著者
村上 章 中畑 和之 西村 伸一 藤澤 和謙 小林 晃 鈴木 誠
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2014-04-01

地震災害リスクと豪雨災害リスクを統合したアセットマネジメントシステムの構築につき、任意年の地震リスク=損失額×地震損失確率を算定し、最終的にLCC=供用年内のリスク+改修費用+維持管理費用を得る。LCCを最小化することで最適な改修および維持管理方法を決定する。この解析を複数の対象地域(ため池群の流域とその下流地域)で実施し、一連の分析を統合化した意思決定システムを完成させた。上記の研究成果は、論文や口頭発表を通じて公表した。さらに、一般市民向け研究成果公開事業「京都大学アカデミックデイ」にて発表・説明した。
著者
石川 博將 石川 博将 (1992) WENG George KREMPL Erhar STEIGMANN Da ELLYIN Ferna 佐々木 克彦 但野 茂 村上 澄男 野口 徹 STEIGMANN David F.
出版者
北海道大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1991

1 国際共同研究実施案の作成:研究分担者EIIyin教授のKrempl教授が平成3年8月に国際材料学会のため来日した機会をとらえ,第1回研究会を北海道大学で開催した。そして,本国際学術研究計画の研究内容や研究分担,研究交流日程等の綿密な打合せを行い,具体的実施案を作成した。2 複合材料の力学的特性に関するデータ収集と総括的な検討:平成3年12月に,カナダ・アルバータ大学で本国際学術研究の第2回研究会を開催した。従来からなされてきた複合材料の力学的データを集計・整理した。さらに,各共同研究者がこれまで行ってきた均質材料の弾塑性挙動,繰返し塑性挙動,破壊挙動,粘性挙動,疲労ダメージの累積,疲労挙動等の研究成果を報告し,それらの複合材料への適用性を討論した。そして,今後の共同研究方針を明確にした。3 複合材料の力学に関する先端研究状況の調査:平成3年12月にアメリカ合衆国・アトランタで開催されたアメリカ合衆国機械学会の冬季通常総会に,本研究組織の研究者全員が出席した。本会議に於て複合材料の力学に関する先端研究が多数報告された。各共同研究者は,研究発表すると共に,複合材料の非弾性力学に関し,多数の著名な研究者と討論及び情報交換を行った。そして,当該分野における今野の課題や動向を調査した。4 複合材料の巨視的力学特性の検討:本研究組織の各研究者がこれまで行ってきた均質材料の弾塑性挙動,繰返し塑性挙動,破壊挙動,粘性挙動,疲労ダメージの累積,疲労挙動等の手法を複合材料に適用したさまざまな実験や解析を行った。複合材料の巨視的力学的挙動という観点から,材料力学の体系を総合的に再検討した。5 微視的構造の力学的評価:複合材料特有のマトリックス材と補強材の相互作用を明らかにするために,微視的構造への弾塑性力学,粘塑性力学,破壊力学,損傷力学の適用を試みた。まず,複合材料の力学的挙動を微視的観点から,弾塑性・粘塑性力学により捕らえるために,マトリックス材と補強材の相互作用を,モデル実験等によりその特徴をより詳細に把握した。そして,弾塑性・粘塑性力学により,マトリックス材と補強材の相互作用を説明できる可能性を見いだした。さらに,複合材料の破壊・損傷のメカニズムを微視的に探るために,破壊力学・損傷力学の適用を試みた。マトリックス材と補強材の相互作用を破壊力学・損傷力学で十分解明できる可能性を見いだした。6 微視的構造の疲労評価:微視的構造に対する疲労特性を拡大モデル物験によって行った。微視的構造に対する疲労特性は,巨視的構造の疲労特性に類似することが明確となった。しかし,巨視的構造の疲労特性に比べ微視的構造の疲労特性にはばらつきが見られ,微視的構造の疲労特性に対する各構成材料の依存性を明確にし,疲労ダメージの累積則を適用するためには,実験データの統計的な処理が必要であると推察された。7 微視的力学特性と巨視的力学特性の統一化:上記の結果を踏まえて,巨視的力学的特性がどのような微視的構造に起因するか,また,微視的構造変化が巨視的力学特性にどのような影響を与えるかを検討した。微視的構造変化を弾塑性力学,粘塑性力学,破壊力学,損傷力学的観点からの解明により,微視的力学的特性と巨視的力学特性の統一化の可能性を見いだした。8 第3回研究会の実施及び共同研究成果の取りまとめ:各共同研究者が行った研究成果を持ち寄り,情報交換および研究討論のために,平成4年9月に北海道大学に於て第3回研究会を実施した。そして,共同研究の成果を取りまとめ,複合材料の破壊と強度評価に関する将来の展望を行った。また,同時期に関催された日本機械学会材料力学部門講演会インターナショナルセッションで本共同研究の成果を各研究者により発表し,多数の研究者と本成果について討論した。
著者
村上 真完
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.66-72, 1988
著者
村上 興匡 鷲見 定信 村上 興匡 武田 道生 小熊 誠 佐藤 壮広 小熊 誠 武田 道生 佐藤 壮広
出版者
大正大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

沖縄から本土への移住者の文化習慣の変化と、沖縄で進行しつつある本土的な文化慣習が普及する変化(「本土化」)とを比較することで、現在の沖縄で起きている変化は、単に本土の文化慣習が沖縄に移入しているわけではなく、それに先だって、まず本土へ移住した沖縄系移住者が、自らの文化慣習を本土に適応させて新たな形を作り出すということがあり(「沖縄化」)、それが再び沖縄に移入されるという形で、文化変容が起きていることが明らかになった。
著者
松葉 敬文 佐藤 淳 蔵 研也 青木 貴子 村上 弘
出版者
行動経済学会
雑誌
行動経済学 (ISSN:21853568)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.194-198, 2010 (Released:2011-06-27)
参考文献数
17

女子短大の学生を被験者に3週間にわたり,テストステロンの濃度と,リスク選好指標,時間選好などを計測した.リスク選好指標は,選択課題(choice task)と適合課題(matching task)の2種類を用いた.また被験者のT濃度を,グルコース投与によって一時的に低下させて,コントロール群との違いを見た.結果,Tの絶対濃度とリスク選好には選択課題,適合課題ともにはっきりとした関係がなかった.また,30分間隔でのT濃度の変化と,リスク選好の指標である 選択課題の間には有意な正相関があるが,選択課題とでは有意性は示されなかった.T濃度の変化は,確率過程の不明な不確実性(uncertainty)状況では影響を与えるが,確率過程が既知のリスク(risk)状況下では弱い,あるいは与えないことが示唆された.またTは時間選好には影響を与えない.
著者
近藤 無滴 星野 純子 村上 紀夫 福島 幸宏 師 茂樹 後藤 真
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.8, pp.1-8, 2014-05-24

本報告では、時空間情報技術を用い地蔵盆と 「お地蔵さん」 の現状と変化の分析をおこなうためのデータ作成と整理について述べた。過去の研究によると、関西では一般的な行事である地蔵盆が近年の高齢化・少子化により変化し、簡略化あるいは行われない地域が増加しているとされている。また、地域では 「お地蔵さん」 の維持管理ができなくなり、寺院へ預ける地域が増え、路地に点在する 「お地蔵さん」 の数が減少しているともされている。そこで、本報告では京都を対象として、フィールドワークを行い、GPS カメラ等を用いてデータの収集を行った。そのデータに時空間情報技術を活用して、「お地蔵さん」 と地蔵盆の現状を記録、変化・傾向を様々な面から分析し、先行研究の妥当性について検証した。これにより、「お地蔵さん」 ・地蔵盆の研究において、時空間情報の活用が有効である実践例を示すと同時に地域のお地蔵さんのデータのアーカイブを行った。In this paper, using the spatiotemporal data technology, we would like to analyze the changing of "Ojizosan" and "Jizobon." According to the previous studies, although "Jizobon" is a common event in Kansai Area, the events are decreasing in number, or being simplified due to declining birthrate and aging poplulation. Moreover, in many regions "Ojizosans" are entrusted to the temples, because the residents can no longer maintain them. Therefore, the number of "Ojizosans" on the roadsides is decreasi ng. We are collecting the data through fieldwork in Kyoto using GPS cameras in order to record the current status of "Jizobon" and "Ojizosan," analyze their change using the spatial and temporal information technology, and verify the validity of the previo us studies. In this paper, we demonstrate that the spatial and temporal information technology is useful for the analysis of "Ojizosan" and "Jizobon," and an example of the digital archive of the regional "Ojizosan."
著者
村上 允英
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.57, no.670, 1951-07-31
著者
松橋 朋子 村上 照子
出版者
日本赤十字秋田看護大学・日本赤十字秋田短期大学
雑誌
日本赤十字秋田看護大学・日本赤十字秋田短期大学紀要 (ISSN:13430033)
巻号頁・発行日
no.16, pp.37-44, 2011

本研究は、高齢者施設における災害(地震)時の対応、具体的な実践内容を把握することを目的とし、新潟県中越沖地震にて緊急的に避難者を受け入れた特別養護老人ホーム及び福祉避難所となった特別養護老人ホームの2ヶ所の施設管理者を対象に半構成インタビューによる面接調査を実施した。その結果、以下のことが明らかになった。1.利用者及び避難者へ対しては、安全な一時的待機場所へ避難・誘導し、ボランティアと共に日常生活支援を中心に行っていた。ボランティアについては受け入れニーズの把握とコーディネイターの必要性が示唆された。2.職員の勤務体制・緊急招集については、マニュアルの整備に加え状況に応じた判断が求められ、メールを活用した連絡が有効であった。3.状況に合わせた実践的な防災訓練が実施されており、訓練に当たっては施設の構造を踏まえた避難方法及び職員の配置の必要性が示唆された。4.災害時に介護者に必要とされる能力については「状況に合わせた創意工夫のあるケア」「利用者の話をよく聴く姿勢」があげられた。5.施設における災害対策の課題としては、「防災体制の整備と防災意識の向上」「被災経験及び実践内容の伝承」「情報の入手及び共有化の体制整備」「職員のケア」があげられた。福祉避難所の課題としては、「福祉系トリアージの確立」「コーディネイターの養成」「平時からの福祉避難所の選定」があげられた。
著者
竹末 芳生 横山 隆 児玉 節 山東 敬弘 村上 義昭 宮本 勝也 津村 裕昭 立本 直邦 松浦 雄一郎
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.55, no.8, pp.1921-1925, 1994-08-25 (Released:2009-01-22)
参考文献数
17

過去5年間において当科で経験した術後MRSA腸炎24例を対象とし,発症時期によりMRSAを分類し,その病態,発症機序につき検討した.術後6日以内の早期発症は16例, 7日以降の晩期発症は8例認められた.早期発症例は中等,重症例が75.0%を占め,また末梢血中白血球減少例が62.5%であり,晩期発症例の25.0%, 12.5%と比較し高率であった.これは早期発症例では術後腸管運動が回復しておらず, MRSAが産生した毒素が腸管内にとどまり血中に吸収されたためと考えた.晩期発症例の特徴は長期絶食(11.8±3.1日),抗生剤長期投与(13,9±8.2日)であった.これらは常在細菌叢の変化を生じ, MRSAへの菌交代現象をおこし易いが,腸管運動が正常のため毒素血症は稀であり,軽症例が多くを占めたと推察した.晩期発症例は内科領域で経験されるMRSA腸炎と類似の発症機序が考えられ,早期発症例が術後腸炎の特徴を有していると考えた.
著者
須賀 祐治 山崎重一郎 村上 美幸 荒木啓二郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.54, pp.23-28, 1998-05-29

現在、インターネット上のプロトコル,アプリケーションはセキュリティを確保するために公開暗号鍵技術を使用しているが、それらが利用できる公開暗号鍵インフラ(public-key infrastructure PKI)の整備が急務となっている。X.509標準[2]はこのインフラのベースとなるもので、認証の基本的な枠組みおよび証明書のフォーマットが規定されている。またX.509デジタル証明書はすでに多くのアプリケーションで利用されている。本報告では、異なる認証ドメインの証明書の検証が可能になり、結果的にPKIクライアントのサービス有効範囲を拡大することができる相互認証技術をディレクトリサービスを用いた方式で提案する。Many Internet protocols and applications employ public-key technology forsecurity purposes and also require a public-key infrastructure (PKI in short) to manage public keys. The X.509 standard constitutes a basis for such an infrastructure, defining data formats and authentication framework. X.509 certificates are already used in multiple applications. This document proposes cross-certification by using the X.500 Directory, and it is possible to verify certificates on another domain and also extend scopes which PKI users can receive services.
著者
藤崎 直哉 村上 岳生 新開 慶武
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.123-124, 1997-03-12

NOW(Network Of Workstations) および並列計算機のような並列処理システムにおいて, プロセッサやプロセッサ間ネットワークの性能向上およびメーッセージパッシングなどの並列化技術の進展に伴ってI/0の性能向上が重要な課題としてクローズアップされている。また, このような並列処理環境において, ファイル内のデータを分散配置して並列計算を行なう並列アプリケーションには, 各計算ノードがそのファイルに対してストライドアクセスをする特徴 がある。SPFS(Scalable Parallel File System) は, 複数I/Oノードへのデータストライピング, 及びストライドアクセスとコレクテイプI/Oをサポートスることによって, スケーラブルなI/0性能を可能にするポータプルなI/0ライブラリである。本稿はSPFSの実装について述べる。
著者
村上 佳久
出版者
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会
雑誌
筑波技術大学テクノレポート (ISSN:13417142)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.13-17, 2013-03

ゲーム関連のソフトウェアの教育への応用について、いくつかの実例を元に検証を行った。特に、『初音ミク』『Miku Miku Dance』『Kinect』『バランスFitボード』などのソフトウェアやハードウェア関連商品などをパソコンとともに活用することにより、東洋医学、理学療法の動作分析、中学校のダンス教育など幅広い教育への活用が期待できることが示唆された。