著者
洞口 治夫 松島 茂 福田 淳児 近能 善範 行本 勢基 松本 敦則 天野 倫文
出版者
法政大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

本研究プロジェクトは、日本におけるイノベーション促進政策とクラスター形成政策の実態に焦点をあてた。実証研究の結果、知識マネジメントの方法がイノベーションの起点となっていることが明らかになった。また、政策担当者、産学官連携の実務家とのシンポジウムにおける対話を通じて、日本におけるイノベーション促進政策のあり方をまとめた。
著者
村上 多喜雄 松本 淳
出版者
社団法人日本気象学会
雑誌
気象集誌 (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.719-745, 1994-10-25
被引用文献数
17

西部北太平洋における夏のモンスーン(WNPM)は、8月中ごろの最盛期には、東南アジアモンスーン(SEAM)と同程度かそれ以上に活発になる。これら2つの夏のモンスーン地域の境界は、OLRが190Wm^<-2>以下になる両モンスーンの上昇域の間にあって、OLRが230Wm^<-2>以上と比較的高く、相対的な好天域である南シナ海にある。主要な下降域は中部北太平洋にあり、そこでは太平洋高気圧の発散域の上層に、熱帯上部対流圏トラフの収束域が位置している。すなわち、29℃を超える世界でもっとも高い海水温域にあるWNPMの中心地域(北緯10-20度、東経130-150度)では、活発な対流活動が生じ、東経110度付近の南シナ海と、西経140度付近の中部北太平洋との間に、顕著な東西循環が起こっている。この東西循環の鉛直構造は、北緯10-20度付近ではバロクリニックで、東経150度以東では下層が偏東風、上層が偏西風となっており、以西ではこの逆となる。WNPMは、北緯10度から20度付近における海水温の東西コントラストと、北緯20-30度付近における、大陸-海洋間の東西の熱的コントラストの複合作用の結果として生じていると考えられる。WNPM域の極側には大きな大陸がないため、南北の熱的コントラストの影響は、二義的なものとなる。一方SEAMは、主に南北の海陸熱的コントラストによって駆動される、南北循環によって生じている。SEAMは10月初め以前に後退するのに対し、WNPMは29℃を超える高海水温が維持されているため、11月初めまで持続する。
著者
山下 達雄 松本 裕治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.99, pp.17-22, 1998-11-05
被引用文献数
1

形態素解析処理において、日本語などのわかち書きされない言語と英語などのわかち書きされる言語では、形態素辞書検索のタイミングや辞書検索単位が異なる。これらを同じ枠組で扱うことにより、辞書検索部の多言語化を行った。また、これに関連し、形態素解析処理のモジュール分割を行い、多言語形態素解析ツールキットとして実装した。実験として日本語、英語、中国語、韓国語での実装を行った。To develop a multi-lingual morphological analyzer, we need to recognize crucial differences between segmented languages, like English, and non-segmented languages, like Japanese. One difference is the way the dictionary is looked up. We developed a framework of dictionary look-up to achieve a uniform treatment of both types of languages. Processing undefined words and inflection is another difference. To minimize these language dependencies, we divided whole system into some modules. We implemented a multi-lingual morphological analyzer, in which morphological analysis of Japanese, English and Chinese are experimentally implemented.
著者
石原 盛男 豊田 岐聡 植田 千秋 内野 喜一郎 圦本 尚義 倉本 圭 松本 拓也
出版者
大阪大学
雑誌
学術創成研究費
巻号頁・発行日
2004

まず新規に開発する超高感度極微量質量分析システムの構想決定を行い,その検討結果をもとに装置の製作を行った。その後,質量分析部,1次イオン照射系,レーザーイオン化について,それぞれ装置性能評価を行った。
著者
加藤 博 柏木 健一 松本 弘 岩崎 えり奈 斎藤 修 北澤 義之
出版者
一橋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010-04-01

社会調査での世帯単位でのミクロデータの収集とそれのパネル化を中心に、エジプトとヨルダンを中心としたアラブ諸国が現在直面している社会経済問題を多角的かつ実証的に明らかにするための基礎データ・情報を収集し、そのデータベース化を計った。なかでも、世帯単位のマクロデータのパネル化を重視し、そのために、過去に世帯調査を行った村や町において追跡世帯調査を実施した。現在、それらのデータ・情報の解析を進め、その成果の一部はすでに学会報告や学術雑誌への投稿などで公表しているが、その結果、世帯を静学的な経済行動において分析するほか、異時点間の変動の解明によって動学的に分析する基礎が築かれた。
著者
山本 秀樹 乾 秀行 松本 克己
出版者
弘前大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

研究代表者等は、世界諸言語の言語特徴の地理的分布を示す、GIS(地理情報システム)によって電子化した世界言語地図を作製してきた。これは、種々の言語特徴の地理的分布に対する微視的および巨視的な考察を可能にするものである。本研究では、これらの地図システムをより充実させるとともに、研究代表者による語順データの言語名とGIS 地図上の言語名をより正確に照合させることによって、データの多くを地図に組み入れることができた。そして、研究代表者の語順データを組み入れた結果、研究代表者の論じてきた分布が実際にそれらの地図上に反映されることを実証した。
著者
萬宮 健策 堀 一成 松本 健二 石島 悌 平松 初珠 片桐 真子 米田 信子 藤家 洋昭 山根 聡 宮本 マラシー 竹原 新 竹村 景子 高橋 明 近藤 久美子 長谷川 信弥
出版者
東京外国語大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

言語横断的な会話文および語彙データベース作成が、本研究の最大の目的であった。言語によってデータベースの大きさにばらつきは出たものの、多言語間での語彙や短文の簡易検索や、一部の言語における映像資料との連携などが可能となった。日本では商業ベースで注目されることが少ない、いわゆるLCTL(LessCommonlyTaughtLanguages)の外国語教育への応用も含め、これまでにあまり例を見ない使用に耐えるデータベースが構築され、当初の目的は概ね達成できたと考える。
著者
伊藤敬彦 堀部 史郎 新保仁 松本 裕治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.51, pp.181-188, 2003-05-22
被引用文献数
2

ある文献が他のどの文献を参照しているか、という文献の参照情報は、その文献の参考文献一覧の各一文(参考文献文)が指し示している文献を、文献データベース(著者、題目、掲載誌等からなる文献を表す文献データ集合)中から同定することで獲得できる。この同定を、参考文献文と文献データの単なる文字列の完全一致判定で行なうことはできない。参考文献文に表記の多様性や誤りが存在するためである。本稿では参照情報の自動獲得手法を提案する。始めに、単一のベクトル空間とその上での類似度を用いて粗く候補を絞る。次に、参考文献と文候補が同一の文献であるかを多数の尺度に基づく類似度を特徴量として判定する。複数の尺度それぞれの重みを人手でつけることは現実的ではないため本稿ではサポートベクターマシーンを用い、各尺度の最適な重みを自動で算出した結果、F値0.992が得られた。Citation indices are invaluable for the retrieval of related papers. With the increase in the volume of scientific literature, a demand is growing for methods to automatically construct such indices. However, a naive method such as using exact string matches makes errors because of the various ways references can be formatted. In this paper, we propose a new citation indexing method that uses many features to evaluate similarity between references and bibligoraphic data. Unlike the previous work which typically uses only a few features to compute similarity, our method computes a weighted sum of more than 1200 feature values, each of which reflects one of the diverse similarity measures. An F-measure of 0.992 was obtained when Support Vector Machines were used to compute optimal weights to each feature.
著者
松本 紘 臼井 英之 竹中 聡
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B-II, 通信II-無線通信・無線応用 (ISSN:09151885)
巻号頁・発行日
vol.80, no.3, pp.257-264, 1997-03-25
被引用文献数
3

地球往還型宇宙機が地球大気圏に再突入する際に起こるブラックアウト現象に関する調査には, OREXやHYFLEX等の実際の再突入実験が実施されたが, このような宇宙実験は膨大な予算が必要となる. そこで, 我々はプラズマ電磁粒子コードを用いて, 計算機上でブラックアウト現象の再現およびその解析を行うことに成功した. また, ブラックアウト回避法として, 機体前面に生じる高密度プラズマ層に磁場をかける方法に着目し, その効果を調査する目的で計算機実験を行った. 今回は簡単のため, プラズマ層に印加する磁場を一様磁場とした. 計算機実験の結果, 機体からの通信電波が,高密度プラズマ層中ではホイスラモードおよびLモードで伝搬可能であることが確認された.
著者
二山 拓也 藤田 憲浩 常盤 直哉 進藤 佳彦 枝広 俊昭 亀井 輝彦 那須 弘明 岩井 信 加藤 光司 福田 康之 金川 直晃 安彦 尚文 松本 雅英 姫野 敏彦 橋本 寿文 劉 逸青 Chivongodze Hardwell 堺 学 丁 虹 竹内 義昭 梶村 則文 梶谷 泰之 櫻井 清史 柳平 康輔 鈴木 俊宏 並木 裕子 藤村 朋史 丸山 徹 渡辺 寿治 原 毅彦 大島 成夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.2, pp.39-42, 2009-04-06

32nmCMOS製造プロセスを用いて3ビット/セルの多値技術を持った32GビットのNANDフラッシュメモリを開発した。微細化と3ビット/セル技術の導入により、チップサイズ113mm2を実現した。プレスリリースされている32GビットNANDフラッシュとしては世界最小かつ最高密度であり、マイクロSDカードに実装できるNANDフラッシュメモリとしては世界最大容量を実現した。本発表では、最近のNANDフラッシュメモリの技術動向に関してもあわせて紹介する。