著者
石橋 俊實 太田 清之 中川 秀三 近藤 宗一 内村 訪之 秋元 波留夫
出版者
日本民族衛生学会
雑誌
民族衛生 (ISSN:03689395)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.237-294, 1942-08-31 (Released:2010-11-19)
被引用文献数
1

本研究は日本學術振興會第8小委員會に提出したものの一部である (内村)
著者
平野 勝也 森 孝宏 奥村 雄三 林 純 野村 秀幸 宮永 修 吉松 博信 石橋 大海 柏木 征三郎 稲葉 頌一
出版者
社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.62, no.4, pp.388-392, 1988-04-20 (Released:2011-09-07)
参考文献数
14

27歳の健康な女性がB型肝炎ウイルスによる劇症肝炎を発症したが, 血漿交換を含む治療により救命し得た. 患者の過去3回の献血時の検査ではHBs抗原は陰性で, 輸血歴およびキャリアーの家族歴はないが, HBe抗原陽性のB型慢性肝炎患者の婚約者と発症2ヵ月前から親密な交際があったことから, 婚約者が感染源と考えられた.性行為に伴うB型急性肝炎の発症の報告はみられるが, 劇症肝炎の報告は稀であり, 将来も本例のような劇症肝炎の発症をみることが予想される. B型肝炎の予防対策の一環としてのキャリアーに対する教育上示唆に富む症例と思われたので報告する.
著者
石橋 忠良 古谷 時春 細川 泰明 山内 俊幸
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.32, no.12, pp.41-52, 1994-12-01 (Released:2013-04-26)
参考文献数
4

東京駅では長野オリンピック開催に合わせて, 北陸新幹線乗り入れ工事を進めている。これに伴い, 必要なスペースを確保するため, 中央線を上層へ上げる工事を行っている。この工事の高架橋は, 東京の玄関口にふさわしく, 丸の内オフィス街と調和のとれた, そして人に優しい構造物を目指した景観設計を行った。この中ではRC構造とPRC構造縦ばりを組み合わせたラーメン高架橋と, これに鋼構造の縦ばりも加えたラーメン高架橋を採用した。さらに経済的な高流動コンクリート, 高密度配筋コンクリート柱の耐震性能確保, コンクリートの表面仕上げ, プレキャスト部材の採用等の技術開発を行い, その成果を採り入れている。ここでは, この工事の景観設計, 構造設計, 施工について報告する。
著者
石橋 淳 木村 百合香 小林 一女
出版者
特定非営利活動法人 日本気管食道科学会
雑誌
日本気管食道科学会会報 (ISSN:00290645)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.219-224, 2019-06-10 (Released:2019-06-25)
参考文献数
13

以前より喉頭の加齢による位置変化が嚥下に与える影響が指摘されている。今回,加齢による安静時の喉頭の位置変化を明らかにすることを目的とし頸部X線側面像を用いた検討を行った。【対象】男性258名,女性268名。【方法】第3頸椎前縁上端から第5頸椎前縁下縁を基準距離(a)として,第3頸椎前縁上端と同レベルの高さから,舌骨下縁までの距離(b),声門前連合までの距離(c),甲状軟骨下縁までの距離(d)を計測し各距離を基準距離で割り相対数値化し性別・年代別にグループ分けを行い各グループ間の数値をStudent-T検定を用いて検討した。【結果】男女間の検討では(c/a),(d/a)で男性が女性よりも有意に低位であった。男性・女性の年代間の比較では(b/a),(c/a),(d/a)のいずれも加齢により延長する傾向があった。男性の年代間の比較で40代と50代の間で,女性の年代間の比較では40代と60代の間で有意に喉頭が低位となった。【結語】喉頭低下は加齢とともに徐々に進行する。特に40代以降で急速に進行する。
著者
石橋 秀巳 岩橋 くるみ 安田 敦 諏訪 由起子 長崎 志保 外西 奈津美
出版者
特定非営利活動法人 日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.119-129, 2021-06-30 (Released:2021-07-27)
参考文献数
51

Recent studies proposed empirical equations describing the relations between amphibole single-phase chemistry and the pressure-temperature-compositional conditions of the coexisting melt. These methods are called amphibole single-phase thermometer, barometer, and melt-chemometer, and have been used in the previous ten years to investigate magma reservoir processes of subduction-related volcanoes. Here, the three methods are briefly introduced with their reliabilities. Then, we review the applications of these methods to clarify magma reservoir processes, chiefly using as examples three volcanoes of Kyushu, i.e. the Tsurumi-dake, Aso and Unzen volcanoes. The pressure-temperature-SiO2 content conditions of the melts estimated from amphiboles enable us to determine physicochemical conditions of the end-member melts of magma mixing, even for cases in which the mixed melt is perfectly homogenized and/or the end-member melt is chemically similar to the mixed melt. We could further identify a phenocryst mineral-melt disequilibrium in a magma, which is usually difficult to recognize from petrography and is a potential factor of misinterpretation for magma reservoir processes, based on the results. Furthermore, the estimated pressures constrain the depth conditions of magma plumbing systems, which can be cross-checked by the results of geophysical observations. These results demonstrate the usefulness of the methods for investigating magma reservoir processes.
著者
石橋 克彦
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.102, no.4, pp.341-353, 1993-08-25 (Released:2010-11-18)
参考文献数
52
被引用文献数
4 5 5
著者
石橋 克彦 佐竹 健治
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.50, no.appendix, pp.1-21, 1998-03-31 (Released:2010-11-17)
参考文献数
164
被引用文献数
35

We review long-term forecasts of great earthquakes along subduction zones around Japan and discuss the related problems from a paleoseismological point of view. Rich historical data in Japan show the recurrence of great earthquakes along subduction zones, particularly at the Nankai trough, for more than 1, 000 years. On the basis of such historical data and interseismic/coseismic vertical crustal movements, Imamura made a rather vague forecast of great earthquakes along the Nankai trough as early as 1933, which turned out to be successful by the occurrence of the 1944 Tonankai (Mw 8.1) and 1946 Nankai (Mw 8.1) earthquakes. After plate tectonics theory was established, the concept of seismic gap in subduction zones has been thought as a powerful tool for long-term earthquake forecasts. Great interplate earthquakes have been predicted from examinations of not only seismic gaps but also other observations such as seismic quiescence, earthquake recurrence history, current crustal deformation in coastal areas, or seismic crustal movements in geologic records. The 1973 Nemuro-oki earthquake (Mw 7.8) along the Kurile trench was predicted in 1972, although it was slightly smaller than the predicted size. The 1978 Miyagi-oki earthquake (Mw 7.6) along the Japan trench was also predicted in 1977, although the size and place were somewhat different from the prediction. The Tokai earthquake was predicted in 1976, and its occurrence has been considered imminent. Despite that short-term surveillance system has been in operation in the last 20 years, this earthquake has not occurred yet. In 1994, two great/large earthquakes occurred in subduction zones off northeast Japan, but no forecasts had been made on these. The off-Hokkaido event (Mw 8.2), whose aftershock area apparently coincides with that of the 1969 interplate earthquake (Mw 8.2), has been interpreted as an intraplate event within the subducted Pacific slab. The Sanriku-oki earthquake (Mw 7.7) was aninterplate event, but its rupture zone overlapped with a previous interplate event, the 1968 Tokachi-oki earthquake (Mw 8.2). The recurrence history of interplate earthquakes along the Nankai trough has been updated by seismo-archaeologlcal data such as liquefaction evidence at archaeoiogical sites. and it now seems more regular and can be explained by time-predictable model. In the mean time. historical data indicate that the 1605 earthquake was an unusual “tsunami earthquake” and the source process is very different from the other repeated events. This event may have been affected by a preceding large inland earthquake in 1596. Paleoseismological investigation is still very important for long-term forecast of earthquakes. Future research should emphasize to complement recurrence history of interplate earthquakes from historical as well as seismo-archaeological data, to distinguish intraplate (slab) earthquakes from interplate earthquakes in historical catalog, to investigate the co-relation between interplate and inland earthquakes, and to combine historical, geologic and other kinds of data to study earthquake recurrence as demonstrated in the Cascadia subduction zone.
著者
石橋 宏之
出版者
東海大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2008

近年、子どもたちの理科離れが深刻な問題となってきている。本来、好奇心旺盛な幼児期に「遊び」を通して様々な体験や経験から学んでいた原理や仕組みが、おもちゃの複雑化・IT化によって、体験から学ぶ事が非常に難しい環境になってきている。更に、小学校以上の義務教育機関では、カリキュラムや単位数に縛られ、子どもたちに体験的学習をさせる事が難しい。そこで本研究では、「遊び」を通して子どもたちに科学的要素を体験できる教育プログラムを実施し、当該プログラムの有用性の調査として、過去に本プログラムを実施した卒園生(保護者含む)と実施しなかった卒園生(保護者含む)を対象にアンケート調査を併せて行ない、より教育効果の高いプログラムの開発を目指す。1. 本田記念幼稚園卒業生へのアンケート調査(対象:1年生~6年生、対象:401名 有効回答193名)を実施設問22.『生活科・理科・算数はすきですか(卒業生回答)』の問では、本プログラム参加者58名中、95%の方が『すごく好き』・『好き』を選択した。不参加者131名中、86%の方が『すごく好き』・『好き』を選択した。したがって、本プログラムを選択した子どもたちは、小学校に進学後も、継続して理系科目に興味を持ち続けていることが読み取れる。さらに、設問36.『当時お子様と一緒に、何かを作ったり直したりした事はありましたか(保護者回答)』の問では、参加者の90%の方が、『よくあった』『時々あった』を選択、不参加者の86%を上回っている。つまり、理系科目に興味を持つには、保護者との関わりも重要であることが読み取れる。2. 全国幼児教育研究大会で報告。2008年8月5日 テーマ:『考えよう思考力の芽生え』研究大会での講評では下記の4つの点を称賛いただいた。a. 材料を自由に選択して制作できる。(材料の紹介はするが、使い方は教えない。自分で考えアイデアを形にしていく)b. 子どものつぶやきを捉える。(子どものアイデアから、新しい素材や材料を準備する。指導者の固定観念にとらわれず、子どものアイデアを尊重する。子どもたちが自己有能感を持てるようにする)c. 子どもが体験から学ぶ時間を作る。(答えを先に教えない。指導者は待つ姿勢を忘れない)d. 本物に出会う(東海大学動力機械工学科の見学(実車のカットモデル、レーシングカー、ソーラーカーなど)京商株式会社来園(電動ラジコンカー、エンジンカーの披露と説明)3. 以上の事を踏まえ、2008年度レッツサイエンスのプログラムでは、期間中の保護者向けの説明会を実施。内容:1.理論 全国幼児教育研究大会での発表内容。2.実践 子どもたちと同じ環境で材料を自由に選択いただき、自由に作る。4. 2008年度レッツサイエンス参加者へのアンケート調査参加園児32名説明会参加保護者18名設問3.『レッツサイエンスグループの活動は楽しかったですか』の設問に『とても楽しかった』88%、『楽しかった』12%と非常に好評であった。説明会の効果は、設問9.『レッツサイエンス説明会はいかがでしたか』の設問に、参加者18名全員の方が『とても良かった・良かった』と評価していただいた。さらに感想の中で、「いままでは、完成した物をほめていたが、この説明会の後では子どもの工夫やプロセスを見るようになった。子どものアイデアを褒めることができるようになった」など、指導者がわの意図が伝わっていた。設問13.『ものづくりを好きになりましたか(車に限らず)(園児回答者)』の問に保護者が説明会に参加した園児は、『とても好きになった』89%、『好きになった』11%と、保護者が不参加の園児は『とても好きになった』57%、『好きになった』43%という回答になった。このように、幼児時期に科学的遊びを体験すことは、世界的に問題視されている理系(技術者)不足への効果的な手段である。その科学的遊びには、幼児が主体的に『作る⇒遊ぶ(試行)⇒考える(学び、工夫)』のサイクルができる内容であり、自己有能感を持てるように関わることが大切である。さらに、保護者に対しても、内容や重要なポイントを十分に説明し、作ることの楽しさを体験していただくことも大切である。指導者と保護者が相互理解をはかり、子どもたちと向き合うことが重要である。
著者
木村 由佳 石橋 恭之 津田 英一
出版者
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
雑誌
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine (ISSN:18813526)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.784-790, 2019-10-18 (Released:2019-12-02)
参考文献数
14

膝前十字靱帯(ACL)損傷は大多数がスポーツ活動中に発生する.治療としては,再建術が行われており,近年,手術手技には種々の改良が加えられ,安定した術後成績が期待できるようになった.一方で,スポーツ復帰後の再損傷やパフォーマンスの回復など,安全なスポーツ復帰という点に関しては,いまだ解決されていない課題が残されている.再損傷には複数の因子の関連が考えられているが,危険因子の1つとして不良な神経筋コントロール機能が,術後も長期間にわたり継続していることが指摘されている.不良な動作パターンは介入を行うことで修正可能であると考えられ,再損傷の予防を考慮したリハビリテーション治療が重要である.
著者
吉本 裕紀 石橋 慶章 古賀 史記 室屋 大輔 宗 祐人 森光 洋介
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.74, no.8, pp.502-508, 2021 (Released:2021-07-29)
参考文献数
14

症例は70歳代の男性,左水腎症にて他院外来通院中であったが,背部痛が増悪し当院紹介受診となった.精査の結果,S状結腸癌,転移性肝腫瘍(外側区域),原発性左尿管腫瘍の診断となった.S状結腸癌の狭窄が切迫していたため,肝切除は二期的に行うこととし,まず後腹膜鏡下左腎・尿管切除術および腹腔鏡下高位前方切除術(D3)を施行した.術後経過良好で術後第13病日に退院となった.術後の病理所見で,尿管癌は原発性ではなく大腸癌からの転移性腫瘍と診断された.術後のCT検査で切除した左腎付近に腫大したリンパ節があり,転移・遺残が否定できなかったためPET-CTを施行したところS4-5レベルに仙骨骨転移を認めた.転移性尿管腫瘍は高率に遠隔転移を伴い予後不良であるため,集学的治療目的に当院がん治療センター紹介となり現在加療中である.
著者
田中 幹人 石橋 真帆 于 海春 林 東佑 楊 鯤昊 関谷 直也 鳥海 不二夫 吉田 光男
出版者
公益財団法人 医療科学研究所
雑誌
医療と社会 (ISSN:09169202)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.71-82, 2022-04-28 (Released:2022-05-26)
参考文献数
27
被引用文献数
1

新興感染症であるCOVID-19に対処する中では,日々更新されるリスク知識を社会で共有し,また政策から個々人のレベルに至るまでリスクを判断していく必要があった。このリスク情報の流通と議論の場となってきたのは,もちろんメディアである。本稿では,我々の研究結果を基に,まず情報の送り手である新聞報道の傾向を振り返り,また情報の受け手である日本のメディア聴衆の相対的リスク観を把握する。そのうえで,ソーシャルメディアを含むオンラインメディア上でのコミュニケーションの成功例,失敗例を確認し,そこから教訓を得る。更にマス/オンラインメディアが複雑に絡み合う中で,COVID-19禍を通じて明らかになった感染者差別,ナショナリズム,懐疑論や隠謀論といった問題を確認したうえで,コミュニューション研究の知見を踏まえて,リスクのより良い社会共有に向けた方針を提示することを目指す。COVID-19という災害は,新興感染症として私達の医療・社会制度の刷新を求めているのみならず,コミュニケーションを通じたリスク対応のあり方についても大きな変革を求めているのである。
著者
石橋 健太郎 岡田 猛
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.196-223, 2010 (Released:2010-10-22)
参考文献数
71
被引用文献数
6

The purpose of this study is to investigate whether copying works of art facilitates creative drawing. Thirty undergraduates, not majoring in art, individually participated in a three-day experiment. Each one was assigned to one of three experimental groups: the Copy and Create (CC) group, the Copy and Reproduce (CR) group, or the control (No copy but Create, NC) group. The participants who copied an artist's drawings (CC group) produced more creative drawings in the post-test than those who did not (NC group). Furthermore, the designs of the drawings by the CC group were different from those by the CR group. Analyses of questionnaires and verbal protocols indicate that copying an unfamiliar style of art (in this case, the abstract style) facilitated a change in the participants' mental representation of artistic creation through the following two cognitive processes: First, it relaxed the constraint of their existing idea about drawing, i.e., ‘a realistic drawing style is important’, and second it helped them to construct a new idea about drawing, i.e., ‘Subjective impression or evaluation is essential’, so that they were able to have a new perspective in drawing their original pictures. They consciously tried to express such impressions or evaluations in the post-test drawing, and the result was that they produced more creative works. Although it has been claimed that copying often plays a negative role in creation, our findings suggest that active interaction with the ideas of others through copying their works of art has great potential to facilitate student's artistic creation.
著者
石橋 裕
出版者
一般社団法人 日本老年療法学会
雑誌
日本老年療法学会誌 (ISSN:2436908X)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.1-5, 2022-11-28 (Released:2022-12-08)
参考文献数
30

生活行為とは人々が毎日行っている活動のことであり,高齢者は疾患や障害,フレイルにより日々できることが少なくなる。また,生活行為の問題は,認知症の生活障害のように,疾患の特徴として報告されることもある。生活行為には様々な方法で評価できるが,それぞれ異なった特徴を有している。具体的には,包括尺度なのか特異的尺度なのか,抽象化された質問か具体的な質問か,可否を問うのか実施状況を問うのかなどである。それらの中には,対象者に生活行為の意味や優先度を尋ねることにより,支援に生かすこともできる評価もある。生活行為の評価方法の違いは,生活行為に対する包括的支援なのか,集中支援なのかといった違いにもつながっている。一方で,最近はプログラム中に生活行為の目標を明確にするなどの取り組みも行われるようになり,双方の利点を生かしたプログラムも開発されるようになった。生活行為の評価と支援のためには専門的な知識が必要ではあるが,今後は広く社会に普及するための評価と支援方法の開発が望まれる。

9 0 0 0 OA

著者
石橋臥波 著
出版者
宝文館
巻号頁・発行日
1907
著者
中川 大 石橋 洋一 松中 亮治
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.506, pp.87-97, 1995-01-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
30

本論文は, 交通施設への投資額とその実質的な負担者構成を, 各施設間の比較が可能な形で正確に把握することを目的として, そのための方法と手順を示すとともに, 道路, 鉄道, 空港, 港湾についてその算出を行うものである. このようなデータは既存の統計資料では示されていないため各種統計資料間の整合を図るとともに, 多年度にわたる補助金や, 利子補給のよ, うな間接的な補助金も考慮に入れたモデルを作成し実質的な負担者構成を求めている.
著者
後藤 崇志 石橋 優也
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.187-197, 2020-03-01 (Released:2020-03-13)
参考文献数
26
被引用文献数
1

これまでの研究において,親の持つ学習観が子の学業達成に果たす役割についてはあまり関心を向けられていなかった。本研究では,親の年収,学歴,学習観,子の学歴への期待,および子への関わり行動の関連を検討した。インターネット調査により,小・中学生の子どもを持つ親400名からデータを収集した。因子分析の結果,親の持つ学習観は,情報処理の深い・浅いの軸で多様なものであることが示された。さらに,パス解析の結果から,深い学習観は,子の学歴への期待と並んで,学歴の高さと効果的な関わり行動のとりやすさの関連を媒介していた。こうした学習観の違いが,学業達成の文化的再生産とどのように関わっているかを論じる。
著者
石橋克彦
雑誌
地震学会講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.1, 1983
被引用文献数
2