著者
松浦 直己
出版者
東京福祉大学
雑誌
若手研究(スタートアップ)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy ; CBT)を応用し、通常の小中学校で適応させることを目的とした。以下、特別支援教育でCBTを応用した事例を報告する。その際、対象児の情緒と行動の問題をCBCL-TRFで評価した。対象児は9歳の男児。選択性緘黙及び学習障害を有していた。対象児の認知・行動特性として、(1)自罰的認知、(2)原因帰属の歪み、(3)恣意的で極端な行動様式が挙げられた。約2年後のCBCL-TRFの結果、いくつかの下位尺度で改善が認められた。"不安抑うつ"及び"社会性の問題"では大幅な改善が認められた一方で、"ひきこもり""思考の問題"では臨床域のままであった。本事例ではCBTの技法を4つの構造に分けて適用した。通常学級におけるCBT適用の有効性や、タイミングについて考察した。
著者
松浦 弘幸 久保田 怜 根本 哲也
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.77-82, 2012-05-30

我々は,収束点としての終状態ベクトルが多数存在する場合の量子ベイズ形式を考えた.各々の神経細胞からの雑音は,エファプスやシナプス間干渉を通して,通常の軸索伝導を修飾する.また,雑音が軸索伝導に対して,正しい情報伝達の強化(正しく伝達),または,弱化(誤りを起こす方向に作用)として作用する場合や,また,通信経路の途中で誤りを犯すタイプも考慮した量子ベイズを与えた.通信経路での誤りの有無に拘わらず,伝播演算子の定義法の軽度な変更のみで,量子ベイズ形式は同じ表現形式となった.古典的ベイズと量子ベイズ形式の相違は,干渉項の有無である.さらに,軸索間干渉であるエファプスを含めた相互作用の連関図は,終状態ベクトル|A_j^B>に収束する量子アアミダクジと形式的にも計算法も似てくる事が判明した.
著者
松浦 正孝
出版者
北海道大学大学院法学研究科
雑誌
北大法学論集 (ISSN:03855953)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.53-109, 2006-07-31
著者
松浦 正孝
出版者
北海道大学大学院法学研究科
雑誌
北大法学論集 (ISSN:03855953)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.137-228, 2007-07-31
著者
松浦 伸也 宮本 達雄
出版者
広島大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2010

紡錘体チェックポイントは、細胞分裂時に姉妹染色分体が正確に娘細胞に分配するために、分裂期中期染色体が両極性連結するまで染色体分配が生じないように監視する。紡錘体チェックポイントの構成因子BUBR1が先天的に欠損すると、高発がん性を特徴とするPCS症候群を発症する。本疾患患児は、悪性腫瘍のほかに、脳の形成不全や多発性腎嚢胞を合併する。このような多様な症状を示す理由はこれまで明らかではなかった。PCS症候群の症状が繊毛病の症状と似ていることから、BUBR1と繊毛の関係を解析した。その結果、通常は細胞表面に一本ずつ生えている一次繊毛が患者皮膚線維芽細胞では著しく低下することを見出した。繊毛は細胞外環境のセンサーとして細胞内シグナル伝達経路で中心的な役割を担っており、腎臓や脳などの臓器の形成で重要な働きをしている。BUBR1は分裂期に後期促進複合体APC/C^<CDC20>の働きを調節して紡錘体チェックポイントを制御するが、本研究により、GO期でさらに後期促進複合体APC/C^<CDH1>の活性を維持して繊毛形成に必須の機能を持つことが判明した。ヒトのモデル動物であるメダカでBUBR1を人工的に欠損させたところ、内臓逆位が高頻度に観察された。脊椎動物では、発生初期に繊毛を持つ組織が一時的に現れて、繊毛の回転によって水流が起こり、体の左右性が作り出される。BUBR1を欠損したメダカでは繊毛が生えないために水流が形成されず、そのために内臓逆位を引き起こすことがわかった。以上、本研究によりBUBR1は細胞増殖と分化を連係する分子であることが明らかとなった。
著者
松浦 さと子
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷紀要 (ISSN:02890917)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.69-79, 2005-09-30

これまで行政セクターの独占領域であったさまざまな地域の仕事がNPOセクターに「協働」というかたちで移譲され、市民参加を実体化する公共圏の再構築が行われている。一方2005年初頭、2002年まで日本で唯一の非営利放送であったNHKが、受信料管理の面からも、編集権行使の面からも厳しく指弾される立場となった。その公共性において、特殊法人である日本放送協会の、存立理念が問われているといえよう。市民参加と公共部門の再構築が放送の分野においてどのように行われているかを探るため、本報告では2004年に20周年を迎えたドイツの「オープン・チャンネル(Offener Kanal)」の歴史の側面を探る。1984年この制度の創設で、ドイツの放送は、「カメラとマイクを、万人の手に引き渡」すことになった。毎年多くの人々が自らの意見表明の自由についてオープン・チャンネルを通じて初めて認識するようになり、特異な人々の意見で満ち溢れるとの予測に反して、ごく普通の人々がオープン・チャンネルでテレビ・ラジオ番組の作り方を学び、提供された機会を自分自身の関心事を伝えるために利用しているという。ドイツ基本法第5条に保障された「放送および放映の自由」をもとに民主主義という明確な目的を共有し、国民の基本的人権のためのインフラであることを20周年にあたり再確認したオープン・チャンネルの現状とその議論について報告する。
著者
松浦 克博 Katsuhiro Matsuura
雑誌
チャペル週報
巻号頁・発行日
no.10, 2013-06
著者
松浦 元樹 田川 彰男 小川 幸春 Akio Tagawa 小川 幸春 Yukiharu Ogawa
出版者
千葉大学大学院園芸学研究科
雑誌
食と緑の科学 (ISSN:18808824)
巻号頁・発行日
no.65, pp.55-59, 2011-03

Young's modulus and Poisson's ratio, which characterized elastic properties of a material, were measured bymeans of compress utensil and digital images captured by digital camera, and the elastic values were evaluated. Atissue of boiled Japanese radish and carrot root, which is too fragile to measure their Poisson's ratio by traditionalmethods, was used as sample materials. Cylindrical samples were cut out of the tissue using a precise apparatusand their dimensions were set to 15mm height and 30mm diameter. The samples were then compressed. The stressof the samples against compression was measured using a creep meter. The compressed deformation of the sampleswas captured by a digital camera and accurately analyzed by high resolution digital images. The Poisson's ratio wascalculated from differences in the sample deformation in digital images. A Young's modulus was also calculatedfrom the compressed deformation and the stress. As a result, the Poisson's ratio of boiled Japanese radish wasfound to be constant or slightly decrease with boiling elapsed time. The Poisson's ratio of carrot also decreasedwith boiling, and its value was smaller than the Japanese radish's. On the other hand, the Young's modulus for eachsample decreased sharply when boiling started but after 4 minutes boiling it was stabilized at low values.
著者
松浦 晋也
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.665, pp.70-75, 2013-01-14

日経パソコンは2013年10月に創刊30周年を迎えます。その間、パーソナルコンピューティングはどう進化してきたのか。その足跡を毎号1年ずつ、テーマを設けて振り返っていきます。 意外に思う人も多いだろうが、1982年にWindowsの開発を始めた段階で、米マイクロソフトには本格的なOSをゼロから開発した経験はなかった。
著者
高 鵬飛 宗形 佳織 詹 睿 今津 嘉宏 松浦 恵子 相磯 貞和 渡辺 賢治
出版者
The Japan Society for Oriental Medicine
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.131-137, 2012
被引用文献数
3

日本の医学部における漢方医学教育と中国の中医薬大学(中医・中西医の教育課程)および医科大学(西洋医の教育課程)における中医学教育を比較した。日本の漢方医学教育は2001年に文部科学省の医学教育モデル・コア・カリキュラムに組み込まれたものの,6年間の約4000コマの講義数に対して,わずか8コマ程度である。一方,中国の中医薬大学では5年間の5割を中医学,残り5割を西洋医学の課程が占めている。また医科大学においても80コマの中医学講義がある。一方,教育内容に関しては日本の漢方教育や卒後教育は「傷寒論」と「金匱要略」を重視しているが,中国の中医学教育は中医陰陽五行学説や臓腑経絡理論などを重視している。現在,日本では卒後教育の強化により専門医数が増えつつある。一方で中国は中医学を専門とする医師が減少している。伝統医学を継承する根源となる教育は両国の伝統医学の発展にとって非常に重要であると示唆された。
著者
和田 倫和 松浦 知史 野口 悟 猪俣 敦夫 藤川 和利
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.444, pp.89-94, 2012-02-16

センサデバイスの普及に伴い,広域に存在するセンサデータを共有する分散システムが実現しつつある.センサデータのような定期的に更新されるコンテンツは,突発的な天候の変動(夕立,突風など)により,ユーザの関心が特定のコンテンツに向かうため特定ノードにクエリが集中する可能性が高い.また時間経過によるコンテンツ人気遷移により,複製を配置する事で負荷分散を試みても,複製を配置し終えたときには他コンテンツへクエリ集中が遷移してしまう恐れがある.そこで本研究では,地理情報に基づいた効率的な複製配置手法の提案を行い,エミュレーションによる評価実験を通して,コンテンツ人気遷移に追従する負荷分散が達成できることを示す.

1 0 0 0 OA 市町村制

著者
松浦鎮次郎 編
出版者
法政大学
巻号頁・発行日
1908

1 0 0 0 OA 教育行政法

著者
松浦鎮次郎 著
出版者
東京出版社
巻号頁・発行日
1912
著者
松浦鎮次郎 著
出版者
育成会
巻号頁・発行日
1901
著者
鎌田 とし子 鎌田 哲宏 大野 剛志 栗田 克実 羽原 美奈子 高波 澄子 信木 晴雄 佐々木 悟 豊島 琴恵 嶋崎 東子 松浦 智和 松岡 昌則 北島 滋 山下 由紀夫 中澤 香織 石川 紀子 菅原 千鶴子
出版者
旭川大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は、北海道北部地域にある集落を3か所(北海道中川郡音威子府村、増毛郡増毛町、上川郡東川町)選び、①限界集落、②維持集落、③再生・発展集落とし、3者の比較を行うことで、集落の限界化が進行する社会的要因を探求する実態調査を行った。その結果、人口流出を阻止する要因は5万円程度の雇用機会であり、最低生活を維持できる自給経済と、無償の相互援助関係の存在であった。生産性の高い農地は、借り手と買い手がいるため、農業企業が出現し、周辺地域に雇用市場が発生した。また、子育て支援策と団地造成で人口流入が進むことが明らかになった。
著者
松浦 年男 松井 理直
出版者
北星学園大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究課題では日本語の諸方言における有声阻害重子音の音響音声学的実現ならびに形態音韻論的分布について明らかにしてきた。特に天草市の諸方言における実態を詳しく調査し,同じ形態論的環境でも地域によって有声阻害重子音で実現するか否かが異なることを明らかにした。また,山形市周辺部についても調査を行い,声帯振動の実現が九州(天草)と異なることを明らかにした。さらに,九州地方の複数の地点において語根複合(助数詞,二字漢語)で有声阻害重子音が見られるかを調査し,一部の地域において生産性が高いことを指摘した。
著者
金 〓志 西条 寛平 瀬尾 充 松浦 隆志 一宮 仁 相島 慎一 松本 主之 飯田 三雄
出版者
Japan Gastroenterological Endoscopy Society
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 = Gastroenterological endoscopy (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.1431-1436, 2009-06-20
参考文献数
23
被引用文献数
1

症例は50歳,男性.タール便を主訴に来院し,上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行部傍乳頭部に長径約20mmの広基性ポリープがみられた.観察時にポリープ表面より出血したため,止血術を施行した.再出血の可能性とVater乳頭口側3mmの近傍に位置していたことから,開腹下の外科的粘膜切除術で治療した.家族歴,消化管外徴候,消化管の他病変がないこと,および切除標本の病理組織所見から,孤在性Peutz-Jeghers型ポリープ(以下PJ型ポリープ)と診断した.十二指腸のPJPは比較的少なく,本例は広基性を呈した点で稀と思われた.