著者
河合 秀泰 藤井 俊治郎 石田 憲弘 町田 博宣 尾浦 憲治郎 本多 信一 片山 光浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ED, 電子デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.200, pp.1-4, 2006-07-27

スクリーン印刷法で作製したカーボンナノチューブ(CNT)エミッターのエージング効果について調べた.DC電界下,20mA/cm^2の定電流で3時間,フィールドエミッションを持続させた結果,相対的に長いCNTが短くなり,新たに起毛したCNTが観察された.蛍光板による発光実験では,エージング後,局所的な電界集中がおこる箇所が減少し,エミッションの均一性が著しく改善した.これは,エージングによりCNTの長さが均一に揃い,エミッションサイトが増加したことに起因すると考えられる.さらに,電流密度の経時変化の測定から,エージングを施したエミッターでは,電流密度がより安定しており,寿命特性が向上していることがわかった.
著者
中村 高雄 片山 淳 山室 雅司 曽根原 登
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.87, no.12, pp.2145-2155, 2004-12-01
被引用文献数
18

電子透かし技術の応用として,印刷物などのアナログ画像中に埋め込まれている透かし情報を読み取り,アナログ情報からディジタル情報に導くシステムが提案されている.本論文では,近年普及してきたカメラ付携帯電話機を上記システムの端末として適用する際に必要となる,高速処理可能な電子透かし検出方式を提案する.提案方式は棒線を利用した幾何ひずみ補正方法と,微少な幾何ひずみと雑音に対するロバスト性をもつ高速な電子透かしアルゴリズムにより構成される.また,サービス運用上必要となる検出透かし隋報の信頼性についても定量評価方法を示す.実験の結果から,比較的計算処理能力の低い携帯電話機上で動作するJava Applicationとして提案方式を実装した場合でも,1秒程度の処理時間で処理を行うことが可能であることを示し,提案方式の有効性を確認できた.
著者
王 美華 片山 佳代子 町田 和彦 黒沢 美智子 稲葉 裕
出版者
順天堂大学
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.166-175, 2008-06
被引用文献数
1

目的:中国都市部高齢者のメタボリックシンドローム(MS)の実態と日常生活歩数との関連を明らかにすることを目的とした.対象:2004年3月の研究開始時点に中国天津市南開区にあるコミュニティ病院に登録された65歳以上の地域住民高齢者9,167人のうち,200名が健診と質問票調査に参加した.2005年2月に同じ健診を実施した.質問票調査と2回の健診を受け,かつ1年間の平均歩数を測定できた90名を解析対象とした.方法:質問票調査と健診を受けた対象者全員(200名)に万歩計を配布し,1週のうち任意の3日間,起床から就寝までの1日の歩数を1年間継続して記入するよう依頼した.この総歩数を記録日数で割った1年間の1日平均歩数を今回の日常生活歩数とした.MSの診断基準は中国のCDS(Chinese Diabetes Society 2004)に従い,構成因子5因子中3因子以上該当する者をMSとした.2004年と2005年の健診で2回ともMSと診断されなかった高齢者40名を非MS群とし,2回あるいは1回MSと診断された50名をMS群とした.解析には統計ソフトSPSS11.0Jを使用した.結果:対象90名は,男性49名,女性41名,平均年齢(±SD)70.2(±4.6歳,年間の1日平均歩数(以下歩数)(±SD)は5509(±3480であった.MS群(歩数4811±2580)と非MS群(歩数6380±4226)の歩数には有意な差が認められた(p=0.043).MS構成因子に全く該当しないグループの歩数は該当数1〜4のグループより有意に多かった(p=0.004).また,肥満群(BMI≧25.0)の歩数は正常群(BMI<25.0)より有意に少なく(p=0.004),拡張期血圧(DBP)≧90mmHg群の歩数はDBP<90mmHg群より有意に少なかった(p=0.045).歩数のカットポイントを各々5000歩,6000歩,7000歩,8000歩として2カテゴリ化し,MS構成因子との関連を見たところ,6000歩以上では肥満と,8000歩では肥満および拡張期高血圧が有意な関連が認められた.性,年齢を調整した多重ロジスティック解析の結果,歩数5000以上で肥満のリスク,歩数8000以上で肥満と拡張期高血圧のリスクが有意に低かった.結論:中国高齢者で日常身体活動量の客観的指標である日常生活歩数はMSと関連があることが示された.特に1日平均歩数5000以上で肥満,8000歩以上で肥満と拡張期高血圧のリスクが低いことが示された.
著者
片山 幸太郎 真野 高一
出版者
日本歯科医師会
雑誌
日本歯科医師会雑誌 (ISSN:00471763)
巻号頁・発行日
vol.48, no.9, pp.p999-1005, 1995-12
被引用文献数
15
著者
片山 幹基 木村 欣司 高田 雅美 坪井 洋明 岩崎 雅史 中村 佳正
出版者
一般社団法人日本応用数理学会
雑誌
日本応用数理学会論文誌 (ISSN:09172246)
巻号頁・発行日
vol.18, no.3, pp.389-407, 2008-09-25
被引用文献数
1

本論文では,上2重対角行列の高速特異値分解法1-SVDにおける左特異ベクトル計算部を改善し,直交性の優れた精度のよい左特異ベクトルを高速に求める新たな手法を定式化する.さらに,その有効性を数値実験により評価する.
著者
片山 裕之 北村 寿宏 高橋 一郎
出版者
社団法人日本鉄鋼協会
雑誌
鐵と鋼 : 日本鐡鋼協會々誌 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.91, no.1, pp.122-126, 2005-01-01

Iron making by Tatara at Oku-Izumo developed from reopening in 1638 after prohibition of operation to becoming the center of iron production in Japan in the end of Edo era The history of its management was studied from the stand point of countermeasure to environmental and economic problems, and quality of the product, In order to get the hints for the future iron and steel making (1) Managers of tatara at Oku-Izumo held concurrently the manager of agriculture, forest and stock farming As the results of the all-round management, social system of circulation was established under cooperation with the administration (2)The change of Tatara operation from 4 to 3 d in the first half of 19th century was trial and error for economical production system, and fixing of 3 d operation was interpreted as the flexible production system (3) Superiority of Kera produced by Tatara process as the material for production of sword by forging was originated in un-uniformity This suggests that conception surpassing the optimum of partial process is valid for cost down of quality assurance and the creation added value of the product in modern iron and steel making
著者
片山 裕之 北村 寿宏 高橋 一郎
出版者
社団法人日本鉄鋼協会
雑誌
鐵と鋼 : 日本鐡鋼協會々誌 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.91, no.1, pp.122-126, 2005-01-01
参考文献数
16
被引用文献数
1

Iron making by Tatara at Oku-Izumo developed from reopening in 1638 after prohibition of operation to becoming the center of iron production in Japan in the end of Edo era. The history of its management was studied from the stand point of countermeasure to environmental and economic problems, and quality of the product, in order to get the hints for the future iron and steel making.<BR>(1) Managers of tatara at Oku-Izumo held concurrently the manager of agriculture, forest and stock farming. As the results of the all-round management, social system of circulation was established, under cooperation with the administration.<BR>(2) The change of Tatara operation from 4 to 3 d in the first half of 19th century was trial and error for economical production system, and fixing of 3 d operation was interpreted as the flexible production system.<BR>(3) Superiority of Kera produced by Tatara process as the material for production of sword by forging was originated in un-uniformity. This suggests that conception surpassing the optimum of partial process is valid for cost down of quality assurance and the creation added value of the product in modern iron and steel making.
著者
片山 隆一郎 田頭 茂明 北須賀 輝明 中西 恒夫 福田 晃
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.8, pp.79-85, 2009-01-22

無線 LAN を用いた位置推定システムの重要な課題のひとつに,使用するデバイス間の違いによる推定精度の低下の問題がある.本稿では,デバイス間の特性の違いを明らかにし,校正を行うことで,異なるデバイスを用いた場合でも推定精度の低下を抑えることを目指す.具体的には,無線 LAN を用いた位置推定システムとしてシーン解析法に着目し,事前測定フェーズと位置推定フェーズの間に,校正フェーズを導入し,自動的にデバイス間の差を抽出する.実際に位置推定する際には,校正フェーズで抽出したデバイス間の差を考慮し,観測データを補正する.また,校正フェーズにおけるデバイス間の差を抽出するコストにも着目し,そのコストを削減することも目指す.実験により提案手法の有効性を評価し,その結果から校正しない場合と比べて,最大で約 30% の推定精度の向上を確認することができた.A critical problem with wireless LAN-based positioning systems is degradation in the estimation accuracy due to difference between employing wireless LAN devices. In this paper, we propose a device normalization technique that mitigates the degradation by analyzing and calibrating the difference in the location estimation. More specifically, we introduce calibration phase between the survey phase and estimation phase in the process of the scene analysis. The calibration phase distinguishes the difference automatically, and the estimation phase corrects observation data based on the extracted difference. Furthermore, the proposed technique reduces calibration cost for collecting calibration data. We evaluate the effectiveness of the proposed technique by experiments. The results indicate that it improves the estimation accuracy compared with no calibration.
著者
片山 裕一 笹尾 茂樹 菅田 一博 井須 尚紀 清水 忠昭
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.59-60, 1994-09-20

本研究の目的は,グラフ探索法としてA^*アルゴリズムを用い,ヒューリスティックな知識を利用したグラフ探索を行い,その結果からヒューリスティックな知識の質を向上させることである.グラフ探索とは,与えられた問題をグラフで表現し,問題を解くためにグラフを探索することである.グラフは節点と節点対を結ぶ枝から成り,枝にはコストが与えられている.出発節点から目標節点までの経路のうち,コストの総和が最小な経路(最適解)を見つけることが,グラフ探索の目的である.Aアルゴリズムは,任意の節点nから目標節点までのコストが推定でき,その推定値を取り入れることによって効率よく解を求める方法である.さらに,A^*アルゴリズムでは,目標までのコストの真値h(n)と推定値h^^(n)の間にh^^(n)&le;h(n)の関係が成立しており,必ず最適解を見つけることができる.また,推定値h^^(n)が真値h(n)に近いほど,ヒューリスティックな知識の質が高いといい,グラフ探索の効率が高い.
著者
藤本 英樹 片山 憲史 林 知也 木村 啓作 矢野 忠
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.203-212, 2008 (Released:2008-09-02)
参考文献数
20
被引用文献数
2 1 1

(目的)酸化ストレスの評価は、スポーツ選手のコンディショニングに重要である。そこで、運動誘発性の酸化ストレスに対する鍼通電刺激の影響について検討した。(方法)対象は健常成人男性10名で、鍼通電(EA)群と無刺激対照(CONT)群を設け、低周波鍼通電を両内側広筋へ行った。漸増運動負荷はエルゴメーターを用い、負荷中の呼吸代謝を記録した。酸化ストレスの評価はFRAS4により行った。(結果)CONT群に比し、EA群ではRCポイントの有意な延長を認めた。CONT群で酸化ストレス度は負荷前と比し運動により有意に上昇したが、抗酸化力ではその上昇は認められなかった。EA群で酸化ストレス度は運動により有意な上昇を認めず、抗酸化力では有意に上昇した。(結論)鍼通電刺激は呼吸代謝に影響を与え、酸化ストレス度を抑制し、抗酸化力を高める可能性が示唆され、鍼通電刺激はスポーツ選手のコンディショニングに有用であると考えた。
著者
滝田 謙介 片山 俊郎 広瀬 茂男
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2003, 2003

本研究では, 首, 尾を持ち高い移動作業性能を備える恐竜型二足歩行ロボットの開発を進めている。本報では, 恐竜型二足歩行ロボットの特徴である首, 尾の動的効果を利用して運動について検討し, 実験機TITRUS-IIIに適用した結果について報告する。
著者
片山 富弘
出版者
中村学園大学
雑誌
流通科学研究 (ISSN:13469614)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.41-51, 2006-09-30

従来の商品コンセプトへの反省から新視点を論じている。コア・ベネフィットを問題解決と捉えた時、コア・ベネフィットは一定ではなく、コア・ベネフィットはいくつも存在することが考えられることや顧客の進化への対応からの商品コンセプトのあり方を示した。また、商品価値の構成について、基本価値、付加価値、感覚価値の角度からも商品コンセプトの開発についてふれた。そして、商品コンセプトの源泉は、マーケティング・リサーチからすべてもたらされるのではなく、マーケットに対するインサイト(洞察力・Insight)であり、過去の経験からくる直感であり、ユーレカ的なひらめきであることを示し、商品コンセプト創造のプロセスについて考察している。さらに商品差別化戦略への反映について、商品コンセプトがしっかりと確立していれば、自然と差別化戦略を行っていることになること、つまり、商品コンセプト自体が差別化の要素であることを論じている
著者
小林 香 片山 勁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.19, pp.29-32, 2002-04-11

ICMPプロトコルを利用した2端末間のパケットの片道及び往復伝送遅延時間の揺らぎの計測結果に,単一ノードモデルとしてネットワークをとらえた時の通信品質を評価する.またN段のM/G/1待ち行列システムとしてのネットワークの評価を検討し,問題点を明確にする.
著者
佐野 雅規 八木 伸行 片山 紀生 佐藤 真一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.229, pp.89-96, 2006-09-01
被引用文献数
2

本稿では,大量に蓄積されたニュース番組から,映像(画像)付きクイズを自動生成する手法について提案する.クイズの形式には多種多様なものが存在するが,本稿で対象とするのは,映像とそれに関連する説明文とのマッチングを問うクイズである.このようなクイズを生成するためには,映像または説明文同士の「似て非なる」関係を見つけ出す必要がある.また,通常の文字だけのクイズと違い,映像がクイズとして適切である必要があり,どのような画像も利用できる訳ではない.本稿では,これら映像クイズを自動生成する際の問題点を整理し,表層的な解析だけで生成する手法を提案する.また,その実験結果についても報告する.
著者
片山 容一 深谷 親
出版者
一般社団法人 日本めまい平衡医学会
雑誌
Equilibrium Research (ISSN:03855716)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.65-71, 2008 (Released:2008-05-02)
参考文献数
20

In an attempt to control hypokinetic and hyperkinetic movement disorders, deep brain stimulation (DBS) has been developed during the last two decades by several investigators. In 1987, Benabid and his colleagues suggested the usefulness of high-frequency stimulation of the ventral intermediate nucleus of the thalamus for treating drug-resistant tremors and avoiding the adverse effects of thalamotomy. Since then, DBS has been used as an alternative to functional neurosurgery for movement disorders, and more recently, it has been applied to the treatment of epilepsy, obsessive-compulsive disorders and cluster headache, in addition to other applications in experimental models. In regard to the treatment of movement disorders, recent clinical studies have demonstrated that DBS affords great benefits in terms of improvement of the activities of daily living in patients with Parkinson's disease (PD), essential tremor, dystonia and poststroke hyperkinetic movement disorders. We have treated patients with movement disorders by DBS of the thalamic nuclei ventralis oralis (Voa/Vop) et intermedius (Vim), globus pallidus internus (GPi), and subthalamic nucleus (STN). The site of permanent electrode placement was identified using magnetic resonance imaging and multiunit extracellular recording. The implantable pulse generator was internalized after postoperative test stimulation for one week. The stimulation parameters were modified by physicians at each follow-up visit on the basis of the findings on neurological examination, as well as the patient's report concerning the activities of daily living. The advantages of DBS include reversibility and controllability of stimulation. In addition, DBS carries a smaller risk of side effects, particularly when employed bilaterally. Thalamic DBS is useful for controlling tremor that is unresponsive to medication. DBS of the STN and GPi improves the motor functions in PD patients, mainly during the off-period. Moreover, STN-DBS attenuates levodopa-induced dyskinesia through reducing the requirement of DOPA, whereas GPi-DBS directly attenuates DOPA-induced dyskinesia. In addition, GPi-DBS is very useful for controlling the symptoms of idiopatic generalized dystonia. According to reports, DBS is associated with few serious adverse effects associated with DBS. In general, the operative mortality is less than 1%. The incidences of hemorrhage are in the range of about 1-6%, and the incidences of device-related complications, such as infection or skin erosion, are in the range of 3-26%. DBS is clinically effective in well-selected patients and should be considered as a treatment option for patients with medically refractory movement disorders. Despite its clinical usefulness, the mechanism underlying the efficacy of DBS is still unclear. There is no proof currently that long-term DBS can reset neural networks or induce profound modifications of functional organization. Several researchers have proposed hypotheses concerning the mechanism underlying the efficacy of DBS, including 1) jamming of neural transmission, 2) direct inhibition of spike initiation at the level of the membrane that may be due to the activation of inhibitory terminals, 3) functional changes due to a decrease or increase in the amount of neurotransmitter released, and 4) retrograde activation of upstream neural structures. From the viewpoint of basic neuroscience, the development of DBS is intriguing. Investigation regarding the mechanism underlying the efficacy of DBS may provide clues for further clarification of various processes in the central nervous system.
著者
片山 裕之 佐野 信雄 雀部 実
出版者
島根大学
雑誌
島根大学総合理工学部紀要. シリーズA (ISSN:13427113)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.99-114, 1997-03-25

The generation of obsolete scrap in Japan is increasing and expected to account for more than 40% of total steel production by the year 2010. To make effective use of all of this steel scrap generated, the deterioration of hot workability of steel products may arise as a problem caused by copper and tin accumulations. This paper selects and summarizes the results of research on the removal of residual copper and tin from steel scrap from among the research activities of two groups formed concerning the utilization of steel scrap - Committee for Removing Residual Elements from Steel Scrap of the Iron and Steel Institute of Japan (ISIJ) and Scrap Recycling Technology Research Project of the Japan Research and Development Center for Metals (JRCM).13; (1) If Japan is to use all of the steel scrap generated as feed material for steel production in 2010, the average removal ratio will have to be improved to about 55% for copper and 30% for tin.13; (2) When copper is present mixed with steel, mechanical separation following shredding (including cryogenic processing) is the most practical method for removing copper from steel scrap Separation of liquid copper from solid steel by adjusting the atmosphere conditions in the steel scrap preheating step, selective melting of copper in an aluminum bath, and selective dissolution of copper by a wet process with ammonia, for example, also have potential for practical application. Removal of copper by vaporization under vacuum promoted by the vigorous CO bubble formation was studied as the method for separating copper dissolved in steel. A combination of these methods is expected to achieve the target copper removal ratio of 55%.13; (3) Unlike copper, tin is low in content and less advantageous to be recovered. The addition of another step for the sole purpose of removing tin from steel scrap is not economically justified. The method of separating the tin coating as oxide film in the steel scrap preheating step and the method of vaporizing tin as stannous sulfide (SnS) in the steel scrap melting step were investigated. Each method was confirmed to be capable of removing tin from steel scrap by about 40%.13; (4) A total process was proposed that is composed of steel scrap preheating, melting and dust treatment and removing these residual elements from steel scrap. The total process is planned for evaluating each technology as a combined system.
著者
石川 博 片山 薫 高橋 俊介 長屋 未来 布施 貴義 横山 昌平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.172, pp.181-186, 2005-07-07

インターネットやユビキタスネットワーク上でXMLデータを応用する研究がおこなわれている.推薦のような, さまざまな分野で広く使われるような応用は, できるだけロジックは少ない量で, かわりにデータだけで記述できることが望ましい.そこでコンテクスト, エンバイロメント, 入力, 出力, フィルタ, 活性化と安定化という概念を導入して, コンテクスト内のXMLデータがその識別子に基づいて自己組織化することで応用が実現できるようなデータ集約型応用のための枠組み(創発的XML)を提案する.
著者
片山 淳 中村 高雄 山室 雅司 曽根原 登
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.88, no.6, pp.1035-1046, 2005-06-01
被引用文献数
15

我々はカメラ付き携帯電話により種々の媒体から電子透かしをリアルタイムに検出し, 検出した情報に関連するWebページ, 動画, 音楽をユーザに提示するシステムを構築した. 撮影画像はオリジナル画像に回転, スケーリング, あおり変換を統合した平面射影変換が加わっているため, 電子透かし検出の前処理として逆変換を行いオリジナル画像と同じ幾何形状に戻す必要がある. 逆変換パラメータを求めるための特徴点として画像外形コーナを検出する場合, ハフ変換による外形直線検出やコーナパターンマッチングなどの一般的な画像処理アルゴリズム利用では携帯電話端末内のiアプリ処理系で数十秒〜数十分を要し実用的ではない. 本論文では, ハフ変換やパターンマッチングに比べてiアプリ上の処理時間が1/100以下で画像外形コーナを探索可能なSide Trace Algorithm(STA)を提案し, 携帯電話端末実機を用いた評価実験によりその性能を実証した.