著者
川村 隆浩 江上 周作 長野 伸一 大向 一輝 森田 武史 山本 泰智 古崎 晃司
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
JSAI大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.1F101, 2018

<p>本論では,2018年に国内で初開催するナレッジグラフを対象とした推論チャレンジについて述べる.近年,深層学習をきっかけに人工知能(AI)技術への関心が高まっている.今後,AI技術は幅広く普及し,さまざまな社会システムに埋め込まれるようになるだろう.しかし,安全・安心に社会の中でAIを活用していくためには,AIによるシステムの動作を正しく解釈,検証し,品質を保証する技術が必要となる.そこで,本会セマンティクWebとオントロジー(SWO)研究会では,解釈可能性なAIに関する最先端技術の共有と研究開発の促進を図るため,推論に関するチャレンジを開催する.具体的には,広く知られたシャーロックの推理小説をナレッジグラフ化し,そこから犯人を推理(推論)する技術を広く一般から募集する.本チャレンジは2018年度人工知能学会全国大会開催当日より約半年間の日程でスタートする.是非,チャレンジへの参加をご検討されたい.</p>
著者
小森 早江子
出版者
中部大学
雑誌
国際関係学部紀要 (ISSN:09108882)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.115-127, 1993-03-30
著者
市原 清志 細萱 茂実 奥谷 竜太 吉本 茂 井藤 一久 亀子 光明 栢森 裕三 高木 康 中野 幸弘 芳賀 利一 本永 秀夫 中 甫
出版者
一般社団法人 日本臨床化学会
雑誌
臨床化学 (ISSN:03705633)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.280-294, 2006-07-31 (Released:2012-11-27)
参考文献数
20
被引用文献数
4

Practicality of the guideline “Protocols for determination of limiits of detection and limits of quantitation (EP17)” issued by NCCLS was evaluated both theoretically and experimentally by the JSCC Committee on Quality Management, In this report ISO 11843 document describing the concept of detection limits was reviewed and the NCCLS guideline was interpreted and summarized. The following two modifications were made to the guideline based on results of the evaluation: (1) methods for selection and preparation of blank specimens are presented and (2) use of so-called precision profile, which is constructed from replicate measurement of multiple clinical specimens, was proposed as a practical way of determining limits of quantitation.
著者
森貞 真太郎 村西 健嗣 新戸 浩幸 東谷 公
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.295-300, 2005
被引用文献数
1 1

平均力ポテンシャルに基づく陰溶媒モデルを用いた分子動力学シミュレーションにより,0.1 Mおよび0.001 MのNaCl水溶液中における帯電コロイド粒子間の相互作用力を算出した.また,Poisson&ndash;Boltzmann方程式に基づく粒子間力の理論計算を適切な近似を用いて行った.その結果,粒子間力のシミュレーション結果は理論計算結果と一致し,我々の陰溶媒モデルを用いたシミュレーションは電解質水溶液中における粒子間力を適切に表現できることが示された.さらに,理論的には取り扱いが困難な,コロイド粒子の接近に伴う電気二重層の重なりの様子を可視化することにも成功した.
著者
森貞 真太郎 村西 健嗣 新戸 浩幸 東谷 公
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.295-300, 2005 (Released:2005-10-20)
参考文献数
23
被引用文献数
1

平均力ポテンシャルに基づく陰溶媒モデルを用いた分子動力学シミュレーションにより,0.1 Mおよび0.001 MのNaCl水溶液中における帯電コロイド粒子間の相互作用力を算出した.また,Poisson–Boltzmann方程式に基づく粒子間力の理論計算を適切な近似を用いて行った.その結果,粒子間力のシミュレーション結果は理論計算結果と一致し,我々の陰溶媒モデルを用いたシミュレーションは電解質水溶液中における粒子間力を適切に表現できることが示された.さらに,理論的には取り扱いが困難な,コロイド粒子の接近に伴う電気二重層の重なりの様子を可視化することにも成功した.
著者
大森 哲郎 原田 勝二 日比 望 村田 忠良 山下 格
出版者
医学書院
雑誌
精神医学 (ISSN:04881281)
巻号頁・発行日
vol.26, no.8, pp.883-885, 1984-08-15

I.はじめに アルコールに対する生体反応には個人差が大きく,小量の飲酒でも顔面の紅潮するflushingを来す人と,多量に飲酒してもその傾向を示さない人がいる。このようなアルコール感受性の差異は,アルデヒド脱水素酵素(aldehyde dehydrogenase:ALDH)の個体差によるところが大きいことが指摘されている4)。 周知のようにアルコールは生体内で主にアルコール脱水素酵素(alcohol dehydrogenase:ADH)の作用によってアセトアルデヒドになり,次いでアルデヒド脱水素酵素(ALDH)により酢酸へと代謝され,最終的には水と2酸化炭素に分解される。そのうち飲酒時の酩酊状態に関与するのはアルコールそのものとアセトアルデヒドであり,特にnushingや心悸亢進などの徴候は専ら後者の作用によることが知られている7)。またアセトアルデヒドの血中濃度を規定しているのは主としてALDHの活性である。このALDHには2つのisozymeがあり,日本人の約4割は,アセトァルデヒドと親和性の高いALDH-I(low km AL—DH isozyme, km=3μM)を遺伝的に欠いている。これを持たない個体ではALDH-II (high kmALDH isozyme, km=30μM)が代謝に与るが,ALDH-IIはアセトアルデヒドとの親和性が低いため,その濃度がある程度以上高くならないと効率よく作用しない。したがってALDH-Iを保有する個体に比べて飲酒時にアセトアルデヒドが血中に蓄積され,その直接的あるいはモノアミンなどを介する間接的な作用のために,flushingその他の中毒症状が発現すると考えられる6)。 われわれは臨床的にALDH-Iの表現型(活性の保有または欠損)を検討し,flushingとの相関を再確認するとともに,飲酒習慣およびアルコール症との関連について興味深い結果を得たので報告する。
著者
早坂 直人 徳田 功 吉岡 芳親 西郷 和真 竹森 洋 篠田 晃
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

Salt-inducible kinase 3 (Sik3) は、エネルギーセンサーとして知られるAMP kinase familyに属し、代謝や骨形成などに重要な役割を果たすことが知られている。本研究で我々は、SIK3が新たに概日リズム制御に必要不可欠であることを示した。ノックアウトマウスでは、活動リズムの有意な延長、周期の不安定化等の異常がまた、ノックアウトマウスから採取した培養細胞系や脳培養スライスでは、概日リズム周期の不安定化や細胞間同期の乱れが見出された。この原因を探る中で、時計タンパク質のひとつであるPER2タンパク質がSIK3のリン酸化によって不安定化することが示唆された。
著者
浜田 恭輔 武井 藍 﨑山 佑介 森山 宏遠 橋口 昭大 髙嶋 博
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.1, pp.30-34, 2018 (Released:2018-01-26)
参考文献数
15
被引用文献数
3

症例は43歳男性である.緩徐に進行する構音障害と歩行失調,幼児退行などの精神症状,脳幹・小脳の萎縮性所見より脊髄小脳変性症が疑われ入院した.口内炎,陰部潰瘍,毛囊炎様皮疹,HLA-B51をみとめ,髄液IL-6高値より慢性進行型神経ベーチェット病と診断した.ステロイド,メトトレキサートの治療効果に乏しく,インフリキシマブで髄液IL-6の減少が得られたが症状は改善しなかった.本症例は広範に不可逆性の脳組織障害が生じた難治例と考えられた.脳幹の萎縮が進行する前に免疫治療を介入すべき疾患であり,精神症状と運動失調症がみられる症例では診断に有用である髄液IL-6を測定することが望ましい.
著者
森本 光生
出版者
一般社団法人 日本数学会
雑誌
数学 (ISSN:0039470X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.350-354, 1986-10-30 (Released:2008-12-25)
参考文献数
7
著者
田宮 基裕 松井 薫 河原 邦光 楠 洋子 笹田 真滋 小林 政司 松浦 由佳 森下 直子 上原 暢子 鈴木 秀和 岡本 紀雄 平島 智徳
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学 (ISSN:02872137)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.257-261, 2010
参考文献数
11
被引用文献数
1

背景.肺放線菌症は時に肺癌との鑑別が困難な場合があり,診断に苦慮する疾患である.症例.症例は65歳,男性.血痰を主訴に近医受診,胸部X線にて左上葉の腫瘤陰影を指摘され当院へ紹介.腫瘤陰影はFDG-PETでも強い集積を認め,肺癌が疑われた.気管支鏡検査を施行し,autofluorescence imaging(AFI)でマゼンダの色調を呈する慢性肉芽と思われる気道病変を左B^3bに認めた.同部位の擦過細胞診にて放線菌が検出され肺放線菌症と診断し,クラリスロマイシン,アンピシリンを投与し腫瘤陰影は縮小した.約4ヵ月後,再度気管支鏡検査を施行したところ,同部位の気道病変は消失し,AFIでも粘膜所見は正常であった.結論.AFIにて肺放線菌症の慢性肉芽を観察した報告はなく,治療効果判定に有用である可能性がある.
著者
田家 哲彦 前山 巌 山崎 堯二 大森 俊一
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.43-46, 1976-06-10 (Released:2010-02-25)
参考文献数
9

Three femoral heads with non-traumatic aseptic necrosis were excised surgically, and then investigated histologically.Case 1: 57 year-old female with aseptic necrosis of femoral head associated with osteoarthritic features.Case 2: 47 year-old female, after steroid therapy for sarcoidosisCase 3: 34 year-old male, following steroid therapy for systemic lupus erythematosus.There were no specific histological findings in three cases, which are related to the original disease.
著者
田本 和之 山森 一人 相川 勝
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
九州支部連合大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.368, 2012

近年、回路動作時のリーク電流による消費電力の増加を抑えるため、回路への電源供給を遮断するパワーゲーティング(PG)が注目されている。マルチコアプロセッサではコア毎にPGを適用することで消費電力を削減できるが、既存のOSは各コアにタスクを均等に割り当てるため、すべてのコアが稼働状態になる事が多くPGを有効に利用できない。本研究では、システムの総負荷に応じ稼働するコアを動的に増減させ、未稼働コアにPGを適用する機能をLinuxカーネルに追加し、省電力化を図る手法を提案する。
著者
小林 実 伊藤 仁 森島 洋一 水谷 亮
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 = Concrete journal (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.54-59, 2009-03-01
被引用文献数
1

これまでの高層ビル解体は上階から下階に向けて解体していたが,今回開発した工法は,1階の柱直下にジャッキを設置し,1階部分の柱を切断してはジャッキダウンを繰り返してビルを下階から解体するものである。解体作業中の建物の耐震安全性を確保するため,新たに建物内部に鉄筋コンクリート造の壁「コアウォール」と鉄骨製の「荷重伝達フレーム」を設置する。本工法を鹿島旧本社ビル解体工事に適用した結果,騒音・粉塵の飛散低減,近隣が抱く不安感の解消,高所作業がなくなったことによる落下の危険性解消など従来の解体工事の課題を大幅に改善できることを確認した。工期短縮も見込め,解体材の分別・リサイクル率も向上し,環境に配慮した解体工法である。
著者
当真 孝 山口 浩 森山 朝裕 金谷 文則
出版者
日本肩関節学会
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.526-528, 2018

我々は広範囲腱板断裂に対し,初期固定力が高く,縫合糸による腱内応力の集中が少ないと報告されているSurface-holding法を用いて手術を行ってきた.今回,一次修復が可能であった術後成績を報告する.対象は広範囲腱板断裂に対して直視下Surface-holding法を用い一次修復術を施行した56例56肩中,1年以上経過観察可能であった50例50肩を対象とした.性別は男性38肩,女性12肩.平均年齢65歳,経過観察期間26カ月.調査項目はJOA スコア,自動屈曲,外旋,内旋(JOA スコアを用いて点数化),Sugaya分類を使用した術後腱板修復状態(type4,5を再断裂)とした.JOAスコアは術前平均57点が術後89点,屈曲は術前平均91&deg;が術後143&deg;,外旋では術前平均39&deg;が52&deg;,内旋は術前平均3.7点が4.9点へ有意差をもって改善を認めた.Sugaya分類typeⅣが3肩,typeⅤが0肩で,再断裂は3肩(6%)であった.Surface-holding法は,再断裂率の低い有用な術式と考えられた.
著者
森島 聡子
出版者
一般社団法人 日本血液学会
雑誌
臨床血液 (ISSN:04851439)
巻号頁・発行日
vol.59, no.8, pp.1086-1094, 2018

<p>非血縁者間造血幹細胞移植において患者とドナーのHLA不適合は移植片対宿主病(GVHD)を引き起こす。著者らは特異的なHLAアリルの影響を解析し,患者のHLA-C<sup>*</sup>14:02が不適合の場合に重症急性GVHDのリスクが最も高く,ハイリスクのHLA不適合であることを示した。NK細胞KIR2DLリガンド不適合が重症GVHDのリスクとなるのは,患者のHLA-C<sup>*</sup>14:02とドナーのHLA-C<sup>*</sup>15:02の組み合わせの場合であった。次世代シーケンサーを用いたHLA-DPB1遺伝子全領域の解析と多数例のHLA領域のmulti-SNP解析で遺伝子構造を明らかにし,HLA-DPB1不適合移植において注目されてきたT-cell epitope不適合モデルとHLA-DP発現モデルはHLA-DPB1遺伝子の進化学的に異なる領域を反映している可能性を示した。近年の革新技術を用いたHLA研究が移植免疫のメカニズム解明に繋がることが期待される。</p>
著者
藤井 節郎 中村 芳正 武田 節夫 森田 健一 佐藤 俊幸 丸中 照義 川口 安郎 采見 憲男
出版者
The Japanese Cancer Association
雑誌
GANN Japanese Journal of Cancer Research (ISSN:0016450X)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.30-44, 1980-02-29 (Released:2008-10-23)
参考文献数
14

The metabolism, antitumor activity, and acute toxicity of 5-fluoro-1, 3-bis-(tetrahydro-2-furanyl)-2, 4-pyrimidinedione (FD-1) were investigated in animals, compared with 5-fluoro-1-(tetrahydro-2-furanyl)-2, 4-pyrimidinedione (FT). It was found that after oral administration of FD-1, the level of 5-fluorouracil (5-FU) was maintained higher and longer than after administration of FT, and that a large amount of 5-FU was released from FD-1 by liver microsomal drugmetabolizing enzymes or spontaneous hydrolysis via 5-fluoro-3-(tetrahydro-2-furanyl)-2, 4-pyrimidinedione (3-FT) and FT. FD-1 had a significant activity against the solid form of Ehrlich carcinoma, sarcoma-180, hepatoma AH130, Yoshida sarcoma, Walker carcinosarcoma-256, and leukemia L1210 and P388, but not the ascitic forms, and it produced greater inhibition of tumor growth than FT. The acute toxicity of FD-1 was less than that of FT.
著者
森 宜人
出版者
社会経済史学会
雑誌
社会経済史学 (ISSN:00380113)
巻号頁・発行日
vol.77, no.1, pp.71-91, 2011

ドイツでは,国家的失業保険が未整備の中,19世紀末より都市レベルでの失業保険が実施された。その主流となったのは,失業した組合員に失業手当を給付する労働組合に対して,その給付額に応じて都市自治体が補助金を支出するガン・システムであった。ガン・システムには,労働者層の大部分を占める非組織労働者の排除や,自由労働組合への支援を通じた社会民主勢力の拡大の可能性などの問題が内包されていたが,多くの都市でその導入が検討された。大ベルリン連合内のシェーネベルクとシャルロッテンブルクもその一例である。シェーネベルクでは,ガン・システムを中核としつつ,非組織労働者をも包摂し得る制度が策定され,比較的早期に失業保険の導入が果たされた。他方,シャルロッテンブルクでも同様に非組織労働者の加入を重視した制度が策定されたが,市議会においてその導入は否決された。本稿では,この対照的な帰結がみられた両都市の比較分析を中心に,当時の都市行政の政策理念となっていた「都市の社会的課題」に即してガン・システムが受容された歴史的コンテクストを明らかにする。