著者
朝治 啓三 渡辺 節夫 加藤 玄 青谷 秀紀 西岡 健司 中村 敦子 轟木 広太郎 大谷 祥一 上田 耕造 横井川 雄介 花房 秀一 亀原 勝宏 小野 賢一
出版者
関西大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

従来の一国完結史観で捉えたイングランドやフランスの王国史を乗り越え、13世紀西欧世界の権力構造の中での、アンジュー帝国の果たした役割を検証した。イングランド在住諸侯は共同体を結成し、イングランド国王としてのプランタジネット家と共同で王国統治を担う体制を構築した。フランスでは現地領主や都市が相互に抗争して共同体を結成し得ず、カペー家の王は侯、伯と個別に封建契約を結んで自衛した。王家は北仏のごく一部しか直接統治しなかった。プランタジネット、カペー両家はフランス、ブリテン島の諸侯の帰属を取り付けるために競合した。中世の「帝国」を、諸侯や都市の核権力への帰属心をキーワードに説明し得ることを実証した。
著者
小林 節
出版者
ベストブック
雑誌
Verdad
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, 2017-02
著者
山崎 久道 高橋 正美 原田 智子 藤田 節子 横山 亮一 吉野 敬子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.824-842, 1993-09-01 (Released:2017-05-30)

シソーラスの評価をおもに,利用者の観点から行うための評価基準を開発した。これまでの,評価の試みや作成のガイドラインが,語の取扱いや表示に重点をおいているのに対して,情報源(おもにデータベース)と利用者との結節点としてシソーラスが機能しているかどうかの評価項目に重点をおいた。評価基準は,52項目からなり,1.シソーラスの作成方針と作成方法,2.シソーラスの仕様,3.語および語間の関係,4.シソーラスの表示,の4部分に大別される。評価基準を用いた評価の試行も行った。
著者
堀井 翼 櫻井 義尚 櫻井 恵里子 鶴田 節夫
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.771-772, 2019-02-28

近年、人々は様々な苦悩を抱えている。それに対してカウンセラーは少ない。そのため人々は苦悩をぬぐい切れずにいる。そこで、私たちはヴァーチャルカウンセリングエージェント(VCA)を開発した。本稿では、VCAと既存の対話システム(ELIZA, CRECA)の比較実験を行った。その結果、VCAの有用性が証明された。
著者
和井田 節子 小泉 晋一 田中 卓也 Setsuko Waida Koizumi Shinichi Tanaka Takuya
巻号頁・発行日
vol.14, pp.193-216, 2016-03-31

共栄大学教育学部では、2 年次必修演習科目「教育学基礎演習」(半期・1 単位)の中で「知的思考力」と、協同的に問題解決をする「社会的能力」の育成を目的に、教育政策的なテーマで、チームによるディベートを行っている。本研究では、2015 年の授業記録とアンケート結果から、ディベート学習の教育的効果と課題を検討した。その結果、「知的思考力」の向上は認められたが、「社会的能力」に関しては有意な効果は認められなかった。しかし、説得力のあるディベートができたチームには、協同的に準備ができたという感想を持つ傾向があり、チームワークのスキルを学ばせる必要も示唆された。
著者
藤田 佳男 三村 將 飯島 節
出版者
日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.233-244, 2012-06-15

要旨:高齢運転者による事故が増加しており,その対策として免許更新時に認知機能検査が行われている.しかし認知機能と運転適性の関連は明らかでない.本研究では日常的に運転している高齢者20名を対象に認知機能検査,有効視野検査,実車評価を行いその実態とそれぞれの関係を調べた.その結果,認知機能検査の成績とは無関係に,ほとんどの者が高頻度に運転していた.また7名が過去1年間に物損事故を起こしていた.年齢や認知機能成績と運転頻度や運転への自信および実車成績との間には関連はなかったが,有効視野成績と実車成績には関連が認められ,有効視野検査は運転適性を予測する指標の1つとして有用であることが示唆された.
著者
藤目 節夫
出版者
学術雑誌目次速報データベース由来
雑誌
地理学評論. Ser. A (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.227-241, 1999-04-01
参考文献数
16
被引用文献数
5

本研究では,交通の地域インパクト研究において,時間空間と費用空間の変化を同時に考察する必要があるとの基本的認識のもとに,多次元尺度構成法を用いて交通変革に伴う中四国地域の両空間の変化を把握した.その結果,中四国地域の時間空間はこの四半世紀に約40%の大幅な縮小を示したが,費用空間はこの間にわずか数%未満の縮小であったことが明らかとなった.この両空間の縮小は,高速交通体系の整備に伴う高速の移動性が,余分な支払い費用を伴わずに達成されたことを意味しており,この四半世紀に中四国地域の交通条件がかなり向上したことが明らかとなった.またINDSCALにより両空間の共通空間の復元を試みたところ,満足のいく結果が得られ,時間・費用空間の変化は共通空間の二つの次元を伸縮することにより表現可能であることが明らかとなった.さらに以上の結果から,ある交通変革が地域の時間・費用空間に及ぼす影響には多大な差異があり,交通変革に伴う交通条件変化の把握には両空間を同時に取り扱う必要性が示唆された.
著者
志賀節子著
出版者
校倉書房
巻号頁・発行日
2017
著者
西岡 千文 杉田 茂樹 山中 節子
出版者
国公私立大学図書館協力委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.109, 2018

本稿では2018年2月にカリフォルニア大学サンディエゴ校,同ロサンゼルス校,カリフォルニア工科大学,南カリフォルニア大学の大学図書館で実施したインタビュー調査に基づき,米国の大学図書館でのオープンアクセスならびに研究データ管理の支援について報告する。
著者
西川 嘉広 水谷 英夫 小出 哲朗 石川 久高 今井 裕一 大村 崇 山田 典一 大久保 節也 市川 毅彦 伊藤 正明
出版者
一般社団法人 日本臨床救急医学会
雑誌
日本臨床救急医学会雑誌 (ISSN:13450581)
巻号頁・発行日
vol.22, no.5, pp.732-735, 2019-10-31 (Released:2019-10-31)
参考文献数
8

症例は60代,男性。初回来院時,診察中に心房細動から心室細動となりアミオダロン塩酸塩注を投与された。その後,心室細動はコントロールされ無事退院した。その際,予防的にアミオダロン塩酸塩錠が継続処方された。1カ月後,心房細動にて救急受診し,初回入院時に潜在性WPW症候群の可能性が疑われ,心室細動への移行が懸念されたことからアミオダロン塩酸塩注が静脈内に投与された。その10分後,アナフィラキシーショックを呈した。加療にて回復後,アレルゲンの検索が行われた。アミオダロン製剤には錠剤と注射剤がある。すでにアミオダロン塩酸塩錠を内服していたことから注射製剤の添加剤に着目し,皮膚反応試験を実施した結果,アレルゲンはベンジルアルコールと判明した。本添加剤は多岐にわたり含有されているため,新規投薬時には医療用医薬品だけでなく一般用医薬品にも含有されていないことを確認するなど細心の注意を払う必要があると考えられた。

1 0 0 0 IR こんなにも

著者
矢崎 節夫
出版者
日本幼稚園協会
雑誌
幼児の教育
巻号頁・発行日
vol.83, no.12, pp.6-7, 1984-12-01
著者
平尾 和子 高橋 節子
雑誌
Sago palm (ISSN:13473972)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.14-20, 1996-10-30
参考文献数
8
被引用文献数
6
著者
山田 節夫
出版者
専修大学経済学会
雑誌
専修経済学論集 = Economic bulletin of the Senshu University (ISSN:03864383)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.41-50, 2018-07

特許出願数は,研究開発の成果を意味する指標としてイノベーション研究に頻繁に用いられている。それは,研究開発費と特許出願数の間に安定的な正の関係が見いだされるからに他ならない。しかし,近年の日本において,研究開発費の増勢傾向に変化がないにも関わらず,特許出願数の持続的減少が観察されている。研究開発費と特許出願数の間には,様々な要因が作用していると考えられるが,もしその主要な要因が研究開発生産性の低下であるなら,こうした現象は深刻な事態を意味していることになる。ただし,1988年に導入された「改善多項制」の影響が大きいとも考えられる。そこで本稿では「改善多項制」の影響を十分に考慮した「特許出願関数」を設定し,1985年~2007年における日本の主要産業に属する東証一部上場企業312社のプーリング・データを作成し推計した。推計の結果,特許出願数の減少傾向は主として「改善多項制」の利用の普及にあることが明らかとなった。
著者
島内 節
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.189-201, 1986-04-28 (Released:2010-09-09)
参考文献数
20

パーキンソン病患者は神経難病の中で最多であり, その多くが在宅療養者であるにもかかわらず在宅ケアの実践例からケア課題やケア効果をとらえた研究例は, きわめて少ない.そこでパーキンソン病患者の社会環境条件と在宅ケア顆題の特徴を明らかにし在宅ケアについて評価を行った.東京都立神経病院在宅診療班が1975~1983年の期間に在宅ケアを開始していたパーキンソン病患者69例について在宅ケア開始期を中心として患者の属性・社会環境条件, 症状・障害, 病状経過ADL, 精神能力, 介護実態, 介護困難を分析した.その際, 一般寝たきり老人, 寝たきりでない疾病老人をコントロール群とした.その結果次のようなことが明らかになった. (1) パーキンソン病在宅ケア患者は難病, 障害者, 高齢の条件が重なり身体障害者手帳1, 2級所持者は28例 (40.6%) を占め, 全例にADLが著しく低下し, 大多数にコミュニケーション障害, 精神症状, 痂呆, 意欲低下など精神能力も障害されていた.2) 在宅ケアの対象となり, その効果が期待できる症状・障害は, 失禁・排尿障害, 蒸下障害, 精神症状 (幻覚, 失認, 徘徊など) , 意識障害, 呼吸異常, 褥瘡などであり, また処置としては経管栄養, 膀胱留置カテーテル, 吸引, 呼吸管理などであった. (3) パーキンソン病老人は一般寝たきり老人に較べて, 平均年齢は5.5歳低いにもかかわらず前記症状・障害, 処置の必要度が有意に高く認められ, 介護困難も有意に高い. (4) パーキンソン病患者のADL, 精神能力のいずれも女よりも男において有意に低い.この傾向は他文献とも一致した. (5) 介護能力・介護条件は, 介護者によって異なる.このうち緊急問題解決能力は嫁・娘>妻>夫・その他 (老母, 老姉妹) の順で, 日常介護能力・条件は, 妻・嫁>娘>夫・その他 (老母, 老姉妹) の順である.そこで介護者が男性や高齢者の場合に介護上の問題が多い. (6) 介護上の問題は症状・障害に伴う介護知識や技術に困難度が強い. (7) 在宅ケアにおいては上記の問題への対応の他に, 医療費など諸制度の活用, 専門職・非専門職への照会など医療上, 生活上の諸問題や介護者の心身の健康管理などの対応課題があげられる. (8) 専門家による在宅ケアの効果は患者の医療確保に合わせてケアによって症状・障害の緩和, 病状進行を遅延させうることがわかった.また介護者の健康管理によい結果をもたらしていた.
著者
田中 小百合 桝本 妙子 堀井 節子 三橋 美和 徳重 あつ子 福本 恵
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.33, no.5, pp.5_75-5_82, 2010-12-01 (Released:2016-03-05)
参考文献数
23

健康保持能力といわれる首尾一貫感覚(以下,SOCとする)の強化要因の明確化を目的とし,20歳以上の地域住民3,000人を対象に,2003年及び2005年に自記式質問紙による縦断的調査を実施した。両年の回答に不備のない360人を分析対象とした。日本版SOC13項目スケールにてSOCの経年的変化を求め,「性別」「年齢」「学歴」「世帯の年収」「社会との関わり」「ソーシャルサポート」「幼少期体験」「青年期体験」「20歳までの経済状況」「生活ストレス」「緊張処理の成功体験」との関連性をPearson積率相関係数の算出し,相関がみられた項目の重回帰分析を行った。結果,「20歳までの経済状況」「緊張処理の成功体験」が強化要因として抽出された。豊かな「20歳までの経済状況」はSOCを低下させ,「緊張処理の成功体験」はSOCを強化することが示唆された。
著者
長島 節五
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集 日本文化人類学会第42回研究大会 (ISSN:21897964)
巻号頁・発行日
pp.345, 2008 (Released:2008-05-27)

科学技術の現在、民俗民間信仰の場に於いて古い信仰形態を色濃く残した儀礼や習俗が見られる。御嶽講の成立はさほど古くは無いものの、その巫術を行う宗教活動において、弾圧の対象となったこともある。明治に入ると神仏分離政策による弾圧の可能性あった。普寛、覚明、一心等によって確立した御嶽講の神仏混淆習合形態は、他の習合形態を取る修験道やその影響を受けた信仰形態と同じように、弾圧の対象になっていたが、御嶽講は国家神道の流れに乗り教派神道を表に据えて神社になり御嶽教になった。
著者
竹澤 博美 相守 節子 牧野 雅美 堀 親秀
出版者
新田塚医療福祉センター
雑誌
新田塚医療福祉センター雑誌 (ISSN:13492519)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.17-18, 2007-07-31

保育士が積極的に園児を抱きしめる事が、園児の協調性、落ち着き、不安に影響を与えるかを検討した。協調性、落ち着き、不安の程度の指標としては、それぞれトラブルの回数、一定時間座っていられなかった回数、日本版CBCL(Child Behavior Checklist)検査を用い判定した。その結果、すべての指標が有意に減少し、保育士による抱きしめる行為は、集団生活の場において、協調性と落ち着きを増し、不安を軽減することが示唆された。

1 0 0 0 蓮月と敦子

著者
佐藤 節夫
出版者
日本陶磁協会
雑誌
陶説 (ISSN:05639522)
巻号頁・発行日
no.693, pp.42-44, 2010-12