著者
仝 暁民
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:基盤研究(C)2008-2011
著者
楊 暁捷
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
日本研究
巻号頁・発行日
vol.46, pp.13-30, 2012-09-28

詞書と絵によって構成される中世の絵巻は、独自の表現の規則を持つ。その規則を析出することは、絵巻読解の上で大事な課題である。この論考は、言語における文法の言説を応用して、「絵巻の文法」を構築しようとする。規則の細目を説明するために、中世絵巻の基準作である『後三年合戦絵詞』三巻十五段を用いる。
著者
中川 種昭 磯部 秀一 池上 暁子 林 真理 渋川 義宏 住井 浩剛 高橋 潤一 轟 啓造 山田 真美 大串 勉 佐和 正彦 角田 正健 山田 了
出版者
特定非営利活動法人日本歯周病学会
雑誌
日本歯周病学会会誌 (ISSN:03850110)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.674-680, 1993-12-28
被引用文献数
13 4

2種類の電動歯ブラシと手用歯ブラシを用い,任意刷掃時間と3分におけるプラーク除去効果および手用歯ブラシの刷掃技術レベルの違いによる電動歯ブラシの刷掃効果について18名の被検者を用い検討した。その結果,電動歯ブラシにおける任意刷掃時間は,毛束反復回転式で平均7分3秒,ユニット運動式で7分22秒で,従来規定することの多い3分より長い時間であった。そのプラーク除去効果は3分と比較して10〜15%高く,その差は多くの被検者で舌側,隣接面といったプラークコントロールに重要な部位に認められる差であり,電動歯ブラシにおいてもある程度長い刷掃時間が必要であることが示された。また,手用歯ブラシの刷掃技術レベルの高い群と低い群での電動歯ブラシのプラーク除去効果について調べたところ,その刷掃効果は同程度であり,手用歯ブラシの刷掃技術が低い患者に対して電動歯ブラシの使用がとくに有効であることが示唆された。
著者
石橋 敏光 安田 是和 落合 聖二 中田 雅敏 秋元 明彦 岡田 創 近藤 恵 服部 照夫 柏井 昭良 金澤 暁太郎
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.23, no.8, pp.2124-2128, 1990-08-01
被引用文献数
5

転移性肝腫瘍ではまれな門脈内腫瘍塞栓の2例を経験し,これに対し肝切除術を行ったので報告する.症例1は28歳の女性で卵巣のembryonal carcinomaの肝転移であった.肝右葉に巨大な多発肝転移があり,右門脈起始部より1次分枝に及ぶ腫瘍塞栓を認めた.拡大肝右葉切除術を行ったが術後2か月で残肝再発を来し死亡した.症例2は61歳の男性でS状結腸癌の肝転移であった.肝左葉に孤立性肝転移があり,左門脈起始部より1次分枝に及ぶ腫瘍塞栓を認めた.肝左葉切除術を行ったが術後11か月で残肝再発を来し死亡した.門脈内腫瘍塞栓を伴った転移性肝腫瘍は,腫瘍塞栓を含めた肝切除術にもかかわらず予後不良で,肝切除に加え残肝再発に備えた術前,術後の積極的な集学的治療が必要と考えられた.
著者
森田 達也 古村 和恵 佐久間 由美 井村 千鶴 野末 よし子 木下 寛也 白髭 豊 山岸 暁美 鈴木 聡
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.382-388, 2012 (Released:2012-07-31)
参考文献数
22

本研究の目的は, 患者所持型情報共有ツール『わたしのカルテ』の利用状況を明らかにすることである. 配布数, 医師706名・看護師2,236名の質問紙調査, 医療福祉従事者40名に対するインタビュー調査, 事例を分析した. 年間平均1,131冊が配布され, 15%の医師, 16%の看護師が使用した. 医療者の体験としては, 現状として【一部では使われているが全体には広がらない】, 効果として【患者の自己コントロール感が上がる】【医療福祉従事者間の情報共有になる】, 普及しない理由として【患者にとって利益がない・負担が大きい】【関係する地域の職種すべてが使用する必要がある】ことが挙げられた. 11病院で運用が試みられたが, 3年間継続した運用ができたのは2病院のみであった. わが国の多くの地域において, 患者所持型情報共有ツールを短期間に地域全体に普及させることの実施可能性は低いことが示唆された.
著者
萱間 暁
出版者
東洋大学大学院
雑誌
東洋大学大学院紀要 (ISSN:02890445)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.152-135, 2000
著者
井上 暁子
出版者
現代文芸論研究室
雑誌
れにくさ
巻号頁・発行日
vol.2, pp.40-61, 2010-12-27

論文

1 0 0 0 OA 失語のみかた

著者
本村 暁
出版者
日本失語症学会 (現 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会)
雑誌
失語症研究 (ISSN:02859513)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.221-224, 2002 (Released:2006-04-25)
参考文献数
7

ベッドサイドにおける,失語の定性的な観察・記載法について述べた。まえおきとして,脳卒中 (脳梗塞) 診療での失語の症候学的意義について概観した。   失語は,病変の側 (side),脳梗塞の病型 (ラクナ,アテローム血栓,心原性塞栓),病変部位について有力な情報となる。とくに Wernicke失語と心原性脳塞栓の関連について触れた。ベッドサイドの失語のみかたの要点は,話す (自発語,命名,復唱) ・聞く (聴覚的理解) ・書く・読む (書字理解) という言語の 4様式における障害とその質,失語症全体の重症度をつかむことである。
著者
山内 暁彦
出版者
徳島大学
雑誌
Hyperion (ISSN:18840515)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.9-19, 2008
著者
中井 朋一 村田 暁 Yimamu Aibibula 名倉 泰三 佐藤 忠 佐渡谷 裕朗 大谷 昌之 花田 正明 岡本 明治
出版者
Japanese Society of Animal Science
雑誌
日本畜産學會報 = The Japanese journal of zootechnical science (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.78, no.2, pp.173-178, 2007-05-25

去勢牛の十二指腸からラフィノースを投与し,糞便のpHおよび<I>Bifidobacterium</I>と<I>Lactobacillus</I>の菌数に及ぼす影響について調査した.供試動物として十二指腸および回腸カニューレを装着したホルスタイン種去勢牛3頭を使用した.基本飼料はチモシー乾草(CP 7.0% DM, TDN 55.0% DM)および配合飼料(CP 20.5% DM, TDN 70.0% DM)とし,等量ずつ6時と15時に給与した.ラフィノースを50g含有した蒸留水200mLを,6時に十二指腸カニューレから4週間投与した.ラフィノース投与開始前日を0週(W0)とし,1(W1),2(W2),3(W3)および4週目(W4)の6時に回腸内容物および糞便を採取した.W0とW4には,ラフィノース投与直前と投与後4,8,12,16および20時間目に回腸内容物および糞便を採取した.採取したサンプルについてpHおよび<I>Bifidobacterium</I>と<I>Lactobacillus</I>の菌数を測定した.その結果,1週ごとの回腸内容物および糞便のpHおよび<I>Bifidobacterium</I>と<I>Lactobacillus</I>菌数に特定の傾向は認められなかった.W0およびW4に4時間ごとに採取した回腸内容物の同項目に特定の傾向はみられなかった.投与後8時間目の糞便においてW4がW0に比べ<I>Bifidobacterium</I>菌数が増加し (<I>P</I><0.05), pHが低下した (<I>P</I><0.05). 投与後12および16時間目の糞便では, W4がW0に比べ<I>Bifidobacterium</I>および<I>Lactobacillus</I>菌数が増加した(<I>P</I><0.05).以上から,去勢牛の十二指腸からラフィノースを投与することにより,糞便の<I>Bifidobacterium</I>および<I>Lactobacillus</I>菌数が増加し,pHが低下することを確認できた.
著者
伊藤 公夫 若井 暁 鶴丸 博人 飯野 隆夫 森 浩二 内山 拓 三木 理 原山 重明
出版者
Japan Society of Corrosion Engineering
雑誌
材料と環境 : zairyo-to-kankyo (ISSN:09170480)
巻号頁・発行日
vol.60, no.9, pp.402-410, 2011-09-15
被引用文献数
1 4

嫌気性条件(N<sub>2</sub>(80%)+CO<sub>2</sub>(20%))の海水培地において,金属鉄を電子供与体として,CO<sub>2</sub>を電子受容体かつ炭素源として利用可能なMPAは,純鉄試験片を腐食した.主要な腐食生成物はFeCO<sub>3</sub>であった.このMPAが,同様に金属鉄を電子供与体として利用可能なSRBと共存することで,MPA単独の場合よりも腐食が約2.3倍促進されることが明らかになった.MPAとSRBが共存する場合の腐食生成物も,MPA単独による腐食生成物と同様にFeCO<sub>3</sub>であった.<br>また,嫌気性条件(N<sub>2</sub>(80%)+CO<sub>2</sub>(20%))での腐食速度と,引き続く好気性条件(空気下)での腐食速度を比較した結果,MPA単独,あるいは,MPAとSRBが共存する場合の腐食速度は,嫌気性条件(N<sub>2</sub>(80%)+CO<sub>2</sub>(20%))の方が高い値となった.<br>本研究で腐食試験に使用したMPAとSRBは同一の原油タンクのスラッジから単離されたものである.油井など高濃度のCO<sub>2</sub>とCl<sup>−</sup>が存在する実際の嫌気性腐食環境においては,金属鉄を電子供与体として,CO<sub>2</sub>を電子受容体や炭素源として利用可能なMPAと同じく金属鉄を電子供与体として利用可能なSRBが共存している可能性も想定される.したがって,金属鉄を電子供与体として利用可能なMPAとSRBの共存による微生物腐食に対しても留意すべきと考えられる.