B: jump after deeply bended knees.”, “C: highly jump.”, “D: maximum jump.”, “E: jump to touch the ceiling.”) on jump height was analyzed using KINECT. Result, the height of jump was E > D > C> B > A. In order to create high jump, it was found the instruction such as E, with the target point in the external of body was useful. In addition, as attention focused on the part instructed as the effect of the instruction focusing on the explicit of body part like B, it was suggested the attentiveness to other parts and the timing of the operation may be delayed. Instructions like D didn't lead to a high jump because the image of movement was ambiguous.
著者
中山 由希子 山本 純子 新野 真純 小島 成浩 市原 広太郎 神田 大輔
出版者
一般社団法人 日本臨床栄養代謝学会
雑誌
学会誌JSPEN (ISSN:24344966)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.37-41, 2023 (Released:2023-08-24)
参考文献数
12

ひきこもりとなり,即席麺の極端な偏食によってビタミンB12と葉酸の欠乏による巨赤芽球性貧血を経験したので報告する.症例は31歳男性.16歳から一人暮らしを始め,26歳から家にひきこもるようになった.金銭的な理由もあり食事は約5年間ほとんどカップ麺で済ませていた.歩行困難となり入院となった.BMI 14.1 kg/m2の高度のるい痩と25.5%の高度体重減少を認め,著明な大球性貧血(Hb 2.8 g/dL)を伴う汎血球減少,筋力低下と下肢の位置覚・振動覚低下も認められた.血中ビタミンB12および葉酸の欠乏が確認され,補充したところ症状は回復し退院となった.社会情勢の変化により失業やひきこもりが増加すると,経済的困窮などにより安価で簡便な即席麺に頼り,若年者においても重度の栄養障害が引き起こされる.社会問題を抱える人には栄養障害を未然に防ぐ予防的な視点も重要であり,社会的仕組みの構築が求められる.
著者
小島 逸平 佐沢 昌樹
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
舗装工学論文集 (ISSN:18848176)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.39-46, 2001 (Released:2010-07-30)
参考文献数
9

特殊な高吸水性ポリマーを舗装体に固定することによって、凍結防止剤を舗装体内に貯留でき、この貯留した凍結防止剤が滲み出てることによって路面凍結を抑制し、凍結防止剤が次第に流出して凍結抑制機能が低下した時には、凍結防止剤を路面に再散布することによって、再び凍結抑制機能を回復することができる、機能回復型凍結抑制舗装を、平成10年から実路に適用してきた。本報告は、その特徴と3年間の追跡調査から判ってきた効果や問題点と、更に改良技術について報告する。
著者
小島 教知
出版者
智山勧学会
雑誌
智山学報 (ISSN:02865661)
巻号頁・発行日
vol.70, pp.139-152, 2021 (Released:2022-04-01)
参考文献数
9

日本雅楽の音律は、中国の十二律、また西洋の音律(十二平均律)と比較するとき、各音律の特性上、近似という形で比較することが多い。本論文では、西洋の音律としてピュタゴラス音律を用いることによって、これらの音律を近似ではなく正確に比較し、中国の音律と日本雅楽の音律それぞれ対してピュタゴラス音律の音を対照させた。理論的に比較をする過程で、これら三つの音律は同時には比較できないこと、また日本雅楽の音律には不確定な音高が存在することも示した。本論文後半では中国および日本の階名(宮・商・角・徴・羽)と西洋の階名(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ)との比較を行った。そこでは中国の階名と西洋の階名はきちんと対照できるのに対し、日本の階名は意味が不確定であることを示した。最後に、階名の接頭辞「変」「嬰」と、西洋の♭・♯を比較し、その原理が異なることを示した。
著者
湯浅 勲 湯浅(小島) 明子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.166, 2003 (Released:2004-05-25)

【目的】アロエは種々の生理作用を有し、機能性食品として注目を浴びている。我々は、昨年度の本大会においてアロエ抽出物の肝傷害保護作用について報告したが、本研究ではアロエの抗ガン作用に着目し、その作用メカニズムについて検討した。【方法】エールリッヒ腹水ガン細胞は10%FCSを含むMEM培地で3~4日間培養した後、実験に供した。アロエ(Aloe Africana Miller/ Aloe ferox Miller/ Aloe spicata Baker混合種)は乾燥粉末を有機溶媒(エタノール、クロロホルム、酢酸エチル、ブタノール)を用いて分離、抽出した後、凍結乾燥したものを用いた。細胞生存率はTrypan-blue法により、DNA合成能は細胞内の3H-thymidine量により測定した。細胞周期はPI染色後、Laser scanning cytometerを用いて解析した。【結果】アロエの各抽出画分における抗ガン作用を細胞生存率およびDNA合成能で評価したところ、クロロホルム抽出画分に最も強い抗ガン作用が認められた。さらにクロロホルム抽出画分の細胞周期に及ぼす影響を調べるためにLaser scanning cytometerを用いて解析したところ、コントロール群と比較してDNA合成期であるS期が顕著に減少し、アポトーシス細胞死の指標であるsub-G1期の増加が認められた。この際、G1期からS期への移行に関係するRbタンパクのリン酸化が抑制されていることが確認された。【結論】アロエには抗ガン作用を有する成分が含まれること、また、その成分はガン細胞におけるDNA合成を抑制することによってガン細胞のアポトーシス細胞死を誘導することが明らかとなった。
著者
間宮 未来 亀田 翠 時田 幸之輔 小島 龍平 相澤 幸夫 影山 幾男 熊木 克治
出版者
コ・メディカル形態機能学会
雑誌
形態・機能 (ISSN:13477145)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.4-10, 2022 (Released:2022-10-04)
参考文献数
16

一般に筋皮神経は腕神経叢の腹側神経、橈骨神経は背側神経とされている。今回筋皮神経の皮枝と尺骨神経と手背での皮枝の交通が観察され、手背の母指から第2指まで分布していた。また、橈骨神経の皮枝としては、上腕への皮枝は貧弱であり、前腕・手背への皮枝(橈骨神経浅枝)は欠損して筋皮神経の皮枝(外側前腕皮神経)によって補われている特殊な所見に遭遇した。手背の皮神経分布について詳細に観察した結果、筋皮神経の皮枝には腹側成分だけでなく、背側成分も含まれている可能性があり、手背において両神経の関係は今後さらに考察すべき問題であることが示された。
著者
桐山 大蔵 齋藤 輝幸 小島 昌幸
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.73, no.629, pp.917-922, 2008-07-30 (Released:2009-09-30)
参考文献数
5

We developed inter room fan ventilation system which transports indoor air mutually by small fan installed in the inner wall between rooms, and which is controlled according to the differences of specific enthalpy and CO2 concentration. The object of this study is to verify the improvement of indoor thermal environment by the application of this system. We installed this system into the model house and carried out the field study about temperature, humidity, and energy consumption etc. for nine months in 2005. The results are the following; 1) The ventilation route tend to be formed from LDK toward other rooms although it varied due to the seasons and the use of heating and cooling; 2) It was estimated that this system carried about 1-4 % of heating and cooling energy by transporting air between rooms; 3) We estimated temperature and humidity in non-heated room rose about 2-3°C and 0.6-1.2kg/kgDA by transporting air from heated room in winter.