著者
大場 節哉 今野 昌悦 山中 宏
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.486-488, 1991-02-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
25
被引用文献数
19 33

A cyano group in 1, 2, 4-triaznes, regardless of its position, acted as an effective leaving group in reactions with carbanions. Thus, the reactions gave the corresponding substituted products in place of the compounds formed by addition reaction of carbanions to the cyano group. Grignard reaction of these carbonitriles is also described.
著者
山中 正義 石川 治 高橋 昭彦 佐藤 広隆 芋川 玄爾
出版者
Meeting of Osaka Dermatological Association
雑誌
皮膚 (ISSN:00181390)
巻号頁・発行日
vol.43, no.4-5, pp.278-285, 2001 (Released:2010-08-25)
参考文献数
15

1998年10月から2000年3月にかけて群馬大学医学部附属病院皮膚科を受診したアトピー性皮膚炎患者17例に対して, 「キュレル (R) 薬用クリーム」の臨床試験を実施した。本試験剤はセラミド類似の合成脂質とユーカリエキスを配合したことを特徴とするスキンケアクリーム (医薬部外品) である。6週間の使用試験において, 17例全例において有用性を認めた。また試験剤使用部位の角層内水分量, 経皮水分蒸散量を測定したところ, 試験前と6週間使用後の平均値の差がそれぞれ13.23μS, -7.61g/m2/hr改善されており, 対照剤として用いた20%尿素軟膏との比較でも有意に改善されていた。これらの結果から, 試験剤である「キュレル (R) 薬用クリーム」は皮膚保湿性と皮膚バリア能の改善に優れ, アトピー性皮膚炎患者の無疹部に対するスキンケア剤として有用であると考えた。
著者
長山 克也 橋本 弘一 矢部 慶昭 山中 一郎
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械. Special issue, 日本歯科理工学会学術講演会講演集 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.7, no.11, pp.107-108, 1988-03-31

硬質レジン前装冠の臨床応用に際し, リテンションビーズなどの機械的維持装置を付与しないで金属とレジンを接着させることにより, 歯質削除量の減少, 辺縁部の良好な封鎖性, 色調表現の容易さなどを得ることを目的として種々の金属表面処理を行い検討を加えた結果についてはすでに第5, 6回の本学会で報告した^<1, 2)>。今回は新しいレジン前装システムによる金属とレジンとの接着強度について, 種々の試験法を用いてその接着強度を測定し, またサーマルサイクル試験による接着強度の減少傾向について実験を行い, 接着界面の観察を行った結果, 従来の接着システムより良好な結果が得られ, 剪断試験によるNi-Cr合金とセボンドMKVの接着強度は16.4Mpa, Ag-Pd合金とは13.2Mpaの接着強度が得られた。

1 0 0 0 OA 絵本天神記

著者
山中寅之助 編
出版者
浜本伊三郎
巻号頁・発行日
vol.初編, 1885
著者
郭 信子 上田 悦範 黒岡 浩 山中 博之
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学会雑誌 (ISSN:00137626)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.453-459, 1992 (Released:2008-05-15)
参考文献数
9
被引用文献数
2

ウンシュウミカンをポリエチレン包装し, エチレンあるいはCO2処理, エチレン除去剤あるいはCO2除去剤封入処理を行い, 20°, 8°, 1°C貯蔵中における異臭および異味の生成を調べた. 対照区として有孔ポリエチレン包装を行った.1.食用時に感じる異臭は有孔区について官能検査により測定したところ, 20°Cでは15日, 8°Cでは1か月後に感じられた.2.異臭の原因物質であるdimethyl sulfide(DMS) の果実空隙中の濃度は20°Cにおいてすべての貯蔵区で15日貯蔵後最高値になった。8°Cでは有孔区とCO2吸収区において徐々に増加した. 1°Cではどの処理区もDMS濃度は低かった.3.CO2吸収剤を封入すると, 20°および8°CではDMS濃度は有孔区ならびに他の密封区に比べて大きくなった. 1°Cではその効果はあまりみられなかった.過マンガン酸カリウム系エチレン吸収剤を封入すると,20°CではDMSも吸収し, 空隙中のDMS濃度を低くした.4.貯蔵開始時に100%CO2処理すると各温度区とも食味の劣化が速く, 腐敗も速く起こった. エチレン処理区もやや食味の劣化と腐敗果の発生を促進した.他の処理区では果実貯蔵中食味は徐々に劣化した. 果汁のエタノール濃度はCO2処理区およびエチレン処理区で急増した.
著者
山中 信夫
出版者
東京女子大学
雑誌
東京女子大学紀要論集 (ISSN:04934350)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.P81-119, 1976-03

Maurice and The Life to Come, Forster's so-called posthumous works, published respectively in 1971 and in 1972, seem to necessitate a revaluation of his whole work, especially his novels, even if it is only that those new publications clarify most obscurities in his novels. This general sentiment is frankly expressed by Colin Wilson in his review of Maurice: "The answer now sticks out a mile." In this short essay the writer intends to reread The Longest Journey in the light of Maurice and grasp its hidden structure. Forster's attitude towards Maurice is the first key. Here he plays a double role, that is, the irresolute father ultimately unable to recognize his illegitimate son for decency's sake and the doting mother never giving up hope for the day of redemption. This implies an ego divided between conventions and freedom, that barely manages to hold out in a muddle at the risk of self-disintegration. Although in maurice he struggles hard in order to integrate "a happy ending", which is a victory of freedom over conventions, in effect a glorification of homosexual love, Forster is not successful; the part of "a happy ending" is really a fantasy chapter forcibly ingrafted into a realistic whole. The explanation for his failure is found in the same mental structure behind Maurice as mentioned above, for similar utter disruptions between those two polarities can be inferred from some evidences in Maurice. It is, therefore, not without reason to assume as a working hypothesis such a mental structure of Forster's behind his novels as well as his concealed theme of homosexual love in disguise. This hypothesis seems quite tenable especially in the case of The Longest Journey, for the novel belongs, as Forster mentions, to a similar climate to that of Maurice. Forster's introduction to The Longest Journey in The World's Classics is well worth notice in this respect. It happenes to coincide in its date with his Terminal note added to Maurice, and, besides, its careful reading shows that the real theme of the novel issupposed to be a glorification of homosexual love in the disguise of illegitimacy. It is inferred mainly from the analysis of the episode on the Rings quoted there. The book itself confirms this supposition. Rickie striving to face Stephen's illegitimacy is a displacement in fiction of homosexual love. The relation between Rickie and Stephen is a very delicate one, but it is explained chiefly by the analysis of the word 'a voice', used twice each time Rickie is at a critical moment. Actually, 'a voice' stands for Stephen's, but Forster deliberately uses an indefinite article instead of a grammatical 'the'. This suggests that 'a voice' should be a voice of universal truth heard simultaneously within Rickie. In spite of Rickie's failure to face this reality of homosexuality, Forster cannot but add an ambiguous redemptive chapter of Stephen, which is a mild counterpart of the happy ending of Maurice.
著者
大島 龍司 山中 博 細見 暁
出版者
THE CARBON SOCIETY OF JAPAN
雑誌
炭素 (ISSN:03715345)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.197, pp.88-91, 2001-05-15 (Released:2010-06-28)
参考文献数
5
被引用文献数
1 1

Suh-micron diamond powder was heat-treated and its machining pert ormance wax tested in the texturing process or fixed disk blanks. Comparison indicated a significant increase of up to some 30% in stock rein al. as well as a reduction of 5% in surlacc roughness over the corresponding diamond as untreated. Such improvement can be related to the et lect s of an incrased friability and thus in number or edges available I or the stock removal process. Scratch marks, on the other hand. were essentially eliminated as a result of the deposition of non-diamond carbon on the surfaces of diamond particles, so much as to leave only edge projection tips uncvoered.
著者
真田 知世 田口 晶彦 川瀬 善一郎 小平 紀久 久野 芳之 田中 貴 山中 菜詩 梅村 朋弘 鈴木 孝太
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.67, no.9, pp.603-608, 2020-09-15 (Released:2020-10-10)
参考文献数
10

目的 気象環境の変化によって引き起こされる気象病において,気象環境の変化を把握し,事前の予防行動からリスクを軽減することが重要である。そこで,気象データとレセプトデータを組み合わせて分析を行う「Health Weather」の取り組みを立ち上げ,10歳未満の小児ぜん息を対象として,気象と疾患の関係性について検討した。方法 10歳未満の小児ぜん息の外来患者数を対象とし,全国を7つのエリアに分けて,気象データ(気温,湿度,気圧,風)を説明変数とするポアソン回帰分析を行った。さらに,ポアソン回帰モデルを用いて,気象の変化から予測される10歳未満の小児ぜん息の外来患者数の変化を表す予測モデルを作成した。結果 気象データから予測される10歳未満の小児ぜん息患者数と実際の患者数を比較してみると,各エリアにおいて,作成した予測モデルが実測の患者数をほぼ再現できていることが確認された(0.77≦R2≦0.96)。結論 気象データとレセプトデータを組み合わせた分析から,気象と10歳未満の小児ぜん息患者数の関係性を把握できることが確認された。また,Health Weatherの取り組みが,気象病における気象と疾患の関係性の把握につながる可能性が示唆された。
著者
田中(小田) あゆみ 野口 享太郎 古澤 仁美 木下 晃彦 仲野 翔太 小長谷 啓介 山中 高史 水谷 和人 柴田 尚
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会大会発表データベース
巻号頁・発行日
vol.129, 2018

<p>トリュフは外生菌根性のきのこで,食用価値が高く,日本国内での栽培技術確立が求められている.欧米では,土壌pHが高く,攪乱後の土壌でトリュフ生産が増加することが知られているため,本研究では樹木に耕耘と石灰施肥を行い,細根生産量や外生菌根の形成率の変化を調べた.調査地は,山梨県のクリ林と茨城県のクヌギ林の2カ所とし,2016年春に3m×3mの処理区を設置した.山梨では1本の調査木の周囲に施肥区と対照区を隣り合わせに設置し,茨城では施肥区と耕耘区,対照区をそれぞれ独立に設置した.施肥区には約20t/haのてんろ石灰を2-3回に分けて散布した.細根生産はイングロースコア法により求め,根のスキャン画像について画像解析ソフトウェア(WinRHIZO)により総細根長や比根長を求めた.その結果,石灰施肥により細根生産量と比根長,根端数が増加し,菌根形成率も高まる傾向が認められた.しかし,これらの傾向は樹種や試験地間で異なった.また,耕耘処理は樹木の細根生産量や形態に大きな影響を与えなかった.以上より,てんろ石灰施肥による土壌養分量の増加は,樹木細根の量を増やし,トリュフをはじめとする外生菌根の形成を促進する可能性が示唆された.</p>
著者
岡本 佳乃 野村 明 山中 晶子 丸山 進
出版者
一般社団法人 日本食品工学会
雑誌
日本食品工学会誌 (ISSN:13457942)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.149-154, 2009-09-15 (Released:2015-06-27)
参考文献数
13

エンドセリン-1(ET-1)は強力な血管収縮因子や表皮メラニン細胞の分裂促進因子として知られており,紫外線刺激による色素沈着の原因物質の一つとして知られている.我々は,以前にハヤトウリ(Sechium edule)果実抽出物に紫外線で誘導される表皮角化細胞でのET-1産生を抑制する効果があることを報告した.今回,ハヤトウリ果実抽出物のメラニン生成への影響を検討し,さらに,含まれているポリフェノール量を測定したので報告する.本実験では表皮角化細胞と表皮メラニン細胞から構成されているヒト皮膚三次元モデルを使用し,色素沈着の観察とメラニン定量を行った.ハヤトウリ果実抽出物は黒色化を抑制し,メラニン生成量も抑える効果が観察された.また,ハヤトウリ果実抽出物にはチロシナーゼ酵素活性の阻害は見られなかった.ポリフェノールのHPLC-クーロアレイ法での分析結果から,乾燥物重量1gあたり,ルテオリン6.6μg,フェルラ酸5.6μg,p-クマル酸3.3μg,バニリン酸6.1μg,プロトカテク酸1.5μg,p-ヒドロキシ安息香酸0.8μgが含まれていることが明らかとなった.これらのポリフェノールなどの複合物がメラニン生成抑制作用を示しているのではないかと考えられる.
著者
山中 泰久
出版者
渋沢栄一記念財団
雑誌
青淵 (ISSN:09123210)
巻号頁・発行日
no.859, pp.22-24, 2020-10
著者
濵田 隆史 山中 仁寛 Takashi HAMADA Kimihiro YAMANAKA
出版者
甲南大学知能情報学部
雑誌
甲南大学紀要.知能情報学編 (ISSN:18830161)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.77-86, 2020-07-31

1990年代に「感性情報」のプロジェクトが始って以来,コンピュータサイエンスの分野で「感性」という言葉がしばしば使われる.この言葉は魅力的に響くが,意味は必ずしも明確ではない.「感性」という言葉は,幕末・明治以降多く作られた翻訳語の1つであり,それゆえに意味が曖昧である.さらに翻訳語に特有の「カセット効果」により,その意味には'+'の方向にバイアスがかけられている.本論文では,「感性」という言葉の歴史を辿り,感性情報研究の現状を紹介し,感性の神経メカニズムについてまとめ,考察を行った.
著者
桑木 共之 山中 章弘 李 智 礒道 拓人 山下 哲 大塚 曜一郎 柏谷 英樹 宮田 紘平 田代 章悟 山口 蘭 石川 そでみ 桜井 武 加治屋 勝子 上村 裕一 二木 貴弘 Khairunnisa Novita Ikbar 有田 和徳 垣花 泰之
出版者
鹿児島大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

快情動は疾病予防や健康増進に有益であることが経験的に知られている。その脳内神経回路を明らかにすることによって、経験則に生物学的エビデンスを付与することが本研究の目的であった。快情動によってカタプレキシーを引き起こすことが知られているオレキシン欠損マウスを用い、カタプレキシー発作直前または同時に活性化される脳部位を網羅的に探索したところ、側坐核の活性化が顕著であることが明らかになった。今まで不明であった快情動を研究する際のターゲットとなる脳部位を絞り込むことができたが、健康増進との関連解明にまでは至らなかった。