著者
井上 創造 村上 知子
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.56, no.02, pp.132-133, 2015-01-15
著者
松本 敏雄 早川 幸男 村上 浩 松尾 宏 佐藤 紳司 Lange Andrew E. Richards Paul L.
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙科学研究所報告. 特集 (ISSN:02859920)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.121-126, 1989-03

K-9 M-80号機に搭載したサブミリメーター放射計の観測結果について, 特に短波長側に重点をおいて報告する。102μm, 137μm, 262μmの3つの波長帯での表面輝度の空間分布が銀河系内の中性水素の柱密度とよい相関があることが見出された。102μm帯ではこの銀河成分-星間塵の熱放射成分-と惑星間空間塵の熱放射成分によって観測値を説明できる。137μm帯ではこれ以外に一様に広がった放射成分が残るが, その起源については今のところ不明である。
著者
岡本 雅子 村上 正行 吉川 直人 喜多 一
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.35-45, 2013

プログラミングの学習では,サンプルプログラムを使って,プログラムの記述(命令)とその実行結果(動作)から各処理概念を学んでいく経験学習の方略が用いられる.しかしながら,各命令と動作の関係そのものを暗記するだけで,概念あるいは機能の理解といった段階にまで到達していない学習者が散見される.こうした事例に関し,本研究では,「現在使用されているカリキュラムや教材が,経験学習の構造的特性に合致していない」ことが,理解を妨げている要因の一つであるのではないかと考えた.そこで,経験学習を構成する「対象の認知と現象の把握」の過程に注目し,プログラムと動作の関係を視覚的に「顕在化」することに配慮したカリキュラムおよび教材を開発した.また,これらを評価するため,授業において運用を試みた結果,視覚的顕在化の側面において受講生への効果を確認するとともに開発した教材およびカリキュラムの有効性が示唆された.
著者
宮田 俊文 神崎 進 原 幸介 村上 文弘 山中 丈成 丹羽 隆彦 中川 孝之 鵜澤 史貴
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.37, no.39, pp.17-20, 2013-09-06

ロードレース中継では、移動中継車からの映像素材伝送にOFDM (Orthogonal Freqency Division Multiplexing)方式の700MHz帯FPU (Field Pick-up Unit)を使用している。700MHz帯FPUは、今後1.2GHz帯と2.3GHz帯へ移行することが決まっている.700MHz帯からの移行に向け,都道府県対抗広島男子駅伝コースの一部で,2.3GHz帯のSISO (Single-Input Single-Output)方式と2×2MIMO (Multiple-Input Multiple-Output)方式の移動伝送実験,および遅延プロファイルの測定を行った.本稿ではその結果について報告する.
著者
市井 和仁 松井 洋平 村上 和隆 山口 靖 小川 克郎
出版者
The Remote Sensing Society of Japan
雑誌
日本リモートセンシング学会誌 (ISSN:02897911)
巻号頁・発行日
vol.22, no.5, pp.625-636, 2002

これまで大気CO<SUB>2</SUB>濃度の予測等に用いられてきたシンプルモデルは,生物圏における炭素循環素過程の経年変動データが不足していたために,生物圏に関して十分な検証が行われていなかった。本研究では,過去20年程度のAVHRRデータを利用して全球NPPの変動を解析し,一方では炭素一エネルギー循環結合モデルを構築し,両アプローチの相互検証を行った上で信頼性を確認した上で,将来予測を行った。<BR>過去のNPPトレンドに関して,気候フィードバックを考慮したモデルでは,考慮しないモデルに比較して,衛星データの結果により近い結果を示した。従って,気候フィードバック効果を導入したことは,妥当であったと結論付けられる。しかし,衛星データから算出されたNPPのトレンドは,モデルから求めた値よりも依然として大きな値である。気候フィードバック効果を考慮したモデルと比較しても2.5倍の開きがあるので,双手法のさらなる改善が必要である。衛星データについては,不十分な大気補正や地表面BRDF補正等の様々なデータ品質の改善が必要である。4-SCEMについては,過去の大気CO<SUB>2</SUB>との不一致の改善や,窒素による肥沃化効果,水分条件の考慮等が必要である。<BR>将来のCO<SUB>2</SUB>濃度や気温の予測の結果,ISAM等他のモデルと比較して,2100年時点で大きな違いは見られなかった。しかし,NPP等の生物圏プロセスについても検証を行うことにより生物圏についても簡単ながら議論ができるようになり,モデルの精度向上と改善へとっながった。<BR>リモートセンシングデータは,過去20年以上にわたって高い時間・空間分解能の地表面等の情報を与えてくれる唯一のデータである。現段階では,衛星データを用いて生物圏等の経年変動や長期トレンドをモニタリングするためには,依然としてノイズが大きく精度が十分でないため,補正等によるS/N比の向上が非常に重要である。現在の地球環境の将来予測モデルでは,生物圏炭素収支の経年変動データが不足しているために,生物圏モデルに十分な制約を与えていない。今後,リモートセンシング等によるより精度の高いグローバルモニタリングにより,モデルにより強い制約を与え,さらには,大気CO<SUB>2</SUB>濃度や気温,各炭素循環プロセスにっいて,より正確な将来予測を行うことが可能となる。
著者
村上 和仁 今富 幸也 駒井 幸雄 永淵 修 清木 徹 小山 武信
出版者
公益社団法人 日本水環境学会
雑誌
水環境学会誌 (ISSN:09168958)
巻号頁・発行日
vol.21, no.11, pp.757-764, 1998-11-10 (Released:2008-01-22)
参考文献数
25
被引用文献数
2 4

The Seto Inland Sea in Japan is well known world-widely as one of the famous enclosed coastal sea, which is surrounded on all sides by the three large islands of Honshu, Kyushu and Shikoku, and is the largest inland sea in Japan (area ; 22,000Km2, total coastline ; 6,600Km, average depth ; 38m). In order to obtain the information about the environmental condition in the Seto Inland Sea, the quantity and distribution of macrobenthos, especially Annelida which is considered to indicate the sedimental condition, were investigated from the 425 sedimental samples as the Investigation for Environmental Management of the Seto Inland Sea (IEMS), which conducted from 1991 to 1996.The results obtained can be concluded as follows:1) The macrobenthos mainly observed in the Seto Inland Sea were Lumbrineris longiforia, Paraprionospio spp., Prionospio ehlersi and Theora fragilis, which were recognized as the indicator species of organic pollution.2) 16species of Spionidae were observed, i.e. Paraprionospio sp., Prionospio ehlersi, P. cirrifrea, Spiophanes sp. and so on.3) The species number and the individual number of Annelida were decreased with increase of muddy ratio, IL, COD, T-N, T-P and TOC.4) The species number and the individual number of Annelida were decresed with increase of Cd, Cu, Ph, Zn and Mn.5) Organic pollution was suggested especially in inner bay area because of dominations of some species of Annelida, Spionidae.
著者
松田 雅弘 渡邉 修 来間 弘展 津吹 桃子 村上 仁之 池田 由美 妹尾 淳史 米本 恭三
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.387-391, 2006 (Released:2007-01-11)
参考文献数
15
被引用文献数
2 1

手指対立運動時の感覚運動野(sensorimotor cortex: SMC)の賦活の左右差を,機能的MRIを用いて検討した。対象は右利きの健常成人12名で,1秒間に1回の速度で連続的に手指対立運動を自発的に行う課題を右手,左手各々において行った。右手,左手運動時の対側SMCの平均賦活信号強度は,右手運動より左手運動で有意に高かった(右手,左手,各々11.68,16.82, p<0.05)。さらに,右手運動時は対側SMCのみに賦活が見られたのに対して,左手運動時は両側SMCに賦活がみられた。以上の結果は,巧緻性の低い左手は右手に比べ、多くの神経活動を必要とすることを示唆している。
著者
藤田 沙南 村上 陽子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.58, 2014 (Released:2014-07-10)

目的 米は、我が国において唯一自給可能な穀物である。しかし、食の多様化や米から小麦粉食品への移行拡大等により、米の生産量・消費量はともに減少している。農林水産省では米の利用拡大を目指し、小麦粉の代替として、パンや麺類などへの米粉の利用を推進している。米粉パンについては様々な研究が行われているが、製パン性の低さが課題として挙げられる。そこで本研究では、添加する米の形状として米飯に着目し、米の種類が製パン性に及ぼす影響について検討した。 方法 米飯パン用の米は、中アミロース米5品種(キヌヒカリ,コシヒカリ,ヒノヒカリ,ハツシモ,ササニシキ)、低アミロース米2品種(ミルキークイーン,おぼろづき)とし、いずれも精白米を用いた。食パンは中種法にて調整した。小麦粉を米飯で置換したものを米飯パンとし、小麦粉パンの乾物重量として、10~50%を置換した。加水量は、炊飯米の吸水量と合わせて180gとした。製パン性(比容積、物理特性、色彩構成)に関して得られたデータは、分散分析法(Tukey法)により有意差を検討した。 結果 米飯を10~50%まで添加した場合の比容積は、米飯パンにおいていずれの品種も、米の添加量の増加に伴い比容積が低下することが示唆された。また、低アミロース米は同置換の場合、中アミロース米よりも高い比容積であった。
著者
祖父江 寛 中村 茂夫 村上 謙吉 梶浦 淳資
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子化學 (ISSN:00232556)
巻号頁・発行日
vol.19, no.206, pp.365-369, 1962-06-25 (Released:2010-10-14)
参考文献数
5
被引用文献数
1

分子量分布の多分散性を示すために一般に用いられているパラメーターMw/Mnの分子量依存性を一般的な分布関数f (M)について検討した。その結果分布の形が全く同一でもMw/Mnの値は分子量が大きくなると単調に1に近づき, 分子量依存性を示すことがわかった。またこのような現象を具体的に示すものとして若干の簡単な分子量分布模型についても検討を加えた。
著者
村上 朝子 仲 隆裕 藤井 英二郎
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.97-102, 1993-03-24
被引用文献数
1 1

本研究は,いけばなと盆栽の取り扱いについて,庭園植栽意匠との関係に注目し,考察した。いけばなの取り扱いについて中世の絵巻物や花伝書等を用いて検討した結果,「真の花」であり,座敷の押板飾りに欠かせない「三具足の花」が仏前の供花から派生し成立する過程が推察された。また,花伝書の記述から,特に「草の花」は自然の美を表現しようとするもので,このとき,当時の庭園植栽の姿が想定されていたことが指摘された。一方,盆栽については絵巻物から,縁や庭先に置かれる盆栽は庭の景を構成する一要素となり,これを考慮した植栽意匠がなされた場合があったこと,また,盆栽が植栽の整姿に影響した可能性について考察された。
著者
村松 友義 丸高 雅仁 松三 彰 渡邊 直美 村上 和春
出版者
The Japanese Society of Gastroenterology
雑誌
日本消化器病學會雜誌 = The Japanese journal of gastro-enterology (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.99, no.7, pp.808-813, 2002-07-05
被引用文献数
6

症例は35歳,女性.ダイエット目的でビール酵母を2カ月間服用していたが上腹部痛,右背部痛,下痢が出現したため来院した.来院時末梢血白血球9500/mm<SUP>3</SUP>で好酸球が39%を占めていた.腹水および胃,十二指腸の生検で多数の好酸球を認め好酸球性胃腸炎と診断した.ステロイド投与により症状および検査所見は速やかに改善した.本症例の免疫学的所見を提示するとともに若干の文献的考察を加えた.
著者
桝本 潤 堀 雅敏 佐藤 嘉伸 村上 卓道 上甲 剛 中村 仁信 田村 進一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.84, no.9, pp.2150-2161, 2001-09-01
参考文献数
13
被引用文献数
28

マルチスライスCTの実用化に伴い, 従来より格段に高速な撮影が可能になり, 造影剤を用いた肝臓CT撮影においては, 1回の呼吸停止間で臓器全体を2回撮影することが可能になった.これにより, 造影剤の循環状態が異なる二つの時相の3次元画像を, 位置ずれなく獲得できるようになった.我々は, 肝臓形状抽出を目的とし, これら2時相の造影3次元CT画像を用いた肝臓領域自動抽出法を提案する.まず造影剤注入直後とその十数秒後に撮影された2時相分の3次元画像から, 各軸にそれぞれの時相のCT値をとる2次元特徴空間を構成する.この空間において, 肝臓に対応する造影変化を示す領域を抽出し, これを用いて肝臓領域が強調された画像を生成する.次に生成した肝臓強調画像に対してオープニング, クロージング処理を行い, 肝臓実質領域を決定する.最後に血管・腫瘤などの幾何学的形状特徴を用いた3次元連結成分処理により, 最終的な肝臓領域を決定する.9症例に対して本手法を適用し, 二つの時相の画像を同時に用いることの有効性を確認した.
著者
村上 圭一 中村 文子 後藤 逸男
出版者
一般社団法人日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料學雜誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.75, no.4, pp.453-457, 2004-08-05
被引用文献数
10

全国の根こぶ病発生地域では土壌中の可給態リン酸の過剰が進んでいたことから,土壌中のリン酸と根こぶ病発生との因果関係について検討した.根こぶ病の発病抑止土壌である黒ボク下層土に0〜50g kg^<-1>のリン酸を添加して,可給態リン酸が0.01〜3.57g kg^<-1>に及ぶ5段階のリン酸添加土壌を調整した.これらの土壌に0〜10^7 g^<-1>(8段階)の休眠胞子を加えた人工汚染土壌を作り,リン酸の増加に伴う土壌への休眠胞子吸着率,ハクサイの根毛感染率,ポット栽培によるチンゲンサイ根こぶ病の発病を調査した.その結果,土壌リン酸の増加に伴い,土壌への休眠胞子吸着率が低下するとともに,根毛感染率が上昇し,根こぶ病の発病度が高まった.以上の結果より,大量の陽電荷を有ずる黒ボク下層土は陰電荷を有する休眠胞子を吸着してその動きを抑制するため根こぶ病の発病を抑止する.しかし,その土壌にリン酸を施用すると,土壌コロイドの陽電荷が減少して休眠胞子の吸着率が低下するため休眠胞子が遊離し,アブラナ科野菜の根毛への感染確率が高まり根こぶ病の発病を助長する.すなわち,土壌へのリン酸過剰施用が根こぶ病の発病を助長することが明らかになった.
著者
藤原 健志 村上 達也 西村 多久磨 濱口 佳和 櫻井 茂男
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.62, no.3, pp.187-196, 2014
被引用文献数
4

本研究の目的は, 小学生を対象とした対人的感謝尺度を開発し, その信頼性と妥当性を検討することであった。小学4年生から6年生までの1,068名を対象とし, 対人的感謝, ポジティブ感情, ネガティブ感情, 共感性, 自己価値, 友人関係認知, 攻撃性を含む質問紙調査を実施した。主成分分析と確認的因子分析の結果, 1因子8項目から成る対人的感謝尺度が構成された。対人的感謝尺度は高いα係数を示し, 十分な内的一貫性が認められた。また, 対人的感謝尺度は当初の想定通り, ポジティブ感情や共感性, 友人関係の良好さと正の関連を, 攻撃性と負の関連を有していた。以上より, 対人的感謝尺度の併存的妥当性が確認された。さらに, 尺度得点については, 男女差が認められ, 女子の得点が男子の得点よりも有意に高かった。最後に, 本尺度の利用可能性について考察されるとともに, 今後の感謝研究に関して議論された。