著者
本村 健太
出版者
岩手大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

基礎的段階として、初年度・次年度にVJ表現やWebデザインの展開事例を実践研究として構成学的な観点から総括した。最終年度には、実践研究を継続するとともに、その源流を探る試みとして、バウハウスのルートヴィヒ・ヒルシュフェルト=マックによる「カラーライトプレイズ」を中心とする考察を行った。カラーライトプレイズは、ライトアートの美術史上のみならず、インタラクティブ映像メディア装置の源流として「カラーミュージック」の系譜のなかでも捉えられ、今日的な表現にまで至る、芸術と技術の融合による総合芸術的なあり方を確認することができ、初期バウハウスの「プロジェクト」が現在においても有効であることの例証となった。
著者
安達 琢 赤穂 伸雄 浅井 哲也 本村 真人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.106, pp.65-70, 2011-06-23

メモリスタを用いた非対称の時間窓を持つSTDPシナプスデバイスを提案する。メモリスタ(抵抗変化型メモリ:ReRAM),キャパシタ,二つのpMOSFET,および四つのnMOSFETを用いてデバイスを構成した.まず,ReRAMの特性,および本研究で使用するバイポーラ型ReRAMのモデルについて説明する.次に,本研究を行う上で参考となった先行研究の回路動作(STDP特性における時間的因果領域のみを模擬する動作)を説明する.さらにこの回路を拡張したデバイス(STDP特性における時間的因果領域および非因果領域を模擬するデバイス)を提案し,各回路ブロックの詳細な動作を説明する.最後にHSPICEを用いた回路シミュレーションにより,ReRAMを介さずに流れる電流によりキャパシタが充電され,その後流れた電流によりキャパシタが放電され,ReRAMのコンダクタンスが元の値より減少する事を確認する.
著者
黒田 勝彦 本村 元
出版者
長崎総合科学大学附属図書館運営委員会
雑誌
長崎総合科学大学紀要 = Bulletin of the Nagasaki Institute of Applied Science (ISSN:24239976)
巻号頁・発行日
vol.55, no.1, pp.30-37, 2015-06-23

Sample sound of two kind of violin is examined through four better characteristics 1) rising of sound is early, 2) loudness of sound is large, 3) convergence of sound is early, and 4) there is a feature in switching of sound. After that, it is investigated to try to create structure of golf driver face with the characteristics of 2) and 3). The study is validated through numerical analyses, using a finite element method. Finally, questionnaire survey to the 4 features with continuous sound of violin and the 2 features with impact sound of driver face is performed to investigate correlative relationship between the violin sound and the face sound. As a result, the results of correlative relationship between them are effective except for the one of the convergence of sound.
著者
吉村 耕一 小山 彩 出口 真由美 深水 潤 藤井 英恵 本村 由莉亜
出版者
山口県立大学
雑誌
山口県立大学学術情報 (ISSN:18826393)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.7-12, 2014-03-31

看護業務において与薬に関するヒヤリハットの発生頻度は少なくない。本研究では女子看護学生39人を被験者とし、薬剤の指示を受けてから薬剤を薬剤箱から取り出するまでの与薬業務過程を実験的に再現して、ヒヤリハットの発生要因を検討した。まず、指示の方法の違いによる検討では、文字による薬剤指示が写真あるいは音声による指示よりも認識ミスを発生しやすかった。次に個人の脳の特性の違いによる影響を検討したところ、自然に指を組んで右母指が上にくる右指組の人は、文字による薬剤指示に対して認識ミスを発生しやすい傾向にあった。本研究の結果から、指示の方法の違いや指示の認識に関わる脳の特性の違いは与薬時のヒヤリハット発生に影響しうることが示唆された。
著者
宮久 三千年 原田 進造 石橋 澄 渋谷 五郎 本村 慶信
出版者
The Society of Resource Geology
雑誌
鉱山地質 (ISSN:00265209)
巻号頁・発行日
vol.25, no.133, pp.347-357, 1975-10-31 (Released:2009-06-12)
参考文献数
17
被引用文献数
1

In this paper, the paragenesis of minerals in the Hoei mine is presented with some remarks on the mineralogical properties of kutnahorite.The Ichigo (no.1) ore body of the Hoei mine is a massive deposit of Sn, Zn and iron sulfide formed by replacement of the Silurian limestone bed. From this ore body, there have been found various kinds of ore and gangue minerals such as: garnet, clinopyroxene, axinite, tourmaline, vesuvianite, quartz, pyrrhotite, chalcopyrite, arsenopyrite, pyrite, marcasite, sphalerite, galena, native bismuth, herzenbergite, franckeite, jamesonite, cassiterite, stannite, malayaite, fluorite, sericite and carbonate minerals. The species of carbonate minerals are ferromanganoan dolomite, magnesian kutnahorite, kutnahorite, calcian rhodochrosite, ferroan magnesite and manganoan calcite, and they have been crystallized at the later stage of mineralization in this mine.The kutnahorite in this mine is white, yellow or pinkish in color, and platy or leaf-like in external shape, reaching to 5 cm in maximum length. Its specific gravity ranges from 2.98 to 3.18 by picnometer method. Optically negative, and some examples of refractive indices are ω=1.717-1.731, ε=1.524-1.529. Unit cell constants, a0 = 4.861-4.869 Å, c0=16.24-16.37 Å. The range of chemical composition of kutnahorite is fairly wide, as shown in Table 4 and 5.Judging from the mode of occurence, microscopic observations and the compositional changes detected by EPMA, the crystallization sequence of the carbonate minerals is suggested as follows : dolomite-ferromanganoan dolomite-magnesian kutnahorite-kutnahorite-calcian rhodochrosite-manganoan calcite.
著者
本村 浩之
出版者
鹿児島大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

フサカサゴ科魚類363名義種の原記載を調べたところ,18名義種がマツバラカサゴ属に帰属することが明らかになった.18名義種の原記載とタイプ標本,および多くの一般標本を調査した結果,9種が有効種であること,さらに2未記載種の存在が明らかになった.本研究によって,マツバラカサゴ属の種レベルの分類学的再検討から,各種の地理的変異,成長による形態変化,および分布域も明らかにすることができた.
著者
石村 憲意 浅井 哲也 本村 真人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.389, pp.131-136, 2013-01-17

確率共鳴は雑音を有効に利用した現象のひとつとして挙げられる.これは,二重井戸型ポテンシャル等の系に閾値下の微弱な信号が入力されている時に,外部の雑音を効果的に取り込むことによって信号の値が閾値を超え,状態遷移を可能にする現象である.一方で,カオス共鳴が近年注目されている.この現象は,複数のストレンジアトラクターを持ち,閾値下の信号が入力され得るカオス系において観測される.このようなカオス系では,系内部で生成されるカオスのゆらぎを利用する事で状態遷移を起こす為,従来の確率共鳴と異なり,外部雑音が不要である.本研究では,カオス共鳴を起こす条件を満たす系としてChua発振器を用い,閾値下の信号として正弦波電圧を加えてカオス共鳴の観測を行った.ある入力周波数範囲では二つのアトラクター間でカオス的な遷移が起こり,他の範囲では状態が,一方のアトラクターにトラップされることを確認した.これらの動作が,カオス的なゆらぎが状態遷移に寄与していることを示している.さらに,カオス共鳴の度合いと系内部に発生するゆらぎの強さの関係を調べる為に入出力相関値やSNRを算出し,確率共鳴曲線に類似したカオス共鳴の特性が得られた.また,このChua発振器を並列化して共通の閾値下の入力を加えて同様の実験を行い,カオス共鳴下では相関値やSNRが向上する事を確認した.
著者
梅澤 正樹 今泉 薫 樋口 大輔 丸山 淳 本村 一朗 吉野 智子 胡田 由美子 船登 雅彦 川和 忠治
出版者
Showa University Dental Society
雑誌
昭和歯学会雑誌 (ISSN:0285922X)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.195-203, 1996-09-30
被引用文献数
12 7

本研究は, 平成5年度に昭和大学歯科病院第一補綴科で装着されたクラウンおよびブリッジに関して, その総製作数, 種類および割合, 支台歯の有髄, 無髄等を統計的に調査し, 歯冠補綴治療の現状を把握することを目的として行われ, 以下の結果が得られた.1.クラウンとブリッジの総数は1,202個で, クラウンが1,022個 (85.1%), ブリッジが180個 (14.9%) であった.2.クラウンにおいて最も多いのは全部鋳造冠572個 (56.0%) であった.次いで陶材焼付鋳造冠183個 (17.9%) とレジン前装鋳造冠183個 (17.9%) で, 陶材焼付鋳造冠は平成4年度の288個と比較して大幅に滅少した.また平成3年度に一例も装着されなかったレジン前装鋳造冠が平成4年度では110個 (10.2%), 平成5年度では183個 (17.9%) と大幅な増加を示した.3.クラウンは前歯部ではレジン前装鋳造冠が約50%, 小臼歯部では全部鋳造冠が約70%を占め, 大臼歯部では約90%が全部鋳造冠であった.4.ブリッジは臼歯部に約60%, 前歯部および前歯部から臼歯部にわたるものが, それぞれ約20%ずつ装着されていた.5.ブリッジは前歯部, 臼歯部において1歯欠損2本支台歯が最も多かった.前歯部から臼歯部にわたるものにおいては, 2歯欠損3本支台歯が多かった.6.クラウンにおける保険診療は74.3%であり, ブリッジにおいては76.7%であった.7.クラウンの支台歯における無髄歯は88.8%, インプラント支台0.9%であり, ブリッジにおいては無髄歯が75.4%であった.
著者
本村 裕之 今西 衞
出版者
日本文理大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

既存研究においては、海外旅行の準備期間において数次のプロセスを経るものとの考えがあった。しかし今回の研究において、東アジア、特に中国から九州エリアへの渡航観光客に関しては即時性を伴った意思決定・行動が行われ、従来型の観光需要モデリングがそのままでは適応しづらい状況を発見することが出来た。この現象が、東アジア・九州間で特有の現象なのか、他地域にも適応できる現象なのか、新たな視点の提供を行うことが出来た。
著者
手塚 純一郎 本村 知華子 池井 純子 井手 康二 漢人 直之 後藤 真希子 田場 直彦 林 大輔 村上 洋子 森安 善生 スビヤント ケイジ 柴田 瑠美子 岡田 賢司 小田嶋 博 西間 三馨
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.57, no.8, pp.1034-1042, 2008
被引用文献数
2 1

【目的】2006年9月よりブデソニド吸入用懸濁液(パルミコート吸入液^[○!R])の販売が開始され,乳幼児でpMDI+スペーサーによる治療以外にも吸入ステロイドの選択肢が増えた.しかし,メッシュ式ネブライザーを用いた検討の報告はない.今回,ブデソニド吸入用懸濁液のメッシュ式ネブライザーでの有効性・安全性について検討した.【対象および方法】6ヵ月以上5歳未満の気管支喘息と診断された児30名を対象に,2週間の観察期間後,Pari TurboBoy^[○!R]+LC Plus nebulizer^[○!R],Pari eMotion^[○!R],Omron MicroAir NE-22U^[○!R]の3機種に10名ずつ無作為に割り付け,ブデソニド吸入用懸濁液0.25mgを1日1回朝に投与した.有効性および安全性の評価を,投与前,4週後,12週後に喘息日誌と血漿コルチゾール値・身長を用いて行った.【結果】対象3群のうち,投与前の血漿コルチゾール値は,Omron MicroAir NE-22U^[○!R]で有意に高かった.投与後の血漿コルチゾール値はOmron MicroAir NE-22U^[○!R]で4週の時点で有意に低下したが基準値を超えての低下は認めなかった.他のネブライザーでは有意な変化は認めなかった.また,投与前後の有症状日数は投与後に有意に低下していたが,ネブライザー間での有意な差を認めなかった.【結論】メッシュ式ネブライザーを用いてブデソニド吸入用懸濁液0.25mgを投与することは,有効かつ安全であることが示唆された.
著者
網本 裕子 新垣 洋平 村上 至孝 増本 夏子 田場 直彦 村上 洋子 手塚 純一郎 本荘 哲 本村 知華子 柴田 瑠美子 岡田 賢司 小田嶋 博
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.60, no.12, pp.1641-1645, 2011

【背景・目的】呼気中一酸化窒素(fraction of exhaled nitric oxide:FE_<NO>)は簡便な気道炎症の評価法である.気管支喘息キャンプに参加した吸入ステロイド(inhaled corticosteroids:ICS)使用者のコンプライアンスとキャンプ中の吸入指導によるFE_<NO>変化の関係を検討した.【方法】2008〜2010年のキャンプに参加した6-12歳の喘息児131人中ICS使用者50人にキャンプ前の予診時に家庭での薬剤管理状況を質問し,4群に分けた.キャンプ中の吸入指導により初日と最終日のFE_<NO>変化を薬剤管理状況別に比較検討した.【結果】年齢,性別,治療ステップ,FE_<NO>中央値いずれも4群間で差を認めなかった.FE_<NO>値は毎日ICS吸入をしている者では変化を認めなかったが,ICS吸入を忘れることがある者では最終日は初日と比較して有意に低下した.【結語】FE_<NO>値の変化はICS使用者におけるコンプライアンスをみる指標になる可能性がある.
著者
大内 久和 西田 佳史 本村 陽一 溝口 博
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp."2A1-B14(1)"-"2A1-B14(4)", 2009-05-25

Designing age-appropriate and safe playground equipment requires scientific data. However, data is scarce. To collect data useful in playground equipment design, a playground equipment, 'Noboreon,' was created. Noboreon equipped sensors by which children's behaviors were recorded while they were playing on it. The paper describes data recording and collecting procedures using Noboreon and modeling process with data collected.