著者
板谷 泰助 小川 和男 松本 浩郎 渡辺 朝子
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.28, no.9, pp.2819-2824, 1980-09-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
11
被引用文献数
7 8

Heating N, N-diethyl-3, 9-dialkyladeninium halides (Ig-j) in aqueous sodium hydroxide gave 1-alkyl-5-(alkylamino)imidazole-4-carboxamides (IV) together with minor amounts of 1-alkyl-5-(alkylamino)imidazole-4-carbonitriles (III), which were converted into IV on further heating. N, N-Dimethyl-3, 9-dialkyladeninium halides (Ia-d) underwent hydrolysis more rapidly to provide IV selectively in 90-94% yields.
著者
板谷 泰助 松本 浩郎 渡辺 朝子 原田 恒博
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.33, no.6, pp.2339-2347, 1985-06-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
34
被引用文献数
10 17

Treatment of 5-(methylamino)-1-β-D-ribofuranosylimidazole-4-carboxamide (5a) with CNBr in acetate buffer gave the 5-cyanomethylamino derivative 6a, which was cyclized to 3-methyl-guanosine (7) in the presence of NaOEt. Cyclocondensation of 7 with bromoacetone in the presence of K2CO3 provided 3-β-D-ribofuranosylwye (2), the most probable structure for the fluorescent nucleoside from Torulopsis utilis phenylalanine transfer ribonucleic acid (tRNAPhe). The glycosidic bonds of 2 and 7 have been shown to be unusually subject to cleavage under either acidic or basic conditions, but proved to be less labile under neutral conditions, as had been reported. The base moiety of 2 is also cleaved under basic conditions.
著者
板谷 泰助 小川 和男 松本 浩郎 渡辺 朝子
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
Chemical and Pharmaceutical Bulletin (ISSN:00092363)
巻号頁・発行日
vol.28, no.8, pp.2522-2527, 1980-08-25 (Released:2008-03-31)
参考文献数
10
被引用文献数
3 5

The reactions of N, N, 9-trialkyladenines (II) with alkyl halides in N, N-dimethylacetamide gave N, N, 3, 9-tetraalkyladeninium halides (IV) in good yields. N, N, 3-Trialkyl-adenines (III) underwent the alkylation more smoothly to provide an alternative synthesis of IV.
著者
遠藤 伸彦 松本 淳
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

旧フランス領インドシナの歴史的気象資料の画像データを作成し,20世紀全体での降水特性の長期変化を明らかにするための基盤となる降水資料のデジタル化作業を行った.1890年代後半から1941年の期間と1949年から1954年の期間について月降水量・月統計値を, また1911年から1930年の期間と観測原簿の存在する期間については日降水量をデジタル化した.デジタル化を実施した15地点である.<br><br>デジタル化した降水資料の品質を確認するため,複数の資料が存在する場合には,日降水量から求めた月降水量・降水日数・月最大日降水量を月報・年報の掲載値と比較した.その結果,手書きの観測原簿の読み間違えや入力の誤り等の問題の多くを発見・修正することができた. 一方で資料間の不整合もいくつか確認された.例えば1902年7月11日にHaNoi で558 mmの降水が観測された.観測原簿には台風接近に伴う極端な降水であると記載されており,たしかな観測値と考えられるが,後年の年報等に記載の Ha Noiの既往最大日降水量とは値が異なっている.旧仏印気象当局が,Ha Noi観測所の移転等に伴う統計切断を行ったのかもしれない. 1999年の11月3日にHue で 977.6 mm の降水が観測されたが,今回デジタル化した15地点の観測値の中でも最大の日降水量であることが確認された.さらに日降水量が500 mmを越える観測がベトナム中部の観測所で複数回観測されていることが明らかとなった.
著者
安西 徹郎 松本 直治
出版者
千葉県農業試験場
巻号頁・発行日
no.29, pp.93-104, 1988 (Released:2011-03-05)

時系列的に選定した38地点の休耕田の雑草の発生状況を調査し,あわせて休耕が土壌の理化学性に及ぼす影響を検討した。その結果は以下のとおりであった。1. 休耕田の雑草は沖積低地で1~4年でノビエ,ミズガヤツリなどの水田雑草が優占するが,2~3年でガマ,ヨシ,セイタカアワダチソウなどの大型多年生雑草が侵入し始め,5~10年で優占化した。山間谷津でも3~5年で大型多年生雑草がみられ,さらに山野草が繁茂した。2. 雑草の重量は休耕3年で38~74kg/aであり,この時点で稲ワラ全量還元を上回る集積量がみられた地点があった。3. 休耕田の土壌は水稲連作田に比べて湿田方向にある場合が多く,こうした変化は3年以降に認められた。4. 土壌の固相率,ち密度および透水性は土壌の乾湿状態をよく表しており,湿田方向にある地点では固相率が減少し,ち密度および透水性が低下した。5. 作土の全炭素,全窒素,交換性カリウム含量は休耕年数が増すにつれて概ね直線的に増加した。可給態窒素含量も5年までは概ね直線的に増加したが,その後は増加量が低下し,ほぼ一定量で経過した。6. 土壌の無機態窒素生成量は有機物集積層では高かったが,その直下層では水稲連作田と同等かそれ以下であった。このように土壌の化学性に対する休耕の影響は表層部に限られた。7. 休耕後の雑草の発生状況および土壌の変化からみて,放任状態の休耕田における休耕年数は3年を限度とすべきである。
著者
小坂 光男 山根 基 加藤 貴英 小粥 隆司 松本 実 塚中 敦子 大西 範和 Mitsuo KOSAKA Motoi YAMANE Takahide KATO Ryuji OGAI Minoru MATSUMOTO Atsuko TSUKANAKA Norikazu OHNISHI
雑誌
中京大学体育学論叢 = Research journal of physical education Chukyo University (ISSN:02887339)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.77-90, 2004-03-31

Current interest is attracted to the problem on the correlation between physical exercise and heat shock induced protein (HSP 70), especially on the enhanced postischemic myocardial recovery following exercise induction of HSP 70. From the recent papers, the inducible isoform of the 70kDa heat shock protein (HSP) family, HSP 70kDa has been confirmed to protect cells from protein-damaging stressors and has been associated with not only myocardial protection but also recovery of several tissue damages. In the present review article, therefore, the related papers to exercise induced body hyperthermia, muscular damage and HSP 70 family, and their protection and/or recovery mechanism were collected and analyzed from the view-points of biological functions of stress protein HSP 70 family as well as of Granyl-Granyl Acetone (GGA) the HSP inducer.
著者
宮崎 邦彦 岩村 充 松本 勉 佐々木 良一 吉浦 裕 松木 武 秦野 康生 手塚 悟 今井 秀樹
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.46, no.8, pp.1871-1879, 2005-08-15

電子署名技術の利用にあたっては,署名者は秘密鍵を安全に管理する必要がある.一般には,秘密鍵を安全に管理することは署名者自身にとって利益となると考えられているが,署名者の状況によっては,安全に管理することが利益とならないケースも生じうる.本稿では,署名者が債務超過に近い状態にある債務者である場合を例にあげて,署名鍵の自己暴露が債権者に対する攻撃となることを指摘する.さらに債務者が鍵自己暴露の可能性を持つことが,債権者?債務者間の債務縮減交渉に与える影響について分析を行い,この問題への対策の方針と例を示す.
著者
松本 聡子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.715-722, 2002-07-15 (Released:2010-04-23)
参考文献数
31
被引用文献数
2

本研究では, 住環境と子どもの発達の関連性を検討する第一段階として, 住環境と「育てる側」である母親との関連性について分析を行った.その結果, 住環境に関する母親の評価が, 母親の活動制限感に影響を及ぼすことによって, 母親の子どもに対する態度を変化させていることが示された.養育態度に影響を及ぼしているとされる様々な要因では説明できない残差の一部がこの住環境要因で説明可能と解釈できると推察されたことからも, 今回の調査の結果は意義のあるものだと言えるだろう.子育てのための住環境問題が深刻化している現在, 不適切な養育態度や育児ストレスの原因となる他の要因の改善と同様に, 今回の分析結果から得られた住環境要因, 特に住居内スペースの質の向上, すなわち, 「自分のためのスペース」の確保や使い易い間取りの工夫などの環境要因を特定・改善していくことは, 有効であると考えられる.
著者
脇屋 裕一郎 大曲 秀明 立石 千恵 河原 弘文 宮崎 秀雄 永渕 成樹 井上 寛暁 松本 光史 山崎 信
出版者
日本養豚学会
雑誌
日本養豚学会誌 (ISSN:0913882X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.207-212, 2014

二酸化炭素等温室効果ガス濃度の上昇に起因して地球温暖化が進行しており,夏季における我が国の養豚は影響を受ける可能性が指摘されている(高田ら,2008)。それによると,2060年の夏季には北海道を除いたほとんどの地域で日増体量が低下し,特に関東以西では日増体量の15~30%の低下が予測されている。また,平成22年度の夏季は,我が国の多くの地点で平均気温が統計開始以来最も高い記録的猛暑となり,家畜の生産に影響が出たことは記憶に新しい(農林水産省,2012)。これらのことから,豚肉生産における暑熱対策技術の確立は全国的にも重要な課題と考えられる。暑熱環境下で飼養成績を改善する手段として,飼料中のエネルギー含量を調整する取組が行われており,COFFEYら(1982)やKATSUMATAら(1996)は,飼料に油脂を添加することで,暑熱環境下の肥育豚の飼養成績が改善されるとしている。しかし,KATSUMATAら(1996)は,油脂を配合することで背脂肪厚が増加することを報告しており,油脂添加と併せて背脂肪厚を抑制できる技術の確立を検討する必要がある。著者ら(脇屋ら,2009; 2010)は,佐賀県の特産農産物である茶の製茶工程で発生する加工残さの機能性に注目し,その給与試験を行っている。それによると,慣行飼料に対して重量比で肥育前期2%,肥育後期1%添加することで,抗酸化成分であるカテキン等による肥育豚の背脂肪厚低減効果を確認しており,油脂添加のような脂肪蓄積が促進される条件下でも背脂肪厚の抑制が期待できる。
著者
田井村 明博 松本 孝朗 大渡 伸
出版者
長崎大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1995

本研究ではこれまでの水泳中の発汗量(体重減少量),水分摂取量についての結果を踏まえたうえで,水温,運動強度(泳速度)が発汗量および体温におよぼす影響と(実験1),水泳選手の体温調節反応の特性(実験2)を検討することを目的とした.対象は実験の目的,方法についての説明を行い,被験者として協力の承諾が得られた大学男子選手5名であった.実験1では水温2種類(26.4℃,29.2℃),泳速3種類(1,500m自由形ベスト記録の90%,95%,97.5%の泳速度)の条件で1,500m自由形を行わせた.測定は1,500mの記録,体温,心拍数,自覚的運動強度(R.P.E.)および体重減少から求めた発汗量であった.実験2では人工気象室内26℃,33%rhの条件にて,Water Bath法により温熱刺激を与え,下肢局所加温時の局所発汗量,発汗波,鼓膜温,皮膚温,を連続記録した.実験1では,心拍数,R.P.E.,体温変化は泳速(運動強度)による有意な差が認められ,泳速によって上昇することが認められたが,水温による有意な変化は認められなかった.発汗量は泳速,水温において有意な差が認められ泳速の上昇に伴い,また水温が高いほど発汗量が多くなった.以上の結果より,本研究で設定した水温の範囲では水泳中の体温は水温よりも泳速に影響されると考えられる.水温が高くなると発汗量が増えるので,水温が30℃前後あるいはそれ以上の水温での泳速度の大きい水泳トレーニングでは,水泳中の脱水予防と過度の体温上昇を押さえるために発汗に応じた水分摂取が必要であることが示唆された.実験2では陸上種目の鍛練者と比較して発汗開始時間が早く,発汗量が多い傾向にあった水泳選手の体温調節反応の明確な特徴は見いだせなかった.今後の検討課題としたい.
著者
加藤 守 千田 浩一 盛武 敬 小口 靖弘 加賀 勇治 坂本 肇 塚本 篤子 川内 覚 松本 一真 松村 光章 大阪 肇 豊嶋 英仁
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.73-81, 2016
被引用文献数
3

Deterministic effects have been reported in cardiac interventional procedures. To prevent radiation skin injuries in percutaneous coronary intervention (PCI), it is necessary to measure accurate patient entrance skin dose (ESD) and maximum skin absorbed dose (MSD). We measured the MSD on 62 patients in four facilities by using the Chest-RADIREC<sup>Ⓡ</sup> system. The correlation between MSD and fluoroscopic time, dose area product (DAP), and cumulative air kerma (AK) showed good results, with the correlation between MSD and AK being the strongest. The regression lines using MSD as an outcome value (y) and AK as predictor variables (x) was y=1.18x (R<sup>2</sup>=0.787). From the linear regression equation, MSD is estimated to be about 1.18 times that of AK in real time. The Japan diagnostic reference levels (DRLs) 2015 for IVR was established by the use of dose rates using acrylic plates (20- cm thick) at the interventional reference point. Preliminary reference levels proposed by International Atomic Energy Agency (IAEA) were provided using DAP. In this study, AK showed good correlation most of all. Hence we think that Japanese DRLs for IVR should reconsider by clinical patients' exposure dose such as AK.
著者
加藤 守 千田 浩一 盛武 敬 小口 靖弘 加賀 勇治 坂本 肇 塚本 篤子 川内 覚 松本 一真 松村 光章 大阪 肇 土佐 鉃雄
出版者
公益社団法人 日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術学会雑誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.70, no.8, pp.814-820, 2014
被引用文献数
1

In recent years, dose justification and optimization have been attempted in percutaneous coronary intervention (PCI); however, deterministic effects have been reported. To prevent radiation skin injuries in PCI, it is necessary to measure the patient entrance skin dose (ESD), but an accurate dose measurement method has not yet been established. In this study, we developed a dosimetry gown that can measure the ESD during PCI using multiple radiophotoluminescence dosimeters (RPLDs). The RPLDs were placed into 84 pockets that were sewn into a dosimetry gown. Patients wear the original dosimetry gown during the procedures, after which we obtain accurate ESD measurements. We believe that this method using RPLDs and a newly-designed dosimetry gown provides accurate ESD measurements during PCI. We expect this system to become a standard method for measuring ESD during PCI.
著者
滝澤 修 松本 勉 中川 裕志 村瀬 一郎 牧野 京子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.45, no.8, pp.1977-1979, 2004-08-15
参考文献数
1
被引用文献数
1

プライバシ保護などに利用できるステガノグラフィ(秘匿通信)は,情報の埋め込み媒体が持つ情報の冗長性を利用するため,画像や音響信号など冗長度の高い媒体について多く提案されてきた.本論文では,ディジタルドキュメントを埋め込み媒体とし,文書内に挿入された改行コードの位置を秘匿情報とするテキストステガノグラフィを提案する.提案手法はドキュメントのレイアウト情報を利用しないため,電子メールのようなプレーンテキストに対しても秘匿情報の埋め込みが可能で,文字通信においてプライバシを保つ手段として利用できる.In the usual steganography applied to digital documents, secret messages are embedded in the layout information (e.g., the space between lines or characters) because character codes have no redundancy. This paper proposes a new method for hiding information in plain text without using any layout information. It enables a secret message to be embedded as binary digits that are related to the number of characters in each line of the cover text.

1 0 0 0 自傷行為

著者
松本 俊彦
出版者
医学書院
雑誌
公衆衛生 (ISSN:03685187)
巻号頁・発行日
vol.77, no.6, pp.430-433, 2013-06-15

はじめに リストカットに代表される自傷行為は,今や学校保健における主要な課題の1つとなっている.今日,刃物で故意に自らの体を傷つけるタイプの自傷行為に限っても,中学生・高校生の約1割(男子7.5%,女子12.1%)に自傷経験がある1).そして,中学校に勤務する養護教諭の96.3%,高校に勤務する養護教諭の99.0%が,自傷する生徒に対応した経験があり,そうした経験を持つ養護教諭の大半が,「どう対応してよいか分からない」と感じている1). 本稿では,若者における自傷行為が持つ意味や自殺との関係,そして,予防のあり方について私見を述べさせていただきたい.
著者
松本 浩 下村 彰男 熊谷 洋一 小野 良平
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.225-228, 1996-03-29
参考文献数
12
被引用文献数
7 3

本研究では,身近な自然が豊かな東京西部の野川流域において,環境問題を扱う市民団体の活動の変遷を明らかにし,今後の活動の展開について考察することを目的とした。野川流域に存在し,かつ野川流域の環境や開発に関心を持ち活動している市民団体を対象にし,ヒアリング,会報等の出版物をもとに,活動対象,目的を達成する手段としてみた住民との関わり,行政との関わりの3つの観点から検討を進めた。その結果,野川流域の市民団体の活動の変遷は,「行政要求型」の1種類だった活動のタイプが,「まち型」「浸透実践型」が加わり,3種類に多様化してきたことがわかった。