著者
佐藤 浩 久保 正男 生天目 章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.529, pp.67-72, 2001-01-03

人工市場とは, コンピュータシミュレーションを通じて市場を理解しようという学際的研究テーマであり, 経済のグローバル化と情報技術の発展を背景とし, マルチエージェント研究者をはじめとする多くの人々の関心を引きつつある.本稿は, 平成12年8月18日から20日にかけて, 富山県インテック大山研修センターで開催された計測自動制御学会第6回創発システムシンポジウムにおいて行われた, プログラムエージェントによる先物取引コンテストPre U-Mart 2000に関する実施報告である.テクニカル分析手法を用いた株価予測エージェントから, 他人の思惑を知り多数派に寄生するエージェントといった多様なエージェントが参加し, 取引を行った.
著者
武田 紀久子 大久保 みたみ 高崎 禎子 唐沢 恵子 石川 尚子 大関 政康 大竹 美登利 川端 博子 斉藤 浩子 林 隆子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.3-13, 1992-01-15
被引用文献数
3

第3報では,高齢者の食生活に関する分析を行った.現在70歳の高齢者は,結婚年齢である20代に第二次世界大戦を迎え,子育て期には戦中戦後の食糧難による耐乏生活を経験し,働き盛りの30代には戦後の急激な生活の変化に遭遇したというまさに波乱に富んだ人生を生
著者
口田 圭吾 菊地 彩 加藤 浩二 日高 智 鈴木 三義 三好 俊三
出版者
Japanese Society of Animal Science
雑誌
日本畜産學會報 = The Japanese journal of zootechnical science (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.74, no.1, pp.23-29, 2003-02-25
被引用文献数
9 8

胸最長筋の皮下脂肪側において,筋間脂肪が胸最長筋内に大きく入り込んでくぼみのあるもの(いわゆる'ハート芯')は,枝肉の価値を低下させる一因であるとされる.本研究では,画像解析による新たなハート芯評価方法について提案すること,ならびに黒毛和種のハート芯形成に対する種雄牛の影響を検討することを目的とした.枝肉横断面撮影装置によって撮影された第6~7肋骨間の胸最長筋画像を2値化した.2値画像について胸最長筋の境界線を検出し,膨張処理ならびに細線化処理を行い,なめらかな胸最長筋の輪郭線を得た.胸最長筋の長径より上部(皮下脂肪側)について,凸部を結んだ凸多角形を描き,凸多角形と胸最長筋の輪郭線が作る領域について,その面積,パターン幅等を測定した.得られた画像解析形質のうちから3変数を用い,肉眼で判定したハート芯の程度を分類変数とする線形判別分析を行ったところ,その判別率は,97.0%と極めて高く,画像解析によりハート芯の程度を数値化することを可能とした.237頭(種雄牛32頭)の黒毛和種産肉能力検定間接法の材料牛について,ハート芯の程度を肉眼で調査したところ,38頭においてハート芯が確認された.画像解析により評価したハート芯の程度に対する種雄牛の効果は高度に有意(P<0.01)であり,特定の種雄牛からの後代にハート芯の出現頻度が多い傾向が認められ,ある1頭の種雄牛については,後代6頭すべてがハート芯の形状を呈した.
著者
斉藤 敦 後藤 浩治 笹沼 拓也 鈴木 清修 中瀬 太郎 濱崎 勝義
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SCE, 超伝導エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.96, no.174, pp.13-18, 1996-07-24
被引用文献数
1

超伝導体-constrictions-超伝導体(S-c-S)を電界蒸発法を用いて作製した。本手法を用いることにより、constriction長とAndreev反射確率を容易に変化させることができる。実験から得られた準粒子電流特性とその温度依存性は、S-c界面でのsingle-Andreev反射を基礎とする拡張したBTK理論と定量的に一致した。しかし、中にconstrictionが形成される絶縁層(MgO)が薄い場合のトンネル特性のときに観測されたサブハーモニックギャップ構造(SGS)は、界面の散乱ポテンシャルZ〜0になったとき、multiple-Andreev反射を基礎としたOTBK 理論の予想とは異なり4.2KからT_<c,Nb>までの全ての温度領域で観測されなかった。
著者
小口 和海 佐藤 浩司 向井 宏明 横谷 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.450, pp.103-108, 2007-01-04

近年、キャリアクラスEthernetの実現が重要となっており、ITU-TにおいてEthernet回線の保守、運用、監視を行うEthernet OAM (Operation, Administration and Maintenance)と、2地点間に冗長経路を設定し、障害検出時に切替を行うリニアプロテクション切替メカニズムが勧告化された。これらの標準に準拠することで、Ethernetを用いて高信頼なサービスを提供できるようになってきている。また、メトロエリアのサービス提供を考えた場合、多地点接続可能なリング接続が適しており、リングにおける障害発生時の切替方式がITU-T等で検討されている。本稿では、Ethernetでマルチリングを構成した場合の障害発生時の切替方法について、Ethernet OAMを用いて切替える方法を提案し、その制御方式について述べる。
著者
井上 武 朝倉 浩志 佐藤 浩史 高橋 紀之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.458, pp.191-196, 2009-02-24
参考文献数
17
被引用文献数
2

現在のWebアーキテクチャは,RESTと呼ばれるアーキテクチャスタイル(設計指針)に基づいて設計された.しかし,RESTには,サービスのパーソナライズに欠かせない「セッション」についての設計指針がない.このため,セッションに関連する技術は指針なく開発され,整合性を欠いたまま利用されている.本稿は,RESTにセッションのための設計指針を追加し,サービスのパーソナライズに必要な特性を導く.この指針に従って設計されたアーキテクチャは,パーソナライズの基礎であるユーザの区別から,柔軟な認証手続きやサービスの連携までを実現する特性を備える.設計指針により現在のセッション実装の課題を明らかにするとともに,今後の開発の方向性を示す.
著者
高部 佳之 清水 隆文 大和 忠臣 後藤 浩一 山口 弘太郎 伊藤 公一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.81, no.1, pp.41-50, 1998-01-25
被引用文献数
2

ワイヤレスカードシステムは, 電波を利用することにより, カードをデータ読み書き装置に接触させることなく, 情報のやり取りを行うことを目的とする。ワイヤレスカードの技術は, 料金徴収, ID管理, 履歴管理および位置管理等の広範な利用分野において様々な応用が可能であり, 社会生活の利便性を向上させ, 高度情報通信社会推進の一翼を担う技術として大きく期待されている。本稿では応用例として, 有料道路の自動料金収受システム, 鉄道の自動改札システム, FA生産ラインシステムおよび特定区域への入退場管理システムに関する現状を紹介すると共に将来を展望する。
著者
藤原 康宏 加藤 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.703, pp.97-100, 2005-02-26
被引用文献数
6

協調学習における評価では、学習コミュニティを構成する学習者同士が評価を行うことは有用な方法の1つである。しかし、実際には他の学習者全員の評価をすることは困難である場合が多く、それぞれの学習者が何人かを選択して評価する必要がある。本稿では、その選択方法を考えるために、学習者xが学習者yを評価するときに、「学習者yもまた学習者xを評価する場合」と「学習者yは学習者xを評価しない場合」で学習者xの行う評価に差があるかについて実験を通じて考察する。今回は、大学教養教育における情報処理入門科目のレポートを、Web課題提出評価システムを使って、学習者間で評価させた。実験の結果、相互評価をする際に、評価する相手によっても評価されるか、評価されないかが、評価に影響を与える場合があることが分かった。
著者
伊藤 浩 松山 隆司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.86, no.7, pp.758-771, 2003-07-01
被引用文献数
3

折返しひずみやブロックひずみなどによって生じる符号化画像のエッジの劣化を,その形状の変化に基づいて定量化する方法を提案する.本来滑らかな部分に変化が発生すると人間は素早くそれを検知することができる.従来の信号差分に基づく手法では,連続性や一様性が変化する幾何学的なひずみを評価することが困難であった.本手法では,原画像と符号化画像に対して互いに対応するエッジセグメントを求め,その曲率に基づいて,形状の劣化を定量化する.得られた尺度が主観と一致するように,定量化の過程で,1)形状変化の空間的な大きさ,2)形状誤差のマスキング効果,3)エッジのこう配(コントラスト)の影響を考慮する.いくつかの標準画像に対して,符号化レートと符号化方式を変えて行ったシミュレーションでは,画像の印象をよく反映した結果が得られた.
著者
駿藤 浩之 並木 美太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.19, pp.139-146, 2003-02-27

近年,高機能化した組込みシステムに対応しようとJavaに期待が集まった.しかし,組込みシステムにJavaを使用するためにはリアルタイム処理への対応を考えなければならない.そこで,本研究では組込み用OSとJavaVMを一体化した組込みシステムのプラットフォームを提案する.従来は下層にOS層があり,アプリケーションとしてJavaVMがあるという構造であった.この構造ではJavaVMはOSが提供するシステムコールインタフェイスを使用し構築される.本研究で提案する一体化した組込みシステムのプラットフォームはOS層の中にJavaVMが入っている.提案する方式の利点はリアルタイム処理への対応である.層を往来するオーバーヘッドを削減でき,スケジューラ,スレッド管理などはOSとJavaVMが管理,提供しているので,応答性に優れている.リアルタイム処理についてはJavaスレッドとOSのネイティブタスクが1対1に対応しているので,JavaスレッドはOSのネイティブタスクとしてリアルタイムスケジューリングができる.提案する方式はオブジェクト指向の考え方が有効である.本稿ではこの方式の設計について述べる.In recent years, since the embedded system was having advanced features and we corresponded, Java Virtual Machines(JVMs) were expected. However, you have to consider the correspondence to a real-time processing in order to use Java with an embedded system. In this paper, we present a platform for an embedded system, an embedded-OS and JVMs are the same layers. The present system was the structure where JVMs as application put OS layer to use. We present a platform for an enbedded system, constitutes OS with JVMs. The advantage of the system to propose is correspondence to a real-time processing. Since this system can cut down the overhead which comes and goes a layer and OS and JVMs manage and offer a scheduler, thread management, etc., it excels in the response. Since the native task of a Java thread and OS corresponds to one to one about the real-time processing, real-time scheduling can do a Java thread as a native task of OS. Since the native task of a Java thread and OS corresponds to one to one about the real-time processing, real-time scheduling can do a Java thread as a native task of OS. The system to propose has an effective object-oriented view.In this paper,we describe the design of this system.
著者
内藤 浩 柏原菜実 楠 房子 杉本 雅則 橋爪宏達
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.58, pp.1-7, 2001-06-07

グループワークを行う場合、グループ内の各メンバーが他のメンバーとの意見の交換や強調などの相互作用を行うことが必要となる。そのためには、個々が自分及び、他のメンバーの性格を把握することが重要である。しかし、意見の外化の不得手や、人見知り等の性格の要因などにより、内面の性格が必ずしもグループ中での行動につながるとは限らない。そこで本研究では、グループワークに適した入出力デバイスとしてセンシングボードを用いて、ワーク中にボードに入力されるデータの内、特定のデータをPCに記録しそれを評価することを行う。グループワークとして、被験者たちには簡単なゲームをやってもらい、行動パターン等をデータ化する。このとき、ゲームのルールとしては、個人の性格が反映され、かつゲーム中で協調と競合がおきるようなものが要求される。そこで、そのようなゲームシステムを創作し、グループ内での個人の性格評価につなげていくことを目標とする。When we work in a group setting, each of us interacts with others, such as exchanging our own opinions or collaborating with each other. In this dace, it is important for each group member to understand not only his own character, but also others' ones. However, characters of members are not always reflected on their own behaviors in a group work by using a sensing board is proposed. The system allows users to play a simple game, and records patterns of their behaviors. We have designed a game, which enhances behaviors of each user originated from his own characters, and collaboration and competition among thme. The system is used for making a character of each user explicit for supporting group works.